東京大学基金 活動報告書 2022
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▼iGEM UTokyo2022メンバー ▲現地での設営風景 11活動報告2022年3月グッゲンハイム美術館ビルバオいただいたご寄付により、プロジェクトに参画した学生10名のうち5名が渡欧し、長期間かけて作り上げた大型模型をグッゲンハイム美術館ビルバオに設置、無事に展覧会のオープンを迎えることができました。おかげさまで、私達の展示作品に対し来館者および美術館職員の方々が高い関心を持ってくださっている旨の報告を受けています。約4m四方の模型は、製作に半年を要しました。銀座のほぼすべての範囲を含むように模型の縮尺は300分の1、人間は米粒くらいの大きさです。2000を超えるビルをひとつひとつ手作業でつくり、木々も一本ずつ立てていきました。年末も作業に追われ、完成したのは2022年2月。日本で皆様にお見せする間もなくスペインに送り出されました。国際輸送の関係上、大きな模型は7つに分割せざるを得ませんでした。現地ではそれらを再び組み合わせ、輸送中のダメージの修復作業が必要なため、千葉研究室から5名の学生がスペインへ渡航しました。現地での製作中には、キュレーターであるフォスター卿にご挨拶する機会があり、コロナ禍における開催を喜び合うことができました。グッゲンハイム美術館ビルバオでの展示を終えたのち、2023年2月17日〜6月4日ドイツのAutostadt Museum, Wolfsburgへの巡回展に参加する事ができました。iGEM UTokyo合成生物学の世界大会である「iGEM」。東大のチームである「iGEM UTokyo」は2022年度のプロジェクトとして、「当てる光の順序で酵母にパスワードをかける」という、通称“Optopass”を進めました。昨年Gold Prizeを受賞したのに引き続き、今年はさらに高い成績をiGEMで獲得することを目標に活動に取り組んできました。iGEMが今年度からオンラインではなくパリでの現地開催となったこともあり大変でしたが、より一層充実した活動を行うことができました。iGEMの活動は、実験のみに留まらず、数理モデリング、教育活動、専門家・ステークホルダーの方々との交流や、発表用のホームページ作成、プレゼン練習など、非常に多岐にわたります。五月祭における合成生物学を学べるカードゲームの企画、教育用ソフトウェア「Genochemy」の開発、高校への出張授業など、特に教育活動にも力をいれた一年でした。実験がうまくいかないことも多かったですが、そのような中でも成果をまとめ、パリにて発表することができました。その結果、Gold Prize、Best foundational advance nominee、Best modeling nomineeという3つの賞を獲得することができました。東大チームとしては現チームの前身であるUT-Tokyoチームの時代も合わせ、過去最高の成績を収めることができました。■■■■■■ッ■■■■■美術館■■■■■■展示会■終■■■■グッゲンハイム美術館ビルバオ展示支援基金酵母■■■■■■■掛■■■■■ェ■■■過去最高■成績■獲得の

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