2013年07月01日(月)
「53年ぶりの千葉演習林再訪とスギの木との再会」
農学部林産学科昭和37年卒有志の会
・・・我々が植えた、今や見上げるような大木に育った杉の木達との50余年を経た再会などは、涙が出るほどうれしい出来事でした。・・・
平成24年11月29日、東大基金では寄附者特別セミナー「晩秋 千葉演習林で過ごす一日」を開催し、紅葉に染まった滝や小道、内部の宿舎や博物館など見所をご案内しました。
後日、参加者の池田成生様より、渉外本部に1通のメールを頂きました。
(※このMYストーリー掲載にあたり、池田様の許可を頂いて掲載させて頂きました)
昨年晩秋の千葉演習林では大変お世話になりました。 実は昨日僕たち、昭和37年卒(当時)東大農学部林産学科の仲間は、新年同級会で10数名が元気に集まりました。
そこに集まった僕たちは全員昭和35年夏、かの千葉演習林で学生実習として、郷台で1週間合宿しましたので、僕が昨年そこを訪れる機会を得て、郷台の宿舎がまだ健在だったことを、写真と東大基金HPのコピーで紹介して、大いに盛り上がりました。実に半世紀ぶりの郷台宿舎の思い出が座を沸かせた姿をご想像ください。暖かくなったら、ぜひ皆で千葉演習林を訪ね、懐かしい郷台宿舎を一目見たいと全参加者が一致しました。ぜひ5月か6月ごろ、全員集まれば14名の仲間ですが、天津事務所から、清澄作業所、郷台作業所を訪ねる機会を作りたく、ご配慮のほどおねがいします。
先週6月6日、7日は僕たち昭和37年東大林産学科卒業生有志6名による千葉演習林再訪実現に際し一方ならぬご配慮を賜り一同心より感謝申し上げます。中でも昭和35年夏季学生実習で約1週間を過ごした郷台宿舎で、当時を思い出しながら一緒に弁当をたべて過ごしたひと時、また心許ない記憶をもとに探し当てていただいた植林実習地で、我々が植えた、今や見上げるような大木に育った杉の木達との50余年を経た再会などは、涙が出るほどうれしい出来事でした。貴方が訪問日程表に書き込んでくださった清澄宿舎での「就寝;未明」の予定をしっかりまもって文字通り未明まで談笑、高吟させていただきこの2日間、青春を少々取り戻したきがいたします。
山田林長、當山先生他お世話頂いた職員の皆さんにも僕たちの感謝の意をよろしくお伝えください。なお感謝のしるしとしては誠に細やかですが東大基金に、用途;東大の森/千葉演習林、として昨日少しばかり振り込みさせて頂きました。
添付の写真は仲間がいま分け合っている記念写真の一部です。最後の郷台クスノキの前の写真は幹事の砂川氏がお見せした53年前の写真と同じ場所をバックにしたものです。ご笑覧ください。
あわせて、当日の素敵な写真をお送りいただきました。今回の千葉演習林再訪が、皆様の学生時代の貴重な思い出と今とをつなぐ場所となったことに、演習林スタッフ、渉外本部スタッフ一同大変感激し、ぜひ「MYストーリー」として掲載させて頂きたいとお願いし、快諾いただいたものです。
53年という長い時間を経て、実習で植えたスギの木々と再会されたエピソードからは、自然と人との間に結ばれた縁の深さを感じました。
東京大学には、森林や樹木、林業に関する基礎的・応用的研究を行うとともに、森林を学習する学生たちに教育の場を提供することを目的として、全国7ヶ所に演習林(実習林)があります。千葉演習林は、日本最古の演習林として100年以上の歴史を有しています。演習林では、この豊かな自然を大切に守り育て、次の世代へと繋げていきます。
○東京大学千葉演習林HP(一般公開もあります)
○平成24年の寄附者特別セミナー「晩秋 千葉演習林で過ごす一日」の様子
(最後の写真の「マツボックリのクリスマスツリー」は、池田夫人の作品です)
※肩書きはインタビュー当時のものです。