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■半導体の社会的重要性
半導体は現代社会における様々な活動の基盤であり、その安定供給を確保することは、人類の豊かな生活を支えることのみならず、世界平和を維持するためにも極めて重要な課題となっています。
我が国における半導体サプライチェーン再興の動きは、地域の経済活性化策にとどまらず、戦略物資である半導体を国際情勢に左右されずに安定供給するための国家戦略に他なりません。米国やヨーロッパなどでも半導体サプライチェーン多極化の動きが活発化し、従来、半導体供給を担ってきたアジア地域を含めた国際協調のもとで半導体が安定供給され、地球が直面する諸問題の解決に貢献することが強く望まれます。
■国際紛争リスクと安全保障
高度な戦略物資である半導体は国際紛争のターゲットになる可能性があります。現代の武器は半導体なしでは成り立たず、半導体が人類の幸福ではなく命を奪う道具として活用される危険性が顕在化しています。
■環境負荷と持続可能性への課題
半導体の平和利用が担保されたとしても、その生産に伴う水・土壌の汚染やCO₂排出などの環境問題を回避してはじめて、半導体が人類と地球の平和を実現するための基盤となり得ます。このような背景を踏まえ、半導体の量産化にかかり、サプライチェーンを含む平和利用、環境負荷を最小化にするための研究活動が必要です。
本基金の設立により、私たちの次の世代、それに続く将来の世代に負の遺産を遺さないよう研究を推進し、社会にメッセージを発信することは、SDGs(持続可能な開発目標)時代に求められることであり、大学が企業と共に取り組む大義です。
半導体の平和利用を実現するためには、材料・デバイス・製造技術などの理工学的なアプローチだけでなく、国際政治・地政学や環境学、さらには倫理などの多面的かつ学際融合的アプローチが不可欠であり、文理融合の学際研究を旨とする東京大学先端科学技術研究センターに基金を設立し、以下の目的を達成するための研究を推進します。
下記を実現するための寄付講座設置を含みます。
本基金への支援を最大限に活用し、半導体が人々をつなぎ、地球を次世代に継ぐための人類共有財産となるよう、研究展開を進めます。
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