ひらけ!赤門プロジェクト

―東大のシンボル“赤門”を再びよみがえらせたい!―

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プロジェクト設置責任者

理事・副学長
津田 敦

今年度寄付総額
5,000,000円
今年度寄付件数
1件
現在の継続寄付会員人数
0人
累計寄付総額
5,000,000円

このプロジェクトに寄付をする

東京大学へのご寄付には税法上の優遇措置が適用されます。

「ひらけ!赤門プロジェクト」始動

「まもなく創建200年を迎える東大のシンボル「赤門」。
老朽化で閉ざされたままの赤門をよみがえらせ、ともに150周年を迎えたい」

 赤門(旧加賀藩上屋敷の御守殿門)は、文政10年(1827)に第13代加賀藩主の前田斉泰が第11代将軍徳川家斉の21女・溶姫ようひめを迎える際に造られたものです。国の重要文化財として指定されている赤門は、貴重な歴史文化資産であると同時に、東京大学の象徴的存在でもあります。これまで長きにわたって人々の往来を見守り続けてきた赤門は、老朽化に伴う耐震性の問題から2021年2月12日(金)以降閉鎖され、今、その扉を堅く閉ざしています。

赤門before画像.jpg
東大のシンボルとして常に多くの人が往来していた頃の「開かれた赤門」。
今日では「赤門をくぐったことがない」という東大生も多く、開かずの門がひらくことが望まれている。

 2027年に150周年を迎える東京大学は、150年間積み重ねてきた過去の叡智と、未来を切り拓く無限の世界をつなげる扉として、ともに歩んできた「赤門」を再び目覚めさせ、きたる150周年をともに迎えたいと考えています。

プロジェクト責任者からのメッセージ

赤門をみんなの力で開こう!

赤門は今日、耐震補強が必要と判明したために閉ざされ、長らく通行できない状態となっています。
東京大学は、赤門を補強・修復し、その周辺環境の価値を高めて将来に継承していくべく、赤門周辺を歴史的エリアとして整備する大きな記念事業を計画しています。目標は、ふたたび赤門を通れるようにし、「世界の誰もが来たくなるキャンパス」の入口に、東京大学の次なる150年を開く門と、多様な人々が赤門周辺の歴史環境を感じながら集うスペースを生み出すことです。
東京大学が150周年を迎える2027年、赤門は200周年を迎えます。この素晴らしい契機に、晴れて赤門が開けるように、そしてその周りで歴史と未来が交差するスペースを創出できるように、ぜひ皆様のお力添えをお願いする次第です。

理事・副学長 津田 敦

▶全文はこちら

赤門を復活させることの意義

「守るべき赤門」。200年の歴史ある門。それが今なお現役の門として生きている奇跡。

  • 赤門は、国の重要文化財として指定されている貴重な歴史文化資産である。
  • 赤門は、東大における最古の建造物であり、江戸時代の御守殿門の形と技術を今に伝える日本でただ一つの貴重な建造物である。
  • 同様の「赤門」は他に現存しない(薬医門という形式を踏襲し、将軍家から夫人を迎える際の慣例として朱塗りされた門としては唯一。通常は、輿入れした姫が亡くなると取り壊すものだったため残っていないが、溶姫は明治まで存命だったため赤門が今に残ったのだとか。)。

「愛すべき赤門」。時代に翻弄されながら、その重責を忠実に担ってきた200年という門人生。

  • 赤門は、およそ200年間、戦災や火災・震災等の災害、また取り扱しの危機に幾度もさらされながらも、人々によって守られてきた「深く愛されて、今なお存在する門」である。
  • 200年もの間、時に「溶姫ようひめの門」として、そして「東大の門」としてずっとその役目を果たしてきた。
  • 赤門の様式は、本柱4本、内側の控え柱2本の計6本の柱で屋根を支える「薬医門」という構造。屋根の棟が本柱の真上に位置しておらず、やや内側に寄せてある。つまり、側面から見ると赤門は左右非対称な姿で、大きく重厚な屋根をふんばって支えているのである。

赤門の歴史

本郷キャンパスのほとんどは江戸時代には加賀藩の上屋敷でした。

赤門は加賀藩第 13 代藩主前田斉泰が徳川第 11 代将軍家斉の息女溶姫ようひめを正室として迎えるにあたり、その住まいである御守殿とともに 1827(文政10)年に建立された朱塗りの門で、正式名称を「旧加賀屋敷御守殿門」と言います。明暦の大火以後、将軍家から輿入れがある場合、三位以上の大名には朱塗りの高麗門を建てる慣習がありました。もとの位置は今よりも15メートルほどキャンパスの内側になります。 加賀藩邸の大半は1871(明治4)年に収公され文部省用地となりました。1877(明治10)年の東京大学創設に伴い、東京大学の敷地となり、御守殿門は本学に移管されました。東京大学における最も古い建物というだけでなく、焼失したら再建は許されなかったため、江戸時代の御守殿門の形と技術を今に伝えるただ一つの貴重な建造物となっています。1931(昭和6) 年に国宝に指定されましたが、現在は国の重要文化財となっています。(東京大学ホームページより一部抜粋)

赤門タイトル文字_transparent.png

錦絵「松之栄」.jpg
▲錦絵「松之栄」歌川国貞(三代)、溶姫ようひめの御輿入れの様子が描かれている。
(東京大学総合図書館所蔵)

かの有名な錦絵「松之栄」には、溶姫ようひめを載せた籠と行列が大きくうねり、赤門に入っていく様子が色鮮やかに描かれている。この錦絵を見てみると、赤門の前に大きなスペースがあることに気づくだろう。奥のほうに見える道幅と赤門前の道幅がずいぶんと異なるのだ。それもそのはず、赤門の周りにはもともと町家数百戸があったが、赤門前の民家からの火が赤門に移るのを防止するため、文政9年12月、将軍家では溶姫の「御住居」門前、つまり赤門の前一帯の町家を取り払うよう命じ、火除け地を作ったのである。
一方、前田家では、万が一御守殿門を焼失させるようなことがあれば、それは将軍家に対する忠誠心の欠如ととらえられることから、有名な加賀鳶という消防隊を組織し、御守殿門を火災から守った。一般的にも門は大名屋敷の命ともいわれていたため、火事には十分な対策が必要だったのであろう。
赤門の周りの町家の取り払いの様子をあらわす当時の川柳も残っている。

「御守殿が できて町家はかたはずし」

「かたはずし」というのは、町家の片側だけ外された地形が、御殿女中の髪型の一つである「片はずし」と似ていることにかけているという。赤門の周りにあった町家は、江戸市内に分散して代替地を与えられたということだが、将軍家の姫を迎え入れるための準備は並大抵のものではなかったことがうかがえる。

出典:学内広報1415号,P4 https://www.u-tokyo.ac.jp/content/400004890.pdf

「赤門を開き、未来を拓く」。
~寄付で実現したいこと~

本プロジェクトでは、みなさまからいただいたご寄付により、以下の事業を行いたいと考えています。

① 赤門を開く。さらに強くする。
赤門を再び開くとともに、さらに逞しくするための補強・修復工事等を行います。

写真
赤門から医学部1号館方向を見た図。
拡幅された歩道、新しく刷新される舗装によって、大きな広場状空間になる。

② 赤門にまつわる歴史文化遺産を守り、共有できる場づくり
赤門周辺で発掘された遺構の保存・展示や、その隣にあるUTCC(東京大学コミュニケーションセンター)の改修により、貴重な歴史文化資産や研究成果を多くの人と共有します。

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守衛所から赤門、遺構展示大庇を見る。
弓形に迫り上がる庇の下部が遺構展示空間。

③ 赤門ロード(仮称)をつくり、赤門周辺を開かれた場所に。
赤門周辺の環境整備や、「世界の誰もが来たくなるキャンパス」の入口として、多様な人々が赤門周辺の歴史環境を感じながら集うスペースを生み出します。

④ 東京大学150周年・赤門200周年をみんなで振り返る企画の実施。
総合研究博物館、附属図書館、文書館による3館合同展示等、150周年記念事業等を実施します。

※今後、ご寄付の状況にあわせて随時事業を進めてまいります。活動報告や収支報告については、本サイト上で皆様にご報告していく予定です。

完成予定図

akamonパース1.jpg

赤門脇で発掘された貴重な遺構、それを多くの人に見ていただけるよう、新たに展示空間をつくります。
その展示空間は、コミュニケーションセンター前に南北に伸びる大庇の下に、遺構の環境を長く保全できるようにします。
またこの大庇は、コミュニケーションセンター入口前の軒下空間でもあり、赤門を訪れた方、東大を散策した方々が佇める休憩場所にもなります。
さらに赤門周辺は、舗装や歩道の整備も併せて進めます。車優先の車道ではなく、むしろ歩行者が自由に歩き佇めるような、ゆったりとした歩道を整備し、明るく快適な広場状空間に刷新します。

この遺構展示と大庇、トイレや守衛所の整備、舗装や歩道の刷新、そして赤門の耐震補強工事を通じ、赤門周辺は、安田講堂前の銀杏並木とともに、東大を象徴する新たな空間として生まれ変わります。

大学院工学系研究科教授(建築学専攻) 千葉 学

ひらけ!赤門プロジェクトメンバーからのメッセージ

松田 陽(まつだ あきら)
松田陽プロフィール写真2.jpg
大学院人文社会系研究科准教授(文化資源学研究室)。専門は文化遺産研究、パブリックアーケオロジー。

赤門のない東大を想像してみてください。
赤門がただの古い門ではなく、いかに東大に気品と風格を与えているかを実感できるでしょう。
東大が「世界の誰もが来たくなる大学」になるために、赤門は欠かせません。
これからの東大の150年のために、赤門まわりの歴史的環境を確実に保全し、未来に引き継ぎましょう!

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お名前 日付 金額 コメント
******** 2024年10月18日 10,000円 ひらけ、赤門!
<ひらけ!赤門プロジェクト>
1

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プロジェクト設置責任者

理事・副学長
津田 敦

今年度寄付総額
5,000,000円
今年度寄付件数
1件
現在の継続寄付会員人数
0人
累計寄付総額
5,000,000円

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東京大学へのご寄付には税法上の優遇措置が適用されます。

ご寄付の謝意・記念品

「東京大学基金」の謝意・記念品が適用されます。

このプロジェクトの謝意・記念品

【2024年10月18日~2025年1月31日にご寄付をいただいた方限定】

※2024年10月18日~2025年1月31日決済完了分

(一括10万円以上のご寄付)
・UTCCオリジナルグッズセット
(シェニール織タオル 赤門八重桜+東京大学150周年マーク入りマグネットしおりセット)
 *2025年2月下旬以降順次発送予定

シェニール織タオルハンカチ赤門八重桜.jpg
シェニール織タオル 赤門八重桜
東京大学150周年ロゴ入りシートマグネットセット.jpg
東京大学150周年マーク入りマグネットしおり

(一括30万円以上のご寄付)
・オリジナル赤門レゴブロックキット(予定)(先着100個のみ初回限定パッケージ)

 日本人でただ一人のレゴ®認定プロビルダー三井淳平氏(本学卒業生)監修のオリジナル赤門レゴブロックキットを進呈します。
 *2025年5月以降順次発送予定/お一人様1個限り

※内容は変更になる可能性がございます。
※オリジナル赤門レゴブロックキットについては500個限定のご用意となります。
※本記念品の転売を禁止します。

以下の謝意・記念品は期間に関わらず、当プロジェクトにご支援いただいた場合に適用されます。

【一括5千円以上のご寄付】

  • お礼状(オリジナル赤門ポストカード)
     *2025年2月下旬以降順次発送予定

【一括3万円以上のご寄付】

・東京大学150周年記念オリジナル切手セット
  *2025年2月下旬以降順次発送予定

【一括100万円以上のご寄付】

・東京大学150周年記念事業オリジナル手帳
 ※数量には限りがございます
  *2025年5月以降順次発送予定

※寄付額が一括500万円以上(法人・団体の場合1,000万円以上)で紺綬褒章への推薦をご希望の場合は、寄付申込フォーム内の「ご意見欄」に「紺綬褒章推薦希望のため、返礼品不要」とご入力ください。詳細はこちらをご覧ください。
※記念品の種類・内容は変更となる場合がございます。あらかじめご了承願います。

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