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ロバート キャンベル教授 特別セミナー開催

東京大学基金新図書館計画「アカデミック・コモンズ」
ロバート キャンベル教授 特別セミナー開催

東京大学基金新図書館計画「アカデミック・コモンズ」
ロバート キャンベル教授 特別セミナー開催

 東京大学基金へご寄付いただいた方に感謝の気持ちを込めて、新図書館計画「アカデミック・コモンズ」 ロバート キャンベル教授特別セミナーを10月24日(木)に開催いたしました。

Photo_7 渉外本部長挨拶

 セミナー当日は、台風接近中の悪天候にもかかわらず 93組102名の貢献会員、賛助会員のご寄付者様が足を運んでくださいました。当日は総合図書館の休館日を特別に開放して、普段は洋雑誌閲覧室として使用されている部屋が会場となりました。ご参加の皆さまは、以前は「貴賓室」と呼ばれた洋雑誌閲覧室に入られたとたん、シャンデリアの照明や、ダゴールの肖像画や英国王ジョージ5世から寄贈された鹿の首の剥製などが飾られた重厚な部屋の雰囲気に、総合図書館の歴史を肌で感じられたご様子でした。

 前半の講演会の開催にあたり、清水秀久渉外本部長から開会の挨拶がありました。
 本部長の挨拶に引き続き、ロバート キャンベル教授から「何を読むかで、人は変わる-日本人の読書の歴史-」と題してご講演いただきました。

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キャンベル教授講演

 講演では、古い文献を読み解きながら、江戸時代後期の昌平坂学問所における書生達の読書の様子などがお話されました。書生達が、漢文を音読し、夜どおしで互いの詩文を批評し合って学習していたこと、また、そうした仲間と共有する読書や学習方法がその後の明治維新の無血革命の素地になっていったことなど、近世近代日本文学がご専門のキャンベル教授による江戸時代の読書と学びに関わる大変興味深い内容でした。

 参加された方からも、「江戸末期の学問所の風景が目に浮かぶようでした」「漢文を含めた教授の日本語の造詣・能力に感服した」といったお声を多数いただきました。講演の後の質問の時間では、キャンベル教授の好きな作家や日本語を学ぶきっかけなど、教授ご自身に関わる質問もたくさん出て、「学生時代に、世界で一番古い小説が『源氏物語』であると習って感嘆した」といったエピソードを交えながら、一つ一つ丁寧に、時にユーモアも交えながら回答され、会場は和やかな雰囲気に包まれました。

Photo_8  新図書館計画「アカデミック・コモンズ」

 ロバート キャンベル教授の講演に続きまして、現在募金活動を展開している新図書館計画「アカデミック・コモンズ」に関して石田英敬附属図書館副館長より説明をいたしました。

 現在、図書館前広場で行われている埋蔵文化財調査工事で出土した赤いレンガが、映画『風立ちぬ』でも描かれた、関東大震災で焼失したレンガ造りの旧帝国大学図書館の基礎であったというエピソードから、歴史ある図書館が、教育と研究のための新たな拠点として、どのように変わろうとしているのかについて説明がされました。

 新図書館計画は、図書館前広場の地下に新館を建設し、伝統ある本館は外観を保存したまま内部を全面改修する、というものです。次の世代に受け継ぐ、新学術拠点の建設に向けてさまざまな取組みが始まっています。石田副館長からは、新図書館がめざす5つの柱(①電子図書館と伝統的図書館の融合、②世界最高水準のアジア研究図書館、③教育との連携と国際化への対応、④日本の学術文化の世界への発信、⑤出版文化の公共的基盤)を中心に、皆さまに計画の概要について説明させていただき、更なるご支援をお願いいたしました。

 (新図書館ホームページhttp://new.lib.u-tokyo.ac.jp/

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総合図書館見学・特別展示              寄付者銘板

 後半は、総合図書館見学および特別展示『総合図書館 今昔物語~時代と共に~』の観覧を行いました。当日は、総合図書館の休館日ということもあり、総合図書館職員一同の案内で、館内をゆっくりとご見学、ご観覧いただきました。
 3階の特別展示では、関東大震災で焼失する前の図書館から、寄付による再建・復興、その後の変遷について、写真パネルを中心とした資料を、1階では、特別公開の図書館の貴重書コレクション、また普段は公開していない書庫の内部をご見学いただきました。東京大学が誇る貴重な蔵書の数々に、大変感激していただくことができました。
 また、できたばかりの寄付者銘板もご案内し、ご自分の銘板をご確認いただいたり、「ここに名前を入れたいね」というお言葉をいただいたりすることができました。

 特別セミナーから見学観覧会まで約2時間半にわたるイベントでしたが、ご参加頂いた皆さまにご満足いただけたことをとてもうれしく思います。東京大学基金は、今後も皆さまとのご縁を大事にしていきたいと思います。引き続き、新図書館計画「アカデミック・コモンズ」への更なるご理解、ご支援をよろしくお願いします。

【参加者のご感想】
<講演会>
・能動的な読書の力強さを教えて頂きました。読書を一人だけのものとせず、仲間と共有し社会に生かしていくこと、能動的な読書の力強さを教えていただきました。
・不安な時を抱えながら、日本文学・歴史・社会を愛し研究して下さっているキャンベル教授に感謝します。
・昔の様子を想像し、わくわくした。


<新図書館計画>
・最新技術で利便性の高い図書館を作ってください。
・私はこの図書館が好きでした、身が引きしますような気持ちで中央階段を上ったものです。
 これは是非引きついでください。
・地下書庫は素晴らしいアイディアである。
・アジア一の、質量を誇る図書館を期待いたします。
・「新しい酒は新しい革袋に」とあるように、新しい構想を実現するよう期待する。
・東京オリンピックと同じで、老骨に生きがいを与えて頂いた。


<図書館見学会・特別展示観覧会>
・貴重書やすばらしい建物を見ることができて良かったです。書庫探検も楽しかったです。
・奈良絵本等、コンディション最良の本物の宝物に出会えて、とてもうれしかったです。
・学生時代、教授と一緒に2、3回入室して判例を研究したことがありますが、雰囲気が変わりました。

引き続きご支援をお願いします(東京大学新図書館計画「アカデミック・コモンズ」)

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