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ネコの腎臓病治療薬研究へのご寄付についての宮崎徹教授からのメッセージを掲載いたします。

2021/11/12(金)

AIM研究にご寄付をお寄せいただいた皆様へ

 7月にAIMネコ薬開発の現状が配信されまして以来、私どものAIM研究に対し非常に多くの皆様方から、多大なご寄付を東大基金にお寄せいただいております。今日までに、わずか4か月間の間にのべ18,567人の方々から、2億3,000万円近いご寄付(11月11日現在)を頂いており、このようなことは、東京大学におきましても前代未聞のことと伺っております。私や、共にAIMを研究している研究室のメンバーのみならず、東大基金からも厚く御礼を申し上げます。
 寄付金の額もさることながら、多くのメディアにも取り上げられ、ひとつの社会現象にもなりました皆様方の力強い応援とAIM創薬へのご期待が、AIMネコ薬開発の状況を大きく動かしました。製薬会社を始め複数の企業様から創薬開発へのご支援のお申し出をいただき、皆様からのご寄付を合わせ、AIMネコ薬開発を再開できる目途が立ちました。いずれ正式な発表をさせていただくことができると考えておりますが、既に予備検討に向けて実験を開始しております。
 7月に本ページで述べさせていただきましたように、薬を作る研究では、その過程で数々の予想外の困難が生じることがままあり、「この日までに100%確実に完成できます」とお約束できる類のものではないことから、AIMネコ薬の完成までの想定される期間をこの場で申し上げるのは差し控えさせていただきたく存じます。しかしながら、AIMネコ薬の開発の再開するにあたって、その道のプロとタッグを組み、新しい体制で臨むことで、より良いものを、可能な限り早く確実に作り上げて、一日も早く皆様にお使いいただけるよう尽力する所存です。
 また、AIMネコ薬の開発と並行しまして、本来、先天的に働いていないネコ自身のAIMを、少しでも働かせるようにする成分を配合したペットフード類の開発も進めて参りましたが、皆様の応援が、共同で開発している会社様のモチベーションを大いに上げ、開発が加速いたしました。こちらは、ほぼ最終段階にかかっておりますので、上記のAIM薬よりも早く、世に出せることと思います。こちらにつきましても、近い将来正式に発表させていただけるものと考えております。
 以上のように、皆様の応援が、閉ざされかけていたネコへのAIMの臨床応用を再び実現可能なものにして下さいました。薬が完成しましたら、これは私たち研究者がつくったものというより、皆様とともに全員で創り上げたものです。皆様の熱意とご温情に、もう一度感謝を申し上げます。皆様方からの寄付金は、これからのAIM薬剤の完成までに必要な、様々な研究・開発活動のために、大切に使わせていただきます。
 AIMの創薬研究は、ネコ薬が先行し、ヒト薬とヒトのためのサプリの開発がそれに続きます。AIMの研究とその実用化が、病気に苦しむネコとヒトの一助となるよう、一日も早いAIM創薬の完成を目指して、研究室一同、今まで以上に研究に尽力することをお約束いたします。これからもご支援のほど、宜しくお願い申し上げます。

令和3年11月12日 東京大学大学院医学系研究科・教授 宮崎徹

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