
「Life in Green」プロジェクトとは「小石川植物園」と「日光植物園」を世界に誇る植物多様性の研究施設として整備し、社会に開かれた植物園へと発展させるプロジェクトです。
「Life in Green」プロジェクトは2010年にスタートし、まず小石川植物園の公開温室の改築更新、日光植物園の越冬温室の改修などを3年間で完了する予定で、第1期計画を進めてまいりました。様々な困難がありお待たせしておりましたが、これまでにいただいた約5億円のご寄付を最大の力として、2019年5月には小石川植物園の公開温室が完成しました。ご寄付をいただいた皆様方に厚くお礼申しあげます。「Life in Green」プロジェクトでは2018年7月より第2期計画を展開し、植物園のいっそうの発展につとめてまいります。
小石川植物園と日光植物園は、東京大学大学院理学系研究科附属植物園の本園と分園です。小石川植物園は、徳川幕府の「御薬園」を原点とする日本最古の植物園であり、2012年には国の名勝・史跡に指定されました。世界に誇る大学植物園の一つとして、植物の多様な生命現象の解明に大きく貢献しているほか、アジア屈指の規模である園内約4,000種の植物と約60万点の植物標本(学名の基準となる模式標本約1万点を含む)が国内外の多くの研究者に利用されています。日光植物園は、寒冷地の植物を収集・研究する拠点として明治35年に開設され、恵まれた自然環境を活かしたフィールド研究や野外実習の拠点として利用されています。
小石川植物園
日光植物園
日光フィールドステーション
1. 世界に誇る植物多様性研究の発信
小石川植物園では、花の多様性に見られるような、動物との相互作用がもたらす植物の多様な進化現象の研究を今後積極的に推進します。これに合わせ、植物の色や匂いの分析機器などを備えた先端的な研究施設を整備していきます。自由な発想から、私たちの植物の見方を変えるような新しい研究成果を生み出すとともに、研究成果をホームページや園内展示、講演会などで積極的に発信します。
2. 植物多様性の保全
植物多様性の保全には、生育地の環境を守ることが何よりも大切ですが、絶滅が危ぶまれる植物を植物園で収集することで、貴重な遺伝子資源を保存でき、また増殖方法の確立や保全策の立案にこれらを役立てることができます。小石川植物園では、特に小笠原諸島の絶滅の恐れのある固有植物の保全において中核的な役割を果たしており、日光植物園では寒冷地の希少植物を数多く収集・保存しています。このような保全事業をいっそう発展させていくためにも、温室を含む栽培環境の整備や維持が不可欠です。
3. 社会に開かれた植物園
植物園には、研究や保全の場としての価値だけでなく、緑とふれあう憩いの場としての価値、学習の場としての価値、文化財としての価値などがあります。快適な園内環境の整備、園内案内の充実、植物学の次世代を担う子供や若手が育つ環境作りなどを通して、社会に開かれた植物園を目指します。
この度、第2期「ライフイングリーン・プロジェクト」を立ち上げました。2010年に始まった第1期では、懸案であった公開温室の改築をはじめ多くの計画が実現しました。多大なるご支援をいただきました皆様に心よりお礼申し上げます。
小石川植物園と日光植物園は、日本を代表する研究植物園として、日本の植物多様性研究を牽引してきた長い歴史があります。しかし、海外の有力な研究植物園は、より強固な財政基盤のもと、時代の変化に合わせながら最先端の植物研究施設として発展し続けています。また、海外の多くの植物園が、絶滅危惧植物や生態系の保全に積極的に関わったり、植物教育の場として高い機能を果たしたりすることで、社会と密接なつながりをもっています。このような状況を考えると、今の小石川植物園は、世界の植物園に大きく遅れをとっていると言わざるを得ません。生物多様性の危機が叫ばれる中、植物園が果たしていくべき役割は今後ますます大きくなるばかりでしょう。今こそ、日本を代表する研究植物園である小石川植物園・日光植物園が、世界と肩を並べる植物園へと生まれ変わらなければなりません。
公開温室の改築は、このための大きな一歩です。第1期に整備された施設を活かし、新しい研究や教育を展開していきます。一方で、学生実習や市民セミナーのためのスペースの整備、栽培環境の改善、標本室の雨漏りや日光植物園のシカ食害への対策等、残された課題も山積みです。誰もが安心して使えるトイレなど、集客施設として備えるべき設備も整えていかなくてはなりません。減少を続ける国立大学予算の中でこれらの問題を解決し、小石川植物園と日光植物園を世界に誇る植物園へと発展させるために、皆様のご支援を賜りますようお願い申し上げます。
2019年7月
2022年05月26日(木)
3月5日(土)、4月2日(土)、5月14日(土)には、イギリスのキュー王立植物園公式植物画家の山中 麻須美先生をお迎えし、学術的な「植物画教室」を全3回でおこないました。小石川植物園元園長の邑田 仁先生の植物学の講義もあり、研究のための本場の植物画について学べるまたとない機会となりました。参加者の方は多くの課題を熱心にこなし、真剣に植物画に取り組んでいました。また、4月3日(日)には、東京大学植物園第1回市民セミナーとして山中先生に講演会をしていただき、ZOOM配信も大変好評をいただきました。
これらの活動を通し、 小石川植物園で行っている取り組みの理解を深めてもらう機会を提供することができました。どのイベントも「また参加したい」というお声をいただいており、今後も継続して様々なイベントをおこなっていきます。
2022年04月15日(金)
理学系研究科附属植物園では、Life in Greenプロジェクトにご寄附いただいた皆様方に感謝を込めて、小石川植物園の桜が見頃となる3月22日(火)〜4月3日(日)の期間にご家族やご友人の方々とご入園いただける「お花見特別招待2022」を実施いたしました。3月22日(火)と28日(月)の閉園日は、寄附者の皆様のみがご入園いただける特別開放日とし、植物園の研究者が園内の植物や史跡をご案内しました。
3月22日(火)の特別開放日は、朝からの雨が昼過ぎに雪に変わる寒い1日でしたが、悪天候にもかかわらず13名の方々にご来園いただきました。邑田 仁 名誉教授の案内で、普段はお入りいただくことができない本館の中をご案内し、歴史資料や植物標本室の標本をご覧いただきながら、江戸期の御薬園時代から続く植物園の歴史や明治期以降の植物学の発展への貢献についてご説明しました。公開温室では、2019年の新温室竣工以来初めて開花したヒスイカズラや、植物園が取り組んでいる植物と昆虫の共生の展示、小笠原諸島の絶滅危惧植物コレクションなどをご覧いただきました。
3月28日(月)は園内のソメイヨシノが満開となり、暖かく晴れた絶好のお花見日和となりました。遠くは北九州からお越しいただいた方や、お子様連れのご家族など、208名の皆様にご来園いただき、園内の多種多様な桜をお楽しみいただきました。当日は、川北 篤 園長、邑田 仁 名誉教授、舘野 正樹 准教授の3名が案内役をつとめ、ソメイヨシノ林、公開温室、分類標本園、薬園保存園などを歩きながら、植物園の歴史や、園内のさまざまな植物について、生態、分類、生理などの視点から解説しました。今年、期間限定で公開した山地植物栽培場では、カタクリやキクザキイチゲなどの希少な花もご覧いただくことができました。
寄附者の皆様をご招待するお花見イベントはコロナ禍により昨年、一昨年と中止しましたので、今年が3年ぶりの開催です。期間中には合わせて332名の方々にご来園いただき、皆様のご支援により建てられた公開温室をはじめ、小石川植物園の現在の姿をご覧いただけたことを嬉しく思います。今後も小石川植物園、日光植物園が世界的な研究教育拠点としてますます発展するよう、努力してまいります。皆様の更なるご支援をどうぞよろしくお願いいたします。
2022年02月28日(月)
Life in Greenプロジェクトは、理学系研究科附属植物園を構成する小石川植物園と日光植物園を世界に誇る植物多様性の研究施設として整備し、社会に開かれた植物園へと発展させることを目的としています。プロジェクトの第1期(2010年1月〜2018年6月)では小石川植物園の公開温室の再建が実現し、2018年7月1日からは5年計画で温室完成後の小石川植物園と日光植物園の整備活用を目的とした第2期計画を推進しています。
小石川植物園の新温室では、植物園の研究成果を踏まえた独自の展示を充実させています。2021年には、奄美大島などに生育するオオシマコバンノキと、この植物の花粉を運ぶ唯一の昆虫であるオオシマコバンノキハナホソガの共生を「生きた」状態で展示することに成功しました。オオシマコバンノキハナホソガは、幼虫がオオシマコバンノキの種子を食べますが、成虫が花に産卵する際に、幼虫が食べる種子が確実にできるように自ら花粉を運ぶという変わった行動をもちます。温室にオオシマコバンノキハナホソガの導入を試みたところ、無事定着し、このガの活動により一年を通してオオシマコバンノキの赤い果実がたわわに実るようになりました。
また、プロジェクト第2期では、2019年4月から特任研究員1名を継続的に雇用しており、これにより小石川植物園のハーバリウム(植物標本室)の円滑な管理・運営が実現しています。小石川植物園本館の2階には国内外から収集された約80万点の植物標本が収蔵されており、世界中の研究者に日々利用されていますが、ハーバリウムの管理・運営にあたる専属のキュレーターがいないことが長年の懸案でした。2021年には収蔵室の換気等の環境改善を行なったほか、植物標本の高解像度画像が取得可能な撮影装置を整備し、植物標本のデジタルアーカイブ化を進めています。東京大学が持つ東アジア屈指の植物標本群が適切に保存され、研究のために有効に利用されるための整備が進みつつあることはプロジェクトの大きな成果の一つです。
また、同研究員の企画・制作により、前年に引き続き柴田記念館でミニ企画展を開催しました。2021年は、「小石川植物園の野鳥」(2021年1月5日〜2021年3月31日)および「ツナミプランツ〜倉科光子展〜」(2021年10月5日〜2021年12月26日)を開催し、多くの来園者の方々の好評をいただきました。現在日光植物園にも展示室を整備しており、2022年春からは日光植物園でもミニ企画展をスタートする予定です。さらに、2021年1月からは新たに植物園のTwitterおよびInstagramアカウントを開設し、園内の植物や植物園に関する情報を積極的に発信しています。これらのアウトリーチ活動をさらに充実させるため、2021年11月から広報担当の特任専門職員を新たに1名雇用し、各種イベントの企画やニュースレターの制作などを現在進めています。
2021年はさらに、小石川植物園でご要望の多かったベンチの整備を行いました。これまで休むところがなかったエリアに新たにベンチを設置したり、古くなったベンチを更新したりして、多くの来園者の皆様にお使いいただいています。また、公開温室のトイレのおむつ替え台や、柴田記念館の入り口の手すりなどを設置し、より快適にご利用いただける植物園を目指して整備を進めています。
この他にも、野外調査等に使用する公用車の更新費の一部や、植物名ラベルの掘削機の更新のために寄附金を使わせていただき、研究教育環境の改善や園内の環境整備を進めました。
その他、売価の約1/3を寄附に繰り入れる条件で、支援グッズ「東京大学植物園のど飴」を大学生協より継続販売しています。
2021年11月12日(金)
東京大学基金活動報告会2021 第2部オンライン交流会グループAの冒頭にて行いました、プロジェクト活動報告の動画です。
2021年01月22日(金)
ライフィングリーンプロジェクト(Life in Green Project)は理学系研究科附属植物園を構成する小石川植物園と日光植物園を世界に誇る植物多様性の研究施設として整備し、社会に開かれた植物園へと発展させることを目的としています。プロジェクトの第1期(2010年1月〜2018年6月)では小石川植物園の公開温室再建費用を賄い、2018年7月1日からは5年計画で温室完成後の小石川植物園と日光植物園の整備活用を目的とした第2期計画を推進しています。
冷温室のキクバクワガタ
第1期に整備され、2019年11月に一般公開が始まった小石川植物園の公開温室(大温室)では、展示植物が順調に成長し、ナポレオンノキやサクララン属の各種など多くの植物で開花が見られました。大温室に隣接する冷温室では、冷房による植物の生育への影響が心配されましたが、タカネマツムシソウなどの高山植物やキクバクワガタなどの希少種が1年目から順調に開花しました。大温室の非公開エリアは、葉の形の適応的意義に関する研究のための実験植物の栽培や、小笠原諸島の絶滅危惧植物の苗の増殖のためのスペースとして活用しています。また、特徴的な生態をもつ植物などに関する解説版を充実させています。
公開温室のバックヤードである研究温室では、研究材料として収集された各種植物や、小笠原諸島の絶滅危惧植物のコレクションなどが栽培されていますが、近年老朽化が著しく見られていました。しかし、2020年には本プロジェクトの寄付金により給水配管の補修を行い、栽培環境が大きく改善されました。
ミニ企画展の様子
第2期では植物園の一般公開活動として、柴田記念館でミニ企画展を開催しています。2020年は、「小石川植物園いま・むかし」(2019年11月19日〜2020年1月31日)および「小石川植物園時代の東京帝国大学理学部植物学教室」(2020年8月4日〜2020年12月27日)を開催しました。8月からの理学部植物学教室に関する展示では、明治〜昭和初期の植物学教室の様子を今に伝える貴重な写真や資料を多く集めました。当初は10月31日までの予定でしたが、多くの来園者の方々の好評をいただき、年末まで開催を延長しました。また2021年1月からミニ企画展「小石川植物園の野鳥」を開始し、その展示制作を行いました。
園内環境の整備では、ベンチの更新を進め、老朽化した一部のベンチを撤去しました。2021年春頃には、寄付者の皆様の銘板を取り付けた新しいベンチを導入予定です。また、公開温室には、第2期にご寄付いただいた方々100名分の銘板を設置しました。
いただいたご支援は、教育研究活動推進のための特任研究員の雇用経費、栽培環境の充実のための施設の補修や用具類等の費用、園内植物や施設等に関する展示(ミニ企画展を含む)および案内整備のための費用、ベンチ撤去費用などに用いらせていただきました。
2020年03月30日(月)
活動報告
ライフィングリーンプロジェクト(Life in Green Project)は理学系研究科附属植物園を構成する小石川植物園と日光植物園を世界に誇る植物多様性の研究施設として整備し、社会に開かれた植物園へと発展させることを目的としています。プロジェクトの第1期(2010年1月〜2018年6月)では、小石川植物園の公開温室再建費用を賄い、2018年7月1日からは5年計画で温室完成後の小石川植物園と日光植物園の整備活用を目的とした第2期計画を推進しています。
2019年4月1日に理学系研究科主催「小石川植物園お花見特別開放」を園内で実施し、理学系研究科が設置するプロジェクトの寄付者の方々、および学部・研究科の卒業生の方々に園内案内を行い、ライフィングリーンプロジェクトへの寄付の呼びかけを行いました。
2019年5月に新温室が竣工し、公開に向けた展示植物の植え替え、運び込み、ラベル作成、解説版作成などを行いました。また、第1期で通算10万円以上の寄付者の芳名を公開温室内の銘板に掲載しました。さらに、第1期および第2期の全ての寄付者の方々に新温室公開予定の案内と特別入園券を送付しました。
2019年11月18日に学内関係者、および学外の来賓の方々を招いて小石川植物園新温室完成記念式典を行い、特別内覧会を行いました。従来の温室に比べて床面積が4倍になり、天井も高く、バリアフリーの観覧と作業環境の改善のため広い通路が確保されています。また、寒冷地の植物を展示する冷温室が新たに設けられました。2019年11月19日からは、温室の一般公開が始まっています。
2019年11月19日の温室一般公開に合わせ、第2期の活動として、「小石川植物園いま・むかし」と題したミニ企画展を柴田記念館で開始しました(2020年1月31日まで)。また、第2期の10万円以上の寄付者の芳名を柴田記念館内の銘板に掲載しました。 また、売価の約1/3を寄付に繰り入れる条件で、支援グッズ「東京大学植物園のど飴」を大学生協より継続販売しています。
寄付金の使途
主な使途としては、教育研究活動推進のための特任研究員の雇用経費、栽培環境の充実のための用具類等にかかる費用、園内植物や施設等に関する展示(ミニ企画展を含む)および案内整備のための費用、銘板作成費、郵送費などに活用させていただきました。
新温室は多くの来園者の方々に好評をいただいているため、展示植物の解説の充実や研究成果の発信、ミニ企画展の継続実施などを通して、寄付者、来園者へのサービスを向上させていきたく思っています。
引き続きあたたかいご支援をよろしくお願いいたします。
2019年12月02日(月)
2019年11月18日(月)に、理学系研究科附属植物園(通称・小石川植物園)の新温室の完成に伴い、その披露式典を開催しました。当日の早朝はあいにくの雨模様でしたが、式典本番までにはきれいに空が晴れ渡り、秋晴れのもと開催できたことは大変幸いでした。式典では本学より武田 洋幸理学系研究科長、五神 真総長、藤井 輝夫理事が挨拶を述べ、続いて本園前園長の邑田 仁名誉教授が、工事の経緯を説明いたしました。学外からは文化庁の伊藤 史恵文化資源活用課長、東京都教育庁の太田 誠一地域教育支援部長、そして成澤 廣修文京区長からそれぞれ祝辞をいただきました。この式典に引き続き、学内関係者、また新温室完成に向けてこれまでご寄付を続けてこられた約200名の方々を対象にした、新温室の特別内覧会を行ないました。以前の温室に比べ床面積が4倍になり、天井の高さも格段に高くなったため、ゆったりと植物園の誇るコレクションを見ていただけたものと思います。特に本園の川北 篤教授の発案による「植物と昆虫との絶対共生の展示計画」の解説には、内覧会の間中、多くの方々が引きつけられておりました。
記念式典でのテープカット
温室を見学する五神 真東京大学総長(中央)。左は熱帯性植物を解説する川北 篤教授。
小石川植物園の温室は、さらなる展示・解説のサービスを拡充する予定です。また、園内の柴田記念館では「小石川の温室 いま・むかし」のミニ企画展を開催しています。皆様もどうぞお越しください。
植物園の研究・展示等の充実のためのLife in Greenプロジェクトのほか、理学系研究科・理学部支援基金や臨海実験所、知の物理学研究センター、地球惑星科学専攻がそれぞれ寄付プロジェクトを進めています。このような機会にそれぞれの寄付活動の意義や目的が、より広く理解されることを期待しています。
■ ご寄付のお願い
https://www.s.u-tokyo.ac.jp/ja/communication/general.html
(文責:生物科学専攻 教授/理学系研究科附属植物園 園長 塚谷裕一)
―東京大学大学院理学系研究科・理学部 広報室―
2019年10月10日(木)
公開準備を進めておりました小石川植物園の新温室を、2019年11月19日(火)より一般公開する運びとなりました。植物園開園日の10:00から15:00まで開室します。新しくなった植物園の姿をぜひご覧いただけましたら幸いです。
また、温室の公開に合わせ、小石川植物園の温室の歴史を振り返るミニ企画展を企画しました。明治時代に始まる温室の歴史を、貴重な資料をもとに振り返ります。ぜひ、新温室と合わせてご覧ください。
2019年08月30日(金)
完成した温室に、植物を運び込む作業が始まっています。これまで小さな鉢で枝を落としながら管理していたものを、鉢を植え替え、大きく育つようにして並べています。初期に運び込んだものは早速新しい葉を出し、花つきも良いようです。
温室はテーマごとに6つの部屋に分けられており、ここはソテツ類などが並ぶ乾燥室です。
バリアフリーの観覧と作業環境の改善のため広い通路を確保しており、入園者用の新しいトイレも併設されました。
温室植物の解説展示も今後充実させていく予定です。公開日が決まりましたら、このホームページでもご案内します。
2017年04月05日(水)
新年度を迎え、4月1日(月)には小石川植物園お花見特別解放が、4月22日(月)には日光植物園フィールドステーション棟竣工式が行われました。理学系研究科のホームページで当日の様子が報告されています。
公開温室もいよいよ完成が近づいてきました。大温室の工事はほぼ終わり、現在はバックヤード等の工事が行われています。
5月11日の温室の様子です。温室手前には、旧温室のレンガ基礎やボイラー室の遺構が展示されています。
温室内部の様子です。これから、展示棚や展示植物が導入され、公開へ向けた準備が始まります。
大温室に併設される冷温室です。屋外では栽培が難しい冷温帯の植物を展示する予定です。
2019年03月05日(火)
3月5日の様子です。ガラスの取り付けが着々と進み、温室の姿が見えてきました。
2018年04月05日(木)
ご参加いただいた皆様より毎年ご好評をいただいております、東京大学基金「小石川植物園 お花見特別開放」は今年で9回目を迎え、植物園の休園日を特別開放して、4月2日に開催いたしました。春の明るい日差しが燦々と降り注ぎ、桜吹雪の舞う中、大分県、宮城県、北海道といった遠方からお越しの方を含め、900名近くの功労貢献会員、貢献会員、賛助会員の皆様、そのご家族やご友人にご参加いただきました。
ご来訪の皆様には、ソメイヨシノや昭和桜など、30種類にも及ぶ桜の花を始め、植物園内の多種多様な植物を十分にお楽しみいただきました。
イベントは、藤井 輝夫 社会連携本部長、武田 洋幸 理学系研究科長、塚谷 裕一 小石川植物園長からの挨拶で始まり、その後は毎年好評を博しております植物園所属の教員らによる庭園案内をいたしました。
藤井 輝夫 大学執行役・副学長、社会連携本部長
武田 洋幸 理学系研究科長
塚谷 裕一 小石川植物園長
庭園案内では、節木されたニュートンのリンゴの木、分株されたメンデルの葡萄、精子発見の銀杏など園内の名所をはじめ、分類標本園などをご案内し、小石川植物園の歴史や植物の生態についてご説明させていただきました。
また、日本庭園の一隅にある総合研究博物館小石川分館も開館し、広い園内をたっぷり楽しんでいただきました。
邑田前園長
舘野准教授
東馬助教
池田准教授
冒頭の藤井社会連携本部長の挨拶では、多くのご支援への感謝とともに、歴史と伝統のある小石川植物園において、最先端の教育研究が行われる意義を説明いたしました。また、これまでの渉外本部は、この4月に設置された社会連携本部の「渉外部門」として新たに配置されたことを説明いたしました。武田理学系研究科長、塚谷園長からは、老朽化が著しい温室の再建について、今年度の着工が決定したこと、邑田前園長からは、温室完成後にはLife in Greenプロジェクトが第2期を迎えることをご説明し、ご支援のお願いをいたしました。
現在までの約9年間で約5億円ものご寄付をいただくことができ、「お花見特別開放」のご案内に同封しました寄付のお願いに対しても、大変多くの方からご支援をいただきました。この場をお借りして厚くお礼を申し上げます。温室改修に向けて一日も早くよいご報告ができるよう準備を進めておりますので、いましばらくお待ちいただきますようお願い申し上げます。
小石川植物園が世界的な研究教育拠点としての植物園としてますます発展するよう、維持していきたいと考えております。皆様の更なるご支援をどうぞよろしくお願いいたします。
また、「東京大学 植物園のど飴」を園内で特別販売し、たくさんの方にお土産としてご購入いただきました。植物園のど飴は、大学構内で実った「銀杏」「かりん」「ゆず」などを原料としています。ただいま東京大学生協一部の店舗と植物園の売店にて好評発売中です。収益の一部はLife in Green プロジェクトの資金に充てられます。ぜひ植物園のど飴をご購入いただき、ご支援いただければ幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。
植物園のど飴の詳細はこちらをご覧ください。
※肩書きはすべて特別セミナー当時のものです。
2017年04月05日 (水)
東京大学基金の春の恒例行事となりました「小石川植物園 お花見特別開放」。今年で8回目を迎え、植物園の休園日を特別開放して、4月3日に開催いたしました。気持ちの良い晴天の下、暖かな日差しを受けて桜が次々と花開いていくなか、高知県、福岡県、北海道といった遠方からお越しの方を含め、1000名近くの功労貢献会員、貢献会員、賛助会員の皆様、そのご家族やご友人にご参加いただきました。
ご来訪の皆様には、ちょうど見頃を迎えたソメイヨシノや太白桜など、30種類にも及ぶ桜の花を始め、植物園内の多種多様な植物を十分にお楽しみいただきました。
イベントは、武田洋幸理学系研究科長、塚谷裕一小石川植物園長からの挨拶で始まり、その後は毎年好評を博しております植物園所属の教員らによる庭園案内をいたしました。
武田洋幸理学系研究科長
塚谷裕一小石川植物園長
庭園案内は、Life in Greenプロジェクト実行委員長の邑田教授、日光植物園の舘野准教授、総合研究博物館植物部門の池田准教授、小石川植物園の東馬助教が担当いたしました。節木されたニュートンのリンゴの木、分株されたメンデルの葡萄、精子発見の銀杏など園内の名所をはじめ、分類標本園などをご案内し、小石川植物園の歴史や植物の生態についてご説明させていただきました。
また、日本庭園の一隅にある総合研究博物館小石川分館も開館いたしまして、広い園内をたっぷりと時間をかけて楽しんでいただきました。
邑田教授
舘野准教授
池田准教授
東馬助教
冒頭の武田研究科長の挨拶では、歴史と伝統のある小石川植物園において、最先端の教育研究が行われる意義を説明いたしました。塚谷園長からは、老朽化が著しい温室の再建について、2016年度に着工し、2018年度に新温室が竣工の見通しであることの説明とご支援のお願いをいたしました。
現在までの約8年間で4億8000万円を超えるご寄付をいただくことができ、「お花見特別開放」のご案内に同封しました寄付のお願いに対しても、大変多くの方からご支援をいただきました。この場をお借りして厚くお礼を申し上げます。塚谷園長、Life in Greenプロジェクト実行委員長の邑田教授のもと、温室改修に向けて一日も早くよいご報告ができるよう準備を進めておりますので、いましばらくお待ちいただきますようお願い申し上げます。
小石川植物園が世界的な研究教育拠点としての植物園としてますます発展するよう、維持していきたいと考えております。皆様の更なるご支援をどうぞよろしくお願いいたします。
また、「東京大学 植物園のど飴」を園内で特別販売し、たくさんの方にお土産としてご購入いただきました。植物園のど飴は、大学構内で実った「銀杏」「かりん」「ゆず」などを原料としています。ただいま東京大学生協一部の店舗と植物園の売店にて好評発売中です。収益の一部はLife in Green プロジェクトの資金に充てられます。ぜひ植物園のど飴をご購入いただき、ご支援いただければ幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。
植物園のど飴の詳細はこちらをご覧ください。
2016年04月07日 (木)
東京大学基金の春の恒例行事となりました「小石川植物園 お花見特別開放」は、今年で7回目を迎え、植物園の休園日を特別開放して、4月4日に開催いたしました。朝方からの雨も昼過ぎには上がり、時折暖かい日差しも降り注ぐなか、島根県、高知県、沖縄県といった遠方からのご参加者を含め、600名を超える功労貢献会員、貢献会員、賛助会員の皆様、そのご家族やご友人にご参加いただきました。
ご来訪の皆様には、ちょうど満開を迎えたソメイヨシノや太白桜など、30種類にも及ぶ桜の花を始め、植物園内の多種多様な植物を十分にお楽しみいただくことができました。
イベントは、福田裕穂理学系研究科長、邑田仁小石川植物園長からの挨拶ではじまり、その後は毎年好評を博しております植物園所属の教員らによる庭園案内をいたしました。
庭園案内は、小石川植物園の邑田教授、東馬助教、日光植物園の舘野准教授、総合研究博物館植物部門の池田准教授が担当させていただきました。節木されたニュートンのリンゴの木、分株されたメンデルの葡萄、精子発見の銀杏など園内の名所をはじめ、分類標本園などをご案内し、小石川植物園の歴史や植物の生態についてご説明させていただきました。
また、日本庭園の一隅にある総合研究博物館小石川分館も開館いたしまして、広い園内をたっぷりと時間をかけて楽しんでいただきました。 イベントは、福田裕穂理学系研究科長、邑田仁小石川植物園長からの挨拶ではじまり、その後は毎年好評を博しております植物園所属の教員らによる庭園案内をいたしました。
庭園案内は、小石川植物園の邑田教授、東馬助教、日光植物園の舘野准教授、総合研究博物館植物部門の池田准教授が担当させていただきました。節木されたニュートンのリンゴの木、分株されたメンデルの葡萄、精子発見の銀杏など園内の名所をはじめ、分類標本園などをご案内し、小石川植物園の歴史や植物の生態についてご説明させていただきました。
また、日本庭園の一隅にある総合研究博物館小石川分館も開館いたしまして、広い園内をたっぷりと時間をかけて楽しんでいただきました。
冒頭の福田研究科長の挨拶では、歴史と伝統のある小石川植物園において、最先端の教育研究が行われる意義を説明いたしました。邑田教授からは、老朽化が著しい温室の再建について、2016年度に着工、2017年度に新温室が竣工の見通しであることの説明とご支援のお願いをいたしました。現在までの約7年間で4億円以上のご寄付をいただくことができ、「お花見特別開放」のご案内に同封しました寄付のお願いに対しても、大変多くの方からご支援をいただきました。この場をお借りして厚くお礼を申し上げますとともに、温室改修向けて一日も早くよいご報告ができるよう準備を進めておりますので、いましばらくお待ちいただきますようお願い申し上げます。小石川植物園が世界的な研究教育拠点としての植物園としてますます発展するよう、維持していきたいと考えております。皆様の更なるご支援をどうぞよろしくお願いいたします。
また、「東京大学 植物園のど飴」を園内で特別販売し、たくさんの方にお土産としてご購入いただきました。植物園のど飴は、大学構内で実った「銀杏」「かりん」「ゆず」などを原料としています。ただいま東京大学生協一部の店舗と植物園の売店にて好評発売中です。収益の一部はLife in Green プロジェクトの資金に充てられます。ぜひ植物園のど飴をご購入いただき、ご支援いただければ幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。
詳しくはこちら。
様、心から願っております。
<Life in Green プロジェクト(小石川&日光植物園)>
<Life in Green プロジェクト(小石川&日光植物園)>
<Life in Green プロジェクト(小石川&日光植物園)>
<Life in Green プロジェクト(小石川&日光植物園)>
<Life in Green プロジェクト(小石川&日光植物園)>
<Life in Green プロジェクト(小石川&日光植物園)>
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外来種を全て取り除くことは難しいでしょうが此処でされている取り組みは素晴らしいと思っています!
<Life in Green プロジェクト(小石川&日光植物園)>
<Life in Green プロジェクト(小石川&日光植物園)>
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<Life in Green プロジェクト(小石川&日光植物園)>
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3000年先 〜1万年先以降も見据えた地球環境 自然環境 保全保護へ
与え、貢献してゆく。
<Life in Green プロジェクト(小石川&日光植物園)>
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