
私たちはどこから来たのか、そしてどこへ向かうのか。
有史以来、人類はこの世界をよりよく理解しようと、探究心を元に真理に迫る活動を行ってきました。
東京大学理学系研究科・理学部は、自然の本質に迫り、人類の智の先端を切り開いています。
ノーベル賞受賞者、フィールズ賞受賞者を輩出する世界トップレベルの本学部・専攻は研究の世界はもちろん、社会で幅広く活躍する基礎力を持つ人材を育成しています。
これまでの基盤的経費となっていた運営費交付金は年々減少しており、人員削減を始めとする大学運営の効率化を図るとともに、今後は基金による自己収入を拡充するなど、「財源の多様化」がこれまで以上に重要な課題となっています。
今でも、大学院学生の中には学業に専念することが難しい学生が増え、経済的な理由により進学を躊躇する学生も増えています。また、欧米やアジアの諸国が教育研究への公的投資を拡大している中、東京大学理学系研究科・理学部の学生が世界トップクラスの大学と肩を並べていくためには、優秀な学生をリサーチアシスタントやティーチングアシスタントとして、学生としてだけではなく「若手研究者」と位置づけ雇用する費用を確保することも不可欠です。
私たちが理解しようとしている自然に国境は存在しません。フィールドワークや観測、実験などで学生を海外へ派遣することも珍しいことではありません。海外の研究者と議論をすることは、最先端の知を創造する上でとても重要です。しかし、そのような機会をすべての学生に与えることは経済的に難しい状況です。
運営費交付金の減少などにより、研究環境も厳しくなっています。建物の老朽化や研究施設・整備の遅れだけでなく、若手研究者の任期付き雇用の増加や教育研究を支えるサポートスタッフの整備も課題となっています。
皆さまからのご支援を活用させていただき、若手理学者の支援をします。
1. 就学支援を充実し、世界で戦える人材を育成します
現在、大学院学生への支援は限定的です。経済的理由により就学が困難な学生に対する奨学支援経費として活用することで、学生が学業に専念できる環境を整えます。また、リサーチアシスタントやティーチングアシスタント費用として活用し、世界トップレベルの優秀な若手研究者を育成します。
(例) 年間の授業料の支援、リサーチアシスタント費用、ティーチングアシスタント費用
2. 幅広い視野を獲得できる研究教育環境を整えます
学生の海外派遣経費、および海外からの優秀な教員・学生の招へい経費として活用することで、国際的に活躍する若手人材を育成します。我々が持っている学術知を活用し、グローバルな視点で社会課題の解決に貢献できるよう、研究活動・文化交流も含めた交流事業を実施します。
(例) 海外派遣費用サポート、海外学生・若手教員の招へい経費サポート
3. 教育・研究の基盤的環境を整えます
建物・施設・設備のための環境整備経費として活用することで、理学系研究科・理学部の学生が、活発な研究を行うことができる場づくりを推進します。
(例) 研究環境の整備費用、若手研究者の活動経費サポート、支援スタッフの雇用経費サポート
2020年06月01日(月)
本基金は、2012年に設立し、(1)就学支援の充実(奨学金)、(2)国際化(学生海外派遣経費、優秀な外国人教員・学生の招へい経費)、(3)教育・研究環境整備(建物・施設・設備の整備)を本基金の目的として、ご寄付を頂いております。
●「理学系研究科・理学部支援金」の立ち上げ
2019年に東京大学基金による「理学系研究科・理学部支援金」を立ち上げ、まず、災害等の被害により修学が困難な学生に対する支援を始め、今後、学生の海外派遣に関するサポートや、学生の主体的な活動を支援する制度を開始します。当基金を用いた支援は2020年1月より修学が困難な学生に対する支援制度を開始しています(https://www.s.u-tokyo.ac.jp/ja/info/6659/)。
●ファンドレイジング体制の構築
基金の担当職員を新規雇用し、関連部署との連携体制を強化しています。寄付特典を追加し、基金の担当職員を中心として、寄付者の方への御礼や当基金のパンフレットを送付し、情報提供の機会を積極的につくっています。
●研究科主催イベントへ寄附者のみなさまのご招待
2019年4月1日の附属小石川植物園でのお花見特別開放、2019年11月18日の小石川植物園温室完成披露式典・お披露目会に寄付者のみなさまをご招待し、理学系研究科での教育研究活動を直にご覧頂く機会をつくり、ご支援の感謝を伝える機会と、今後の継続したご支援のお願いをいたしました。
●寄付特典
理学系研究科の教育研究活動の写真素材を用いた理学部カレンダーを作成し、2019年1月に3000円以上のご寄付をいただいた方に特典としてお送りいたしました。理学部カレンダーのほか、本研究科のしおりや、理学図書館クリアファイルも併せてお送りいたしました。
作成・寄付特典とした理学部カレンダー
●広報活動
ご寄付の必要性や本研究科の学生の活動を皆様に知っていただくため、当基金のパンフレットを改訂しました。上記の研究科主催イベントのほか、オープンキャンパス、ホームカミングデイ、理学部公開講演会、高校生向け講座等にて、当基金のパンフレットを配布しました。また、一般開放している理学部一号館1階のサイエンスギャラリーでもパンフレットを設置し、当基金を知っていただく機会を増やしています。さらに、イベント時の御挨拶の中に、研究科長もしくは副研究科長がご寄付についてのお願いを述べ、積極的な広報活動を行っています。また、これまでに研究科のウエブページ上に設けていた当基金の特設ページの情報更新をし、最新の情報を発信しています。
サイエンスギャラリー内、基金パンフレット設置の様子
●卒業生ネットワークの構築
本研究科の教育研究活動のサポーターとなりうる卒業生のみなさまとのネットワークの強化を目指しています。小石川植物園のお花見特別開放には、卒業生のみなさまを招待し、卒業後もつながりを持つ試みを行いました。
引き続きご支援よろしくお願いいたします。
<理学系研究科・理学部基金>
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東京大学理学部の公開講演会は、第22回以降、ほぼ毎回参加させて頂き、いつも刺激を頂いています。
少額ですが、学生諸君の一助となれば幸いです。
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