時代を切り拓くSTEAM創造性教育基金

~インクルーシブで持続可能な社会をデザインする人財を育てる~

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プロジェクト設置責任者

生産技術研究所・ 次世代育成オフィス室長 教授
大島まり

今年度寄付総額
290,000円
今年度寄付件数
8件
現在の継続寄付会員人数
1人

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東京大学へのご寄付には税法上の優遇措置が適用されます。

ご支援のお願い
~これからの時代を切り拓いていく子どもたちの創造性を育成するために~

全世界が激動の時代を迎え、社会は先行きが読めない状況に直面しています。未曾有の課題が起こり得る未来、それらの課題に取り組み、解決していき、持続可能な社会の構築を実現していくには、私たちに残されている時間は多くはありません。また、すべての違いを個性と受け入れ、皆が力を合わせて、地球上で共に生きていくインクルーシブな社会の構築が求められる今、新しい課題も出てくることでしょう。このような未知かつ新しい課題の解決に向けて、新しい知を創造するとともに、社会的な価値を創造することを通して、グローバルな視点から将来の社会をデザインできる人財、つまり、創造性を有する人財の育成は私たちに課されられた使命です。特に、これからの時代を切り拓いていく子どもたちの創造性を育み、学校での学習を実社会における問題発見や解決に活かせる、そのための教育が求められています。

そこで注目されているのが、STEAM教育です。STEAMは、Science(科学), Technology(技術), Engineering(工学),Art[s](芸術、リベラルアーツ:社会科学や人文科学), and Mathematics(数学)の頭文字を取ったもので、文系・理系といった枠組みを超え、学校での学習を実社会における問題発見や解決に活かしていく能力を育むための新しい教育です。

時代を切り拓き、持続可能な社会をデザインしていく子どもたちの創造性を育成するために、この新しいSTEAM教育を東大、生産技術研究所・次世代育成オフィスが提供します。東大発の新しい教育を推進するために今般、「時代を切り拓くSTEAM創造性教育基金」を設置しました。皆様から寄せられるご支援を活用して、新しいSTEAM教育を社会に発信し、浸透させていきます。皆様の温かいご支援を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

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飛行機ワークショップにて翼の設計に熱中する中学生

プロジェクト概要

次世代育成オフィス(ONG)では、STEAM教育プログラムの開発と実践を行っています。ONGの特徴の一つは、科学技術を基盤として実社会との接点を広く持つ産業界(企業)とも連携し、科学技術の社会的な意義や役割といった「科学技術と社会とのつながり」に着目している点です。そして、生産研の研究成果を題材として、「大学で行われている研究」と学校で学んでいる理科や社会科などの「教科科目と科学技術とのつながり」について学習でき、実社会における問題発見や解決に活かしていくことのできるSTEAM教育プログラムを開発し、実践しています。具体的には、以下の4つの活動を行っています。

(1) ワークショップ・出張授業
身の回りにある身近な科学技術や最先端の研究成果をテーマとし、「科学技術と社会とのつながり」への気づきや、「科学技術と教科・科目とのつながり」の理解を深められるようなワークショップや出張授業を、中学生・高校生に提供しています。

これまでのワークショップ

(2) ICTを活用した映像教材や貸出教材
例えば、遠隔地にいる、また、時間的にワークショプ等に参加できない生徒さんにもSTEAM教育の機会を提供できるよう、貸出教材やWebを通した映像教材の開発と提供を行っています。

映像教材を集めたサイトONG STEAM STREAM 

3) STEAM型の探究活動への支援
東京大学グローバルサイエンスキャンパス(UTokyoGSC)を通して、STEAM型の探究活動プログラムを開発し、高校生の探究活動を支援しています。また、開発した探究活動プログラムを、高校生のみならず、大学生や大学院生、さらには社会人を対象としたリカレント教育にも展開することを目指し、様々な世代の課題解決能力の向上に貢献していきます。

UTokyoGSC受講生の声

(4)女子生徒・女子学生向けのSTEAM教育
女子生徒や学生を対象とした講演会やワークショップ、Webサイトを通して、文系・理系の枠組みを超えた、様々な分野に触れる機会を提供しています。また、社会で活躍している女性のロールモデルを発信しています。

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鉄道ワークショップで車輪の走行実験する中学生
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高校への出張授業で実験に取り組む高校生
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東京大学グローバルサイエンスキャンパス(UTokyoGSC)にて議論する高校生
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UTokyoGSCにて、自ら作った装置を使い大学で実験している高校生

東大生産研発STEAM教育の重要性

東大生産技術研究所(生産研)では、理学および工学の幅広い分野にわたって最先端の研究が推進されています。また、これらの研究成果は産学が連携することにより、事業に資する製品開発およびシステム開発に活かされています。

まさに、生産研は企業の事業化や社会課題の解決に長年にわたり貢献してきました。生産技術研究所におけるこれらの研究成果は学術上の功績とともに教育面においても、大きな役割を果たせると考えています。

特に、国際的にSTEAM教育が着目されているなか、幅広い分野を融合することで実社会の課題解決に貢献してきた生産研において行われている研究は、物事を俯瞰する能力や問題発見や解決していくための能力の育成を目指すSTEAM教育のコンテンツとして最適だと言えます。

このような特徴を活かして、生産研の次世代育成オフィス(ONG:Office for the Next Generation)では、将来の社会をデザインすることのできる創造性を有する次世代の人財育成を目指して、2011年度より中学生・高校生を対象とした産学連携ワークショップや出張授業などのSTEAM教育プログラムを開発・実施してきました。

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貸出実験教材を用いて学習する高校生
 

また、中学校や高等学校への貸出教材や映像教材などの開発・提供も行ってきました。2019年度からは、生産研が実施主体となって東京大学グローバルサイエンスキャンパス:UTokyoGSC(国立研究開発法人科学技術振興機構次世代育成事業)を実施しています。UTokyoGSCでは、卓越した意欲・能力を有する高校生が東京大学で研究活動することを通して、グローバルに活躍できる人財の育成を目指しています。

くわえて、インクルーシブ社会において将来活躍できる女性を輩出することは、持続可能な社会の実現には必要不可欠です。しかし、日本における管理的な役職に就く女性や、女性研究者・技術者の割合は、諸外国と比べて低い水準となっています。その現状を改善すべく、ONGはこれまで女子中学生・高校生や女子学生を対象としたSTEAM教育として、講演会やワークショップ、Webコンテンツの開発に尽力してきました。そして、社会で活躍している女性のロールモデルを発信することを通して、女子生徒・学生の進路支援を行ってきました。

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女子中高生向けイベントにて情報交換する中学生・高校生とその保護者

これまで実践してきたさまざまなSTEAM教育を、より多くの中学生・高校生に提供していくためには、社会全体にこれらのコンテンツを浸透させ、さらに継続していくことが必要不可欠です。

将来の社会をデザインできるイノベーション人財の育成に向け、創造性を有する子どもたちが夢を持って時代を切り拓いていくことができるよう、一緒にSTEAM教育を実践していきませんか。

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経過報告

2025年03月13日(木)

当オフィスの活動の1つであるUTokyoGSC-Nextでは、全国の高校生たちが東京大学で研究を行い、グローバルな科学技術人材を育成しております。
本基金で、STEAM型教育や高校生たちが水や自然、エコに関わる研究を支援したり、STEAM型教育についての書籍発刊などの準備などを進めたりしています。

皆様から本基金に寄せられましたご支援を活用して、これからの未来社会を切り拓いていく子どもたちのために、創造性を育み、学校の学習を実社会における問題発見や解決に活かしていけるような教育を提供していきたいと考えております。
今後も、基金ページなどで、活動を随時報告してまいりますので、継続的にご支援を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

2024年活動報告

2025年01月30日(木)

「東京メトロ×東京大学生産技術研究所 鉄道ワークショップ2024~モーターのしくみと変化~」開催

本所 次世代育成オフィス(ONG)は、東京地下鉄株式会社(東京メトロ)と連携し、中学生・高校生を対象とした「鉄道ワークショップ2024」を、7 月24日(水)に東京都足立区にある東京メトロ綾瀬車両基地および本所 柏キャンパスで開催しました。本事業は、2013 年度からスタートし、これまで「鉄道電気」「防災」「車輪のしくみ」等をテーマに取り上げ、中学・高校の夏休み期間に開催してきたものです。

コラボ企画として第10 回目となる今回は『モーターの仕組みと変化』のテーマのもと、中学生と高校生が午前・午後で入れ替わる一日完結型として実施し、中学生21 名、高校生22 名が参加しました。

東京メトロ綾瀬車両基地では、車両基地の概要説明および制御装置や主電動機の進歩、電車の動力の伝わり方、主電動機軸や駆動装置などの講義の後、車両基地の中を見学しました。中学生、高校生ともに鉄道に関する豊富な知識を持ち、関心も高く、見学中は解体された車両や部品をじっくり観察したり、細部にわたって写真を撮ったり、質問をするなど、とても熱心でした。

本所では、はじめに、次世代モビリティー研究センターの須田 義大 教授により、『地下鉄道の動力の歴史~東大・生研における車両研究も交えて』と題し、電車が走行する仕組みや動力装置の仕組み、モーターの役割と進化、および公共交通機関で実装されている科学技術についての講義が行われました。次に、本所ONG 川越 至桜 准教授によるワークショップが行われ、電動モーターキットで実際にモーターを確認しながら、机上に置かれたN ゲージ鉄道模型の電流を測る実験を通して、モーターの仕組みについて語り合う姿が見られました。終了後、受講生同士が楽しく情報交換を行い、会場は活気に溢れ、新たなアイデアや知識が飛び交う、笑顔と笑い声が絶えない時間となりました。

ONG と東京メトロは、毎年行われているこのワークショップを通じて、参加した中学生・高校生自身が身の回りの科学技術や、持続可能な社会の実現について関心と興味を深め、広げていくことを期待しています。今後もONG では、次世代の教育に全力を尽くす所存です。最後に、東京メトロ車両部および広報部の皆様、当日講師を担当いただいた須田教授をはじめ、ご協力いただいた全ての皆さまに感謝申し上げます。
(次世代育成オフィス 准教授 川越 至桜、学術専門職員 上田 史恵)

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▲鉄道ワークショップ:綾瀬車両基地見学
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▲鉄道ワークショップ:須田教授による講義

日本航空(JAL)×東京大学生産技術研究所 飛行機ワークショップ2024  ~空のサステナビリティを考えよう!!~ 開催

本所 次世代育成オフィス(ONG)では、日本航空株式会社(JAL)と連携して9回目となる「飛行機ワークショップ2024 ~空のサステナビリティを考えよう!!~」を開催しました。中学生・高校生を対象とした本ワークショップは2日間の連続講座として、中学生クラスは2024年10 月26 日(土)、27 日(日)に、高校生クラスは11 月9日(土)、10 日(日)に開催し、両クラスあわせて計60 名が参加しました。
1日目は、羽田にあるJAL メインテナンスセンターにおいてJAL ESG 推進部 落合 秀紀 専任部長による航空業界が取り組むCO2 排出量削減に関する講義と、センター内の格納庫にて実際の飛行機や整備現場の見学を行いました。2日目は本所において、機械・生体系部門 鹿園 直毅 教授による「飛行機の省エネについて考えてみよう」をテーマとした講義が行われ、グループワークでは、本所 川越 至桜 准教授による「「空のサステナビリティ」を実現するための新しい提案をしよう!!」をテーマに、グループ討議と発表が行われました。中学生クラス、高校生クラスともに、どのグループも非常に活発な話し合いがおこなわれ、様々なアイデアが提案された。2日間のワークショップを通し、参加者は学校での学びと社会との繋がりを考え、充実した学びの時間となりました。
最後に、日本航空(JAL)関係者の皆様、講師の鹿園教授をはじめ、ご協力いただきました全ての皆様に感謝申し上げます。
(次世代育成オフィス 室員・准教授 川越 至桜、学術専門職員 加藤 美紀)

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▲飛行機ワークショップ:本所での鹿園教授の講義
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▲飛行機ワークショップ:羽田メインテナンスセンターでの見学

次世代育成オフィス(ONG)×大日本印刷(DNP)の協働イベント開催 ~STEAM型 次世代育成ワークショップ2024~

2024 年度より、本所 次世代育成オフィス(ONG)と大日本印刷株式会社(DNP)は、本所の高度な教育力及び研究力を活用した教育連携事業として、新たなSTEAM 型教育プログラムをスタートしました。本プログラムは、講師による講演と、参加型ワークショップでの様々な気付きを通じて、人と社会をつなぐ新しい価値を創造するために、人の多様性を理解し共感する心を育むことを重視することを目的として構成しています。この事業の一環として、2024 年7月30 日(火)、8月22 日(木)、9月21 日(土)の全3 日間に渡り、本所およびDNP において、『「人」を考える デザイン思考でユニバーサルデザインを考えてみよう!』をテーマに、STEAM 型の次世代育成ワークショップを開催、関東近郊の高等学校4校から代表して18 名が参加しました。今回は、ユニバーサルデザイン(UD)を身近に引き寄せてとらえることを問いの起点として、デザイン思考を用いました。問いを生み出し答えを模索する過程を重視し、ONG が開発した「探究学習デザインメソッド」を使用しながら、4セッションに分けて展開しました。
セッション①(本所 ホワイエで開催)では、ONGのメソッド及び教材を使用した各グループのチームビルディングからスタートした。続くセッション②(本所 ホワイエで開催)では、本学 先端科学技術研究センターの熊谷 晋一郎 教授と、ユニバーサルデザインコーディネーターとして活動されているGRIC(グリック)の高橋 純也 代表を迎え、当事者講演・疑似体験を通じ、ユニバーサルデザインを自分事化するワークを行いました。セッション③(DNP 本社で開催)では、個々が見つけた社会課題をユニバーサルデザインの視点から解決するアイデア創出を行いました。セッション④(DNP プラザで開催)では、これまでに考えた案を全体で共有・改善案の再検討を行い、互いに意見を出してまとめていきました。
また、本プログラムでは、各校それぞれに、次世代の教育活動に興味を持つ本学TA(Teaching Assistant)及びDNP 社員を、生徒たちの学習に伴走するメンターとして配置、生徒たちの学びに新たな視点を提供し、議論や活動に深みを加えました。生徒からは、「自分たちで社会課題を見つけてアイデアを形にする経験が初めてであり、とても貴重な時間で楽しかった」「UD の考え方、社会問題とその解決方法、身近なこととの関連性、アイデアの出し方や考え方など、多くのことを学ぶことができた。」との声が寄せられ、この経験を次に生かしていきたいと話し合っていました。
ONG では、今後もDNP と教育分野に関わる企業参画の意義を高め、ともにSTEAM 型教育を推進し ていく持続可能で効果的な設計をめざし、初等中等教育学校への展開を見据えたプログラムの開発を継続していく予定です。ご協力いただいたDNP 社員の皆様、ご支援いただいた登壇者、ご参加いただいた各高校の生徒及び教員の皆様に、心より感謝申し上げます。
(次世代育成オフィス 室長・教授 大島 まり、学術専門職員 上田 史恵)

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▲大日本印刷ワークショップ:グループで話し合う様子

「女子中高生のみなさん最先端の工学研究に触れてみよう!2024」開催

2024 年10 月5日(土) 、本所次世代育成オフィス(ONG)が、女子中高生及び保護者、並びに中学・高校の教員を対象としたオンラインイベント「女子中高生のみなさん 最先端の工学研究に触れてみよう!2024」を開催しました。
本イベントは本学ダイバーシティ推進課の女子中高生向け進路選択支援事業の一環として、三菱みらい育成財団「インクルーシブな未来社会をデザインする東京大学STEAM 型創造性教育プログラム」の支援及び将来を担う若手女性科学者を支援する日本ロレアル株式会社の協力を受けて行われ、女子中高生、保護者等、約60 組の方に参加いただきました。
当日は、本所 ONG 大島 まり 室長・教授の司会進行のもと、本所 檜垣 万里子 准教授、本学OG(元 工学系研究科物理工学専攻 十倉 好紀 研究室)で理化学研究所に勤務の藤代 有絵子 ユニットリーダーと現役大学院生である向井 歩さん(本所 本間 裕大 研究室)による講演が行われました。ご自身の生い立ちから始まり、学生時代に夢中になったこと、理系に進むきっかけ、研究内容をそれぞれの立場から語っていただきました。
続いて質疑応答では、理系を選択した理由や女性が少ない環境でのデメリット、子育てと仕事の両立について質問が多く寄せられた。特に研究・仕事での性差の問題については、大島教授を含め全員から「あまり関係がない」と大変心強い回答が得られました。
終了後の参加者アンケートでは、「理系の研究の場ではインクルーシブな環境が整いつつあることは魅力的だと感じた」、「学部選択に迷っているが、分野の垣根を超えて融合した部分が多いことを実感した」、「得意なこと好きなことのどちらもその先でつながっていくことの素晴らしさを再確認した」など、非常に肯定的なコメントが寄せられました。今回のイベントを通じて、工学・科学技術への興味・関心が高まり、また進路選択の一助になることを期待します。
最後に、ご協力いただいた講演者や研究室の皆さま、ご参加いただいた皆さまに厚く御礼申し上げます。
(次世代育成オフィス 室員・准教授 川越 至桜、特任専門職員 堀江 啓子)

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▲女子中高生向けイベント:講演者紹介

東京都立科学技術高校創造理数科における教育実践システム構築

2023年5月に東京大学生産技術研究所と東京都教育委員会は連携協力協定を締結し、今年度より新設された東京都立科学技術高等学校 創造理数科クラス(1年1組41名)において、同校におけるSTEAM教育の推進の視点から、理数教育に関する指導計画及び指導法の開発・実践を進め、先駆的な教育実践システムを構築することを目的とした事業をスタートさせました。
1年生の創造理数探究基礎の授業においては、ONGが開発した「探究学習デザインメソッド」の教材を使用し、グループで探究課題のテーマを決め、問いを立て、探究提案書を作成するまでのワークショップを行いました。大学院生TA(Teaching Assistant)が常時、各班一人ずつ入り、ファシリテートや助言を行いながら、生徒たちの学びに伴走し、思考を深め、話し合いを活発化させる役割を果たしました。事後アンケートからは「今後の研究を頑張りたい」「探究を通して自分を成長させていくことができた」といった前向きな感想や、「自分に足りない視点がたくさんあることに気づけた」「皆と話しながらできたのが楽しかった」「東大大学院生と一緒に学べたことがとても嬉しく、非常にためになった」といったグループで対話を通して学ぶ中での気づきが多くみられました。
また、本所で行われた研究室訪問においては、施設見学および研究者との交流を通して、研究に対する興味・関心や研究者の創造的な視点を学び、今後の学習活動や進路選択の一助とすることを目的として実施されました。中野公彦研究室、川勝英樹研究室、菊本英紀研究室、巻俊宏研究室、腰原幹雄研究室、吉江尚子研究室にご協力いただき、生徒たちは最先端の研究に触れ工学への興味を深めるとともに、新しい知識やものの見方を習得する機会を得ることができました。
 さらに、物理部と生物部の部活動にも、大学院生TA(Teaching Assistant)が助言・指導に入り、活動をサポートしました。観察・調査している生物の調査方法や研究手順について意見交換をしたり、学会前には発表のポスター作成にアドバイスしてもらうなど、日頃研究活動している大学院生との時間は、生徒たちにとって大変充実したものとなっています。次年度も引き続き、継続実施していきます。

第5回 次世代育成教育フォーラム「東大から発信するSTEAM教育」を開催

2024年12月7日(土)、本所 次世代育成オフィス(ONG)は、本学 社会連携本部とともに、本所 コンベンションホールにて第5回次世代育成教育フォーラムを開催しました。本フォーラムは、毎年、全国の教育関係者や企業関係者、学内関係者等を対象として開催されているもので、現在実施されている様々な次世代育成・高大接続事業の取り組みを紹介するとともに、今後の産官学民連携・協力の契機とすることを目的としています。今回は「東大から発信するSTEAM教育」をテーマとし、本学が持つ研究力や教育リソースを活かし、STEAM教育を中心に据えた新たな教育モデルの可能性を探るとともに、「主体的・対話的で深い学び」をより円滑に進めていくために、「社会に開かれた教育課程」という視点から、どのように教育エコシステムの構築に関わり、社会と協働できるか、具体的な事例を共有し議論を行いました。
総合司会の本所 徳本 有紀ONG室員・講師のもと、主催者を代表して本学 津田 敦 理事・副学長・社会連携本部長からの開会挨拶で始まり、本学 丹下 健 社会連携本部副本部長より、本フォーラムの趣旨説明の後、文部科学省 初等中等教育局教育課程課 髙瀬 智美 学校教育官より、来賓挨拶をいただきました。続いて講演では、本学 教育学研究科 藤江 康彦 教授ならびに教育学部附属中等教育学校 南澤 武蔵 教諭による「東京大学教育学部附属中等教育学校における探究学習の事例紹介」、本学 先端科学技術研究センター 森 晶子 特任助教による「先端教育アウトリーチラボ(AEO)による教育共創」、本学 工学系研究科 脇原 徹 教授による「メタバース工学部」、本所 川越 至桜 ONG室員・准教授による「次世代育成オフィス(ONG)によるSTEAM型探究活動に向けた実践と連携」が、本学の取り組み事例として紹介されました。
その後のパネルディスカッションでは、「STEAM教育を支えるエコシステムの構築に向けて」をテーマとし、川越准教授がモデレーターを務め、パネリストとして広島県教育委員会 高校教育指導課 神垣 雅郁 指導主事、大日本印刷株式会社 出版イノベーション事業部 五味 英隆 副事業部長をお招きし、さらに藤江教授を交えて充実した議論が行われました。最後に本所 大島 まり ONG室長・教授より本フォーラムの総括があり、本所 年吉 洋 所長の閉会挨拶で終了しました。参加者からは、「STEAM教育について様々な立場からの取組みを知ることができ、勉強になった。」「東大におけるSTEAM教育のボリュームに感銘を受けた、今後も日本の教育の牽引を期待している。」等、たくさんの声をいただきました。当日は本会場、オンラインともに大変多くの皆様にご参加いただき、盛会のうちに幕を閉じました。ご協力・ご支援をいただいた登壇者、ご参加いただいた皆さまに心から感謝申し上げます。
(次世代育成オフィス ONG室員・准教授 川越 至桜 、 学術専門職員 上田 史恵)

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▲次世代育成教育フォーラム:登壇者の集合写真

2024年度UTokyoGSC-Next成果発表会を開催

2024年11月23日(土・祝)、UTokyoGSC-Nextの合同成果発表会を開催した。
UTokyoGSC-Nextは、グローバルな視点に立って未来社会をデザインできる革新的な科学技術人材を育成する、小学校高学年~高校生を対象とした3段階の研究プログラムである。第一段階は、小中学生がSTEAM型ワークショップや自由研究を行い、第二段階は高校生がSTEAM型ワークショップ等を通して研究計画を練り、第三段階では本学の研究室にて高校生自らが研究活動を行っている。
成果発表会は本所 コンベンションホールで行われ、社会連携本部 副本部長でありUTokyoGSC-Next運営委員会 丹下 健 運営委員長の開会挨拶により始まり、第三段階五期生19名が研究成果を口頭で発表、第二段階六期生40名が研究計画をポスター発表の形式で発表した。
発表の合間には、五期生と第一段階のグループワークショップや小中高生全体の交流などを実施し、本所 年吉 洋 所長の閉会挨拶で幕を閉じた。

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▲高校生が堂々と口頭発表する様子
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▲受講生と本学教員の集合写真

UTokyoGSC-Next受講生が世界大会で受賞するなど多数活躍!

東京大学で研究活動を行うプログラム「UTokyoGSC-Next」を受講する高校生が、さまざまな発表会で活躍している。
世界67の国と地域から選ばれた1699人の高校生が参加した、世界的な研究コンテスト「リジェネロン国際学生科学技術フェア2024(Regeneron ISEF 2024)」では、日本代表に選ばれた(4期生)池上十和子さんが微生物部門4等と文部科学大臣表彰を受賞した。
また、ISEF 2025の日本代表を選ぶコンテストでもある、「第22回高校生・高専生科学技術チャレンジ(JSEC 2024)」では、UTokyoGSC-Next受講生の(5期生)田中喜大さんが阪急交通社賞を受賞し、日本代表の一人に選ばれた。
その他、さまざまな学会の高校生発表で受賞するなど、研究成果に対して高い評価を受けている。これからの活躍も楽しみである。

■主な受賞者(研究内容などの詳細は、下記HPをご覧ください)
◎UTokyoGSC-Nextホームページ  https://gsc.iis.u-tokyo.ac.jp/

◎第一段階
サイエンスカンファレンス2024
受賞:研究発表大賞の受賞 千葉瑛瑠
受賞:研究発表優秀賞の受賞 牧木優冴

◎第二段階・第三段階
リジェネロン国際学生科学技術フェア2024(Regeneron ISEF 2024)
受賞:微生物部門4等、文部科学大臣表彰
「カニ殻からバイオプラスチックを生成する新規微生物の探索と同定」 池上 十和子(4期生)

・第27回国際昆虫学会議「ICE2024 Kyoto, Japan」
受賞:Presentation Awards for Young Scientists (PAYS)
「Heterospecific penetrance of supergene in interspecific hybrids between Papilio polytes and Papilio Helenus」
青木 航太(4期生)

・JSEC2024(第22回 高校生・公選生科学技術チャレンジ)
受賞:阪急交通社賞
タイトル:膜の破れによって生じ得るウォーターベルの変形    田中 喜大(5期生)

受賞:主催者奨励賞[テレビ朝日奨励賞]
タイトル:ピアノ演奏における「意識-運動-音の出力」の関係    深津 天馬(5期生)

受賞:審査委員奨励賞
タイトル:ゼブラフィッシュの体表模様のAgent-Based Modelの分析    趙 佳旭(5期生)

受賞:審査委員奨励賞
タイトル: 受動的モーフィング翼における変形制御機構の提案と評価    土田 剛慎(5期生)

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▲リジェネロン国際学生科学技術フェア2024にて研究成果を発表する池上十和子さん_写真提供:NPO法人日本サイエンスサービス(NSS)

2023年活動報告

2024年02月08日(木)

「東京メトロ×東京大学生産技術研究所 鉄道ワークショップ2023~車輪のしくみを科学しよう~」開催

本所 次世代育成オフィス(ONG)は、東京地下鉄株式会社(東京メトロ)と、中学生・高校生を対象とした「鉄道ワークショップ2023」を、7月27日(木)、東京都中野区にある東京メトロ中野車両基地と本所 駒場リサーチキャンパスを会場に開催しました。本事業は、2013年からスタートし、「鉄道電気」「電車モーター」「防災」等をテーマに取り上げ、中学・高校の夏休み期間に開催してきたものです。9回目となる今回は「車輪のしくみを科学しよう」のテーマのもと、対面型で実施しました。今回は定員の4倍以上となる過去最高の応募があり、審査を経た中学生24名、高校生25名が参加しました。

実施形態としては、昨年に引き続き、中学生と高校生が午前・午後で入れ替わる一日完結型とし、東京メトロ中野車両基地では、「台車と車輪のしくみ」について、台車の役割や電車が曲がる仕組み、脱線係数などについて講義が行われました。その後、中野車両基地の中を見学。中学生、高校生ともに鉄道に関する知識が大変豊富で関心も高く、見学中は細部にわたるまで写真を撮ったり、質問をしたりと熱心に参加していました。本所では、前半に川越准教授によるワークショップ「電車の車輪模型を使用した走行実験と「グループディスカッション」が行われ、机上に置かれたレールの模型で何度も走行実験を行いながら、語り合う姿が見られました。後半には、次世代モビリティー(ITS)センターの須田 義大 教授により、『自己操舵台車と銀座線~東大・生研における車両研究』と題して、電車が走行する仕組みや公共交通機関で実装化されている科学技術について講義が行われました。講義終了後には交流会を行い、受講生同士が情報交換を行うなど、大変に盛り上がりました。

東京メトロとONGでは、参加した中学生・高校生が地下鉄をはじめ、身の回りの科学技術や、持続可能な社会の実現について興味・関心を深め広げてもらうことを期待しています。今後もONGでは、次世代の教育に全力を尽くしていく所存です。
最後に、東京メトロ車両部及び広報部の皆様、当日講師をご担当いただいた須田教授をはじめ、ご協力いただきました全ての皆さまに感謝申し上げます。
(次世代育成オフィス准教授 川越 至桜、学術専門職員 上田 史恵)

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▲本所にて熱心に須田先生の講義を聞く様子
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▲レール模型で実験する受講生
鉄道_中野車両基地で車両や車輪を間近に見学.JPG
▲中野車両基地で車両や車輪を間近に見学


第4回 次世代育成教育フォーラム 「未来社会をデザインできる人材の育成~初等中等教育における探究活動の成果とこれから~」を開催

次世代育成オフィス(ONG)は、2023年12月9日(土)、本学 社会連携本部とともに第4回次世代育成教育フォーラムを開催しました。今回は、「未来社会をデザインできる人材の育成~初等中等教育における探究活動の成果とこれから~」をテーマに、本学生産技術研究所 コンベンションホールにて、YouTube配信も行われました。

本フォーラムは、毎年、全国の教育関係者や企業関係者、及び学内関係者等を対象として開催されているもので、現在実施されている様々な次世代育成・高大接続事業の取り組みを紹介するとともに、教育活動において今後の産官学民連携・協力の契機とすることを目的としています。第4回目となる今回は、高校の「総合的な探究の時間」における探究活動が本格的にスタートしたこの2年を振り返り、その成果と課題について事例を通して紹介するとともに、未来社会をデザインできる人材の育成を目指して、新しいSTEAM型探究活動について議論しました。

総合司会の本所 酒井雄也 ONG室員・准教授のもと、主催者を代表して本学 津田 敦 理事・副学長 社会連携本部長より開会の挨拶があり、続いて、本所 大島 まりONG室長・教授より、本フォーラムの趣旨説明がありました。続いて、文部科学省 初等中等教育局教育課程課 髙瀬 智美 学校教育官より、貴賓挨拶をいただきました。

次に基調講演として、国立教育政策研究所教育課程研究センター基礎研究部 松原 憲治 総括研究官より、「STEAM等の視点を基にした新しい探究の検討」、続けて、経済産業省 商務・サービスグループ サービス政策課教育産業室 五十棲 浩二 室長より、「教育DXと未来の教室」と題してご講演いただきました。次に、話題提供として、本所 川越 至桜ONG室員・准教授より「学際研究を活用したSTEAM型探究活動に向けた支援と実践」、東京都教育庁 指導部 小林 靖 高校教育改革担当課長より「都立高校の探究活動について」、企業からは三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社 矢島 洋子執行役員より「民間シンクタンクにおける探究活動支援の試み」についての講演が行われました。

その後のパネルディスカッションでは、「総合的な探究の時間における探究活動の成果と課題について」および「新しい今後のSTEAM型探究活動についての提案」について活発な意見が交わされました。会場およびオンラインから多くの質問が寄せられ、大変充実した内容となりました。

最後に本学大学院 教育学研究科 福留 東土 教授より、本フォーラム全体の総括があり、本所 岡部 徹 所長・教授の閉会挨拶で幕を閉じました。
参加者からは、「様々な立場からの意見を一度に聞くことができ、これからの教育活動に生かしていけると感じた」「探究学習を進めていく上での道筋が見えた」等、多くの反響の声が寄せられました。ONGでは、これからも次世代の人材育成のための教育活動に取り組んでいく所存です。   
(次世代育成オフィス 准教授 川越 至桜、学術専門職員 上田 史恵)

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▲記念撮影の様子
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▲パネルディスカッションの様子
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▲フォーラム全体の様子


2023年度UTokyoGSC-Next成果発表会を開催

2023年11月23日(木・祝)、UTokyoGSC-Nextの四期生・五期生合同成果発表会が開催されました。
UTokyoGSC-Nextは、グローバルな視点に立って未来社会をデザインできる革新的な科学技術人材を育成する、小学校高学年~高校生を対象とした3段階の研究プログラムです。そのうち、おもに高校生が対象の第二段階ではSTEAM型ワークショップ等を通して研究計画を練り、第三段階では本学の研究室にて高校生自らが研究活動を行うものです。
成果発表会は本所 コンベンションホールで行われ、本所 岡部 徹 所長の開会挨拶に始まり、四期生20名が研究成果を口頭で発表し、五期生39名が研究計画をポスター発表のかたちで発表しました。
発表の合間には、高校生と第一段階を受講する中学生との交流会も行われ、高校生が自身の研究を中学生に分かりやすく紹介しました。

東大基金活動報告_GSC成果発表会_写真01_全体集合写真.jpg
▲受講生と本学教員の集合写真
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▲高校生が堂々と口頭発表する様子
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▲活発な意見交換がなされたポスター発表会場


UTokyoGSC-Next受講生が世界大会で受賞するなど多数活躍!

東京大学で研究活動を行うプログラム「UTokyoGSC-Next」を受講する高校生が、さまざまな発表会で活躍しています。
世界80の国と地域の約700万人から選ばれた約1,800人の高校生が参加した、世界的な研究コンテスト「リジェネロン国際学生科学技術フェア2023(Regeneron ISEF 2023)」では、日本代表に選ばれた本学修了生2名が発表し、うち田中翔大さんが物理学・天文学部門3等/アメリカ音響学会1等を受賞しました。
また、ISEF 2024の日本代表を選ぶコンテストでもある、「第21回高校生・高専生科学技術チャレンジ(JSEC 2023)」では、UTokyoGSC-Next受講生の池上十和子さんが最優秀にあたる文部科学大臣賞を受賞し、日本代表の一人に選ばれました。
その他、さまざまな学会の高校生発表で受賞するなど、研究成果に対して高い評価を受けています。これからの活躍も楽しみです。


■主な受賞者(研究内容などの詳細は、下記HPをご覧ください)

◎リジェネロン国際学生科学技術フェア2023(Regeneron ISEF 2023)
https://gsc.iis.u-tokyo.ac.jp/1534
(本ページ「活動報告」2023年7月11日(火)公開分もご覧ください)

・物理学・天文学部門3等/アメリカ音響学会賞1等 田中翔大さん
「バイオリンのハーモニクス奏法における倍音の持続現象に関する数理的研究」
 

◎第21回高校生・高専生科学技術チャレンジ(JSEC2023)
https://gsc.iis.u-tokyo.ac.jp/1859
 
・文部科学大臣賞 池上十和子さん
「カニ殻からバイオプラスチックを生成する新規微生物の探索と同定」
 

◎グローバルサイエンスキャンパス(GSC)令和5年度全国受講生研究発表会
https://gsc.iis.u-tokyo.ac.jp/1783
 
・文部科学大臣賞 池上 十和子 さん
・審査委員長特別賞 佐藤 裕成アレックス さん
・優秀賞 櫻庭 佐英子 さん
 
◎ジュニアドクター育成塾全国受講生研究発表会(サイエンスカンファレンス2023)
・研究発表大賞 岡部 孝成さん
 
など

東大基金活動報告_GSC受賞_写真01_田中さんポスター発表.JPG
▲リジェネロン国際学生科学技術フェア2023にて研究成果を発表する田中翔大さん
 

UTokyoGSCの受講生が文部科学大臣賞・農林水産大臣賞をW受賞

2023年08月29日(火)

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東京大学 生産技術研究所は、次世代育成オフィスを中心として、社会連携本部や学内の15の研究科・センターと連携し、高校生が東京大学で研究活動を行う「東京大学グローバルサイエンスキャンパス(UTokyoGSC)」を運営しております。

全国の高校生が生命科学の研究成果を競う「バイオサミットin鶴岡」にて、UTokyoGSCの受講生2名がそれぞれ文部科学大臣賞と農林水産大臣賞を受賞しました。彼らの研究成果は、生命科学の世界に新たな扉を開き、知識の可能性を広げています。
○研究テーマ
・胚発生時の低酸素曝露がゼブラフィッシュの器官形成に及ぼす影響
・秋田の伝統的日本酒造りのバイオインフォマティクス解析

詳しくは、こちらをご覧ください。
 

東京大学グローバルサイエンスキャンパス(UTokyoGSC)の詳細は、こちらをご覧ください。

未来の科学者たちの成長と、新たな発見への道を共に切り拓いていきましょう。
引き続きご支援を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

UTokyoGSCの受講生が科学研究の世界大会である「Regeneron ISEF2023」で受賞

2023年07月11日(火)

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田中さんポスター発表

東京大学 生産技術研究所は、次世代育成オフィスを中心として、社会連携本部や学内の15の研究科・センターと連携し、高校生が東京大学で研究活動を行う「東京大学グローバルサイエンスキャンパス(UTokyoGSC)」を運営しております。

世界の高校生らが科学技術の自由研究の成果を競う「リジェネロン国際学生科学技術フェア(ISEF)2023」の表彰式が5月19日、米テキサス州ダラスで開催されました。UTokyoGSCの受講生(高校生)のうち2名が日本代表として出場し、うち1名が物理学・天文学部門の3等、アメリカ音響学会賞1等を受賞しました。


田中さん受賞風景(写真提供:NPO法人日本サイエンスサービス(NSS))

 

詳しくは、こちらをご覧ください。

東京大学グローバルサイエンスキャンパス(UTokyoGSC)の詳細は、こちらをご覧ください。

受講生によるブログ記事

 

引き続きご支援を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

2022年年次報告
--

2023年02月03日(金)

UTokyoGSC 受講生が日本代表に選出されるなど多数活躍!

東京大学グローバルサイエンスキャンパス(UTokyoGSC)を受講する高校生が、さまざまな発表会で活躍しています。

日本最大級の研究コンテスト「高校生・高専生科学技術チャレンジ(JSEC)」では、UTokyoGSCで研究活動を行った田中翔大さんと水谷紗更さんが、それぞれ文部科学大臣賞・栗田工業賞を受賞しました。二人は、2023年5月にアメリカ・ダラスで開催される国際大会「国際学生科学技術フェア(ISEF)」に日本代表として出場します。

その他、さまざまな学会の高校生発表で受賞するなど、研究成果に対して高い評価を受けています。これからの活躍も楽しみです。

■ 主な受賞者(研究内容などの詳細は、下記HPをご覧ください)
◎第20回高校生・高専生科学技術チャレンジ(JSEC2022)
https://gsc.iis.u-tokyo.ac.jp/1382

・文部科学大臣賞 田中 翔大 さん
「バイオリンのハーモニクス奏法における倍音の持続現象に関する数理的研究」
・栗田工業賞 水谷 紗更 さん
「炎光光度法を用いたエアロゾル粒子の濃度計測と可視化手法の開発」
(上記2名は、国際大会「ISEF2023」に日本代表として出場予定)
・優秀賞 山田 優斗 さん

◎グローバルサイエンスキャンパス(GSC)令和4年度全国受講生研究発表会
https://gsc.iis.u-tokyo.ac.jp/1308
(本ページ「活動報告」2022年12月01日(木)公開分もご覧ください)

・文部科学大臣賞 田中 翔大 さん
・審査委員長特別賞 水谷 紗更 さん
・優秀賞 池本 雄途 さん、隅 佑香 さん

◎令和4年度電気学会高校生みらい創造コンテスト
https://gsc.iis.u-tokyo.ac.jp/1394

・最優秀賞 川埜 雄 さん

◎第95回日本生化学会大会 高校生発表
https://gsc.iis.u-tokyo.ac.jp/1359

・金賞(最優秀) 赤堀 結 さん

 写真_UTokyoGSC受賞_水谷さん.jpg
GSC全国受講生研究発表会の表彰状を手に微笑む水谷紗更さんと
研究を指導した生産技術研究所・大岡龍三教授


 UTokyoGSC 高校生が国際学会で発表しました

東京大学グローバルサイエンスキャンパス(UTokyoGSC)を受講する高校生が、海外で開催された国際学会で、研究発表を行いました。
 
写真_UTokyoGSC海外発表_小松さん.png
フィンランドで堂々と発表する小松さん

会話量を測定する情報技術を研究した小松勇輝さんは、2022年6月20日~24日 にフィンランド・ヘルシンキで開催された国際学会「2022 IEEE International Conference on Smart Computing (SMARTCOMP)」にて発表を行いました。

小松さんには、「国際学会への挑戦」というタイトルで、UTokyoGSCのブログに寄稿いただきました。ぜひご覧ください。

また、英単語記憶とバイノーラル音声の関係を研究した清水紘輔さんは、2022年11月28日~12月2日にマレーシア・クアラルンプールで開催された国際学会「The 30th International Conference on Computers in Education (ICCE 2022)」にて発表を行いました。
 
写真_UTokyoGSC海外発表_清水さん2.png
清水さんが研究について英語でディスカッションする様子

清水さんは「たくさんの研究者の方とコミュニケーションを通じて,自分自身の研究についての視座を高めるとともに,将来も研究に携わっていきたいという気持ちが強くなりました。」と感想を語りました。

今後も、受講生が世界に羽ばたく機会になることを願っています。


2022年度UTokyoGSC成果発表会を開催

2022年11月23日(水・祝)に、東京大学グローバルサイエンスキャンパスの(UTokyoGSC)の2022年度成果発表会が開催されました。

UTokyoGSCは、高校生を対象とした2段階の研究プログラムで、第一段階ではSTEAM型ワークショップ等を通して研究計画を練り、第二段階では本学の研究室にて高校生自らが研究活動を行うものです。

成果発表会は生産技術研究所コンベンションホールで行われ、岡部 徹 生産技術研究所 所長の開会挨拶に始まり、第二段階20名が研究成果を、第一段階37名が研究計画を発表しました。

第二段階で研究を行った高校生は、JST主催のGSC全国受講生研究発表会で最優秀にあたる文部科学大臣賞を受賞した者がいるなど、非常にハイレベルな口頭発表であり、参加した教員からは「どれも大学院生の発表のようであった」と高い評価を受けました。

また、第一段階で研究計画を練った高校生はポスター発表を行い、東京大学の先生方からアドバイスをいただきました。

発表の合間には、中学生を対象とした「ジュニアドクター育成塾」との交流会も行われ、高校生が自身の研究を中学生に分かりやすく紹介しました。

生研ニュース写真01_成果発表会_集合写真.jpg
受講生全員が集まる初めての機会となった
 
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高校生が堂々と口頭発表する様子

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ポスター発表における意見交換

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ジュニアドクター育成塾の中学生と交流




東京大学×生産技術研究所 飛行機ワークショップ2022
~Power for the Future !!~ 開催報告


 本所 次世代育成オフィス(ONG)は、日本航空株式会社(JAL)と連携して7回目となる「飛行機ワークショップ2022 ~Power for the Future !!~」を、コロナ禍でオンライン開催が2年続き、3年振りに感染対策を講じた上、対面型で実施しました。中学生・高校生を対象とした本ワークショップは、2日間のプログラムで、中学生クラスは、2022年10月29日(土)、30日(日)に、高校生クラスは、11月26日(土)、27日(日)に開催し、両クラスあわせて計55名が参加しました。
 1日目は、千葉県成田市にあるJALエンジンメインテナンスセンターにおいて、JALの若手エンジニアのみなさんによる講義と、飛行機の整備をする現場と格納庫の見学を行いました。2日目は、本所において、本所 基礎系部門の吉川 暢宏 教授が講師となり、「未来のジェットエンジンを考える」をテーマに講義が行われた。グループワークでは、JALの皆様からもアドバイスをいただき、未来のジェットエンジンに必要な性能と技術についてのアイデアをグループで検討しました。最後に中高生の柔軟なアイデアの発表を行いました。特別賞として、JAL賞、東大生研賞がそれぞれ授与されました。
 参加者にはコロナ禍のオンライン実施時に参加したリピーターも複数おり、対面型のワークショップに現地参加するからこそ生まれる学年を超えた参加者間の繋がりは、対面型の大きなメリットであると運営側も実感する機会となりました。
 末筆ながら、本ワークショップにご尽力いただいたJALエンジン整備センターおよびJAL関係者の皆様、本所の吉川 教授、当日ご挨拶いただいた岡部 徹 所長並びに吉江 尚子 副所長に感謝申し上げます。

飛行機WSクラス.png

飛行機WS2022@成田_集合写真・高校生クラス_クレジット入りPNG.png

JALエンジンメインテナンスセンターでの見学の様子
※周囲の安全を考慮し、撮影時のみマスクを外しています。

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飛行機WS2022@生研グループ発表_高校生クラス-2.JPG
生研での講義と発表の様子:高校生クラス
 
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飛行機WS2022@生研フループワーク_中学生クラス-1.JPG
東大生研でのグループワークの様子:中学生クラス
 
(次世代育成オフィス 室長 大島 まり 教授、室員 川越 至桜 准教授、室員 酒井 雄也 准教授、室員 徳本 有紀 講師、室員 中井 紗織 学術専門職員)
 
 
国際会議INFORMSにて産学連携での企画セッションを開催
2022年10月16日(日)から19日(水)に米国インディアナポリスにて、オペレーションズ・リサーチ(OR)分野で最大級の学会であるINFORMSの年会が開催され、その年会にて企画セッション「Airline NetworkDesign on STEAM and OR Education Contents」を開催
しました。この企画セッションは、本所 本間 裕大 准教授と川越 至桜 准教授がオーガナイザーとなり、本所 次世代育成オフィス(ONG)と日本航空(JAL)とが連携して企画したものです。
 ONGでは、JALとの共同研究にて「飛行機ワークショップ」を2016年度より開催しています。2020年度、2021年度は本間准教授が講師となり、「航空路線」をテーマに、数理モデルや数理最適化についての講義がオンラインにて行われました。また、事前学習用に数理モデルを活用した航路シミュレーター教材を開発するとともに、ワークショップの様子は映像教材として編集し、2種類の教材をYouTubeにて配信しています。これらの取り組みは、オペーレーションズ・リサーチ分野における教育活動としても非常にユニークなものとなるため、国際的に発信すべくセッションを企画するに至りました。
 当日は、本間准教授、川越准教授の講演に加え、JAL運航本部運航基準技術部の佐藤 泰斗 氏、教育活動のデータ分析をした本所 大島 まり研究室 修士課程2年の山田 瑞季さんが講演を行いました。朝早いセッションにも関わらず、のべ20名程の方にご参加いただけ、セッション後も活発な意見交換があり、興味を持っていただけたことが伺えました。
 最後に、ONG室長の大島 まり 教授、JALの落合 秀紀氏をはじめ、本セッション開催のきっかけとなった飛行機ワークショップご関係の皆様に、心より感謝申し上げます。

■未来の地球を飛行機で繋いでみよう!
https://ong.iis.u-tokyo.ac.jp/ong-steam-stream/archives/category/ongvideo/2021-01-airplane
■ベストな航空路線をつくってみよう
https://ong.iis.u-tokyo.ac.jp/ong-steam-stream/archives/category/ongvideo/2020-02-koukuu
 
川越_本間先生講演写真.jpeg
本間准教授による講演
川越_佐藤さん講演写真.jpeg
JAL 佐藤氏による講演
川越_山田さん講演写真.jpg
山田さんによる講演
川越_川越司会写真.jpg
川越准教授による司会および講演

UTokyoGSCの受講生4名が全国発表会にて文部科学大臣賞等を受賞

2022年12月01日(木)

PJ画像6

東京大学 生産技術研究所は、次世代育成オフィスを中心として、社会連携本部、学内14の研究科・センターと連携し、高校生が東京大学で研究活動を行う「東京大学グローバルサイエンスキャンパス(UTokyoGSC)」を運営しています。

UTokyoGSCは、グローバルな視点に立って、未来社会をデザインできる革新的な科学技術人材を育成する2段階のプログラムです。第一段階ではSTEAM型ワークショップ等を通して研究計画を練り、第二段階では東京大学の研究室にて自ら研究活動を行います。

11月6日に国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)が主催するグローバルサイエンスキャンパス(GSC)の令和4年度全国受講生研究発表会が開催され、UTokyoGSCの受講生(高校生)が、最優秀賞にあたる文部科学大臣賞をはじめ、各賞を受賞しました。この発表会では、全国の大学で研究する高校生51名が計44件の研究発表を行い、日頃の研究活動の成果を披露しました。

詳しくは、こちらをご覧ください。
https://www.u-tokyo.ac.jp/focus/ja/articles/z0205_00201.html

東京大学グローバルサイエンスキャンパス(UTokyoGSC)の詳細は、こちらをご覧ください。
https://gsc.iis.u-tokyo.ac.jp/

 

「女子中高生のみなさん
東大生研で最先端の工学研究に触れてみよう!2022」開催

2022年12月01日(木)

10月8日(土)、女子中高生とその保護者、中学・高校教員等を対象としたオンラインイベント「女子中高生のみなさん 東大生研で最先端の工学研究に触れてみよう!2022」が開催されました。本イベントは、Johnson & Johnsonの「女子中高生向けアウトリーチ活動プログラム」の支援を受けて、本学女子中高生理系進路選択支援企画「家族でナットク!理系最前線」の一環として行われ、女子中高生、保護者等79組という多くの方に参加いただきました。

当日は、本所 米村 美紀 助教(坂本 慎一 研究室)、現在民間企業で勤務されている本所OGの青山 美和さん(元・竹内 渉 研究室)と現役大学院生である石崎 未来さん(羽田野 直道 研究室)の講演が行われました。ご自身が行っている最先端の工学研究、理系進路の先にある可能性、大学院生の日常や理系を選んだきっかけについて三者三様の切り口でご講演いただきました。講演後には、本所 川越 至桜 准教授の司会進行のもと、参加者から事前質問やチャットで寄せられた質問について、講演者が回答する形で全体質疑を行いました。講演の内容だけでなく、理系に進むことのメリットや大学選びについて質問が寄せられ、オンラインでの質疑応答ではありましたが、終始和やかな雰囲気のなか、大変活発なものとなりました。

参加者アンケートでは、「理系は就職でも役に立つということを知った」、「大学での研究は自由であるということ」など、進路選択についてのコメントが多く見られました。今回のイベントを通して、女子中高生の皆さんがご家族の理解のもと、工学や科学技術に対する興味・関心を深めてもらえればと願っています。

最後になりましたが、ご協力いただきました講演者や研究室の皆さま、ご参加いただいた皆さまに厚く御礼申し上げます。

(次世代育成オフィス(ONG)准教授 川越  至桜 /特任専門職員 今本 貴子)


米村助教による講演


青山さんによる講演


石崎さんによる講演


全体質疑の風景
 

「東京メトロ×東京大学生産技術研究所
鉄道ワークショップ2022 ~安全・安心を提供するしくみを学ぼう~」開催

2022年12月01日(木)

本所 次世代育成オフィス(ONG)では、東京地下鉄株式会社(東京メトロ)と連携し、中学生・高校生を対象とした「鉄道ワークショップ2022」を8月3日(水)に開催しました。本事業は、平成25年から「車輪・台車」「鉄道電気」「電車モーター」「防災」をテーマに取り上げ、中学・高校の夏休み期間に開催してきたものです。コロナ禍により3年振り、8回目となる今回は「安心・安全」をテーマに「安心・安全を提供するしくみを学ぼう」をタイトルとして感染対策を講じた上で対面型にて実施しました。

中学生と高校生を午前・午後で入れ替える一日完結型で、新木場にある東京メトロ総合研修訓練センターと東京大学生産技術研究所 柏キャンパスを会場としました。東京メトロ側では、『鉄道信号のしくみ』について、軌道回路と信号、列車在線検知の実物を用いた講義と実習が行われました。生研側は、機械・生体系部門/次世代モビリティー(ITS)センターの須田 義大 教授による『安全・安心を提供する科学技術』と題して、公共交通機関で実装化および実装間近な科学技術についての講義と“最適な車内環境を考える”グループワークを行いました。中学生クラス、高校生クラス合わせて44名が参加しました。

東京メトロとONGでは、参加した中学生・高校生が地下鉄をはじめ、身の回りの科学技術や、持続可能な社会の実現について興味・関心を深めてもらうことを企図しています。

最後に、東京メトロ電気部及びサステナビリティ推進部の皆様、当日講師をご担当いただいた須田教授、霜野特任助教や須田研究室の皆様、テーマ決定までのご相談をさせて頂いた中野 公彦 教授はじめ、ご協力いただいた皆さまに感謝申し上げます。

(次世代育成オフィス 准教授 川越 至桜、准教授 酒井 雄也、講師 徳本 有紀、学術専門職員 中井 紗織)

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総合研修訓練センターで信号機設備の操作を体験する中学生
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総合研修訓練センターで信号機設備の操作を体験する高校生
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車内環境を検討するグループワーク発表・講評の様子(中学生)
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柏キャンパスで施設見学と解説を受ける高校生

埼玉県教育委員会と生産技術研究所が連携協力協定を締結

2022年12月01日(木)

7月19日(火)に、本所と埼玉県教育委員会は、理数教育及び探究活動の推進を目的とし、相互の連携と積極推進を図るための連携協力協定を締結しました。

締結式には、本所から、岡部 徹 所長・教授、大島 まり 次世代育成オフィス室長・教授、北澤 大輔 次世代育成オフィス次長・教授、高橋 喜博 事務部長、埼玉県からは、髙田 直芳 埼玉県教育委員会教育長、石川 薫 埼玉県教育局県立学校部長、田中 邦典埼玉県教育局県立学校部高校教育指導課長が参加し、開催されました。

本協定は、埼玉県教育委員会と本所次世代育成オフィス(以下、ONG)が、相互の密接な連携と協力により、県立高校における理数教育及び探究活動を推進することを目的としています。また、ONGがこれまで開発してきた教育プログラム及び教育コンテンツを使用し、理科における先端教育、探究活動、及びSTEAM教育等を展開していくことで、埼玉県の高校生や教員の資質向上を目指します。

新しい学習指導要領において、教科横断的な視点から教育課程の編成を図ることが明記されていますが、先行き不透明で変化の激しい社会において、教科・科目の学びを基盤としながら、それらを統合し、実社会に関連付けて活用する力や課題を解決していく力が求められています。今後、その力の育成のため、県内の高校において、ONGで開発された探究活動プログラムを使用したSTEAM型探究活動のワークショップを開催、「問い」を設定し、解決するための深い学びへと発展させていく学習を展開してまいります。そして、来年度から、「理数探究」「総合的な探究の時間」の教科を念頭に、発展的に文理を超えた探究活動を導入し、新しい取り組みができる準備を進めていく予定です。

ONGでは引き続き、児童・生徒の科学技術やSTEAM教育、探究活動をはじめとした様々な学びに関わり、「主体的・対話的で深い学び」を展開する機会の創出と、拡大に努めてまいります。

(次世代育成オフィス 室長   教授    大島 まり

 次世代育成オフィス 室員 学術専門職員 上田 史恵)

調印式
髙田教育長と岡部所長による調印式の様子
メンバー
(後列左から)田中高校教育指導課長、北澤ONG次長、高橋事務部長/(前列左から)石川学校部長、髙田教育長、岡部所長、大島ONG室長

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寄付目的・支援先を指定できます
お名前 日付 金額 コメント
******** 2024年08月03日 100,000円 若いみなさんが、あふれる情熱をもって新たな知の世界を切り開いていけるよう、少しでもお役に立てればうれしいです。
<時代を切り拓くSTEAM創造性教育基金>
******** 2022年12月24日 100,000円 少額ではございますが、次世代を担う若い人の教育および育成に役立ててください。
<時代を切り拓くSTEAM創造性教育基金>
******** 2022年12月12日 100,000円 柔軟で新鮮な発想で伸び伸びと楽しく活動をしていただくために少しでもお役に立てれば幸いです。
<時代を切り拓くSTEAM創造性教育基金>
******** 2022年05月20日 100,000円 未来の人材育成にお役立てていただければ幸いです。
<時代を切り拓くSTEAM創造性教育基金>
森田 孝明 2022年01月28日 10,000円 私自身も地方で、町の教育委員会のメンバーとして、また小学生向けの理科実験教室講師として、STEM教育に関わっております。東京大学発信のこのようなプロジェクトが将来の日本を支える子どもたちへの良い刺激となることを祈念しております。
<時代を切り拓くSTEAM創造性教育基金>
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プロジェクト設置責任者

生産技術研究所・ 次世代育成オフィス室長
教授
大島まり

今年度寄付総額
290,000円
今年度寄付件数
8件
現在の継続寄付会員人数
1人

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年1、2回実施予定の特別研究会や高校生の成果発表会にご招待

累計100万円以上のご寄付

教育プログラムの見学会や研究現場の見学体験ツアーにご招待、および年1、2回実施予定の特別研究会や高校生の成果発表会にご招待

※謝意・記念品の金額は 12月末の累計額に基づき、謝意・記念品についてのご案内を申し上げます。(お電話番号あるいはメールアドレスのご登録をお願いいたします)

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このプロジェクトは寄付募集を終了しました。

教育学部・教育学研究科教育研究創発基金「教育学部創立70周年記念基金」

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新社会を創造する化学人材育成基金

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東日本大震災救援・復興支援プロジェクト

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異才発掘プロジェクトROCKET基金

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