東京大学基金 活動報告書 2022
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▲花と昆虫−東京大学植物園の研究展 小石川植物園▲展示室兼来園者のための休憩室 日光植物園5活動報告▲小石川植物祭を開催。左の写真は葉っぱかるたの様子2022年10月21日〜23日2022年度主■活動報告2022年はLife in Green プロジェクトの目的である社会に開かれた植物園の実現に向け、「植物の学び」をテーマにしたアウトリーチ活動に力を入れました。Life in Greenプロジェクトで雇用したスタッフの企画・運営により、4月から10月にかけて「花と昆虫−東京大学植物園の研究展」と題したミニ企画展を小石川植物園の柴田記念館で開催し、植物園の研究の「今」を発信しました。日光植物園にはこれまで展示スペースがありませんでしたが、2019年にフィールドステーション棟が完成するまで実験室として用いられてきたプレハブ棟を、展示室兼来園者のための休憩室として改装しました。これにより、園内の植物の解説や所蔵する植物画の展示が可能になり、「花と昆虫」展も小石川と同時開催しました。2022年の植物園のもっとも大きな出来事は、10月21日〜23日にかけて小石川植物園で行われた「小石川植物祭」です。文京区を拠点とする建築事務所KASAのみなさんと植物園の共催によるイベントで、地域の店舗やクリエーターの方々が植物園の植物を素材とした作品や食べもの、植物園を題材にしたワークショップなどを出展してくださいました。植物園も園内の生の葉っぱを使ったオリジナル「葉っぱかるた」を出展し、その後の園内解説ツアーも盛況でした。これまで地域との結びつきがあまりなかった植物園ですが、植物祭の開催目的である「植物の学び」、「地域の協働」、「街や人のつながり」が実現し、多くの反響をいただく大成功のイベントとなりました。このほかにも、ニュースレターを刊行して植物園の活動の普及につとめています。また、絶滅危惧植物の育成技術開発のためのインキュベーター等の購入、老朽化した草刈機等の更新、植物名ラベルの更新、園内ベンチの新設等のために寄付金を使わせていただきました。社会■開■■■植物園■実現■向■■前進Life in Green プロジェクト 小石川&日光植物園日本が誇るをへ

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