新宅先生のゼミや経済学部の授業などから、起業するきっかけをいただいたと思っていますし、大学時代に育まれた“種”みたいなものがあった気がしています。その種が自分の中で今も生きている、また、当時のさまざまな学びが、事業を経営していくうえでの柱になっているという感覚があります。もちろん社会人になってからも成長はできますが、学生時代はもっと大切な成長の期間、そして社会人になって以降はしっかり世の中に貢献していく期間であると考えています。だからこそ、学生時代に自分に合った種を見つけ、将来の可能性を考えることがすごく大事です。学生の方々にできるだけ多くのチャンスに出合い、それをしっかり育んでほしいと願い、寄付をさせていただきました。
私が大学生時代に起業家という選択肢に出合えたように、東京大学は将来どうしていこうか迷っている学生たちに多様なチャンスを提供できる場であってほしい。私のような個人が寄付をすることで、チャンスに触れられる機会が増えればいいと思いますし、学生の方々には、そのチャンスをどん欲に、自らつかむための努力をしてほしい。新型コロナの発生によって人々の暮らし方、仕事の仕方などが大きく変わってきています。それを目の当たりにしている若い世代の皆さんが、この変化をしっかり消化し、未来に役立つ仕組みやサービスをつくっていかなければなりません。東京大学の卒業生がそういった難問に挑戦し、その重責を担うリーダーになってくれると嬉しいです。
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