さつき会奨学金基金

次世代を担う女性をより多く輩出

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プロジェクト設置責任者

理事・副学長
藤垣 裕子

今年度寄付総額
6,744,173円
今年度寄付件数
128件
現在の継続寄付会員人数
24人
累計寄付総額
608,561,182円

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東京大学へのご寄付には税法上の優遇措置が適用されます。

      税額控除対象      

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さつき会奨学金基金

 東京大学女子卒業生同窓会の「さつき会」は2021年に発足60周年を迎えました。東京大学に初めて女性が入学したのは1946年のこと。それから約70年が経過しても、なお女子学生比率が低い状況が続いております。

 特に、経済的負担が多いと推測される地方出身の女子学生の東大受験を促し、入学後の経済的・精神的なサポートを行うことで、次世代を担う女性をより多く輩出することを目的とした「さつき会奨学金」制度が、2013年度からスタートしました。

 この「さつき会奨学金」制度が、様々な理由で、東京大学への進学をあきらめざるを得ない優秀な女子学生にとっての希望の光となることを願ってやみません。
 皆様のあたたかいご支援をよろしく御願いいたします。

 また、本基金は、2016年8月からスタートした修学支援事業として位置づけられているため、確定申告時における税額控除の対象となっております。

さつき会奨学金の概要

 自宅外から通学せざるを得ず、経済的支援を必要としている東京大学を受験する女子学生を対象に、広く募集・選考を行う。入学後4年間(学部学生の標準修業年限の間。6年制の課程では 6年間)にわたり、若干名に月額5万円を給付する。(返済の必要はない) 寄付の状況、奨学金給付の効果等を評価し、必要な時期に本制度の継続や内容を検討する。

理事・副学長からのメッセージ

 東京大学では、世界最高水準の研究・教育のさらなる向上のために、多様な学生が活躍することのできる支援体制の整備の一環として、本学に入学する自宅からの通学が困難な女子学生への支援を推進しています。その意味でさつき会奨学金は、非常に重要な女子学生支援の一つとなっています。

 2012年に寄附募集を開始したさつき会奨学金は、皆様から多大なるご支援を頂いたおかげで、従来の入学前予約型の募集に加え、2016年度から本学在学中の学生を対象とする募集も開始いたしました。これまでさつき会奨学金基金にご支援いただいた皆様に、心より御礼申し上げます。

 さらに多くの女子学生の進学・修学を後押しし、これまで以上に女性が活躍できるよう、今後も引き続きご支援とご協力のほどお願い申し上げます。

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2023年活動報告

2024年03月01日(金)

■さつき会奨学金証書授与式の開催
2023年5月30日(火)に「東京大学さつき会奨学金受給者証書授与式」を開催し、2023年度に採用された奨学生21人に対して奨学金担当理事から証書を授与しました。その後、各奨学生から現在の修学状況や将来の夢といったことが話されました。
この授与式には、本学OGであるさつき会委員も参加し運営にも協力していただいていますが、特に奨学生の話を聞き、本奨学金が奨学生の将来の夢の実現に有効に活用されることを確信し、大変喜んでおり有意義な式典となりました。

■東京大学さつき会奨学金10周年記念事業の実施
2013年4月にスタートした東京大学さつき会奨学金が10周年を迎え、10月1日(土)に東京大学駒場キャンパス内の駒場ファカルティハウスセミナールームで10周年記念フォーラムを開催しました。また、さつき会奨学金の記録・制度創設に関わった方々からの寄稿等を「東京大学さつき会奨学金10周年記念事業報告書」として取りまとめました。

■さつき会による奨学生との面談
毎年度さつき会委員による奨学生との面談を行っており、2023年度は10月7日(土)、14日(土)、28日(土)、11月4日(土)及び11日(土)の5日間に対面形式で行いました。この面談は、さつき会が奨学生の修学状況や将来のことなどを確認するために行っていますが、複数の奨学生によるグループ単位で行っているため、奨学生同士のよき交流の場ともなっています。
なお、本郷キャンパスに来られない奨学生のために、オンライン形式での機会も設け、奨学生が参加しやすい環境を整えています。

■2024年4月採用奨学生の募集
東京大学の受験を予定している女子高校生を対象とした「さつき会奨学金」及び本学学士課程に在籍する女子学生を対象とした「さつき会奨学金(島村昭治郎記念口)」において、11月2日(木)から9日(木)までの期間で奨学生の募集を行い、高校予約型52人及び島村記念口15人の応募がありました(昨年度実績:高校予約型39人、島村記念口14人)。
これらの生徒及び学生に対しさつき会の奨学金選考委員会委員が審査を行い、「さつき会奨学金」奨学生29人、「さつき会奨学金(島村昭治郎記念口)」奨学生7人が採用候補者として認められました。「さつき会奨学金」については本学への入学をもって、「さつき会奨学金(島村昭治郎記念口)」については進学後に前年度の成績の要件をみたすことで正式な奨学生として採用されます。

 

さつき会奨学金受給者証授与式を開催しました
~21名の奨学生を採用~

2023年06月01日(木)

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2023年5月30日(火)に駒場キャンパスにて2023年度東京大学さつき会奨学金受給者証授与式を開催しました。
2023年度は、高校在学時の応募を対象とする高校予約型で11名、学部2年生以上を対象とする島村昭治郎記念口で10名、合計21名の奨学生を採用しました。採用された奨学生一人ひとりに藤垣裕子理事から受給者証書が授与されました。

藤垣理事は、東京大学では2013年に女子学生比率を30%とするという目標を立てて以降、キャンパス環境の改善や構成員の意識改革をはじめとした取組みに力を入れてきたこと、またUTokyo COMPASSやD&I宣言に基づいて、今後も多様な構成員が活き活きと過ごせる大学づくりを進めていくことを学生たちに伝えました。

さつき会奨学金委員会委員長の大里真理子氏は、さつき会が1961年に設置された、東大で最も古い同窓会の一つであり、その登録者数は1100名に上ることや、この奨学金は地方の女子学生を援助し、彼女たちが社会で活躍するための一助となるために設置したものであることを紹介しました。また、スティーブ・ジョブズ氏の「Connecting the dots」という言葉を引用し、学生時代の様々な経験が「点」となって将来振り返ったときに今の自分につながる「線」になること、また、点と点をつなぐことができるバイタリティーと能力を有する女子学生を奨学生として採用していることを伝え、奨学生たちに力強いエールを送りました。

最後に、各奨学生からのスピーチがありました。奨学金のおかげで興味のある研究や活動ができることへの感謝に加え、今力を入れて取り組んでいることや将来の目標などをそれぞれの学生が述べました。

本奨学金は、さつき会奨学金基金へのご寄付を原資として給付されています。皆様からの温かいご支援に心より感謝申し上げます。また、本学の女子学生が未来を切り開いていくために、これからもご支援を賜りますようお願いいたします。
 

2022年活動報告
-37名の奨学生を採用予定-

2023年02月08日(水)

さつき会奨学金証書授与式の開催
5月24日(火)に「東京大学さつき会奨学金受給者証書授与式」を開催し、2022年度に採用された奨学生16人(1人欠席)に対して奨学金担当理事から証書を授与した。その後、各奨学生から現在の修学状況や将来の夢といったことが話された。
この授与式には、本学OGであるさつき会委員も参加し運営にも協力していただいているが、特に奨学生の話を聞き、本奨学金が奨学生の将来の夢の実現に有効に活用されることを確信し、大変喜んでおり有意義な式典となった。
2020・2021年度の2年間は、新型コロナウイルス感染症の影響でオンライン開催であったが、2022年度は感染予防対策を徹底し対面で実施できたことは、「交流」という意味において非常に有意義なイベントであった。

さつき会による奨学生との面談
毎年度さつき会委員による奨学生との面談を行っており、2022年度は新型コロナウイルス感染症に対する十分な感染予防対策を講じ、10月1日(土)、8日(土)、22日(土)、29日(土)及び11月5日(土)の5日間に対面形式で行った。この面談は、さつき会が奨学生の修学状況や将来のことなどを確認するために行っているが、複数の奨学生によるグループ単位で行っているため、奨学生同士のよき交流の場ともなっている。
なお、本郷キャンパスに来られない奨学生のために、オンライン形式での機会も設け、奨学生が参加しやすい環境を整えている。

2023年4月採用奨学生の募集
東京大学の受験を予定している女子高校生を対象とした「さつき会奨学金」及び本学学士課程に在籍する女子学生を対象とした「さつき会奨学金(島村昭治郎記念口)」において、11月4日(金)から11月11日(金)までの期間で奨学生の募集を行い、高校予約型39人及び島村記念14人の応募があった(昨年度実績:高校予約型17人、島村記念12人)。
これらの生徒及び学生に対しさつき会の奨学金選考委員会委員が審査を行い、「さつき会奨学金」奨学生27人・「さつき会奨学金(島村昭治郎記念口)」奨学生10人が採用候補者として認められ、「さつき会奨学金」については本学への入学をもって、「さつき会奨学金(島村昭治郎記念口)」については進学後に前年度の成績の要件をみたすことで正式な奨学生として採用される。

 

2022年度採用奨学生活動報告

2022年09月09日(金)

I. K. さん

教養学部前期課程理科2類1年(当時)
東京大学さつき会奨学生

このたびはさつき会の奨学生に選んでいただきありがとうございます。

私が東京大学を志望した動機は、高校の先生の勧めがはじめだったのですが、日本で一番学びの環境が整っている大学であり、かつ分野にとらわれない様々な学びを進学選択の前に学習できるということに関心を持ったことです。東京大学を目指すと決めてからは、これまでしたことのない勉強量に心身共に折れそうになる時も多々ありましたが、本当にその努力をしたことでここに来られたので、本当に良かったと思います。

入学してからは想像もつかなかったほど優しく面白く個性の豊かなクラスメイト達に出会い、企業分析やダンス、コスプレなど様々なサークルに入り、また各授業は難しいですが周りの人と教え合ったり教授に聞いたりすることでとても知識が深められて、充実した大学生活を送っています。

将来の夢ははっきりとは決まっていませんが、世界の都市開発や環境に興味があるので、農学部もしくは工学部に進みたいと考えています。海外で働くためにも、これから大学では理系の分野のみならず語学もしっかりと学びたいと思っています。
 

2022年度採用奨学生活動報告

2022年09月09日(金)

Y. K. さん

教養学部前期課程文科3類1年(当時)
東京大学さつき会奨学生

この度さつき会奨学生として選んでいただき、ありがとうございます。
私は、自分の将来について具体的な進路は決まっていませんでした。東京大学では2年間前期教養学部という形で色々なことを学び、自分の進路についてじっくりと考えることができると思い、東京大学への進学を決めました。

現在、私はFairwindというサークルに入り、地方高校生の東京大学受験を応援する企画を行っています。私は山形県出身で、受験に際して様々な不安がありました。そのため、同じ地方出身者として地方の高校生の不安に寄り添い、後押ししていけたらいいと思っています。そして、地方出身の東大生が増えていって欲しいと思っています。またサークル活動だけでなく、海外留学もやってみたいと考えています。色んなことに挑戦し、多様な経験を通して自分のやりたいことを見つけていきたいです。
 

2022年度採用奨学生活動報告

2022年09月09日(金)

I. M. さん

教養学部前期課程文科1類1年(当時)
東京大学さつき会奨学生

私は、地方出身かつ女子という社会的にまだまだマイノリティーな存在である中で、運よく勉強を続ける機会を与えられた身として、何かやるべきことがあるのではないかとずっと考えていました。年齢が上がるにつれ、周りの女友達がキラキラとした目で自らの夢を語る姿を見て、純粋に応援したい、また、彼女らがずっとその夢を自由に追えれば素敵なのではないかと思い、何らかの形でサポートしたいと思いました。そして、前々から安定した職業であるという理由でぼんやりとなりたいと考えていた官僚という立場になって、行政の面から日本の女性がいわゆる「ガラスの天井」を感じることなく、キャリア形成を行う選択ができる環境を整えることが将来の夢となり、それを叶えるのに必要な素養や人間力・出会いが東京大学には存在するのではないかと考え、志望するに至りました。

大学生活は思った以上に刺激的で、優秀で努力家な同期に囲まれて充実して日々を送っています。家事などとの両立が大変ではありますが、何とか楽しめています。
今は第二外国語の勉強がかなり忙しく、自分の本来の興味分野である法学の勉強が疎かになってしまうこともあり、頭を悩ませています。これからペースを掴んできちんと法律の勉強にも力を入れたいです。また教養の深い人間になれたら人生がより豊かになるだろうなと思うので、法律以外の人文学系の科目にも積極的に興味を向けたいなと考えています。

 

さつき会奨学生 今年度も卒業校訪問を実施

2022年08月01日(月)

東京大学さつき会奨学金では、奨学金を受給中の女子学生を卒業校に派遣し、東京大学入学後の経験やさつき会奨学金制度を高校生に紹介しています。

東京大学の学部入学者に占める女子学生の比率は、この20年間、20%近辺で横ばいです。さつき会奨学金は、東京大学女子同窓会であるさつき会がこの状況を変えたいと考え、自宅外通学・経済的困難を要件とした女子学生向けの給付型の奨学金として企画したものです。
東京大学は女性学生比率30%を目指しており、さつき会奨学生の卒業校派遣制度は、女子中高生や中学・高校の教員への働きかけを強化する取組の一つです。

卒業校派遣制度は、2019年度にトライアルを開始し、現在まで、秋田県、富山県、大阪府、宮崎県などにおいて、計8回実施しています。参加した女子生徒たちからは、「年の近い先輩から、東大受験の勉強方法・反省点や、東大の授業、東京での一人暮らしの様子、東大に入ってよかったという体験談を直に聴くことができて、東大女子がリアルにイメージできるようになり、東大受験を考えてみるきっかけになった」などの感想が寄せられ、進路指導の先生には、受験生の励みになると喜ばれています。

さつき会奨学金は、今年度は39名受給しており、東京大学としては、引き続き、卒業校のご協力を得て、奨学生派遣を実施する予定です。

2021年活動報告
-計28名の女子学生に奨学金を支給しました-

2022年02月01日(火)

さつき会奨学金証書授与式の開催
5月31日(月)に、オンラインにて「東京大学さつき会奨学金受給者証書授与式」を開催し、2021年度に採用された奨学生11名(1名欠席)に対して理事から証書を授与しました。授与式には本学OGである、さつき会委員も参加し、盛況でした。
新型コロナウイルス感染状況を踏まえ、2020年度に引き続きオンラインでの開催となりましたが、奨学生らもこのような環境に戸惑うことなく、さつき会委員と奨学生の交流を深めることができました。

2022年4月採用奨学生の募集
東京大学の受験を予定している女子生徒を対象とした「高校予約型」及び学士課程に在籍する女子学生を対象とした「島村記念口」(在学採用)について、11月4日(木)から11月12日(金)の間募集を行い、高校予約型17名及び島村記念口12名の応募がありました(昨年度実績:高校予約型15名、島村記念口5名)。
その内、要件を満たした高校予約型14名及び島村記念口12名に対し、さつき会における奨学金選考委員会委員が審査(高校予約型は作文評価、島村記念口は作文及び面接評価)を行い、高校予約型14名、島村記念口10名を採用候補者として認めました。
高校予約型は本学への入学後、島村記念口は進学後に成績の要件を満たすことで正式な奨学生として認められます。

奨学生の面談
10月2日(土)、10月9日(土)、10月23日(土)および10月30日(土)の4日間の対面形式およびオンライン形式にて、さつき会委員が奨学生の面談を行いました。この面談については年1回、毎年同時期に行っており、奨学生の修学状況等について確認しています。
新型コロナウイルスに対する十分な感染予防対策をとりつつ本郷キャンパス内学生支援センターにて対面形式で行うとともに、オンライン形式での面談の機会を設け、遠隔地においても対応が可能となるよう配慮をしました。

広報活動
さつき会奨学金を広く周知するため、奨学金の募集期間等を記載したチラシを制作し、本学におけるウェブサイトに掲載しました。
新型コロナウイルスの影響により、全国各地で開催が予定されていた入試説明会が一部中止となったものの、開催ができた会場においてはチラシの配布を行い、オンラインで開催される各種イベントでは、パソコン上でチラシの内容が閲覧できる形で情報提供を行いました。
また、本学への入学を検討されている方からの資料請求があった場合は、さつき会奨学金に関する資料を同封することにより広く周知を行いました。
さらに、奨学生が母校で奨学金の制度や自身の受験から大学生活までの経験などを現役高校生に紹介する「卒業校派遣制度」を、新型コロナウイルスの感染予防対策をとりつつ対面方式で実施しました。
本制度開始初年度の2019年は2名、2020年は1名、2021年は3名の奨学生に協力を得ました。

ご寄付の使途(「さつき会奨学金」奨学生への奨学金支給)
「さつき会奨学金」奨学生のうち、休学者と留年者を除く在籍者に対して、5月と11月に月額5万円の6か月分(30万円)を支給しました。

高校予約  2021年5月 15名 690万円(※1)
           11月 15名 450万円
島村記念口 2021年5月 13名 390万円
           11月   12名 360万円(※2)
※1  15名450万円に加えて、高校予約採用奨学生の入学一時金30万円×8名分を支給。
※2  1名9月に辞退。

皆さまのあたたかいご支援に、心より厚く感謝申し上げます。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

2020年活動報告
-緊急奨学金の支給を行いました-

2021年02月17日(水)

さつき会応援奨学金の実施
 新型コロナウイルスの影響によって家計が急変した学部または大学院に在学する自宅外から通学をしている日本人女子学生に対し、修学の機会を確保するための学資を支援することを目的に緊急奨学金の支給を行いました。

さつき会奨学金証書授与式の開催
 9月29日(火)に、オンラインにて「東京大学さつき会奨学金受給者証書授与式」を開催し、2020年度に採用された奨学生4名に対して理事から証書を授与しました。授与式には本学OGであるさつき会委員も参加し、盛況でした。
 新型コロナウイルス感染状況を踏まえ、本来5月頃の開催を予定していたものを遅らせ、オンラインでの開催となりましたが、さつき会委員と奨学生の交流を深めることができました。

2021年4月採用奨学生の募集
 東京大学の受験を予定している女子生徒を対象とした「高校予約型」及び学士課程に在籍する女子学生を対象とした「島村昭治郎記念口」(在学採用)について、11月4日(水)から11月13日(金)の間募集を行い、高校予約型15名及び島村昭治郎記念口5名の応募がありました。(昨年度実績:高校予約型20名、島村昭治郎記念口3名)
 その内、要件を満たした高校予約型12名及び島村昭治郎記念口5名に対し、さつき会における奨学金選考委員会委員が審査(高校予約型は作文評価、島村昭治郎記念口は作文及び面接評価)を行い、高校予約型12名、島村昭治郎記念口5名を採用候補者として認めました。なお、高校予約型は本学への入学後、島村昭治郎記念口は進学後に成績の要件を満たすことで正式な奨学生として認められます。

奨学生の面談
 10月3日(土)、10月10日(土)、10月24日(土)および10月31日(土)の4日間、さつき会委員が奨学生の面談を行いました。この面談については年一回、毎年同時期に行っており、奨学生の修学状況等について確認しています。
 新型コロナウイルスに対する十分な感染予防対策をとりつつ本郷キャンパス内学生支援センターにて対面形式で行うとともに、10月31日(土)はオンライン開催として、帰省したままの奨学生にも参加ができるよう配慮しました。

広報活動
 さつき会奨学金を広く周知するため、奨学金の募集期間等を記載したチラシを制作し、本学におけるウェブサイトに掲載しました。新型コロナウイルスの影響により、全国各地で開催が予定されていた入試説明会が中止となったものの、オンラインで開催されるオープンキャンパスでは、パソコン上でチラシの内容が閲覧できる形で情報提供を行いました。
 また、奨学生が母校で奨学金の制度や自身の受験から大学生活までの経験などを現役高校生に紹介する「卒業校派遣制度」を、新型コロナウイルスの感染予防対策をとりつつ対面方式で実施しました。

奨学金募集要項の見直し
 2021年度の募集に先立ち、各奨学金の月額支給額を3万円から5万円に増額変更しました。また、島村昭治郎記念口に係る奨学金については、これまで応募資格を教養学部前期課程1年生に限定していましたが、学士課程に在籍するすべての女子学生に拡充しました。
 学部4年生は本学修士課程に進学することが前提となり、採択されれば修士課程における標準修業年限内で奨学金を受給できることとなりました。

ご寄付の使途
 「さつき会奨学金」奨学生のうち、休学者と留年者を除く在籍者に対して、5月と11月に月額3万円の6か月分(18万円)を支給しました。高校予約採用奨学生に対して、入学一時金30万円×2名分を支給しました。
 また、1人当たり10万円の応援奨学金を19名の学生に支給しました。

皆さまのあたたかいご支援に、心より厚く感謝申し上げます。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
 

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大久保達也理事・副学長からの御礼メッセージをYouTubeにて公開しています。

2020年10月26日(月)

 


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2019年活動報告 
-地方出身女子学生への経済的支援をしました-

2020年03月18日(水)

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 今年度も地方から東京大学に入学した女子学生の修学支援のため、いただいた寄附金から奨学金を支給いたしました。また、東京大学への入学を希望する女子学生にさつき会奨学金制度を広く知ってもらうため、現役の奨学生が母校を訪問し、自身の経験や奨学金制度などについて紹介する「卒業校派遣制度」を試験的に実施し、みなさまからいただいたさつき会奨学金基金をより有効に活用できるように活動を進めています。

●さつき会奨学金証書授与式の開催
 5月28日(火)に、駒場ファカルティハウスにおいて「東京大学さつき会奨学金受給者証書授与式」を開催し、2019年度に採用された奨学生4名に対して理事から証書を授与しました。授与式にはさつき会委員や現奨学生も参加し、盛況となりました。また、授与式の後に懇親会が行われ、さつき会委員や現奨学生、新奨学生が交流を深めました。

●令和2年4月採用奨学生の募集
 東京大学の受験を予定している女子生徒を対象とした「高校予約」及び教養学部前期課程1年次に在籍する女子学生を対象とした「島村記念口」(在学採用)について、11月5日(火)から11月15日(金)の間募集を行い、高校予約20名及び島村記念口3名の応募がありました。(昨年度実績:高校予約21名、島村記念口4名)
 その内、日本学生支援機構第一種奨学金の家計基準を満たした高校予約13名及び島村記念口2名に対してさつき会委員が選考(高校予約は作文評価、島村記念口は作文及び面接評価)を行い、15名全員を採用候補者として認めました。なお、高校予約は入試合格を採用の条件としております。

●奨学生の面談
 10月5日(土)、10月26日(土)、11月9日(土)の3日間、さつき会委員が奨学生の面談を行いました。この面談については年一回、毎年同時期に行っており、奨学生の修学状況等について確認しています。

●広報活動
 さつき会奨学金を広く周知するため、奨学金の募集期間等を記載したチラシを制作しました。これらは、全国各地で開催される入試説明会の際や、オープンキャンパス等で配布しております。また、今年度から奨学生が母校で奨学金の制度や自身の受験から大学生活までの経験などを現役高校生に紹介する「卒業校派遣制度」を試験的に実施し、今回は奨学生2名が母校に訪問しました。

●奨学金募集要項の見直し
 今年度の募集に先立ち、高校予約に係る奨学金の応募書類について、過去に奨学金の採用候補者となった者が入試に合格できなかった場合に、その採用通知の写しをもって作文等の提出書類を省略できるよう見直しを行いました。今回は2名の生徒からこの取扱いによる応募がありました。

 

2019年度採用奨学生活動報告

2019年06月28日(金)

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I. Y. さん

教養学部前期課程文科3類2年(当時)
東京大学さつき会奨学生

 この度、さつき会奨学生としてご採用いただきました。
 私は将来にかけて、少子高齢化や人口減少などの人口問題の対策に取り組みたいと考えています。秋田県で生まれ育ち、そうした問題への課題意識を抱いてきました。東京大学で学ぶ現在、人口問題を単なる地元の危機ではなく日本さらに世界的な重要課題だと認識し、使命感を強くしています。

 人口が減ってもうまく社会が回る持続可能な仕組みをつくりたいと考えていて、その実現に向けた方法について思案中です。大いに学び、学問的な探求をしていくのはもちろんのこと、行動を起こすことで自分のやりたいこととできることの差を実感し、その差を埋めていくよう進んでいきたいです。現在は所属する学生団体で多世代交流のイベントを開催しています。日本の地方に留学生を案内して人口問題についてディスカッションを行うことも企画しています。

 皆様の支えを将来への投資と感謝し、大いに挑戦していきます。

2019年度採用奨学生活動報告

2019年06月28日(金)

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M. I. さん

教養学部前期課程理科1類2年(当時)
東京大学さつき会奨学生

 この度はさつき会奨学生として採用していただき、ありがとうございます。奨学生として私を選んでいただいたことに感謝し、それに恥じないような大学生活を送っていきたいと気持ちを新たにしているところです。

 東京大学に入学してから一年が過ぎましたが、先日、教養学部から学際科学科A群への内定通知をいただきました。というのも、私は去年推薦入試でここに入学したからです。私が東京大学を志望したのも、当学科の地理・空間コースというところに行きかたったからに他なりません。小学生の頃から地理が好きだった私にとって、東京大学に合格できたことも、この学科に進学できることになったのも、大変嬉しく喜ばしいことでございます。

 現在は、教養学部で幅広い分野のリベラルアーツを学ぶとともに、サークル活動にも取り組んでいます。なかでも地理部は、私の好きな地理にたくさん関われるだけでなく、「地理」という世界の無限の広がりを教えてくれ、新しい刺激を与えてくれます。地理部ではこれからの大学生活でより関わっていくであろう友人達や、今後学ぶ学問の元になるような知識など様々なものを得ることができ、入部してよかったと心から思っています。

 もうすぐ後期課程が始まるということで、私自身、今後の学生生活を非常に楽しみにしているところです。私が東京大学を選んだ理由、その初心を忘れないように、自分の好きな学問を追求していけたらと思っております。

2019年度採用奨学生活動報告

2019年06月28日(金)

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M. M. さん

教養学部前期課程文科3類1年(当時)
東京大学さつき会奨学生

 この度は東京大学さつき会奨学金奨学生として採用していただき、大変感謝しております。

 私は、日本の教育に携わる仕事に就きたいと考えていましたが、具体的な進路は確定していませんでした。東京大学では、2年間のリベラルアーツ教育があり、入学後に幅広い教養が身につけられる点や、教養課程において、自分の進路について十分に考えた上で学部を決定できるという点に魅力を感じ、東京大学に進学したいと考えました。現役時代には、合格をつかむことはできませんでしたが、地元での1年間の浪人生活の末、無事、この東京大学に入学することができました。

 まだ具体的な方向性は検討中ではありますが、将来は臨床心理学的知見から、児童虐待問題に取り組んでいきたいと考えています。子供たちが未来に希望を持って生きていける社会づくりに貢献することが現在の目標です。大学生活においては、勉学に励むことはもちろんのこと、ボランティアや、海外留学など、多様な経験を積んで、自身の内面を向上させていきたいと考えています。

 

「2019年度 東京大学さつき会奨学金受給者証書授与式」を開催しました。

2019年06月04日 (火)

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2019年5月28日(火)に、「東京大学さつき会奨学金受給者証書授与式」が、駒場キャンパスファカルティハウスにて開催されました。

 本奨学金は、本学へ入学する高い意欲を持ち、入学後は自宅外通学をせざるを得ない、経済的支援を必要とする女子学生を対象として、平成24年度に奨学金設立のための原資となる寄付募集を開始し、平成25年度から奨学生の採用を行っています。

 また、島村昭治郎様による本奨学金への多額のご寄付を原資として、平成27年度に在学生向けの「東京大学さつき会奨学金(島村昭治郎記念口)」が設立され、平成28年度から奨学生の採用が始まりました。

 今年度は、4名(うち3名は島村昭治郎記念口)の奨学生を迎えました。授与式には、来賓のさつき会(東京大学女子卒業生・女子学生同窓会)代表の方々、松木則夫理事・副学長等が出席し、奨学生には松木理事・副学長より受給者証書が手渡されました。

 その後、松木理事からは、大学には学習のための多くのプログラムがあるので、それらを大いに活用して学びに励んでほしいというエールが送られました。また、さつき会奨学金委員長の大里様からも奨学生へのメッセージをいただきました。 

 奨学生からは、本奨学金のおかげで学業に専念できることへの謝意や大学で学びたいこととそれを将来どのように活かしていきたいかなどについての意欲的な抱負が述べられました。

 今年度も奨学生を迎えるにあたり、本奨学金基金へご支援をいただいた皆様に厚く御礼申し上げます。なお、平成28年度の税制改正により、本学の「さつき会奨学金基金」(本学の修学支援事業として位置づけられています)を寄付目的としたご寄付については、確定申告の際、所得控除または税額控除、いずれか有利な方式を選択いただけるようになりました。一人でも多くの意欲ある女子学生を継続的にサポートできるよう、今後ともご支援のほどお願い申し上げます。

引き続きご支援お願い申し上げます。(さつき会奨学金基金)

2018年度採用奨学生活動報告

2019年06月28日(金)

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M. H. さん

教養学部前期課程文科3類2年(当時)
東京大学さつき会奨学生

 2018年度採用のさつき会奨学生です。昨年度に引き続き温かいご支援をありがとうございます。東京大学に入学してからあっという間に1年が経ちました。勉強、アルバイトにサークルの活動にと忙しくも充実した生活でした。

 中でも春休みに東京大学が主催するウィンタープログラムに参加し3週間ニュージーランドに滞在したことが印象に残っています。南島にあるオタゴ大学のLanguage Centreに通い、語学学習に励みました。大学の実際の授業を特別に聴講する機会もあり、日本とニュージーランドの大学の違いを肌で感じることが出来ました。また、高校生の時に比べて英語に自信がつき、ホストファミリーといろんな話を楽しめたことも良い思い出です。お互いの国の特徴や社会問題について意見を交わしました。大学生のうちに海外に滞在し、もっとたくさんの異文化交流を経験したいと思います。

 もう1つ印象に残っているのが、サークルの新歓代表としての活動です。私が所属しているスポーツ愛好会バドミントンパートは、新歓期には例年100人ほどが入会する学内でも最大級のバドミントンサークルです。その分新歓活動は大変でしたが、仲間と協力することの大切さや上手なタイムマネジメントの方法、自分のサークルの良いところをどうすれば伝えられるかといったことを学びました。これからは新しく入会してくれた1年生も含めて練習を頑張っていきたいです。 

 さて、東大生にとって「学部2年生」は大きな転機の年です。私は大学に入って様々な経験をするうちに、自分の興味分野や将来の夢について悩むことが増えました。NPOでの活動を通して日本の教育と貧困の問題について考える機会があった一方で、インターンを通して経営や営業について学びました。それでも進学選択は迫っています。8月までにインターンや先輩方との交流を通して自分の進みたい道を見つけられるよう努めたいと思います。これからも温かく見守っていただければ幸いです。

2018年度採用奨学生活動報告

2019年06月28日(金)

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I. K. さん

教養学部教養学科地域文化研究分科イタリア地中海コース3年(当時)
東京大学さつき会奨学生

 今年度より、東京大学教養学部教養学科地域文化研究分科イタリア地中海コースに進学いたしました。日々、イタリアをはじめ地中海地域の歴史や文学、芸術等について学ぶかたわら、政治学や社会学にも関心を持ち、同学科総合社会科学分科相関社会科学コースを副専攻といたしまして、その分野も学んでおります。イタリア語は、大学入学当初より第二外国語として学んで参りました。来年度はいよいよ4年生となり、イタリア語を使って卒業論文を執筆することとなります。これまで行ってきた大学での探求の集大成として満足のいくものを生み出すべく、まずは言語の習得に向けて取り組んでいます。また、日々授業や講演等に接する中で、論文としたいテーマも未だ不明瞭ながら見出されつつあります。今後も関心のある分野の授業に意欲的に参加するほか、講演やイベント等も活用しつつ、地道に進めていきたいと考えております。

 大学生活において、私が学業の次に大切にしているのがサークル活動です。東京大学音楽部女声合唱団コーロ・レティツィアに所属し、本年度は運営の中枢を担当しております。いざ自分が運営する立場になってみて、その大変さを痛感しております。学内で集まって歌うというのみならず、外部に演奏会会場をお借りしたり、謝礼をご用意して指導者の先生をお招きしたり、他大学の合唱団から合同演奏のお誘いをいただいたりと、サークル活動には社会的な面が多々あります。自分自身のタスク管理能力のみならず、コミュニケーション能力や社交性、判断力、協調性等、求められるスキルは多岐にわたります。もちろん自分の所属団体への愛情はありますし、今後の生活にも大変役立つ経験であると思いますので、任期をしっかりと全うすべく日々励んでいます。

 

2018年度採用奨学生活動報告

2019年06月28日(金)

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A. A. さん

教養学部前期課程文科1類2年(当時)
東京大学さつき会奨学生

 入学から1年少々経ちましたが、この1年を振り返ると、高校時代とは比べ物にならない自由さがあったと感じております。それはサポートしてくれている家族とさつき会の皆様のおかげです。ありがとうございます。

 1年前のこちらの原稿に「東京大学運動会応援部に入部し、チアを始めた」ことを書かせて頂いたと記憶しております。この1年、初めてのことも多く、辛いこともたくさん経験しました。練習に行くのが嫌だ、活動に参加するのが嫌だ、そう思ったことは一度や二度ではありません。それでも続けていられるのは、切磋琢磨し合える応援部の仲間が好きだから、応援先で逆にパワーを貰える運動会の仲間が好きだから、応援する立場である私のことを応援してくれる人がいるから、なのです。ここから先悩むことも多いでしょうが、活動から得られる楽しさを忘れず頑張ります。

 先日進学先の希望を登録致しました。この1年、「テストの為」の勉強に終わってしまいましたが、より自発的に学ぶことが出来たらいいなと考えております。

2018年度採用奨学生活動報告

2019年06月28日(金)

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M. C. さん

教養学部前期課程文科2類2年(当時)
東京大学さつき会奨学生

 上京してからもう一年が過ぎたと考えるとあまりの時間の流れの早さに驚いてしまいます。大学に入学してからは授業、部活、バイトの3つを中心に生活してきましたが、1年間で一番一生懸命に打ち込んだものは部活です。中高と運動部であったことから大学生活4年間を何かに本気で熱中したいと思い、幼い頃に少しだけ習っていた空手を始めました。空手部では部員が先輩後輩問わず優しく一生懸命な素敵な人たちばかりで一緒に過ごしていて楽しく、また向上心の高い人間に囲まれ良い刺激をもらっています。空手部では初心者でもしっかり強くなれるような練習メニューが組まれているためしっかりと成長できている実感が持てるし、小さな試合などに出させてもらって勝利を勝ち取れるととても嬉しいです。学年が上がるにつれ、レギュラーメンバーとして東大の名を背負って団体試合に出場する機会も増えるので下級生である今のうちからしっかりと練習に励んで強くなっていきたいと思います。 

 大学に入って初めて挑戦したことはアルバイトです。高校では禁止されていたため大学生になって飲食店でホールのバイトを始めました。お金をもらって働くことの大変さをしっかりと感じている毎日です。自分がお客さんとしてお店に来たらどんな接客をしてほしいか、次どのように動いたら効率的かを考えて働くのは今までやってきた勉強とは全然違う頭の使い方で新鮮です。お客様の反応や会話からどういう目的でお店に来ていて、どのような対応を求められているのかを感じ、それに合わせた接客をするのは今後の人生でたくさんの人と関わっていくうえで参考になると思うのでこれからも一生懸命に働きたいと思います。 

 最後に大学に入って色んな考え方の人間と出会ったことで自分のやりたいことに悩み始めました。これを書いている現在も6月ということであと1カ月ほどに迫った進学選択をどうしようかなととても悩んでいます。自分をしっかりと見つめ考え抜き悔いのない選択をしたいと思います。

 

2018年度採用奨学生活動報告

2018年06月29日 (金)

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M. M. さん

教養学部前期課程文科3類2年(当時)
東京大学さつき会奨学生

 以前より古代オリエント史の研究者となりたいと考えていた私は、研究者を志ざすならば、東京大学というおそらく日本で最も恵まれた環境である場所で学びたいと思い、昨年東京大学の門を叩きました。教養学部の前期課程では、自分の直接関心のある分野だけでなく文理を問わず様々な分野に触れる事が出来るため、これまでの自分に無かった視点を得られる、期待していた以上に刺激的な毎日を過ごしています。3年次以降は文学部の東洋史学科に進み、自らの志を叶えるため、より深く歴史学を学んでいきたいと思います。

 最後になりましたが、東京に出て一人暮らしをするようになって以来、自分を支えてくれる家族や友人達の存在のありがたみをより一層強く感じるようになりました。周囲への感謝の念を忘れることなく、一日一日を大切に過ごしていきたいです。

「平成30年度 東京大学さつき会奨学金受給者証書授与式」を開催しました。

2018年06月29日(金)

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 平成30年5月30日(水)に、「東京大学さつき会奨学金受給者証書授与式」が、駒場キャンパスファカルティハウスにて開催されました。

 本奨学金は、本学へ入学する高い意欲を持ち、入学後は自宅外通学をせざるを得ない、経済的支援を必要とする女子学生を対象として、平成24年度に奨学金設立のための原資となる寄付募集を開始し、平成25年度から奨学生の採用を行っています。

 また、島村昭治郎様による本奨学金への多額のご寄付を原資として、平成27年度に在学生向けの「東京大学さつき会奨学金(島村昭治郎記念口)」が設立され、平成28年度から奨学生の採用が始まりました。

 今年度は、9名(うち5名は島村昭治郎記念口)の奨学生を迎えました。授与式には、来賓のさつき会(東京大学女子卒業生・女子学生同窓会)代表の方々、石井洋二郎理事・副学長等が出席し、奨学生には石井理事・副学長より受給者証書が手渡されました。

 奨学生からは、本奨学金のおかげで学業に専念できることへの謝意、送り出してくれた両親への感謝の言葉があり、さらに部活など新しい事へチャレンジしたり将来は後輩女性の支援ができるようになりたいという意欲的な抱負が述べられました。

 今年度も奨学生を迎えるにあたり、本奨学金基金へご支援をいただいた皆様に厚く御礼申し上げます。なお、平成28年度の税制改正により、本学の「さつき会奨学金基金」(本学の修学支援事業として位置づけられています)を寄付目的としたご寄付については、確定申告の際、所得控除または税額控除、いずれか有利な方式を選択いただけるようになりました。一人でも多くの意欲ある女子学生を継続的にサポートできるよう、今後ともご支援のほどお願い申し上げます。

引き続きご支援お願い申し上げます。(さつき会奨学金基金)

2017年度採用奨学生活動報告

2018年06月29日 (金)

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N. H. さん

教養学部前期課程理科2類2年(当時)
東京大学さつき会奨学生

 さつき会奨学生採用から早1年となりますが、その恩恵に預かり多々の経験により自らを多方面から磨く努力ができる環境に感謝しております。ありがとうございます。今後ともよろしくお願いいたします。

 さて、昨年新入生として得たことをまだ俯瞰できるほど時間も経過しておらず成長していませんが、自分を大きく変えたきっかけがあったことは確実と言えます。それはこの3月の大学の授業のトルクメニスタン研修です。実はトルクメニスタンに行って学んだり目で見てきたりしたことが自分に与えた影響はまだわかりませんし整理がついていないと思います。ただ、共に研修を行った先輩、仲間から多大な影響を受けたことは確かなのです。彼らにはあって自分にはないと気付かされたのは自らの具体的将来設計の有無に関わらずそこに対して一貫して存在する強い責任感と積極性に他なりません。私がいかに自らの将来に対し無責任であったか反省を迫られたし、自らが積極的に描いてきたはずの将来設計が実は周囲環境に流されて慌てて描いた消極的産物でしかないと痛感しました。そしてこの素晴らしい出会いを転機に自己発見と自己分析の必要性を発見できました。

 その結果、「食による幸福を地球市民全員が享受できる世界を作るために、将来化学者になって身につけた基礎研究のノウハウを生かし微生物研究者として新たな食糧生産工場を微生物において作ること」というロングタームゴールを掲げ、今年の目標としては「自分の決めた将来のために化学の勉強に励むことと、決めたとはいえ視野がまだまだ狭い自分なのだから視野を広げるために様々なことに挑戦すること」を全うすることに決めました。今取り組んでいることは有機化学系と生物化学系の研究室に通っていることと、マネジメントなどの文系の視点から食の問題に向き合うために夏にカンボジアへインターンシップに行くための勉強をやることです。時間の使い方がまだうまくいきませんが力を振り絞って取り組んでいるつもりです。

 

 最後になりますが、トルクメニスタン研修必要経費にさつき会奨学金を使わせていただきました。この研修がなければ自分の変化は訪れなかったと断言します。また夏のカンボジアでのインターンシップの費用にも使わせていただきます。心より感謝いたします。

2017年度採用奨学生活動報告

2018年06月29日 (金)

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U. H. さん

法学部第3類(政治コース)3年(当時)
東京大学さつき会奨学生

 現在、法学部でより専門的な内容を本郷キャンパスで学んでいますが、私がここで大学生生活を送れているのは、さつき会の方々の援助があってのことだと感じており、有難いことであると実感しています。

 去年の2年生での1年間は、法学部で憲法、民法、刑法、政治学などの法律や政治の基礎を勉強していくことを通して、1年生のときとは比べものにならないくらい、より知見を広げることができたと感じています。ですが、法学部便覧で3,4年生の授業のシラバスやその内容を見たときに、もっと多様でかつ専門的な授業が予想以上に多くあることに驚きました。

 例えば、私は第3類で政治コースを選択しているのですが、一口に政治と言っても、朝鮮半島からアフリカなど各地域に特化した授業だったり、政治家の方と直接交流をした体験を交えて日本の政治のことを教えてくださる授業であったり、さまざまな授業があります。

 この大学を志望した理由の一つには、ここで素晴らしい先生方の授業を受けて整った環境で学んでいきたいという思いがあったので、講義形式の授業に集中することが大変なときもありますが、日々新しいことを学んでいけることに、ここに来れてよかったという思いが強くなっていきます。

 今年度の抱負としましては、リサーチペーパーを納得のいくものに仕上げていきたい、という思いがあります。リサーチペーパーは第3類だけが単位上必要なもので、半年、または一年間かけていく論文のことです。法学部では卒業論文が必須ではないのですが、このリサーチペーパーはゼミなどで自ら志願した方に指導教授になってもらいながら完成させていく、という意味では、卒業論文に近いものかもしれません。現時点では後期から本格的に指導教授のもとで取り組んでいこうと思っていて、テーマがこれから変更することもあり得ますが、政治や法と、経済を何かしらで絡めた内容を扱っていきたいと思っています。

 大学生生活のなかで、他にもサークルやバイト、日常生活の出来事で忙しくなってしまうことが多いですが、勉学に集中できる時間の余裕があることは、さつき会の援助があるからこそだと思っています。その感謝の思いを忘れずに、今年一年間、励んでいきたいと思っていますので、よろしくお願いします。

2017年度採用奨学生活動報告

2018年06月29日 (金)

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K. Y. さん

教養学部前期課程理科1類2年(当時)
東京大学さつき会奨学生

 大学1年生として過ごしたこの1年は、本当にあっという間に過ぎ去った印象です。一人暮らしやアルバイト、大学の講義はもちろんのこと、他にも全学体験ゼミを受講したりアプリ開発ハッカソンに参加したりなど、新しいことにたくさん挑戦できた一年でもありました。

 一人暮らしやアルバイトでは日々周りの人に助けられて生きていることを実感しました。全学体験ゼミでは普段体験しないようなこと、例えば泊りがけの登山や鉱物採集、電気製品の分解など、様々なことを実際にやってみて、興味の幅を広げることができました。アプリ開発ハッカソンでは、同じ分野に興味を持つ友人ができたり企業の方と直接お話しできたりと、充実した時間を過ごすことができました。またサークル活動では、合宿の引率や幹事をさせていただき貴重な経験ができました。このように、1年前の抱負である「様々なことに挑戦し興味の幅を広げる」ことがある程度達成できたように思います。

 しかし、まだまだ挑戦し足りないと感じています。今期は授業数も比較的少なく時間があるため、自分のやりたいことをしっかり見つめて、それに時間を費やしていきたいと考えています。例えば、勉学やプログラミングなどです。

 大学2年生となった現在、昨年の必修科目を振り返ると、学習が疎かであった部分が少なからずあると感じます。そのため、一通り体系的に学習し終えた今、昨年の復習を隅々まで行い、これから新たな科目を学ぶ際の基礎をしっかりと築きたいと考えています。また、昨年はプログラミングにはあまり時間を割けなかったため、今年はプログラミングも力を入れて学習していきたいです。また、進学選択に関しましては、ディスプレイやウェアラブル端末、IoTなどに興味があるため、電気系に進もうと考えています。

 

 最後になりましたが、大学生として充実した活動ができているのはさつき会の皆様をはじめとした周りの方々のおかげです。感謝の気持ちを忘れず、今後も自分の枠をこえて色々なことを学んでいきたいです。

2017年度採用奨学生活動報告

2018年06月29日 (金)

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S. Y. さん

教養学部前期課程文科3類2年(当時)
東京大学さつき会奨学生

 東大に入学してから1年が過ぎました。鹿児島県の地元種子島から上京してきて、何事にも戸惑っていた頃の自分と比べると随分、今の環境に慣れてきたと思います。大学に入って故郷を離れてから、今まではド田舎だと嫌っていた地元の良さに気づくことができました。「自分には帰る場所がある」いうことだけで今まで、つらいことがあっても何とかやり過ごせてきた気がします。

 昨年度の反省点は、目標を持たず流れのままに日々を過ごしてしまったことです。高校生までは当たり前のように抱いてきた夢や目標が、大学生になってからスっと消えてしまい、日々の学業もサークル活動も「何のために頑張っているのか」分からなくなる時期がありました。ただその分、自分と向き合う時間をたくさん取ることができたのは収穫です。流れのままにただ行っていたことでも、いつのまにか自分の中に吸収されて自分の考えになっていると気付くことができました。

 1年生の自分の体験を踏まえ、新年度は「自分の夢を見つけること」を抱負にしています。昨年度はサークル活動を通して、東大教員やOB/OGなどいろいろな人と話をする機会があり、尊敬する人にも出会うことができました。その出会いを無駄にすることなく、自分の憧れや理想像を原動力に日々を過ごしていきたいと思っています。

 高校時代までは、言われたこと・教えられたことを鵜呑みにして何でも信じていましたが、大学生になってからは、当たり前のように思えることでも一歩立ち止まって考えるようになりました。大学で授業を受けたり試験勉強をしているときは、その内容が自分の考えに影響を与えていると自覚することはほとんどありません。でも、ふと東大の外に出たときや誰かと接するときになって、自分の考えが以前より深まっていると気付くことがあります。そんなときは自分が成長したようでうれしく感じます。私は大学を卒業したらそのまま就職する予定なので、今のうちは学問の世界の中で自分の考えを存分に深めていきたいと思います。

「平成29年度 東京大学さつき会奨学金受給者証書授与式」を開催しました。

2017年06月27日(火)

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 平成29年5月30日(火)に、「東京大学さつき会奨学金受給者証書授与式」が、本郷キャンパス学生支援センターにて開催されました。

 本奨学金は、本学へ入学する高い意欲を持ち、入学後は自宅外通学をせざるを得ない、経済的支援を必要とする女子学生を対象として、平成24年度に奨学金設立のための原資となる寄付募集を開始し、平成25年度から奨学生の採用を行っています。

 また、島村昭治郎様による本奨学金への多額のご寄付を原資として、平成27年度に在学生向けの「東京大学さつき会奨学金(島村昭治郎記念口)」が設立され、平成28年度から奨学生の採用が始まりました。

 今年度は、4名(うち1名は島村昭治郎記念口)の奨学生を迎えました。授与式には、来賓のさつき会(東京大学女子卒業生・女子学生同窓会)代表の方々、松木則夫理事・副学長等が出席し、奨学生には松木理事・副学長より受給者証書が手渡されました。

 奨学生からは、社会に貢献できる人材になりたい、世界で活躍する研究者になりたいとの前向きな思いや、本奨学金のおかげで学業に専念できることへの感謝、送り出してくれた家族への感謝の気持ちなどが述べられました。

 今年度も奨学生を迎えるにあたり、本奨学金基金へご支援をいただいた皆様に厚く御礼申し上げます。なお、昨年度の税制改正により、本学の「さつき会奨学金基金」(本学の修学支援事業として位置づけられています)を寄付目的としたご寄付については、確定申告の際、所得控除または税額控除、いずれか有利な方式を選択いただけるようになりました。一人でも多くの意欲ある女子学生を継続的にサポートできるよう、今後ともご支援のほどお願い申し上げます。

引き続きご支援お願い申し上げます。(さつき会奨学金基金)

「平成28年度 東京大学さつき会奨学金受給者証書授与式」を開催しました。

2016年05月27日(金)

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 平成28年5月25日(水)に、「東京大学さつき会奨学金受給者証書授与式」が、駒場キャンパスアドミニストレーション棟3階中会議室にて開催されました。

 本奨学金は、本学へ入学する高い意欲を持ち、入学後は自宅外通学をせざるを得ない、経済的支援を必要とする女子学生を対象として、平成24年度に奨学金設立のための原資となる寄付募集を開始しました。平成25年度からは奨学生の採用を行い、平成27年度までに8名の奨学生が受給しています。

 また、島村昭治郎様による本奨学金への多額のご寄付を原資として、平成27年度に在学生向けの「東京大学さつき会奨学金(島村昭治郎記念口)」が設立され、平成28年度から奨学生の採用が始まりました。

 今年度は、7名(うち3名は島村昭治郎記念口)の奨学生を迎えました。授与式には、多大なるご支援をいただいた
島村昭治郎様を来賓に迎え、さつき会(東京大学女子卒業生・女子学生同窓会)代表の方々、本学の南風原朝和理事・副学長、および第二期、第三期奨学生2名等が出席し、奨学生には南風原理事・副学長より受給者証書が手渡されました。

 奨学生からは、本奨学金を受給できたことで、学業はもちろん課外活動にも力を入れられることについての感謝の言葉や、さらに大学生活を充実させ様々な体験を積み重ねていきたいとの前向きな思いが述べられました。

 授与式後には懇談会が行われ、奨学生同士、また来賓の島村様やさつき会代表の方々との交流が深まりました。

 今年度も奨学生を迎えるにあたり、本奨学金基金へご支援をいただいた皆様に厚く御礼申し上げます。さらに多くの意欲ある女子学生を継続的にサポートできるよう、今後とも、ご支援のほどお願い申し上げます。

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黒野 優菜 2012年04月13日 10,000円 公立高校出身のOGです。女子学生の比率がいまだ2割に満たないという事で、支援先を女子学生のための奨学金にしました。どんな分野にも知識やアイデアの豊富な友達と出会えたことは財産です。経済的な問題で受験を諦めるのはもったいないと思います。少しでも後輩の支援になれば。。
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理事・副学長
藤垣 裕子

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