東大土木・社会基盤研究教育環境整備基金

このプロジェクトは寄付募集を終了しました。

プロジェクト設置責任者

工学系研究科社会基盤学専攻 専攻長

今年度寄付総額
0円
今年度寄付件数
0件
現在の継続寄付会員人数
0人

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【お知らせ】このプロジェクトは2024年12月31日をもって、寄付募集を終了しました。
ご支援誠にありがとうございました。

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次世代の技術者育成に向けた教育研究環境整備への支援のお願い

 1873年、工部省工学寮において、近代日本最初の土木工学科として産声をあげて以来、わたくしたち東京大学社会基盤学科・社会基盤学専攻から、数多の素晴らしい先輩技術者たちが国内外に巣立ち、それぞれの時代の基盤をなすインフラストラクチャーの構築に貢献してきました。
 当学科専攻にとって、社会の要請にこたえながら未来を創ってゆく技術者をどう育てるか、その教育の形の追求は、いつの時代も最重要テーマであり続けています。現代の技術者教育の現場をあずかるわたくしたちも、従来の講義を工夫しつつ、各種演習・現場実習などの実践型教育プログラムの充実を図るなど、未来が求めるものを探りながら、理想的な技術者教育のありかたを日々模索し追求しています。

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 近年、学術分野の高度化と学際化、社会的課題の複合化や国際化、学問の社会還元すなわち実践力強化への需要の一層の高まり、高度情報化に伴う各種教育ツールの進歩や教育方法論の多様化など、教育研究環境をとりまく社会の変化は、ますます急速でダイナミックです。未来のインフラストラクチャーは、ますます多様で、かつ先鋭的で革新的なものになっていきます。技術者の資質も、単なる高度専門化を超えて、さらにより深くより広い視野や知識・洞察が求められています。
 未来への技術者教育に向けて、これまで以上に、各自の能動的主体的な学びを動機づけるとともに、多様な相互コミュニケーションをいざない、個々人の個性や長所を伸ばすとともにチームとしての多様性や幅広さを醸成する能力を養う教育環境が必要であると、わたくしたちは考えています。そのために、これまで続けてきたカリキュラムや各プログラムの改良だけで実現できることには限界があり、教育研究環境のハード面の再構築が必要であると痛感しています。

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 具体的には、演習室、セミナー室、図書室など工学部1号館内の公共的な教育研究空間のあり方を総合的かつ発展的に見直し、従来機能の充実に加えて、次世代の技術者教育に必要なコミュニケーションベースの学びの空間へと改修する計画を進めています。従来の講義や演習の進化と充実、教員と学生間の相互コミュニケーションをベースとするワークショップ型の演習や実習、オンラインと対面のハイブリッド型講義やセミナー、オンラインの特性を用いた遠隔型の実習や国際研究交流、外部講師を招いてのセミナーやシンポジウムなど、多様な教育プログラムの実践や研究交流を活性化する環境を実現することが目標です。さらに、民間企業や行政など現場の方々との交流をも促進し、総合的にコミュニケーション能力を鍛える環境を整備することで、実社会の諸課題に真摯に取り組みその能力を社会還元する志と力をもつ技術者を、いっそう輩出していきたいと考えています。

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 しかし現在の大学をとりまく状況から、自力で確保できる資金のみで上記目標に到達することはきわめて難しい状況にあります。そこで、上記の趣旨にご賛同いただける個人・法人の皆様にご寄附をお願いするため、次世代の技術者育成のための教育研究環境の再構築を理念に掲げ、「東大土木・社会基盤研究教育環境整備基金」を設置することにいたしました。土木はじめ各界でご活躍のみなさま、東大土木同窓生のみなさまにご理解とご支援を賜りたく、ここに心よりお願い申し上げる次第です。次世代の技術者教育の形を、ご協力くださるみなさまとともに創りあげていきたいと願っております。どうかよろしくお願い申し上げます。

いただいた寄付金の使途

・図書室、演習室、セミナー室・講義室(一部)、学生コミュニティスペースの総合的空間再編にともなう整備費や改修費
・講義・演習のためのワークテーブル、椅子等の設備整備費
・教育のオンライン化、デジタル化に必要な設備整備費

 


パンフレットダウンロードはこちら

 

成果報告

2025年01月14日(火)

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当特定基金の設置期間における主な活動は以下のとおりです。

・2021年11月12日、社会基盤学専攻として、研究教育のための環境整備に寄附を募るべく、特定基金設置の申請を行いました。「次の50年のシビルエンジニア育成の基盤として、教員学生間および学生間相互のコミュニケーションをいざない活性化する教育空間の総合的改修と充実に投資し、当学科・専攻の教育を次代に向けさらに展開し前進させていきたい」(申請書より)

・2022年1月1日、「東大土木・社会基盤研究教育環境整備基金」が設置され(目標金額2,500万円)、公式に寄付の募集を開始する運びとなりました。

・2022年2月、工学部一号館二階の図書室・演習室・学生ラウンジ(設計:内藤廣先生)と、同四階のセミナーA室(設計:川添善行先生)の改修に向けて基本的方針が決定。同年4月、社会基盤教室内に「教育環境整備WG」設置し、整備内容の具体化の検討に本格着手しました。

・同年6月、整備イメージの概略検討をもとに、寄附を募るパンフレットを作成(デザイン:内藤廣建築設計事務所)、東大土木同窓生の皆様をはじめ広く一般に呼びかけました。7月には、社会基盤図書室が所蔵する貴重なオリジナル史料を利用した、ご寄付への返礼品の準備が整い、以後寄附募集の活動は順調に推移、2023年度中に目標金額2,500万円を達成することができました。

・2024年度より改修工事に着手。10月にはセミナーA室が竣工、翌11月には図書室・演習室・ラウンジが竣工し、11月16日には、無事ご寄付くださった皆様にお披露目の内覧会を開催することができました。最終的にご寄付いただいた総額は約3,030万円となり、目標を大きく上回る金額となりました。

竣工以来、図書室・演習室・ラウンジにはいつも学習、議論、団欒する学生たちの姿が絶えません。社会基盤学科にふさわしいコモンの場所ができたことを、専攻一同たいへん誇りに感じ、喜んでおります。あらためまして、このたびご寄付を賜りましたみなさま、および、日頃より専攻の教育研究を応援してくださっているすべての方々に、心より感謝を申し上げたく存じます。ありがとうございました。

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2023年活動報告
-2024年夏、いよいよ環境整備を実施します-

2024年02月29日(木)

2024年夏に、いよいよ図書室・演習室・セミナー室の改修工事を実施する予定です。2023年度は、そのための検討と準備を進めてきました。工学部一号館は歴史的な建築物であるため、繊細かつ綿密な改修計画が必要とされ、また昨今の建設工事費の高騰もあって試行錯誤の連続ですが、内藤廣建築設計事務所、株式会社空間構想の力をお借りして、ようやく改修後の姿が少しずつ見えてまいりました。順調にいけば、年度内には改修設計を完了、7月には工事に着手し、図書室は9月頃、演習室・セミナー室は10月頃に、あらたな装いで供用を開始できる見込みです。秋にはご寄付くださったみなさまにご披露するべく、引き続き実現に向けて鋭意努力を続けてまいります。


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2022年活動報告
-御寄附への返礼品のお送りを開始しました!-

2023年02月17日(金)

今年度から開始した当基金は、初年度で総額2000万円を突破、延べ149件の御寄附をいただきました。「古市公威文庫」など社会基盤図書室が保管する貴重な史料を用いて、御寄附への返礼品を制作し、皆様のお手元にお届けしています。(※御寄附金額によって返礼品内容は異なります)

今回は、返礼品の一部をご紹介します。
一番の目玉は、横幅100cmの特注タペストリー。永代橋一般図の青焼図面を原寸大で再現しました。社会基盤学科の演習講義・基礎プロジェクトにて、誰もが目にする、あの図面です。
繊細な図面の線も、年季の入った紙の質感も、とてもきれいに印刷して頂きました。部屋に飾るのもよし、本棚などの蔽いに使うもよし、風呂敷代わりにするもよし。シャキっぽさを堪能できるグッズです。
他にも、古市先生の絵ハガキや、隅田川震災復興橋梁の壁紙データなど、土木好きには堪らない返礼品をご用意しています。
御寄附頂いた方は、楽しみにお待ちください。

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迫力のサイズ

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心を込めて梱包しています

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担当者お気に入りの壁紙
 

寄付目的・支援先を指定できます
お名前 日付 金額 コメント
大野木 洋輔 2022年10月03日 100,000円 自由闊達に学術研究に打ち込むことができる素敵な空間が整備されることを祈念しております。
<東大土木・社会基盤研究教育環境整備基金>
******** 2022年09月21日 100,000円 学生の知的・創造的活動が促進され、学生・教職員が挑戦し続けること環境が生まれることを願います
<東大土木・社会基盤研究教育環境整備基金>
小竹 康夫 2022年09月10日 100,000円 世の中が混沌としていますが,社会基盤学を目指す皆さんに,明るい未来を構築して頂けることを期待しています.
<東大土木・社会基盤研究教育環境整備基金>
******** 2022年08月27日 100,000円 学生が学びやすくなることを願います。
<東大土木・社会基盤研究教育環境整備基金>
坂田 直史 2022年08月13日 10,000円 学生時代、恵まれた環境での研究や視野を広げるための国際経験の機会を作っていただきました。

次代を担うエンジニアに、時代に即した、より良い学びの環境の再構築に賛同します。
<東大土木・社会基盤研究教育環境整備基金>
天野 玲子 2022年08月12日 300,000円 本学教官・学生諸氏がより一層我が国の発展に寄与できるよう、研究活動に精力的に取り組んでいただきたい。
<東大土木・社会基盤研究教育環境整備基金>
天野 正徳 2022年08月12日 300,000円 本学教官・学生諸氏がより一層我が国の発展に寄与できるよう、研究活動に精力的に取り組んでいただきたい。
<東大土木・社会基盤研究教育環境整備基金>
******** 2022年07月12日 100,000円 Support education and research for a peaceful and prosperous world
<東大土木・社会基盤研究教育環境整備基金>
******** 2022年07月07日 1,000,000円 研究、ひいては次世代の技術者教育に役立ててくださるならば、主人も光栄だと思います。
<東大土木・社会基盤研究教育環境整備基金>
王 海龍 2022年03月22日 10,000円 微力ながらお役に立ちたいと存じます.
<東大土木・社会基盤研究教育環境整備基金>
野呂 高樹 2022年02月24日 10,000円 次世代を担う技術者の育成に寄与できれば光栄です
<東大土木・社会基盤研究教育環境整備基金>
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プロジェクト設置責任者

工学系研究科社会基盤学専攻
専攻長

今年度寄付総額
0円
今年度寄付件数
0件
現在の継続寄付会員人数
0人

このプロジェクトは終了いたしました

ご寄付の謝意・記念品

「東京大学基金」の謝意・記念品が適用されます。

このプロジェクトの謝意・記念品

ご寄付いただいたすべての個人の方

社会基盤図書室が保管する近代土木史料を用いたPC・タブレット用壁紙データを贈呈いたします。

一括3万円以上のご寄付をいただいた個人の方

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「古市公威文庫」絵葉書セットと永代橋一般図青焼図面の原寸大タペストリーを贈呈いたします。

一括10万円以上のご寄付をいただいた個人の方と法人の方

工学部一号館二階の公共スペースにお名前を刻印した銘板を設置いたします。

一括30万円以上のご寄付をいただいた個人の方と法人の方

工学部一号館二階の公共スペースにお名前を刻印した銘板を設置いたします。
また、東大基金の謝意として安田講堂へ銘板を設置いたします。
安田講堂の銘板に関する詳細はこちら

一括50万円以上のご寄付をいただいた個人の方

工学部一号館二階の公共スペースにお名前を刻印した特別仕様の銘板を設置いたします。
また、東大基金の謝意として安田講堂へ銘板を設置いたします。
安田講堂の銘板に関する詳細はこちら

一括100万円以上のご寄付をいただいた法人の方

工学部一号館二階の公共スペースにお名前を刻印した特別仕様の銘板を設置いたします。
また、東大基金の謝意として安田講堂へ銘板を設置いたします。
安田講堂の銘板に関する詳細はこちら

銘板作成について

お申込みの際のお名前で作成いたします。
お申込時のお名前と異なる名義の銘板やご家族での連名をご希望の場合は、東京大学基金事務局に次の方法でご連絡ください。
・ウェブサイトからのご寄付の場合:申込フォームの「支援プロジェクト」欄下部にある 「ご支援先の内容を記入する。」にチェックいただくと表示される 「その他」欄にご記入ください。
・払込取扱票(振込用紙)によるご寄付の場合:お電話でご連絡ください。
 (電話: 03-5841-1217)
・ご寄付申込書によるご寄付の場合:「特記事項」欄にご記入ください。