【緊急支援のお願い】目白台プロジェクト助成(2024年2月~2025年3月)
目白台プロジェクト事業とは、東京大学目白台キャンパスに建設中の施設の1階部分を利用して、看護学を基盤とした人生100年時代の幸福寿命の延伸を目指す「しあわせ社会実現プロジェクト」を実現・推進するもので、2025年4月の開業に向け準備を進めております。300平米ほどの場所をいただき、GNRC (Global Nursing Research Center)オープンスペースとして、区民の方々と共に、しあわせに暮らせるコミュニティづくりのための活動を研究的に展開することを構想しています。
ところが、プラットフォームの予定通りの竣工、順調な事業スタートアップ、安定したオペレーションを確保するうえで、昨今の経済状況の影響による資金難に直面しています。 目前に迫る人生100年時代に向けての「しあわせ社会実現プロジェクト」を、皆様のご協力を頂戴することで予定通り発進できればと、緊急支援のお願いを申し上げる次第です。誠に恐縮ではございますが、なにとぞ格別のご支援を賜りますようお願い申し上げます。
※該当期間(2024年2月~2025年3月)にお申込みいただきましたご寄付は、「目白台プロジェクト」へのご支援として活用させていただきます。
少子超高齢社会をむかえ「治す医療」から「支える医療」への大転換が求められています。グローバルナーシングリサーチセンターは、少子超高齢化社会の中で「支える医療」の中核となる看護学が新たな学問として構築されるための異分野融合型イノベーティブ看護学研究を推進し、それを先導できる若手研究者の育成を目的に、平成29年4月に開設されました。
当センターのミッションの一つは、異分野融合型イノベーティブ看護学研究を先導できる若手研究者の育成です。アメリカでは、アメリカ国立衛生研究所からの助成金で大学などの機関が博士研究員を雇用できるシステムがあり、若手研究者は博士研究員として雇用され、指導教員のもとで研究者になるための基礎を学ぶ期間が設けられています。当センターの設立により、日本においても若手研究者の育成の場は確保されましたが、博士研究員を雇用する予算は限られているために、雇用できる博士研究員の数が少なく、目標としている年間3名の修了生を輩出することが難しい状況です。
このような新たな試みの中で優秀な若手研究者を博士研究員として雇用するには、交付金や競争的資金に加えて外部からの資金が必要です。多くの方が、明日の日本、世界を担う研究者育成の場としての当センターの活動にご賛同されご協力を賜りますよう心よりお願い申し上げます。
センター長 山本 則子
グローバルナーシングリサーチセンターでは、若手研究者を博士研究員として雇用し、メンターの指導のもと、研究者になるためのトレーニングを行います。具体的には、以下の活動を行います。
1.若手研究者を博士研究員として雇用します
博士の学位を有し、看護学に関心のある若手研究者を博士研究員として雇用します。
2.異分野融合型イノベーティブ看護学研究を遂行します
ケアイノベーション創生部門または看護システム開発部門に所属し、メンターの指導のもと、異分野融合型イノベーティブ看護学研究を行います。
3.異分野融合型イノベーティブ看護学研究と先導する研究者となるためのプログラムを提供します
異分野融合型イノベーティブ看護学研究の軸となる看護理工学、質的研究法、ヘルスクオリティ・アウトカムリサーチに関するセミナーおよび英語論文の書き方やリーダーシップに関するセミナーを必修単位としています。グローバル性を重視し、外国人特任教授による英語での講義も取り入れています。
4.若手研究者の活躍の場の整備やその他GNRCがミッションとする事業の推進のため
若手研究者が活躍できる場の整備や、その他GNRCがミッションとする事業を推進することにより、「支える医療」の発展に寄与します。
本基金による皆様のご支援は、以上のような活動を通じて、博士研究員の育成に使用させていただきます。
2024年02月20日(火)
2023年度は、1年を通してポスドクプログラムに参加しました。そこでは、研究スキルの向上だけでなく、これまでに経験したことのない研究手法やテクノロジー、それに付随する科学哲学、理論を多様な角度から学びました。このような先進的な博士取得後の教育プログラムは、日本で唯一であり、看護研究の新たな可能性と、発展のための示唆を得ることができました。
また、自身研究を深め、International Association of Gerontology and Geriatrics にて研究成果を発表する機会を得ることもできました。また、Spring international programなどの国際的な学術プログラムでは、企画から運営にまで携わり、海外の研究や研究者と関わる、大変貴重な機会を得ました。
GNRCのポスドクとして過ごしたこの1年間は、1人の研究者として今後どのように歩み、社会にどのように貢献していくかを、じっくりと考える貴重な時間となりました。また同期のポスドクとの関係性は一生の宝です。これからの研究者人生の初期に学びを広げ、深め、ネットワークを構築することができたことは、大変意義深いものでした。ここで受けた恵みを還元し、看護学発展のリーダーとなるべく努力を続けていきます。
2023年02月17日(金)
ナーシングレクチャーシリーズ:世界のトップ看護研究者から若手研究者に贈るメッセージ(第1回~第5回)までをオンラインで開催しました。世界中のトップ看護研究者からの貴重なメッセージを国内外の皆様にお届けすることができました。また、センター専任特任教授による英語論文執筆指導コースExcellence in Academic Writingの開催、対面/オンラインによる直接指導が行われ、若手研究者にとって大変貴重な機会となりました。
2021年11月12日(金)
東京大学基金活動報告会2021 第2部オンライン交流会グループBの冒頭にて行いました、プロジェクト活動報告の動画です。
2021年05月17日(月)
1. 活動成果報告
1)異分野融合型イノベーティブ看護学研究のグローバルな展開
①人材および研究環境の維持と研究の促進
センターの専任教員1名、事務員1名に加えて、看護学専攻教員の兼任を継続することができ、センターとして異分野融合型イノベーティブ看護学研究を遂行する人材をそろえることができています。また、これまで整備してきた実験室、ポスドク・特任教員の研究室の環境の維持もできています。その結果、看護理工学を基盤に褥瘡予防用ロボティックエアマットレスの開発、人工知能を用いた嚥下状態や便秘を観察した超音波画像の解析ソフトの開発、認知症患者のBPSD/周辺症状に対するコミュニケーションロボットを用いたプログラムの開発、高齢者の脱水を対象としたスキンブロッティングを用いた非侵襲的リアルアイム解析法の開発など異分野融合による技術革新、看護システム開発、ヘルスクオリティアウトカム研究により、49件の英語原著論文が採択または掲載され、共同研究/受託研究として、1件を新たに開始することができました。
②グローバルな展開
イギリスとスウェーデンへの海外視察を予定していましたが、COVID-19パンデミックにより、残念ながら中止せざるを得ませんでした。しかしながら、その準備のために、多くの大学に連絡を取り、新たな関係を構築することができ、その中で具体的な研究協力につながったケースもあるなど、具体的な成果をあげることができました。7月にはノースカロライナ大学チャペルヒル校より、Sonae Yeo教授を迎えて、論理的な思考を高め、科学論文を執筆するための、Logical Writing for Nurse Scientist Seminar 2020をオンラインで開催し、ポスドク2名を含む、10名が参加しました。同大学とは、部局間協定の継続を行っており、今後の国際交流にもつながると考えられます。
③広報活動
設立後4年が経過し、2021年より、恒久的なセンターとしての活動が認められたことを記念して、2021年2月14日(日)にグローバルナーシングリサーチセンター講演会2021を企画し、国内外に周知し、参加を呼び掛けました。
2)異分野融合型イノベーティブ看護学研究を推進する若手研究者の育成
①ポスドクプログラム
2019年4月より起用した2名のポスドクがさらに1年継続し、2020年4月より、1名のポスドクを新規に雇用しました。3名はメンターの指導のもと、それぞれヘルスケアアウトカムリサーチ、リバーストランスレーショナルリサーチを遂行した。センターの教員による異分野融合型イノベーティブ看護研究に関するポスドクセミナー、加えてグローバルリーダーになるためのプログラムとして特任教授Ardith Doorenbos氏(The University of Illinois, Chicago)、Carolina D. Weller氏(Monash University), Sonae Yeo氏(The University of North Carolina, Chapel Hill)を招聘し、ポスドクセミナーを開講しました。
②学外の若手研究者の育成
学内看護学系大学院生・臨床看護師、学内他専攻大学院生、学外看護学系若手研究者・大学院生にもポスドクセミナーを公開しました。その他、学外看護学系若手研究者の研修を受け入れ、研究に関する技術提供や実験室の提供をしています。ポスドクセミナーは、のべ1763名の参加がありました。また、学外看護学系若手研究者の研修に2名を受け入れ、研究に関する技術提供や実験室の提供を行いました。
2. 寄附金の使途・収支報告
1)外国人研究者招聘およびセミナーの開催
前述の、University of North Carolina Chapel Hill(アメリカ)のSonae Yeo教授の招聘に必要な費用の一部を寄付金より拠出しました。その結果、ポスドクを含む若手研究者を対象としたLogical Writing for Nurse Scientist Seminar 2020を開催することができ、ポスドク2名を含む、10名が参加しました。Yeo教授から、読み手にとって分かりやすく、ロジカルかつシンプルに、また説得力をもって英語論文を書くために必要な知識やスキルを学ぶことができました。同時に、各自がすでに書き上げた論文を持ち寄り、毎回講義の前に丁寧に全員で読み合い、講義の中でフィードバックし合うことで、学びを確実に定着させることができ、非常に効果的な学びの機会となりました。また、その中からすでに2本の論文が受託されています。
2020年03月02日(月)
1)異分野融合型イノベーティブ看護学研究のグローバルな展開
①人材および研究環境の維持:センターの専任教員2名、事務員1名に加えて、看護学専攻教員の兼任を継続し、センターとして異分野融合型イノベーティブ看護学研究を遂行する人材をそろえました。また、昨年度整備した実験室、ポスドク・特任教員の研究室の環境を維持しました。その結果、看護理工学を基盤に褥瘡予防用ロボティックエアマットレスの開発、人工知能を用いた嚥下状態や便秘を観察した超音波画像の解析ソフトの開発、認知症患者のBPSD/周辺症状に対するコミュニケーションロボットを用いたプログラムの開発、高齢者の脱水を対象としたスキンブロッティングを用いた非侵襲的リアルアイム解析法の開発など異分野融合による技術革新により、60件の英語原著論文が採択または掲載され、2件の特許申請を行うことができました。さらに産官学共同研究として、1件を新たに開始しました。
②グローバルな展開:8月に東京大学においてサマープログラムを開催し、20名(The Chinese University of Hong Kong 11名、University of Hong Kong 4名、The University of Pennsylvania 3名、The University of British Columbia 1名、Mahidol University 1名)の参加を得ることができました。本プログラムでは、日本の医療制度や看護師教育制度について理解を深めるとともに、各領域別研修において専門的技術の体験を行い、若手研究者や大学院生の国際的な研究活動の促進を目指しています。国際共同研究に関しては、University of Amsterdam(オランダ)、The Nursing Institute of Muhammadiyah Pontianak(インドネシア)、Hong Kong Polytechnic University(香港)、 Curtin University(オーストラリア)との共同研究4件を新たに開始しております。
③広報活動:パンフレット(日本語版、英語版)を改訂し、国内看護系大学へ送付するとともに、国際学会等で配布しました。海外の看護学研究者、および医師や工学研究者など他職種の訪問(見学)対応、国内外の学会等の講演を行い、ウェブサイトを通して当センターに関する情報を発信しています。2019年は、The University of British Columbia (カナダ)1名、Private University for Health Sciences, Medical Informatics and Technology(オーストリア)1名、Deakin University(オーストラリア)1名、Indiana University(米国)1名、Innovation Center of Nursing Research(中国)1名、UCLA(米国)1名、Monash University(オーストラリア)1名、University of Sunshine Coast(オーストラリア)1名の訪問(見学)対応を行いました。3月には、The University of Western Sydney、The University of Queensland、The University of Adelaide、Deakin University、Monash University(いずれもオーストラリア)を訪問し、若手研究者育成に関する情報交換を行い、シミュレーション教育や情報通信技術を用いた教育に関する今後の活動の示唆を得るとともに、部局間協定や招聘、交換留学プログラムなど、今後の交流活動について話し合いました。また、海外にて7件の招聘講演を行いました。
2)異分野融合型イノベーティブ看護学研究を推進する若手研究者の育成
①ポスドクプログラム:2019年3月に3名のポスドクを輩出し、それぞれ大学教員として就職しました。4月より2名のポスドクを新規に雇用し、メンターの指導のもと、それぞれヘルスケアアウトカムリサーチ、リバーストランスレーショナルリサーチを遂行しました。センターの教員による異分野融合型イノベーティブ看護研究に関するポスドクセミナー、加えてグローバルリーダーになるためのプログラムとしてSally Thorne氏(The University of British Columbia)、Joan E. Haase 氏(Indiana University)、Carolina D. Weller氏(Monash University)を招聘し、ポスドクセミナーを開講しました。講義だけでなく、レビューの過程や英語論文の執筆などの実際について直接指導を受けることができた貴重な機会となりました。
②学外の若手研究者の育成:学内看護学系大学院生・臨床看護師、学内他専攻大学院生、学外看護学系若手研究者・大学院生にもポスドクセミナーを公開しました。その他、学外看護学系若手研究者の研修を受け入れ、研究に関する技術提供や実験室の提供を行いました。ポスドクセミナーは、のべ328名の参加がありました。学外看護学系若手研究者の研修を13名(うち3名は海外の研究者および看護師)受け入れ、研究に関する技術提供や実験室の提供を行いました。
少子超高齢社会をむかえ「治す医療」から「支える医療」への大転換が求められています。グローバルナーシングリサーチセンターは、少子超高齢化社会の中で「支える医療」の中核となる看護学が新たな学問として構築されるための異分野融合型イノベーティブ看護学研究を推進し、それを先導できる若手研究者の育成を目的に、2017年4月に開設されました。2018年度は3名のポスドクを雇用し、メンターの指導のもと、それぞれヘルスケアアウトカムリサーチ、リバーストランスレーショナルリサーチを遂行しました。
主な活動一覧
2018年4月 ポスドクセミナー「ヘルスクオリティ・アウトカムリサーチセミナー」を開講
2018年7月 ポスドクセミナー「看護理工学入門セミナー」を開講
2018年7月 University of Pennsylvania(米国) よりSarah H. Kagan教授を招聘し、ポスドクセミナー「How to write a research paper in English」「Leadership in Nursing Research」を開講
2018年8月 International Summer Program for Skin Integrity in Japan 2018を開催
2018年9月 The University of California, San Francisco (米国)よりMargaret I. Wallhagen教授を招聘し、ポスドクセミナー「How to write a research paper in English」「Leadership in Nursing Research」を開講
2018年10月 ポスドクセミナー「質的研究法のセミナー」を開講
2019年2月 ポスドクセミナー「看護理工学ハンズオンセミナー」を開講
2019年2月 The University of British Columbia (カナダ)よりSally E. Thorne教授を招聘し、ポスドクセミナー「How to write a research paper in English」「Leadership in Nursing Research」を開講
2019年3月 National Institute of Nursing Research(米国)の前ディレクターPatricia A. Grady氏を招聘し、特別講演を開催
寄付金の用途
2018年度の基金からの支出の主な使途はInternational Summer Programの会場費でした。2018年8月に東京大学伊藤国際ホールにおいて、International Summer Program for Skin Integrity 2018を日本創傷・オストミー・失禁管理学会との共催で開催しました。プログラムの目的は、若い研究者のグローバルな視点を広め、最新の研究知見を紹介し、日本の創傷ケアをリードする創傷・オストミー・失禁看護師の国際化を促進することでした。 イギリス、インドネシア、オーストラリア、サウジアラビア、タイ、台湾、中国、デンマーク、フランス、ベトナム、香港、メキシコ、日本の13か国から50名の受講者が参加され、 褥瘡や慢性浮腫の予防や治療に関する研究や講演を初めとして、幅広いトピックで講演がなされました。国内外の若い研究者が活発に発表や討論に参加し、交流と研鑽を深める機会となりました。
海外から著名な研究者を招聘し、特別講演を開催(Christine Moffatt, CBE先⽣(Nursing Nottingham Trent University, University of Nottingham, UK))
超音波診断装置を用いた褥瘡のアセスメントに関するハンズオンセミナーの様子
修了式を終えた受講生
継続支援のお願い
当センターのミッションの一つは、異分野融合型イノベーティブ看護学研究を先導できる若手研究者の育成です。アメリカでは、アメリカ国立衛生研究所からの助成金で大学などの機関が博士研究員を雇用できるシステムがあり、若手研究者は博士研究員として雇用され、指導教員のもとで研究者になるための基礎を学ぶ期間が設けられています。当センターの設立により、日本においても若手研究者の育成の場は確保されましたが、博士研究員を雇用する予算は限られているために、雇用できる博士研究員の数が少なく、目標としている年間3名の修了生を輩出することが難しい状況です。
このような新たな試みの中で優秀な若手研究者を博士研究員として雇用するには、交付金や競争的資金に加えて外部からの資金が必要です。多くの方が、明日の日本、世界を担う研究者育成の場としての当センターの活動にご賛同され、引き続きご協力を賜りますよう心よりお願い申し上げます。
<グローバルナーシングリサーチセンター基金>
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「介護する人(H)」「介護される人(C)」の2極分離の状態と感じます。(C)でも人を支援する能力が残っている場合が多いので、そのチャンスを与えれば(C)は生きがいを感じ(H)もより質の高い支援が可能。ぜひパラダイムチェンジを!
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