はじめに
2025年11月30日、文京シビックホールは、開演前からさまざまな年齢層の方々で大変な賑わいを見せていました。学生と思われる若い方から、卒業生やご家族連れ、地域の方々まで、多くの人が会場に足を運び、それぞれ期待を持ちながら開演を待っている様子が印象的でした。
その日は、第50回という大きな節目を迎えた淡青祭の開催日でした。長い歴史を重ねてきた淡青祭の記念すべき回に、学生ファンドレイジングサポーターであるまきが、観客として鑑賞してきました!
会場に足を踏み入れた瞬間から、学生行事とは異なる重厚な雰囲気が感じられました。節目の回であったためか、客席には高揚感と緊張感が漂っており、これから始まる舞台への期待が自然と高まりました。
全体を通じて
淡青祭は、一年間の締めくくりであると同時に、リーダー・吹奏楽団・チアリーダーズという3つのパートが一堂に会する、年に1度の特別なステージです。事前にそのような説明を耳にしてはいましたが、実際に会場で体感すると、その言葉の重みがよく理解できました。
単なる発表の場というよりも、部としての思いやこれまで積み重ねてきた努力、そして応援してくださった方々への感謝の気持ちを、舞台全体を通して全力で届ける場であることが強く伝わってきました。休憩時間での出し物も、観客を飽きさせず楽しませる工夫なのだろうと感じました。
三部構成という明確な流れがあることで、それぞれのパートの特色が際立つ一方、全体としては「応援」という1つの物語であるように感じられました。観客として鑑賞しているうちに、自然と引き込まれ、時間が経つのを忘れてしまうほどでした。
第一部
第一部の吹奏楽団のステージでは、大学吹奏楽ならではの迫力と表現力に驚かされました。高校時代に吹奏楽を聴いた経験はありましたが、それと比べても音の厚みや響きの広がりが一段と洗練されており、演奏が始まった瞬間から会場の空気が引き締まるのを感じました。
音量の大きさだけではなく、テンポの揺らぎや曲ごとの色彩の違いが非常に鮮明で、聴いている側も自然と集中させられました。迫力ある場面では会場全体が音に包み込まれるように感じられ、一方で静かな場面では、ホール全体が息を潜めて音に耳を澄ませているようでした。
曲が進むにつれ、観客が演奏に引き込まれていく感覚がありました。一人ひとりの技術も素晴らしく、ソロパートでは思わず大きな拍手をしてしまいました。
第二部
第二部のチアリーダーズのステージでは、第一部とは雰囲気が一転し、明るく親しみやすい空気が会場に広がりました。観客が思わず口ずさめるような楽曲やテンポの良い曲を用いることで、会場との距離を一気に縮めつつも、パフォーマンスそのものは非常に完成度が高く、息をのむような場面が続きました。
動きには大きなキレがあり、隊形の変化も滑らかで、常に目が離せませんでした。笑顔や表情がそろっていることで、見ている側に自然と元気や前向きな気持ちが伝わってきました。
その一方で、幕間に流れた動画からは、こうした明るさの裏にはとてつもない練習量と集中力があったことがわかりました。楽しさと緊張感が同時に存在するステージであり、観客としても大きなエネルギーを受け取ることができて元気な気持ちになりました。
第三部
第三部のリーダーのステージは、それまでとは一変して、重厚で厳かな雰囲気に包まれており、特に圧倒されました。動きや声、統率の取れた表現によって、会場の空気が一気に変わり、観客として自然と背筋が伸びるような感覚がありました。
また、東大に関わるさまざまな曲を通して、東京大学の歴史や文化といった、普段の学生生活の中では意識しにくい側面に触れる珍しい機会にもなりました。「応援」という枠を超えて、大学という共同体に関わる精神や物語を舞台上で表現しているように感じられ、大変印象深かったです。
最後に
すべてのパートを通して感じたことは、3パートそれぞれの表現方法が異なりながらも、最終的には「応援」という一つの目的に向かって収束していく点でした。音楽で空気を作り、演技で心を動かし、重厚な応援のかけ声で場を統べるという多様な表現が一つの舞台にまとまり、淡青祭として成立していることに、強い一体感を覚えました。
観客として鑑賞する中で、応援部が運動会や応援部を応援している方々にとってどのような存在であるのかを、言葉以上に実感として理解できたように思います。特に、最後に部員と、老若男女問わずたくさんの観客が歌った「ただ一つ」からは、東大応援部と観客が一体になった感じを受けました。
第50回という節目の淡青祭を鑑賞できたことは、大変ありがたい経験でした。1年間の努力の集大成としての重みと、観客の心を動かす力を兼ね備えたステージであり、鑑賞後も深い感動と余韻が残りました。応援してくださった方々への感謝の気持ちを届けるという趣旨も、舞台全体から自然と伝わってきました。来年以降も機会があれば、ぜひ再び観客として参加し、応援部の皆さまが作り上げる舞台を見てみたいと思います。

