東京大学大学院工学系研究科では、激化する国際競争のなかで、研究者として優秀であることは言うまでもなく、様々な分野でリーダーシップを発揮できる人材を育成すべく「リーダー博士人材育成基金」特別助成プログラムを2016年に立ち上げ、奨学金・研究費を給付しております。
世界を見渡しますと、「博士」は大学で研究や教育を続けるだけではなく、ビジネス界をはじめとする各界で、その博識を武器に活躍しています。そのような博士たちと競い、協働する人材を輩出することが東京大学の重要な使命となっております。
工学系研究科が有する世界トップレベルの「知」を発揮し、スタートアップやイノベーション等の新たな流れを創り出す人材を、産学で協創して育成したいと切に願っております。
ぜひ「リーダー博士人材育成基金」にご賛同いただき、ご支援を賜りますようお願い申し上げます。
リーダー博士人材育成基金は、工学系研究科に在籍し、「社会連携・産学協創」に強い意欲と構想を有する極めて優秀な博士人材に、企業や個人からのご寄附による奨学金・研究費を博士課程の優秀な学生に給付します。
そして、企業と大学が協働して、産業界の最先端研究を担う人材を育成し、イノベーション創出を加速させ、日本の研究開発基盤の強化をします。
「リーダー博士」とは必ずしも数値化できる学業成績だけで選考されるものではありません。博士課程修了後、幅広い教養と倫理観をもって、未踏領域や苦難に率先して立ち向かい、産業界を中心に様々な分野でリーダーシップを発揮する人材を育成します。
世界でリーダーシップを発揮する人材を育成するためのカリキュラムを工夫しています。
学部・修士課程から優秀な人材を博士課程に惹きつけ、世界で活躍するリーダー博士人材を持続的に社会に輩出するため、そして優秀な学生が経済的な理由から博士課程を断念することがないように、皆様の力強いご支援をお願い申し上げます。
【お問合せ先】
本プログラムの制度について
東京大学大学院 工学系・情報理工学系研究科等
学務課 総務・学生支援チーム リーダー博士人材育成基金(LDPP)担当
電話:03-5841-6029
E-mail:gakusei.t@gs.mail.u-tokyo.ac.jp
社会連携について
東京大学大学院工学系研究科 社会連携・産学協創推進室
電話:03-5841-4586
E-mail:cerpo@t-adm.t.u-tokyo.ac.jp
(※電子メール送信の際はいずれも@を半角に直してください)
2024年02月08日(木)
第1期生(2016年度)6名、第2期生(2017年度)5名、第3期生(2018年度)5名、第4期生(2019年度)5名、第5期生(2020年度)6名、第6期生(2021年度)4名、第7期生(2022年度)4名、第8期生(2023年度)5名を採用しました。現在は、5期生と6期生と7期生、8期生の計14名が本プログラムのサポートを受けて研究に励んでいます。
年々応募者数が増えており、2023年度は工学系研究科のうち博士課程を有する全17専攻のうち16専攻から応募があり、優秀な人材が集まるようになっています。現履修生の所属する専攻は、社会基盤学、建築学、機械工学、精密工学、航空宇宙工学、電気系工学、物理工学、化学システム工学、マテリアル工学、バイオエンジニアリング、技術経営戦略学、先端学際工学と多岐にわたり、本プログラムは多方面で優秀な人材輩出に貢献していると言えます。
例年、企業や関係者を招き、3月に研究成果の報告会・交流会、10月に新規採用された履修生を紹介する報告会・交流会を開催してきました。コロナ禍のため2020年から2023年はオンラインで開催していましたが、2024年3月には報告会・交流会の対面での開催を予定しています。
2023年02月15日(水)
第1期生(2016年度)6名、第2期生(2017年度)5名、第3期生(2018年度)5名、第4期生(2019年度)5名、第5期生(2020年度)6名、第6期生(2021年度)4名、第7期生(2022年度)4名を採用。現在は、5期生と6期生と7期生、計13名が本プログラムのサポートを受けて研究に励んでいます。
年々応募者数が増えており、2022年度は工学系研究科のうち博士課程を有する全17専攻のうち10専攻から応募があり、優秀な人材が集まるようなっています。現履修生の所属する専攻は、機械工学、物理工学、航空宇宙工学、バイオエンジニアリング、技術経営戦略学、電気系工学、建築学、化学生命工学、化学システム工学、先端学際工学と多岐にわたり、本プログラムは多方面で優秀な人材輩出に貢献していると言えます。
例年、企業や関係者を招き、3月に研究成果の報告会・交流会を開催してきました。しかしコロナ禍のため2020年にひきつづき実地での開催は叶わず、2021年に続き2023年3月にはオンラインでの報告会・交流会開催を予定しています。
■ご寄付の使途
いただいたご寄付は以下の目的のために、活用いたしました(2022年度)。
・研究費 4名
・研究奨励金 10名
温かいご支援を賜り、ありがとうございました。
2021年09月07日(火)
リーダー博士人材育成基金(LDPP)の履修生から、無事に学位(博士)の取得が決定したとのメッセージが事務局に届きました。
***
いつもお世話になっております。工学系研究科機械工学専攻、リーダー博士人材育成基金採用者の吉﨑れいなです。
この9月に無事学位取得が決まりましたので、ご連絡いたします。
プログラムでは非常にお世話になりました。博士課程の優秀な学生が集まるこのプログラムに採用していただけたおかげで、「自信」と「資金」をいただいて研究に打ち込むことができました。コロナ禍もあり、寄付者の皆様・寄付企業の皆様や他の履修生との交流が限られてしまったのが心残りですが、誠にありがとうございました。
このプログラムをサポートしてくださっている卒業生をはじめとする個人の方々、企業の皆様、染谷研究科長や霜垣先生をはじめとする先生方、そして事務局にも心から感謝申し上げます。
今後については、来年度は大学に残って研究を続けますが、これから就職活動を始めていく予定です。日本の産業界のイノベーションに貢献し、このプログラムに恩返しができれば幸いです。
今後とも何かの機会がございましたら、どうぞよろしくお願いいたします。
吉﨑れいな
2021年09月07日(火)
例年ですと10月(新規採用者のご紹介)と3月(研究成果のご紹介)に活動報告会および交流会を開催し、リーダー博士人材育成基金(LDPP)の履修生と寄付者の皆様と教員による意見交換や対話の場を設けていましたが、2020年3月と10月はコロナ禍により開催を見合わせていました。直接の対話を重視していましたが、コロナ禍がなかなか収束しないため、2021年3月10日にオンラインによる活動報告会および交流会を開催しました。
15名の履修生がそれぞれの研究内容や進捗を説明し、研究奨励賞の2名の准教授から最新の研究内容が紹介されました。交流会では寄付者の皆様と15名の履修生と教員を3つのルームにシャッフルして、より突っ込んだ質疑応答や意見交換が行われました。研究所をもつ企業の参加者からは企業における研究活動についてお話がありました。化学系企業の参加者からは、履修生の発表を受けて、異分野だと思っていた機械工学などでも基盤技術である化学の分析が活躍しているのは嬉しい、とのコメントがありました。
履修生たちがプログラム修了後の自分たちの活躍の場や可能性の広がりを、産業界の現場からの声として実感できたことは大きな励みになりました。
引き続き皆様のご支援をよろしくお願い申し上げます。
当日プログラムはこちら
2020年06月18日(木)
【採用状況】
第1期生(2016年)6名、第2期生(2017年)5名、第3期生(2018年)5名、第4期生(2019年)5名を採用しました。現在、3期生と4期生、計11名が本プログラムのサポートを受けて研究に励んでいます。年々応募者数が増えており、優秀な人材が集まるようになってきております。
【2019年3月27日 活動報告および交流会開催】
於:伊藤国際学術研究センター 地下1階ギャラリー
12社・法人からの参加者と11名の工学系教員を前に、第2期と第3期から10名の履修生が研究成果を発表しました。研究発表を行った履修生の所属専攻は、電気系工学、都市工学、マテリアル工学、応用化学、機械工学、物理工学、原子力国際、航空宇宙工学(発表順)と多岐にわたり、交流会では活発な意見交換がなされました。
【2019年10月2日 活動報告および交流会開催】
於:工学系2号館展示室
新規に採用された第4期生5名を含む10名の履修生が研究テーマと自己紹介を行いました。参加した履修生の所属専攻は以下の通りです。応用化学、都市工学、機械工学、物理工学、原子力国際、精密工学、システム創成学、航空宇宙工学、バイオエンジニアリング(発表順)。
今年から新たに発足した若手研究者の「研究奨励賞」の受賞者として、バイオエンジニアリング専攻の安楽泰孝 特任准教授が「脳神経疾患の革新的治療技術の開発」について、そして物理工学専攻の武田俊太郎 准教授が「光量子コンピューターの研究開発」について、近況と今後の課題について講演し、企業からの関心を集めています。
交流会では、履修生10名、企業・法人からの参加者19名、工学系教員9人が踏み込んだ質疑応答と意見交換を行いました。(過去のニュースはこちら)
また、これ以外にも履修生が本プログラムからのサポートにより積極的に学会に参加、発表の機会を得ていますし、その成果を学術誌へ論文を投稿しています。以下は、ほんの一部の例になります。
学術誌原著論文(査読有り)
戸田広樹(4期生 システム創成学)Nakajima, K.†; Toda, H.†; Sakata, K.; Nishibayashi, Y. “Ruthenium-catalysed Oxidative Conversion of Ammonia into Dinitrogen.” Nature Chemistry 2019, 11, 702-709.†Equal contribution.
【学会発表】
高橋亮平(4期生 航空宇宙工学)Takahashi, R., Kawabata, Y., Murata, Y., Sugawara, Y., Kasai, Y, & Nakasuka, S., “Multidisciplinary Design Optimization for Supporting Decision Making on Design Objective of Small Mars Lander”., 32st International Symposium on Space Technology and Sciences, Fukui, Japan, Jun, 2019. (The Japan Society for Aeronautical and Space Sciences President Award受賞)
上ノ町水紀(3期生 原子力国際)Mizuki Uenomachi, Wei Seng Foong, Kenji, Shimazoe, Hiroyuki Takahashi, Miwako Takahashi, Kei Kamada, Tadashi Orita, “Simultaneous multi-nuclide in vivo imaging using GAGG-SiPM Compton-PET hybrid camera”, IEEE NSS/MIC 2019, Manchester UK, October 2019
【受賞】
高橋亮平(4期生 航空宇宙工学)The 2019 NASA RASC-AL Special Edition: Moon to Mars Ice Prospecting & Challenge, Best Techinical Paper Award and Honable Mention Award, 2019
上ノ町水紀(3期生 原子力国際)次世代放射線シンポジウム2019 ポスター賞
2020年03月12日(木)
3月27日に予定しておりました次の「報告会・交流会」は、新型コロナウィルスによる現在の社会状況を考慮して【中止】させていただくことになりました。
ご参加を予定されていた皆様にはご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご理解・ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
2019年10月04日(金)
リーダー博士人材育成基金は、皆様のご寄付から奨学金と研究費を支給し、成績が優秀であるだけではなく、様々な分野でリーダーシップを発揮する博士人材を育成しています。特に社会連携・産学協創に基づくイノベーションを担うことが期待されることから、定期的に企業との報告会・交流会を開催しています。
このたび2019年度(第4期)の履修生5名が採択されましたので、10月2日に報告会・交流会を開催しました。本プログラムをご支援くださっている、あるいは強い関心をお寄せくださっている企業・団体の方々19名、新規5名を含む履修生10名、教員9名が参加しました。
大久保達也 研究科長のご挨拶に始まり、霜垣幸浩 研究科長特別補佐のプログラム説明、そして履修生からは各自研究テーマが紹介されました。この日参加した履修生の専攻は、応用化学、都市工学、機械工学、物理工学、原子力国際、精密工学、システム創成学、航空宇宙工学、バイオエンジニアリングと多岐にわたります。
合わせて、今年度から新たに発足しました若手研究者の「研究奨励賞」の受賞者として、バイオエンジニアリング専攻の安楽泰孝 特任准教授が「脳神経疾患の革新的治療技術の開発」について、そして物理工学専攻の武田俊太郎 准教授が「光量子コンピューターの研究開発」について、近況と今後の課題について講演しました。
交流会では飲み物を片手に、参加者どうしが、企業・履修生・教員の分け隔てなく活発な質疑応答や意見交換を行いました。JAXA(国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構)研究開発部門の岩渕泰晶さんは「JAXAでも博士人材が活躍している。地球規模の課題が複雑化し、リーダーシップを発揮できる博士人材の〔知〕がますます必要とされているのではないか。そんな人材を社会全体で育てる必要がある」と本プログラムへの期待をお話しになりました。
2・3年目の履修生は以下のようなコメントを寄せてくれました。「学内にいながら企業の方々の生の声を聞けるのは貴重な機会。博士人材への期待を感じ、研究の励みにもなっている」高木雄斗さん(応用化学)。「交流会では、企業の方との意見交換により、自分のテーマである防災と実社会におけるスマートシティの関わりについて、ヒントを得ることができた」南貴久さん(都市工学)。「企業の方から後日メールをいただき、研究開発に携わる方とお話する機会をいただいた」齋藤淳貴さん(応用化学)。
交流会の最後の締めに相田仁 副研究科長が「昔は博士といえば自分の専門に凝り固まっていて、一緒にやりにくいと思われていたかもしれないが、今は違う。特にこのリーダー博士人材育成基金の履修生は様々な分野で活躍できると確信している。企業と大学で一緒になって博士人材を育てたい。どのような人材が欲しいか、ぜひ意見を出して欲しい。その際に、意見だけではなくお金も出して欲しい」と財務担当らしいコメントを述べ、盛況だった会は終了となりました。
2019年04月25日(木)
主な活動
応用化学、機械工学、原子力国際、航空宇宙工学、原子力国際、精密工学、電気系工学、都市工学、バイオエンジニアリング、物理工学、マテリアル工学等、幅広い専攻より採用が決まりました。日本の産業界の最先端研究を担い、イノベーション創出することが期待されます。
■2018年10月1日 開催
■2019年3月27日 活動報告および交流会開催
各履修生が積極的に学術誌に論文を投稿しています。
寄附金の使途
博士課程の優秀な学生への奨学金・研究費、成果報告会および交流会の費用、報告書の印刷費に活用させていただきました。
継続支援のお願い
学部・修士課程から優秀な人材を博士課程に惹きつけ、世界で活躍するリーダー博士人材を持続的に社会に輩出するため、そして優秀な学生が経済的な理由から博士課程を断念することがないように、皆様の力強いご支援をお願い申し上げます。
本来的には企業がその出費を惜しまないのが望ましいのですが、日本には研究者らを評価し、リードできる人材自体が少ないのが現状です。本プロジェクトでそのような立場にたてる方が生まれると素敵だなと思います。
<リーダー博士人材育成基金>
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