東京大学基金 活動報告書 2023
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若き挑戦者の皆さんが失敗を恐れずチャレンジし、多くを学んで羽ばたいてほしいと思います。ウクライナ連帯支援 桜の記念植樹式交流イベントにはウクライナからの研究者・学生も参加アメリカ・ネバダ州での大会「ARLISS」にて2022年2月24日のロシアによるウクライナ侵攻後、本学では、学ぶ場や研究する場を安全に確保できず、教育・研究の継続が難しくなった学生や研究者を一時的に受け入れ、教育・研究環境を提供するプログラムを開始しました。2024年3月末までに、学生24名、研究者11名、ご家族10名の、計45名を本学に受け入れ、経済的支援(渡航費用や生活支援金の支給など)、住居支援、日本語クラスの提供やカウンセリングなどの生活支援を行ってきました。本基金へのご寄付は、受け入れた方々の生活支援金など経済的支援に活用しております。多くの方々を受け入れるにあたり本学の自主財源だけでは十分ではなく、ご寄付のおかげで安定して支援を継続することができました。現地の状況を鑑み、本学では一時的な受け入れを最長2年間継続していますが、受け入れた方々の多くは、いまだ困難はあるものの、進学、就職、帰国など次の一歩を踏み出しています。本基金を引き続き活用し、支援期間の末まで継続してサポートしていきます。工学部航空宇宙工学科3年生を中心に、2チームにわかれ、小型模擬人工衛星「CanSat」を開発し、国内外の大会にて、CanSatが目標点に自律的に帰還できるかを競いました。2022年春から開発を開始し、各種のフィールド試験を実施してCanSatを完成させ、2022年8月15日〜20日には能代宇宙イベントに参加、さらに同年9月9日〜16日にアメリカ・ネバダ州での大会「ARLISS」に参加しました。最終目標であったARLISSにおいては、KINGFISHERチームがドローンにおける歴代最長のフライト距離2kmを達成したものの、バッテリーの電力切れで目標点まで帰還することはできませんでした。また、Humming Birdチームは残念ながら通信系や展開機構の異常で満足なフライトができませんでしたが、いずれのチームもうまくいかなかった原因を検討し、その失敗の解析は次につながる大きな経験となりました。終了報告 ■■■■■■■■研究者・学生■次■■■ッ■■東京大学緊急人道支援基金終了報告 国内外■大会■出場! 貴重■学■■得■■■小型模擬人工衛星CanSatプロジェクトへの挑戦基金10

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