駒Ⅱ音楽祭基金

科学と芸術、目指すところは同じ
ー圧倒的な音楽の刺激を東大にー

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プロジェクト設置責任者

生産技術研究所 准教授
戸矢 理衣奈

今年度寄付総額
2,965,000円
今年度寄付件数
80件
現在の継続寄付会員人数
0人
累計寄付総額
2,965,000円

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東京大学へのご寄付には税法上の優遇措置が適用されます。

駒Ⅱ音楽祭とは

 生産技術研究所および先端科学技術研究センターからなる東京大学駒場Ⅱキャンパスに、国内外の第一線で活躍する演奏家を招聘して実施する音楽祭です。

 発足記念公演として、2024年2月5日に世界的に活躍されている指揮者の山田和樹氏のもと、東京混声合唱団16名によるコンサート「邦人作曲家による戦前・戦後の合唱曲〜人声の集としての音楽芸術〜」を実施いたしました。今後も年3~4回の演奏会を開催する予定です。

山田和樹氏と東京混声合唱団.jpg
山田和樹氏と東京混声合唱団

音楽を通じてインスピレーションや交流を深める

 真理の探究の面では科学と芸術は目指すところは同じです。私たちはこの音楽祭を、科学者と芸術家が相互にインスピレーションを与えたり、さらには異分野の研究者や実務家の交流を生み出す場としたいと考えています。

 優れた芸術に触れる経験は参加者の感性を育むとともに、将来的なイノベーションの種を蒔くことにも繋がると期待しています。

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音楽監督:近藤薫特任教授(東京フィルハーモニー交響楽団)

ご支援のお願い

 駒Ⅱ音楽祭の運営は、生産技術研究所および先端科学技術研究センター有志によって支えられています。

 今後も第一線で活躍する演奏家を招聘して音楽祭を実施するとともに、楽器やホール等のコンディションにも最大限の配慮を行いたいと考えております。しかしながら大学における資金には限りがあります。  先端研究の場において、科学と芸術が身近にある環境を実現し、それを通じた新たなつながりやインスピレーションを生み出す場を創り上げていくために、皆様のご支援をどうぞよろしくお願いいたします。

駒Ⅱ音楽祭 コンサートシリーズ2024

第1回  2024年5月17日(金) 
開場時間:18時30分 開演時間:19時
会場:生産技術研究所S棟ホール( https://www.iis.u-tokyo.ac.jp/ja/access/

【トップ・オペラ歌手によるバリトン・リサイタル】
司会進行:折江忠道(藤原歌劇団総監督)
バリトン:上江隼人 (藤原歌劇団 オペラ歌手)
ゲスト出演 ソプラノ:光岡暁恵 ピアノ:河原忠之
曲目:
G.ヴェルディ:歌劇「リゴレット 」より抜粋、瀧廉太郎:「荒城の月」 R.シュトラウス:「4つの歌曲」作品27より「Morgen!」ほか
第2回   2024年9月6日(金)
開場時間:18時30分 開演時間:19時
会場:先端科学技術研究センター ENEOSホール(3号館南棟)( https://www.rcast.u-tokyo.ac.jp/ja/access.html

【Pianist meets PLEYEL シリーズ♯1】
ピアノ:亀井聖矢 (2022年11月、ロン=ティボー国際音楽コンクール第1位)
曲目:
~オールショパンプログラム~
ノクターン op.27
ポロネーズ 第6番 変イ長調 op.53 「英雄」
バラード (全4曲) ほか

※プレイエル PLEYEL フルコンサートグランドピアノを使用(1952年製・東大先端研ENEOSホールに設置)
第3回  2024年11月7日(木)
開場時間:18時30分 開演時間:19時
会場:生産技術研究所S棟ホール( https://www.iis.u-tokyo.ac.jp/ja/access/

【やまだこんどう プロデュース公演 #1 コマニ音楽実験室】
演奏・進行:
山田和樹(指揮者、バーミンガム市交響楽団 音楽監督)
近藤薫(ヴァイオリニスト、東大先端研 先端アートデザイン特任教授)
横浜シンフォニエッタ(https://yokohama-sinfonietta.com/

プログラム:
E.グリーグ:ホルベルク組曲より第1楽章
A.ドボルザーク:弦楽セレナーデ第1楽章
P.I.チャイコフスキー:弦楽セレナーデ 他

~コマニ音楽実験室~
『ヒトはどうやって音楽を聴いているのだろうか!?』
演奏に加えて、演奏家と鑑賞者の関係を様々な観点から探求する実験にトライします。
どうぞお楽しみに!
第4回 2025年1月17日(金)
開場時間:17時30分 開演時間:18時
会場:生産技術研究所S棟ホール( https://www.iis.u-tokyo.ac.jp/ja/access/
※本公演は18時開演(17時30分開場)となります。
 日程の都合上、今回は終了後のお茶会はございません。


【リヴァラン弦楽四重奏団 演奏会】
出演者:
弦楽四重奏:リヴァラン弦楽四重奏団 / riverrun String Quartet
ピアノ:阪田知樹 / Tomoki SAKATA(2016年フランツ・リスト国際ピアノコンクール第1位)
音楽談義:岡田暁生 / Akeo OKADA(京都大学人文科学研究所 教授)
    「今こそ旧東欧/旧ソ連の音楽遺伝子を再考する」

演奏曲:
・ショスタコーヴィチ / 弦楽四重奏曲 第8番 ハ短調 Op.110
・バルトーク / ピアノ五重奏曲 ハ長調 Sz.23 (ピアノ:阪田知樹)

今回はクラシックファンにとっても「渋い」プログラムですが二段構成で進めます。 岡田暁生先生によるご講演「今こそ旧東欧/旧ソ連の音楽遺伝子を再考する」に続き、ピアニスト・阪田知樹氏をお迎えしてのリヴァラン弦楽四重奏団の演奏となります。
「楽しいだけが音楽ではない」。駒Ⅱならではの音楽祭に、ぜひご参加ください。

主催:東京大学生産技術研究所、東京大学先端科学技術研究センター
協力:駒Ⅱ音楽会(生研:今井公太郎、戸矢理衣奈 先端研:近藤薫、松口直樹)

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2024年活動報告
-駒Ⅱ音楽祭基金 活動初年度のご報告-

2025年02月20日(木)

駒Ⅱ音楽祭 初年度活動のご報告

駒Ⅱ音楽祭は生産技術研究所および先端科学技術研究センターからなる東京大学駒場Ⅱキャンパスに、国内外の第一線で活躍する演奏家を招聘して実施する音楽祭です。
真理の探究の面では科学と芸術は目指すところは同じです。私たちはこの音楽祭により、科学と芸術が近くにある環境をつくり、科学者と芸術家が相互にインスピレーションを与えるとともに、異分野の研究者や実務家の交流を生み出す場としたいと考えています。優れた芸術に触れる経験は参加者の感性を育むとともに、将来的なイノベーションの種を蒔くことにも繋がると期待しています。以下に初年度の各回の開催概要を掲載いたします。

・(参考)発足記念公演
2024年2月5日に生産技術研究所S棟プレゼンテーションルームにて世界的に活躍されている指揮者の山田和樹氏のもと、東京混声合唱団16名によるコンサート「邦人作曲家による戦前・戦後の合唱曲〜人声の集としての音楽芸術〜」を実施いたしました。当日は尺八の関 一郎 氏による演奏も加わるなか、会場全体をフル活用したステージに、合唱の新たな可能性を感じた参加者も少なくありませんでした。加えて山田氏の軽妙なトークや東大を意識されたここにしかない即興の数々、さらには客席を向いての指揮による参加者全員による合唱など、まさに駒Ⅱならではの音楽祭の幕開けとなりました。

・第1回公演【トップ・オペラ歌手によるバリトン・リサイタル】(5月17日)
藤原歌劇団 折江 忠道 総監督による進行のもと、日本を代表するトップ・オペラ歌手のひとりである上江 隼人 氏によるバリトン、ならびにゲスト光岡 暁恵 氏による美しいソプラノの歌唱が、ピアニスト河原 忠之 氏、ヴァイオリニスト高瀬 真由子 氏の演奏ともに披露されました。学生から教職員まで多くの参加者が来場し、至近距離にて繰り広げられる圧巻の歌唱と折江監督を中心にしたトークを堪能しました。

司会進行:折江忠道(藤原歌劇団総監督)
バリトン:上江隼人 (藤原歌劇団 オペラ歌手)
ゲスト出演 ソプラノ:光岡暁恵 ピアノ:河原忠之
曲目:
G.ヴェルディ:歌劇「リゴレット 」より抜粋、瀧廉太郎:「荒城の月」
R.シュトラウス:「4つの歌曲」作品27より「Morgen!」ほか

・第2回公演【Pianist meets PLEYEL シリーズ♯1 ピアノ:亀井聖矢】(9月6日)
今回は先端研3号館南棟のENEOSホールにて開催されました。演奏するピアノは、フランス プレイエル社製造のモデルALフルコンサートグランドピアノ(1952年製)で、2023年10月に末永 直行 氏(故人、初代在福岡フランス名誉領事)より先端研へご寄贈いただいたものです。
当日は、快進撃をつづける若き気鋭のピアニスト 亀井 聖矢 氏(2022年ロン=ティボー国際音楽コンクール第1位)の演奏によるオール ショパン プログラムが披露されました。会の進行とともに円熟の増すプレイエルと若き亀井氏の華ある、鮮烈な演奏の「共演」が佳境となりゆく様子が感じられ、ライブならではの、ここにしかない時間の流れをも満喫する機会となりました。満席となり、補助席を出しての開催となりました。

ピアノ:亀井聖矢 (2022年11月、ロン=ティボー国際音楽コンクール第1位)
曲目:
~オールショパンプログラム~
ノクターン op.27
ポロネーズ 第6番 変イ長調 op.53 「英雄」
バラード (全4曲) ほか

※プレイエル PLEYEL フルコンサートグランドピアノを使用(1952年製・東大先端研ENEOSホールに設置)

・第3回公演【やまだこんどう プロデュース公演 #1 コマニ音楽実験室】(11月7日)
マエストロ 山田 和樹 氏と本学 先端科学技術研究センター 近藤 薫 特任教授による共同プロデュース企画として開催しました。
山田氏と近藤特任教授の、打てば響くようなトークとともに以下の三種の「実験」を行いました。生研S棟の2階も駆使して行った「人の音源特定の限界値」の検討(J.Sバッハ:フーガの技法BWV108第1曲)、楽譜の有無による演奏の相違(モーツァルト:アイネ・クライネ・ナハトムジークK.525より第1楽章)、そして指揮者の有無による演奏の相違(ドボルザーク:弦楽セレナーデOp.22より第1楽章)の検討です。
譜面や指揮者の有無による演奏への影響を、実際に「実験」する機会は多くはありません。山田氏が指揮をされることで、まさに演奏が入魂となる様子は圧巻でありました。休憩を挟み、チャイコフスキーの弦楽セレナーデの全曲を、そしてアンコールでは今年逝去されたジョージアの作曲家、アザラシヴィリのノクターンが披露されました。山田氏が高校時代に国際線の機内で偶然にこの曲を聴き、名前を特定し、楽譜を入手し、さらに作曲家本人とも交流を持つに至ったという思い入れの深い一曲とのことでした。会場の一体感も高まるなかでの終演となりました。

演奏・進行:
山田和樹(指揮者、バーミンガム市交響楽団 音楽監督)
近藤薫(ヴァイオリニスト、東大先端研 先端アートデザイン特任教授)
横浜シンフォニエッタ(https://yokohama-sinfonietta.com/)

プログラム:
E.グリーグ:ホルベルク組曲より第1楽章
A.ドボルザーク:弦楽セレナーデ第1楽章
P.I.チャイコフスキー:弦楽セレナーデ 他

・第4回公演【リヴァラン弦楽四重奏団演奏会 ピアノ:阪田知樹 音楽談義:岡田暁生】(1月17日)
ショスタコーヴィチそしてバルトークという、クラシックファンにとっても「渋い」プログラムを二段構成ですすめました。まず、生産技術研究所で開催している文化×工学研究会でもおなじみの、西洋音楽史の岡田暁生先生(京都大学人文科学研究所教授)より「今こそ旧東欧/旧ソ連の音楽遺伝子を再考する」と題してご講演をいただきました。岡田先生ご自身は以下のように概要を記されています。
「「多くのファンが「渋いなあ・・・」と二の足を踏むだろうプログラムとは承知である。しかし楽しいだけが音楽ではない。これは今日私たちが絶対に考えるべき何かを指し示す選曲となるはずである。バルトークは今や全体主義台頭の危機に瀕する旧東欧の出身。ショスタコーヴィッチは旧ソ連の言論弾圧に苦しみ抜いた作曲家。冷戦が終結したと思われてはや四十年。旧西側と旧東側との間の感性回路の絶対的断絶が再び私たちの脳裏によぎり始めた今、音楽を通して「西と東の間の闇」をかいま見る機会となれば幸いである」。
続いて弦楽四重奏 / ピアノ五重奏の演奏となりました。「リヴァラン弦楽四重奏団」は、近藤薫・特任教授が長野市芸術館とともに2020年に立ち上げたカルテットで、駒Ⅱキャンパスには2023年1月に開催したRCASTコンサートに続く2年ぶり二度目の登場となりました。ゲストとして日本を代表する若手ピアニストのおひとりである阪田知樹氏をお迎えして、抑制されたピアノがむしろ引き立つ、息の合った演奏を披露してくださいました。駒Ⅱ音楽祭ならではの距離の近さによる魅力も改めてお示しくださる機会ともなりました。全体として、「音楽を聴く」そして「音楽を知る」ことの愉しみ、そして意義を実感していただける演奏会となったものと思います。

弦楽四重奏:リヴァラン弦楽四重奏団 / riverrun String Quartet
ピアノ:阪田知樹 / Tomoki SAKATA(2016年フランツ・リスト国際ピアノコンクール第1位)
音楽談義:岡田暁生 / Akeo OKADA(京都大学人文科学研究所 教授)
    「今こそ旧東欧/旧ソ連の音楽遺伝子を再考する」

演奏曲:
・ショスタコーヴィチ / 弦楽四重奏曲 第8番 ハ短調 Op.110
・バルトーク / ピアノ五重奏曲 ハ長調 Sz.23 (ピアノ:阪田知樹)

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お名前 日付 金額 コメント
******** 2024年12月18日 10,000円 応援しています。
<駒Ⅱ音楽祭基金>
******** 2024年09月06日 5,000円 素晴らしい演奏でまるでピアノが歌っているようで、また、亀井さんと戯れていらようでした
<駒Ⅱ音楽祭基金>
小泉 英明 2024年08月28日 100,000円 東京大学の芸術文化活動はとても大切だと思います。
<駒Ⅱ音楽祭基金>
小倉 賢 2024年08月23日 10,000円 毎回楽しみにしております!参加できる時には毎回参加させていただきます!
<駒Ⅱ音楽祭基金>
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プロジェクト設置責任者

生産技術研究所
准教授
戸矢 理衣奈

今年度寄付総額
2,965,000円
今年度寄付件数
80件
現在の継続寄付会員人数
0人
累計寄付総額
2,965,000円

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ご寄付の謝意・記念品

「東京大学基金」の謝意・記念品が適用されます。

このプロジェクトの謝意・記念品

◆2024年度の寄付総額に応じて、以下の謝意・記念品をご用意しております。

【重要】

5万円以上のご寄付を頂戴した方でコンサートへのご参加を希望される方は、必ず以下のフォームにてご希望の回にお申し込みください。
第2回【Pianist meets PLEYEL シリーズ♯1】
第3回【やまだこんどう プロデュース公演 #1 コマニ音楽実験室】
第4回【 音楽談義、そしてピアノとの調和】

 

5万円以上のご寄付(A)

コンサート第2回から第4回の全3回分のうち、参加可能な公演各1席をご用意いたします。
※希望者多数の場合は抽選となります。
※希望者多数の場合は、寄付者様限定の演奏会開催も検討いたします。

 

10万円以上のご寄付(B)

上記(A)に加え、特別演奏会へご招待いたします。

30万円以上のご寄付

上記(A)+(B)に加え、各コンサート後のお茶会(演奏者および教員が参加)へご招待いたします。
 

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