東京大学陸上運動部は、1887年には活動を開始していた伝統のある運動部です。部の創設から120年を超え、オリンピック選手の輩出、箱根駅伝出場などの歴史を誇っています。近年でも、2000年以降に、関東インカレ一部校昇格、箱根駅伝学連選抜出場を果たすなど成果を挙げています。
100人を超える部員は、日頃より駒場第一グラウンドで練習に励んでおり、2025年には、秋吉選手、古川選手が箱根駅伝関東学生連合チームで襷をつなぐなど、競技力が年々高まっています。さらに、関東学生陸上での1部昇格を目指して練習を続けています。
本基金は、陸上運動部OBOGはじめ、幅広い方々からの寄附を募り、陸上運動部の強化や運営、駒場第一グラウンドの改修の支援に役立てたいとの趣旨で運営しております。
1.陸上運動部の活動支援のため
使途としては主に、練習設備の整備、用具等の購入を想定しています。今までにハードルや砲丸、ハンマーなど様々な用具を購入しました。部員の競技力向上のみならず、公認競技会開催時にも活躍しています。
2.駒場第一グラウンド保全のため
駒場第一グラウンドは2024年4月にOBOGや部員の両親・関係者からの寄付と大学側からの資金援助を受けて改修工事が行われました。改めてご支援いただいた皆様には心より御礼申し上げます。
駒場第一グラウンドでは、定期的に公認競技会である東大競技会を開催しています。東京陸協の審判員の皆様にもお手伝いいただいた2024年10月の競技会には、高校生から社会人まで380人ものエントリーがあり、当グラウンドの役割の大きさを感じさせました。しかし、グラウンドは建設・改修したら終わりと言うわけではありません。継続的な改修を行い、陸上連盟による公認検定を受ける必要があります。
部員たちの練習の場を維持し、陸上運動部の実力を向上させるために、公認グラウンドの維持は必要不可欠です。
3.陸上運動部室再建のため
⻑年使用しておりました陸上運動部室につきましては、トレーニング体育館の取り壊しに伴いその場所を失うこととなりました。部室は用具を管理する場であると同時に部員のコミュニケーションの場となっていただけに、その再建は急務です。大学側とも連携して2025年夏の竣工を目指しており、そのためにさらなる資金が必要です。
主旨をご理解いただいたうえで、何卒温かいご支援をよろしくお願いいたします。
2025年01月07日(火)
2024年度は30名を超える新入生を迎え、ポストコロナの新たな伝統を切り拓いた一年となりました。
ここでは、日本インカレや箱根駅伝での部員たちの活躍をご報告します。
日本インカレ
2024年9月19日(木)〜22日(日)に開催された第92回日本学生陸上競技対校選手権大会(以下、日本インカレ)に、本学陸上運動部からは4名が4種目に出場しました。 5000mには秋吉拓真選手(機械B・3年)が出場し、見事5位入賞を果たしました。箱根駅伝上位校からのエントリーが少ないという状況ではあったものの、日本インカレでの入賞は2021年の女子三段跳の内山さん以来、男子の入賞に関しては20数年ぶりであり、素晴らしい結果となりました。
そのほかの種目では、男子10000mで古川大晃選手(総合文化・D4年)が10位に入り、日本人選手の中では4位となりました。また、男子110mHに馬上凌選手(情報理工・D1年)、男子800mに北岸健吾選手(教養・4年)が出場しました。
箱根駅伝
2024年10月19日(土)に開催された箱根駅伝予選会での結果から、古川大晃選手(総合文化・D4年)と秋吉拓真選手(機械B・3年)が2名揃って関東学生連合のメンバーに選出され、2025年1月2日〜3日に開催された第101回東京箱根間往復駅伝競争において秋吉選手は8区、古川選手は9区に出走しました。秋吉選手は6.7km地点を全体トップのタイムで通過する好走を見せ、最終的に区間7位相当の記録を残し、9区の古川選手に襷をつないで当連合としては初めての「赤門襷リレー」を実現させました。9区の古川選手は途中苦しい場面もありましたが、連合の駅伝主将として最後まで諦めない力強い走りを見せ無事に10区の選手に襷を繋ぎました。
本学からの箱根駅伝出場は第94回に関東学生連合で出場した近藤さん以来7年ぶり、関東学生連合に本学から学部生と院生が同時に選出され出走を果たしたのは初めての快挙となりました。
2024年03月08日(金)
2023年度は、新型コロナウイルス感染症の影響がほとんどなくなり対校戦における声出し応援の解禁やエール交換など、コロナ禍以前途絶えていた伝統が復活し活気にあふれた1年間でした。
2023年9月14日(木)〜17日(日)に開催された第92回日本学生陸上競技対校選手権大会(以下、日本インカレ)において、本学陸上運動部からは5名の選手が4種目に出場しました。
男子800mでは昨年度の日本インカレに引き続き高橋創選手(教養・4年)と北岸健吾選手(教養・3年)が出場しました。高橋創選手は昨年度同種目の東大記録を更新しており、北岸選手は今年度に開催された第102回関東学生陸上競技対校選手権大会男子2部の同種目にて優勝を果たしました。両選手は日本インカレでも実力を発揮し、準決勝進出を果たしました。
その他の種目では、男子110mハードルにて馬上凌選手(情報理工・M2年)が準決勝進出を果たし、男子10000mにて古川大晃(総合文化・D3年)選手が、男子3000mSCにて森田雄貴(総合文化・M2年)選手が出場するなど、素晴らしい活躍を見せました。
また2023年度では箱根予選会において、秋吉拓真(機械B・2年)がハーフマラソンの東大記録を更新しました。
2023年04月10日(月)
2022年度は、引き続き新型コロナウイルス感染症の影響が残る年でしたが、3年ぶりに全ての対校戦に出場し、またコロナ禍以降では初めて夏合宿も実施できるなど、コロナ禍以前の状況へ回復しつつある1年でした。
2022年9月9日(金)〜11日(日)に開催された第91回日本学生陸上競技対校選手権大会(以下、日本インカレ)において、本学陸上運動部からは8名の選手が5種目に出場しました。
男子4x100mリレーでは、8月9日に行われた東京大学短距離競技会にて、増田多聞選手(工学・M1年)、井上昴選手(総合文化・M2年)、新倉佑輔選手(経済・3年)、横山雄大選手(工学・3年)の4選手が40”69の記録を打ち出し、日本インカレの標準記録を突破しました。これは、東大記録の40”46に迫る記録です。日本インカレではバトンがうまく繋がらず予選6着に終わりましたが、各々の選手が力走を見せました。
2022年03月22日(火)
2021年度は、前年と同様に新型コロナウイルスの感染拡大が懸念される状況下でしたが、関係者の方々のご協力もあり、コロナ禍以前とほぼ同水準での練習や競技に取り組むことができました。
2021年9月17日(金)〜19日(日)に開催された第90回日本学生陸上競技対校選手権大会(以下、日本インカレ)において、本学陸上運動部の内山咲良選手(医学・6年)が女子三段跳に出場し、13m02cm(追い風1.0m)の記録を打ち出し、見事優勝いたしました。
日本インカレは陸上競技の大学生日本一を決める大会であり、本学の学生が優勝するのは史上初の快挙であります。内山選手は2021年5月に開催された第100回関東学生陸上競技対校選手権大会でも優勝しており、今大会と合わせて2冠達成となりました。
内山選手以外でも、馬上凌選手(工学・4年)が110mHで、高橋創選手(文科二類・2年)が800mで従来の東大記録を大きく更新し、両名とも日本インカレの準決勝まで駒を進める活躍を見せました。
・ご寄付の使途
皆さまから賜りましたご寄付は、用器具の購入(競技用ハードル10台、ハンマー1本)のために活用させていただきました。
陸上運動部では2011年より東大スポーツ基金を通じていただいた寄付を活用し、合宿や用器具の充実を図り、競技力向上に努めております。2015年からは寄付目的に駒場第一グラウンド改修を追加し、寄付活動を行ってきました。OBOG始め関係各位からの寄付により2019年にグラウンド改修が実現いたしました。このため、基金の目的事項も陸上運動部の活動全般に変更し、引き続き寄付活動を継続しております。
2015年より開始した「駒場第一グラウンド改修プロジェクト」では、OB・OGや陸上運動部関係者の皆様方から多くの寄付をいただきました。そのほか、用器具の購入や合宿遠征補助など、様々な面で寄付金を活用させていただいております。日頃より温かいご支援を賜り、心より感謝申し上げます。
現在本学陸上運動部は、旧トレーニング体育館の取り壊しに伴い、部室がない状況が続いています。また、2019年に改修工事が完了した駒場第一グラウンドも、定期的な改修を行う必要があります。加えて、駒場第一グラウンドで競技会を行う際に使用する競技用ハードルが不足しており、必要台数を揃えることが喫緊の課題となっております。
新部室建設、グラウンド改修、ハードル購入に伴う多額の出費が予想されるため、寄付の重要性はますます高まっています。OB・OGを含め、陸上運動部関係者の皆様方には、今後とも陸上運動倶楽部支援基金へのご協力をよろしくお願い致します。
2021年06月07日(月)
2021年5月20日(木)~23日(日)に開催された第100回関東学生陸上競技対校選手権大会において、本学運動会陸上運動部の内山咲良選手(医学・6年)が女子三段跳に出場し、12m86cm(追い風2.0m)の記録を打ち出し見事優勝いたしました。
本大会は大学における陸上競技の関東一を決める大会です。本学学部生が本大会で優勝するのは昭和4年(1929年)以来であり、女子学部生としては史上初の快挙となります。
本学では新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐ観点から、昨年度から課外活動を原則自粛とし、健康管理や感染予防体制の徹底等を条件に活動再開を行っております。このような中での快挙は、限られた練習機会と今ある環境を最大限に生かし、他部員と共に切磋琢磨を続けてきたことの成果と言えるでしょう。
今回の記録を打ち出した競技シーンはこちらになります。
撮影者:総合文化研究科修士2年 村井輝氏
【内山選手からの本大会優勝についてのコメント】
「5月20日から23日にかけて行われた関東インカレの女子三段跳で、12m86cmの記録で優勝することができました。強い選手が揃っており、誰が頭一つ抜けた記録を出しても不思議ではない状況ではありましたが、そういった中で自分が試合に競り勝つことができ、またセカンドベストを出すことができたので、勝負面でも記録面でも充実した試合にできたと思っております。こういった状況の中でも出られる試合があることに感謝し、次の試合でもっと良い記録を残せるように練習して参ります。」
陸上運動部は、一昨年度改修された駒場キャンパス第1グラウンドをホームグラウンドに、日夜練習に取り組んでいます。内山選手を始め、陸上運動部員の活躍に今後もご期待ください!
2018年 陸上運動部活動報告
主な活動
東京大学陸上運動部は、1887年には活動を開始していた伝統のある運動部です。100人を超える現役部員は、日頃より努力を続け競技力が向上しており、関東インカレ一部校復帰、箱根駅伝出場の可能性も十分出てきています。
寄付金の使途
陸上運動部の活動のための支援として、七大戦・京大戦・ロンドン遠征・合宿等の交通費、投擲ネット等設備・用具費に活用させていただきました。2019年度に、全天候型トラックに改装されて20年以上経過した駒場第一グラウンド改修工事費の支出を予定しています。
継続支援のお願い
毎年安定的に寄付をいただいていることが陸上運動部の活動の支えとなっております。また、駒場グラウンド改修は、2019年の改修工事の完了で目処がついていますが、次の改修を見据えて基金による寄付の募集を継続する予定です。何卒、温かいご支援をよろしくお願いいたします。
2017年03月15日(水)
試合風景
試合風景
学生の声 (陸上運動部 3年 寳田雅治さん)
「東大陸上部3年の寳田と申します。早速購入した14フィート150ポンドのポールで試合をさせていただきました。新品の状態なので全力で助走して使用しても折れたりする心配がなく、安心して使用することが出来ております。15フィートの残りの2本も国体優勝経験の1年生が入部したこともあり、元々部に適切な堅さのポールがなかったので、有効に使用させていただいております。」
2017年03月08日(水)
寄附の成果:投擲用のやり
試合の様子
学生の声 (陸上運動部 投擲1年 八木澤光大さん)
「この度はスポーツ基金を利用して競技用やりを購入して頂き、誠にありがとうございました。新しい槍を使い、京都大学との対校戦も行うことができ、また練習も性能のいいやりで行うことができるようになりました。この恵まれた環境に感謝を忘れず、日々精進していきたいと思っております。」
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頑張って下さい!
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