なぜ寄付が必要なの?
2004年度から、国立大学は”法人化”しました。
創設以来、文部科学省の内部組織だった国立大学は、2004年度から国立大学法人になりました。
国の組織から独立し、大学ごとに外部資金の調達や財務経営が不可欠になりました。
“運営費交付金”が減少し続けています。
法人化以来、東京大学は年ごと約2.3%の成長率で事業を拡大してきました。
しかし、当初収入の柱だった運営費交付金は、19年間で69億円減少しています。
“物価・賃金”は世界的に上昇しています。
前年比2%ほどで上昇しているという物価は、大学にも影響します。
資機材や光熱費などの経費が増えているため、財務状況は厳しさを増しています。
研究者の雇用をはじめとする大学の運営にさまざまな問題が生じています。
海外の大学は莫大な”基金”を持っています。
独自財源のもととなる基金の規模を海外の有力大学と比較すると、
東京大学が299億円、ケンブリッジ大学が約4900億円、オックスフォード大学が約1.2兆円、
イェール大学が約6.3兆円、ハーバード大学が約7.9兆円です。
補助金型から、”エンダウメント型”の財務経営へ。
運営費交付金などの補助金を中心とした財務ではもはや国立大学は成り立ちません。
基金を拡大し、その運用益を活用する「エンダウメント型」の経営で、
長期的・持続的に世界の公共性に奉仕します。
“150周年”という機会を、いかします。
現状を維持しているだけでは、世界中の大学に遅れをとってしまいます。
2027年に迎える150周年という節目を機に、社会のみなさまとの関係を結び直し、独自財源の強化を図って参ります。
国立大学である東京大学が、なぜ寄付を必要としているのか?みなさまの疑問にお応えします。
寄付が何の役に立つの?
独自財源を大きくし、大学の自律と学問の自由を実現します。
研究や教育を推進するには資金が欠かせません。
海外に比べればまだ微々たる独自財源ですが、皆様からいただく寄付金をベースに、
世界水準の大学環境に整えられるよう運営します。
150周年記念募金
「UTokyo NEXT150」
(独自財源となる基盤基金)
赤門をはじめとする施設の整備を行います。
2021年から赤門が閉ざされていることはご存じでしょうか?
耐震性能が問題視された赤門は、現在も閉ざされ使用されていません。
他のキャンパス環境もいまだ万全といえず、皆様のご支援が必要です。
誰もが平等に学び働くことのできる環境をつくります。
日々キャンパス内外で発生するマイノリティの困り事は、
そのすべてを事前に予測できず、予算計上が困難です。
進学決定後、障害学生がすぐに利用できる設備の設置や、
急な環境整備が必要になることがあるため、それらをカバーする予算が必要です。
150周年記念募金
「UTokyoインクルーシブ・キャンパス構築プロジェクト」
約160種のプロジェクトが寄付を必要としています。
研究、教育、キャンパス環境、スポーツなど、約160種ものプロジェクトが寄付を必要としています。
寄付のお力で成果が上がっているものが多数ございます。
奨学金を受け、学問を続けられる学生がいます。
学生を支える奨学金の原資となるご寄付が複数ございます。
例えば、2022年度に開始した「ステューデントサポーターズクラブ奨学金」。
一口150万円で大学院生1名を2年間支援する仕組みです。
実は、安田講堂も寄付で生まれた施設です。
安田講堂の名で東京大学の精神的象徴と親しまれる大講堂。
安田善次郎氏の寄付により、1925年に竣工した建築物なのです。
東京大学は、みなさまの寄付のおかげでたくさんのことを実現できています。
どんな研究があるの?
東京大学が究める研究の世界をご紹介します。
東京大学には、世界でも最前線の研究がジャンルを問わず多数存在しています。例えば・・・
光量子コンピューター研究支援基金
現在のインターネットやコンピューターは莫大な電力消費を伴い、スパコン1台を稼働させるのに原発1基が必要と言われます。またコンピューターの性能や光通信の通信容量は限界に迫っています。そこで、次世代の情報処理技術として「量子コンピューター」の実用化が唯一の解決策と考えられています。従来のコンピューターの1ビットは「0」か「1」であったのに対し、量子コンピューターの1量子ビットは「重ね合わせ」という量子の不思議な特性を利用して、同時に「0」と「1」の重ねあった状態を認識することができ、この量子ビット数を増やすことにより、爆発的に処理能力を高めることができます。
ソンマ・ヴェスヴィアーナ発掘調査プロジェクト
東京大学を中心とする発掘調査団が2002年からヴェスヴィオ山の山麓で発掘を行っています。場所は北山麓に位置するソンマ・ヴェスヴィアーナ市で発見されたローマ時代の遺跡です。紀元前後に創建されたと考えられる「アウグストゥス帝ゆかりの建物」の解明を目指しています。2023年の発掘で採取した炭化物や火山灰の年代推定の分析結果から、これらの建物が、ヴェスヴィオ山北麓周辺に存在したと歴史書に語られているローマ帝国初代皇帝であるアウグストゥスのヴィラである可能性が地理的にも時期的にも高いと言えます。これからの発掘でその実態が明らかになることに大きな期待が寄せられています。
戦災・災害のデジタルアーカイブ基金
戦争や災害などの「災いの記憶」は、時間の経過とともに上書きされ、忘却されていきます。「個人の記憶」を共有し、「社会全体の記憶」として残していくために、広島・長崎原爆、ウクライナ戦争、東日本大震災などをテーマとした「デジタルアーカイブズ・シリーズ」を2010年代から開発・運用してきました。しかし、こうしたアーカイブは、主に年限付きの研究費で開発・運用されており、持続性に不安があります。また、バーチャルリアリティ・人工知能などの先端技術を取り入れ、より使いやすいアーカイブ・システムを開発し、多くの人々の協力のもと成長させていくためには、財源となる寄付金が必要です。
障害のある学生や研究者の活躍応援基金
障害を抱える人々がもっと高等教育を受け、もっと社会で活躍できる環境を実現するために、「当事者研究」や「インクルーシブ・アカデミア・プロジェクト」「共同創造」など様々な研究や活動をしています。たとえば、「当事者研究」とは、従来は研究の対象であったり、サービスを受ける側だった障害者が、障害を抱える【当事者】だからこそわかる課題を発見し、当事者だからこその視点で、同じような困り事を抱える仲間たちと一緒に解決策を研究する日本初の研究実践です。
地震研究所基金
東京大学地震研究所は、関東大震災(1923年)を契機として1925年に設立されました。地震火山現象を科学的に解明し、それらに起因する災害の軽減を使命としています。これまでの100年間の観測研究データの蓄積と地震・火山学の進展により、地震・火山噴火メカニズムの理解は大きく進みました。しかし、近年の東日本大震災、熊本地震、能登半島地震、そして雲仙普賢岳噴火や御嶽山噴火など甚大な災害は続き、地震・火山研究の成果を災害軽減に繋げるための一層の研究をします。
文学部の学問を支える基金
1877年に東京大学が創設されて以来の伝統がある文学部は、哲学・宗教学・歴史学・美術史・文学・言語学・社会学・心理学など、幅広い人文・社会系の学問分野で、世界をリードしてきました。「高度な教養と思考力、表現力を身につけ、人類文化の発展に寄与する人材を養成する」というミッションを掲げ、学部の27専修課程、研究科の7専攻30の専門分野で研究と教育を展開しています。①大江健三郎文庫、②地域連携活動、③国際人文学プロジェクト、④学生奨学金、⑤文学部エンダウメント、⑥文学部の基盤整備、の中から使途を選択して寄付していただけます。
寄付を必要とする研究者へのインタビューがあります。
あらゆる分野で活躍する研究者の取り組み、
そして寄付を必要とする理由についての話をまとめたインタビュー記事が多数ございます。
研究者と渋澤健氏の対談動画「UTokyo Future TV」がございます。
研究者をゲストに招き、渋沢栄一の玄孫である渋澤健氏(コモンズ投信会長)が
ナビゲーターを務める対談番組がございます。Youtubeでご覧いただけます。
これらはまだまだ一部であり、多様な研究が存在していますので、
皆様のご興味にあった研究があるはずです。
東京大学には、幅広い研究がございます。みなさまのご興味をひく研究が必ずあるはずです。
どんな人が寄付をしているの?
多様な寄付者の、多様なストーリーをご覧ください。
東京大学との出会い、学生時代の思い出、研究への思い入れ、東大に期待してくださることなど……
寄付してくださる方々の多様で魅力的なストーリーを寄付者インタビューとしてまとめております。
ぜひご覧ください。
寄付者の方々からたくさんの応援メッセージ が届いています。
寄付をくださる際に、ご希望の方には大学に対するメッセージもいただいております。
みなさまの寄付には、それぞれの熱い思いが込められています。
ADD YOUR NAMEというページでその一覧が見られます。
東大を選んで寄付してくださった方々の「理由」をまとめています。
「どうして私が東大寄付?」というページで、
数多ある寄付先の中から、東大を選んでくださった理由をまとめました。
寄付をお迷いの方は、ご参考にご覧くださいませ。
東大への寄付は、1000円から。
東京大学への寄付は、1000円から受け付けています。
たくさんの方々に支えられて、大学は成り立っています。
2023年度の寄付総額は54億円に達しました。
2023年度の寄付金は、総額54億円に達しました。
東京大学基金に対しまして深いご理解とご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。
2023年度、個人・法人あわせて14,432件の寄付をいただきました。
2023年度、個人から14,017件、法人から415件の寄付をいただきました。
そのうち卒業生は4,063件。たくさんの方々に支えられ、東京大学は運営できております。
ご寄付の総額は増加傾向にあります。
棒グラフが累計入金総額、折れ線グラフが年度別の入金総額です。
みなさまの寄付が、着実に増えてきています。
東京大学への寄付は1000円から。幅広いみなさまから、寄付をいただいて大学は運営ができています。
謝意・記念品は?
安田講堂に、あなたの銘板を掲載させていただきます。
30万円以上の寄付をくださった方には、お名前を銘板に刻印し、
東京大学のシンボルである安田講堂に末永く顕彰させていただきます。
あなたのお名前を入れた記念プレートをお届けします。
1000万円以上の寄付をくださった方には金色、
1億円以上の寄付をくださった方にはプラチナ色の記念プレートを贈呈させていただきます。
年に1度の活動報告会にご招待いたします。
累計30万円以上ご寄付いただいた方を、翌年度の「活動報告会」にご招待いたします。
ご芳名を「寄付者芳名録」に掲載いたします。
ご寄付いただいた方のご厚志に感謝をこめ、お名前を「東京大学基金寄付者芳名録」に掲載いたします。
プロジェクトごとにも、謝意・記念品がございます。
プロジェクトごとの寄付額に対しても、別途謝意・記念品が設けられています。下記はその一例です。
- 総合図書館玄関への銘板掲示[10万円](東京大学附属図書館支援プロジェクト)
- 総合図書館利用証の発行[30万円(3年)・100万円(10年)・300万円(終身)](東京大学附属図書館支援プロジェクト)
- 小石川植物園でのお花見へご招待[1万円]・植物園内の温室への銘板掲示[10万円](Life in Greenプロジェクト)
- 三崎臨海実験所への銘板掲示[10万円](マリン・フロンティア・サイエンス・プロジェクト)
- KAGRA中央実験室入口への銘板掲示[10万円](大型低温重力波望遠鏡(KAGRA)プロジェクト)
- 動物医療センター内に銘板設置[30万円](東京大学 動物医療センター未来基金(東大VMC基金))
累計30万円以上の寄付をくださった方は、安田講堂に銘板を掲載いたします。そのほかにも、さまざまな謝意・記念品を用意しております。
税制優遇措置は?
東京大学へのご寄付には税法上の優遇措置が適用されます。
別途お送りする領収書を控除証明書として確定申告書に添付し、
所轄税務署へご提出ください。
所得控除につきまして。
寄付金額(その年の総所得金額等の40%を上限)から2,000円を引いた額を、当該年の所得金額から控除することができます。
税額控除につきまして。
寄付金額(その年の総所得金額等の40%を上限)の一定割合を、税率に関係なく所得税額から直接控除することができます。
確定申告の際には、寄付金領収書と「税額控除に係る証明書(写)」の提出が必要となります。「税額控除に係る証明書(写)」は、寄付金領収書とともにお送りいたします。
税制優遇措置の詳細はこちら。
東京大学への寄付でも、税制優遇措置がございます。
お支払い方法は?
Webでのお手続き
クレジットカード、インターネットバンキング、ATM、コンビニ決済、銀行決済がございます。
詳細はこちら。
PayPayでの決済
2024年11月より、オンライン上の寄付の支払い方法として「PayPay」を導入しました。寄付をしたいと思ったタイミングでいつでもどこでも東京大学基金へのオンラインの寄付が可能です。
詳細はこちら。
書面でのお手続き
銀行振込はこちら。
クレジットカードはこちら。
継続寄付(アニュアルギフト)
継続寄付(アニュアルギフト)とは、クレジットカード決済により継続的に、定額のご支援をいただく寄付プログラムです。ご支援金額は、1,000円から任意の設定が可能です。 毎月、年2回、毎年からお選びいただけます。
詳細はこちら。
ふるさと納税での寄付
ふるさと納税をご活用し、東大への寄付をしていただけます。
詳細はこちら。
クレジットカード、PayPay、ふるさと納税など多様な決済方法がございます。