
東京大学先端科学技術研究センター(先端研)では2021年4月に「先端教育アウトリーチラボ」(AEO:Advanced Education Outreach lab)を立ち上げました。AEOは、次世代育成のワンストップ機能として、関係者皆が互恵的で文理融合・分野横断的な教育プログラムを教育現場と共に創ることで、持続可能で発展的な、探究・STEAM教育モデルの開発をめざします。
皆様より温かいご支援を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
先端科学技術研究センター教授・副所長
近藤高志
先端研には、既存の領域を超え、ゼロイチを実現してきた研究者達が数多くいます。
子供たちに、先端研コミュニティに触れ、「楽しむ」「深める(究める)」「越境する」といった、先端研の研究者達に共通したマインドを体感してもらいながら、自分の殻を破る起爆剤となるような教育機会を提供します。
子供たちは、研究者、学生、そして志を同じくする全国の学校の生徒との学び合いを通して、知的好奇心を向上させ、学校の中での学びだけでは実現しきれない化学反応を起こしていきます。
これからは、探究学習やSTEAM教育に代表的にみられるように、学校と大学等の機関が連携して次世代育成を行っていくことが益々求められています。しかしながら、現場に立つ学校の先生方が直接、大学の研究者達と連携・調整しながら新しい教育機会を創出することは容易ではありません。一方で、大学の研究者からは学校の教育実態が見えづらいのが実情です。AEOは、双方を理解するコーディネーターとして、対話と連携を通じて、最適かつ斬新な教育機会を共創します。
取組には、例えば「先端研ユースアカデミー」のように、参加者を広く募集して開催する自主企画案件と、「先端研リサーチツアー」のように、自治体や学校からのご相談に応じて対応する案件との両方があります。
AEOでは、探究学習、STEAM教育、キャリア教育等の観点から、大学と、学校や自治体とを効果的に結びつけ、継続的・発展的に取組を推進するコーディネーターの育成を目指します。
AEOの特徴の一つは、教育実践の中心的な担い手として、多様な研究室の大学院生等を「学生アフィリエイト」としてチーム化し、マネジメントしていることです。学生アフィリエイトは、それぞれの個性と才能を活かして、主体的に活動を繰り広げています。学生達は、企画支援から、子供たちに寄り添うメンター、プレゼンター、配信技術者等、多様な役割を担っています。学生アフィリエイトにとって、AEOでの実践は、良質なサイエンス・コミュニケーターとしてのスキルを磨く場、そして普段の研究では得られない企画力や技術力を習得する場にもなっています。
アートを根底に据えた人材育成のあり方の提案をめざしていることも、AEOの特徴の一つです。先端研内の「先端アートデザイン分野(AAD)」とタイアップし、アーティストやデザイナーの方々と共に、先端研から新しい人材育成のあり方を提案・実践します。
先端教育アウトリーチラボ(AEO)は、日々、実践と対話を重ねながら自然と共生する科学技術を、感動と共感をもって作り出せる人材を育成していきます。
みなさまからいただいたご寄付は、以下の目的のために大切に活用いたします。
・学生教育プログラム運営のための経費
・プログラムに参加する生徒の活動費等
・イベント開催のための設備・機材の購入費 等
前職の教育行政で、国内外の多様な機関や人材と様々の新規施策・事業を企画・実施した経験をもとに、2021年からAEOに取り組んでいます。
先端研は、文理にまたがる40以上の学術分野における第一線の研究者が集積し、小ぶりで風通しが良く、まずはやってみよう、という躍動感と機動力が漲っています。また、研究者の方々の、時代の遥か先を行く、大胆でスケールの大きな発想と、妥協を許さない、精緻で気が遠くなるほど粘り強いプロ意識にも圧倒されます。
こんなにワクワクする世界があるのだと、こうして新しい技術や仕組みは生まれていくのだと子供たちに伝えたい、この素晴らしい環境を生かし、次の時代をリードする人材を育てていきたいと思っています。
また、日本の公教育機関では、コーディネーターはあまり重視されてきませんでしたが、AEOの実践を通じて、コーディネーターが介在する教育共創のモデルを考え、社会にお示ししてきたいと思っています。
みなさまのご支援をどうぞよろしくお願いいたします。
先端教育アウトリーチラボ・特任助教
森 晶子
このプロジェクトは、自治体や教育現場との連携や大学院生を高度に活用すること等を通じて、持続可能な教育モデルの開発をめざしているのが大きな特徴です。
また、地方の生徒もプログラムに参加できるような様々な機会を提供しており、日本各地の子供たちに新たな視点と成長の機会を提供することで、未来を担う人材を育てるという大きな可能性を秘めたプロジェクトです!
みなさまより、温かいご支援を賜りますようお願いいたします。
2025年03月21日(金)
AEOでは、先端研の自主プログラム「先端研ユースアカデミー」の一環として、先端研で研究を行いたい高校生を「高校生研究員」として受け入れ、サポートを行っています。
この度、今年度の成果発表会を開催する運びとなりました。
これまで当発表会は、非公開で行ってきましたが、今回は、外部の方にもご参加いただけることとしました。
なお、発表会と同時開催で、高校生研究員にご関心がある中高生の方への説明や個別相談等も行います。
先端研で、どのような探究、STEAM教育支援を行っているかご関心がある方は是非ご参加ください。
【開催日時】
2025年3月27日(木)13:00-16:30
【開催場所】
東京大学先端科学技術研究センター ENEOSホールほか(一部ハイブリッド)
ご観覧希望者の方は、以下からお申込み下さい。
ご観覧参加登録フォーム
参加登録締切:3月25日(火)17:00
2025年02月20日(木)
2024年も、先端教育アウトリーチラボ(AEO)では、数多くの実践を行いました。その一端をご報告させて頂きます。
◆「高校生研究員」(先端研ユースアカデミー)の受け入れ(8月~)
先端研主催プロジェクト「先端研ユースアカデミー」の一環として、今年も「高校生研究員」の受け入れを開始しました。高校生又は中学生で、自身が研究したいテーマがあり、もっと深く追究したい、という高校生等に対して、AEOの学生アフィリエイト達(AEOの活動に参加する東大の大学(院)生)がメンターとなって個別サポートを行い、案件によっては、大学教員と一緒に先端研での実験や、フィールドワークなども行います。今年は、6名の高校生が新しく当プロジェクトで活動を開始しました。そのほかに2名、昨年度から継続的に実験を行っている高校生もいます。
8月には、夏期集合型プログラムにて、先端研の説明&キャンパスツアー、アートセッション、研究の際に留意してほしい研究倫理の説明、探究に関するレクチャー、高校生達からの研究計画の発表と質疑応答、メンターとのチームアップ、グループディスカッションを行いました。
ダイジェスト動画:https://youtu.be/TWbF4CFLy70?si=TJIgzmtHbYVdQAKy
10月、12月にはオフィスアワー(進捗報告会、交流会)を行い、交流会も行いました。
2025年3月には、先端研で成果発表会を行います。今年は、外部の方々にもご参加いただける形で開催を予定しています。
高校生研究員で研究を行った生徒はこれまで、学会発表やコンテストで受賞する等の成果のほか、大学生活や研究活動に対する理解や自分の考えを深めるなど、キャリアを考える上でも有意義な活動となっているようです。
◆「未来の先端人シリーズ」(先端研ユースアカデミー)の開催(8月~)
先端研主催プロジェクト「先端研ユースアカデミー」のもう一つの柱であるオンライン・レクチャーシリーズを、今年も開催しました。2023年度までは、先端研の中堅以上の教員が、様々な分野の講義を行うスタイルで行いましたが、先端研の教員による研究紹介は、「先端研クロストーク」等、2024年度は、学生アフィリエイトが中心となって企画を制作し、学生や若手教員が、研究について語り、高校生の探究活動の参考にしてもらおうというコンセプトで実施しました。
全4回で実施し、最終回には、高校生研究員として活動している高校生もゲストスピーカーとして参加してもらいました。
また、これまではZoomウェビナーで開催していましたが、今年度から、YouTubeライブ配信により、より多くの方々がアクセスしやすい形で開催しています。その結果、これまでよりも多くの視聴者に視聴して頂けるようになりました。
【動画】
第1回:あなたはどうしてその研究を?
https://youtu.be/BFtPyVssFo8?si=dVhODdRvPGUTwmsa
第2回:どうやってアイデアを生み出すのか?
https://www.youtube.com/live/K16p-VItz8Q?si=yHwj61ArZ3aFDNcd
第3回:研究で壁にぶつかった時どうするの?
https://www.youtube.com/live/5D6jgwWoF08?si=4jImJ8LwPPO8lHgh
第4回:論文には書けないけど、実は〇〇
https://youtu.be/ikOJZlzhbcQ?si=NmqI5zgAQDqQa2a2
◆先端研リサーチツアーの開催(通年)
AEOでは、全国の学校や自治体からのご訪問希望に応じ、先端研の教員による講義、研究室訪問、学生アフィリエイトとの交流会等からなる、概ね2時間のパッケージツアーを開催しています。2024年も多くの学校の皆様にご来所頂きました。
生徒の方々は、大学教員や大学院生たちに多くの質問をされ、メモを取る等、積極的にご参加されています。事後アンケートからは、専門分野の知識に留まらない、幅広い気づきを得ていることが窺われます。
大学教員にとっても、自身の研究内容を若い世代の皆さんに知って頂くと共に、高校生達の意見に触れる、貴重な機会となっています。
◆理系女子のリアルを覗こう「放課後トーク」の開催
2024年もキャンパス公開時に、女子中高生を主な対象として、多様な理系のロールモデルとの出会いと対話の機会を創出する対話型イベント「放課後トーク」を開催しました。
内容の企画、登壇、運営は、AEOで活動する様々な学部・研究室の学生達(学生アフィリエイト)が活躍しています。
先端研での現地開催に加え、遠隔地の方も参加できるよう、オンライン参加も可能なハイブリッド形式で開催し、確認できた限りでは、現地参加者50名、オンライン参加者35名、全国からのご参加がありました。
保護者の方と同伴の参加や、男子生徒の生徒も複数見られました。今年度から、情報保証のため文字や手話による通訳も取り入れました。
前半は登壇者によるレクチャースタイル、後半はグループトーク&個別相談会を行い、終了後も会場に残って対話を続ける参加者が多くみられるなど、大変盛り上がりました。
◆高校生インターンの受け入れ
7月、AEOでは初めてとなる、高校生インターンの受け入れを行いました。AEOの高校生研究員として活動されていた方が、夏休みを利用して、AEOの活動のサポートをしながら、様々な研究室の見学や交流会への参加、自身が研究したいテーマについて、大学教員のサポートによってフィールドワークを行ったりしました。私たちにとっても、高校生の様子を身近に知る、貴重な機会になりました。
◆AEOの年次報告書が学術誌プラットフォームJ-STAGEに掲載されるようになりました。
AEOではこれまで、年に1回、取組内容を年次報告書としてまとめ、冊子やオンライン掲載により発信してきました。学この度、日本最大規模の学術誌オンライン・プラットフォームJ-STAGEの掲載を希望する申請を行い、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)による審査の結果、採択されました。生アフィリエイトから複数名の大学助教が輩出され、在学中の学生アフィリエイトも研究活動を活発に行っている学生が多いことを背景にしています。これまでは、一部のスタッフが報告書の執筆を行っていましたが、今後は、学生アフィリエイト達が手分けして、その年の取組を振り返り、執筆していきます。年間の取組内容と共に、一般的な学術誌には投稿が難しいもの、例えば、AEOの教育プロジェクトにおいて研究活動を行った高校生の研究成果、学生アフィリエイトや卒業生の活動報告などもご紹介していく予定です。これまでの発行分は、こちらからご覧になれます。
◆AEO初の国際シンポジウム「学校と大学との有機的な連携のためのアクション」の開催
キャンパス公開に併せたもう一つのイベントとして、AEO初となる国際シンポジウムを主催しました。このイベントでは、中等教育と高等教育との橋渡し役として連携を牽引しているクイーンズランド大学(豪州)、オークランド大学(ニュージーランド)、東京都立大学、東京大学(日本)の専門人材5名登壇し、取組事例を発表し、連携を牽引するコーディネーターの理想的な役割について議論しました。国内外のコーディネーター役自らが議論するこのような国際シンポジウムは、知る限り他に無く、ユニークな取組となりました。イベントは、英語による同時通訳付きで、オンラインとオンサイトのハイブリッド形式で開催され、日本および海外から64名の参加登録を頂きました。
【動画】
https://youtu.be/us0riyLVVIE?si=sD5skHLkDsCQjSVD
◆アラブ首長国連邦を始めとする中東諸国の学校教員への研修プログラムの開催
アラブ首長国連邦が実施するムハメド・ビン・ザイード最優秀教員賞で選ばれた、中東諸国から14名の小中高校の学校教員の方々に対し、日本の学校教育の長所を学んでもらう、約60時間相当の教員研修を実施しました。研修講座の開発、実施に当たっては、AEOが中心となり、東大内外の様々な大学教員の方々、学校の先生方にご協力を頂きました。日本の教育の状況を海外の方々と議論することで、相対化して考える良い機会になりました。
研修では、小学校を中心とする特別活動による全人教育、高校を中心とする探究やSTEAM教育、高大連携、テクノロジーを活用した教材開発の状況の共有のほか、学校教育で書道が取り入れられていることを踏まえた書道のワークショップを開催しました。大東文化大学書道学科をはじめとする書家の方々や子供たちにご協力を頂き、東大先端研初となる書道展の開催も行いました。
◆自治体と連携した教育改革支援プロジェクト
今年度も、自治体と連携して、学校の教育課程の中での探究、STEAM教育のサポートや、学校の長期休業中に短期集中型のプログラムを実施する等、様々な活動を行いました。自治体との連携により、実践対象の子供たちだけでなく、教育行政担当者の皆さんに様々な気づきを得て頂き、当該地域の教育改革に役立てて頂きたいと考えています。
◆学会や論文での発信
AEOで行っている教育実践の内容を中心に分析し、2024年は学会発表2回、論文発表2本、講演活動を行いました。実践内容を研究として分析し、発表することで、自分たちの取組結果を客観的に振り返り、改善していきます。
【発表論文】
・理系の多様なロールモデルを女子中高生に提示する「放課後トーク」の実践と効果
・Facilitating collaboration between Japanese high schools and universities: a qualitative exploration of the role of education outreach coordinators
より詳細な活動内容は、4月発行予定の『先端教育アウトリーチ』でご報告します。
引き続き、皆様の温かいご支援をお願い申し上げます。
2024年07月02日(火)
東京大学先端科学技術研究センター(先端研)による中高生向け教育プログラム「先端研ユースアカデミー2024」のお知らせです。「先端人シリーズ」は、その一環として開催するオンライン・レクチャーです。
2024年度は、東京大学で研究を行う大学院生や若手研究員を中心に、日々どのようにして研究生活を過ごしているのか、研究で行き詰まった時はどうしているのか、また彼ら彼女らは研究者としてどのように世界を見ているのかなど研究にまつわる話を中高生の目線でトークを繰り広げる全4回シリーズを予定しています。
学校で取り組んでいる探究の時間にすぐにでも生かせるような研究のヒントがたくさん隠されています。
単発でのご参加も可能ですが、できるだけ多くの回にご参加下さい。学校の先生方のご参加も大歓迎です。今回はその第1回です。たくさんの中高生の皆さんのご参加をお待ちしています!そして私たちと活発に議論しましょう。
【開催日時】2024年7月6日 (土) 17:00 – 18:10
【会場】オンライン開催(Zoomウェビナー)
【対象者】高校生、中学生、学校関係者
【参加費用】無料
【スピーカー】
東京大学先端科学技術研究センター
先端教育アウトリーチラボ(AEO)学生アフィリエイト
小野 秀悟(東京大学大学院 学際情報学府 学際情報学専攻)
田中 麻琴(東京大学 理学部情報科学科)
納富 祐典(東京大学大学院 総合文化研究科 広域科学専攻 広域システム科学系)
【概要】
第1回:「どうしてあなたはその研究を?」
学生が研究者を目指したきっかけを話します。あらゆる進路がある中で研究者を目指したきっかけは何だったのでしょうか。そして研究者である今、やりたいことを実際に研究に落とし込んでいく中ではどのように課題やテーマを設定しているのでしょうか。
個性豊かなバックグラウンドを持つ学生が研究生活のリアルをお話しします。
【主催】
東京大学先端科学技術研究センター
【企画・運営】
先端教育アウトリーチラボ(AEO)
【注意事項】
Peatixの画面では、終了時間18:30と表示されますが、本イベントの終了は、18:10ごろを予定しております。
【お申し込み方法】
以下からお申し込みください(要事前登録)。
https://aeo-sentanjin2024-vol1.peatix.com/
2024年05月27日(月)
この度、先端教育アウトリーチラボ(AEO)が、先端研における「異分野連携ラボ」として位置づけられました。
異分野連携ラボとは、この度、先端研に新たに設けられた「研究分野の横断・融合を促し新研究分野の開拓を加速するための、附属施設に準じる研究組織」です。
先端研が進める教育機関との連携を強力に牽引し、顕著な活動実績をあげていると評価され、組織としての位置づけの確立に至りました。
2021年4月に、所内横断プロジェクトとして始動してから3年、学生アフィリエイトをはじめ、アドバイザーや客員教員等、メンバーの拡充も進んでおります。
国内の教育実践のみならず、国際的な活動も増えて参りました。
実践のみならず、それらを研究として昇華させながら、取組の検証と経験の蓄積、モデル化、仕組み化も進めています。
・子供たちが、“自分の中の常識”に囚われずに自身の可能性に気づき、新たな世界を拓くきっかけ、
・多様な学術分野と、未来の担い手になるかもしれない子供たちとの出会いの場、
・そして、参画する誰もが自身の強みを生かし、お互いが貢献し成長し合う
ーそんな教育共創を、これまで以上に積極的に進めて参ります。
引き続き、皆さまの積極的なご参加、温かいご支援をお願いいたします。
----AEOのイベント情報---------
<中高生向け>
■『高校生研究員』2024-好奇心をカタチにする-(6/18募集締切)
https://aeo.rcast.u-tokyo.ac.jp/studentresearcher2024/
■『未来の先端人シリーズ』2024
https://aeo.rcast.u-tokyo.ac.jp/sentanjin2024/
<学校・教育関係者向け>
■6/8(土)国際シンポジウム:学校と大学との有機的な連携のためのアクション
https://aeo-symposium2024jp.peatix.com/
2024年05月13日(月)
【理系女子のリアルを覗こう~放課後トーク】
毎回好評の、理系の魅力とリアルをお届けする、東大先端研AEO「放課後トーク」、第4弾。昨年度に引き続き、東大駒場リサーチキャンパス公開2024の特別イベントとして開催します。
今年も、学生アフィリエイトが中心となり、楽しいセッションを企画しています!
★開催日時:2024年6月8日(土)14:30-16:30
★開催場所:東大先端研4号館2階講堂&オンライン(ハイブリッド開催)
★登壇者:先端研AEO学生アフィリエイト&卒業生
★主な対象者:中学生・高校生・学校関係者・保護者
※女子だけでなく、男子もご参加頂けますが、現地参加の希望者が多い場合、女子を優先します。
※親子でのご参加も大歓迎です。
★詳細・お申込み:
https://aeo-hokagotalk2024.peatix.com/
【国際シンポジウム:学校と大学との有機的な連携のためのアクション】
海外トップ大学と連携してAEO初の国際シンポジウムを開催します。
海外大学や他大学の最新事例を紹介しながら、高校と大学とが広範かつ継続的に連携して、
探究、STEAM教育等を推進する仕組みやコーディネート人材について考えます。日英同時通訳付。
★開催日時:2024年6月8日(土)10:00-12:15
★開催場所:東大先端研4号館2階講堂&オンライン(ハイブリッド開催)
★登壇者:クイーンズランド大学/オークランド大学/東京都立大学/東大先端研AEO(ホスト)
★後援:クイーンズランド州政府駐日事務所、ニュージーランド大使館
★主な対象者:学校教員、大学教職員、教育行政関係者ほか、高大連携に関する国内外の大学の動向に関心がある方
★詳細・お申込み:
https://aeo-symposium2024jp.peatix.com/
【先端研ユースアカデミー2024】
ご好評いただいている、東大先端研主催の次世代育成プログラム「先端研ユースアカデミー」。ウェビナー「未来の先端人シリーズ」と課題研究の個別サポート「高校生研究員」の2本立てで実施します。
「高校生研究員」のご応募は2024年6月18日(火)までです。
是非ご応募ください!
★主な対象者:高校生、中学生
★詳細・お申込み:
https://aeo.rcast.u-tokyo.ac.jp/home/youthacademy2024/
2024年05月02日(木)
AEOでは、取組の成果を研究として可視化することにも力を入れています。
教育実践の効果そのものの検証に加え、そうした取組を推進するコーディネーターの研究や育成を行っています。
本論文は、学校と大学とが協働して次世代育成を行っていくことが求められている現状と、現場で生じている課題を分析し、解決策の一つとして、両者のギャップを埋め、取組を推進する、高度人材としてのコーディネーターの必要性を論じたものです。
是非ご高覧ください。
■論文はこちらからご覧いただけます
https://doi.org/10.3389/feduc.2024.1393183
2024年04月16日(火)
2023年度の取組をまとめた年次報告書をウェブサイトで公開しました。ご参加いただいた皆様、ご協力くださった皆様、本当にありがとうございました。AEOは益々取組を拡大し、バージョンアップしております。今年度は、学生メンバーを含めてさらにチーム化を進め、各人が強みを生かし、皆が主役になる次世代育成を実践していきます。
【2023年度の取組概況】
・ご参加いただいた生徒・教職員数:約1,300名(全国117校・団体)
・協力した先端研の研究者数:35名
・活動した学生アフィリエイト数:30名
2023年度の年次報告書は、こちらからご覧いただけます。
先端教育アウトリーチラボ 年次報告書2023
発行日 2024 年4 月14 日
発行元 東京大学先端科学技術研究センター 先端教育アウトリーチラボ(AEO)
執筆・編集 森 晶子(執筆者の名が付記されている部分を除く)
制作・デザイン 納富 祐典
2023年11月09日(木)
AEOでは、2022年度までの取組をまとめた書籍『共創する教育~皆が主役になる次世代育成の実践~』を2023年3月に発行しました。
東京大学教員の著作を著者自らが語る広場UTokyo Biblio Plazaにて紹介されていますので、ぜひご覧ください。
■UTokyo Biblio Plaza
https://www.u-tokyo.ac.jp/biblioplaza/ja/J_00208.html
2023年10月26日(木)
「先端人シリーズ」は、AEOで主催しているオンラインのレクチャーシリーズです。
2023年7月18日に開催した第2回は、辻真吾特任准教授から「プログラミングの勘所とPythonの実行環境構築」をテーマに、 Pythonを中心としたプログラミングのコツと躓きがちな環境構築の話をしていただきました。今回も、全国から多くのご参加をいただきました。
当日のアーカイブ動画はYouTubeにてご覧いただけます。
2023年10月16日(月)
先端教育アウトリーチラボ(AEO)が公益財団法人日産財団の第6回リカジョ育成賞奨励賞を受賞しました。同賞は、女子児童・生徒の理科への興味・関心を高める活動の中で、特に優れた成果を残した個人または団体を対象に、「リカジョ育成賞」を授与するものです。
【受賞テーマ】
等身大から最先端まで、多様なロールモデルとの対話から始まる未来―「放課後トーク」
【活動紹介】
先端教育アウトリーチラボ(AEO)は、 先端研における次世代育成のためのワンストップ機能として、大学のリソースと、自治体や学校、高校生以下の子どもたちとを結び、様々な教育実践を行っています。コーディネーターを中心に、先端研の約40に上る文理にまたがる学術分野の研究者の協力に加え、東大の大学院生、大学生が「学生アフィリエイト」として活躍しています。
学生アフィリエイトが中心となって開催する象徴的な取組として、2021年度から、理系女子のリアルと魅力を多面的に伝える「放課後トーク」というイベントを、年に1回の頻度で開催しています。この度の受賞対象となった2022年度(第2回)の開催では、学生生活だけでなく、その後のキャリアパスや理系分野の可能性等も伝えるべく、学部生や博士課程の学生に加え、女性エンジニアや、ジャズピアニスト・数学研究者等、多彩な活動を展開する中島さち子氏、世界的ファッションデザイナーで、JSTの輝く女性研究者賞(ジュンアシダ賞)を提供している芦田多恵氏をゲストとして招きました。中学生・高校生に加え、保護者や学校教員の参加も可能とし、親子での参加も見られました。
2023年09月20日(水)
9月12日(火)に、中高生向けウェビナー「先端人シリーズ」第3回 「文系(社会学系)からみたデータサイエンス活用の可能性」 を開催しました。ご参加下さった皆さま、ありがとうございました。
社会包摂システム分野の近藤武夫教授による教育インクルージョンのお話と、先端データサイエンス分野の上田宏生特任講師のクロストーク、AEOのメンバーも大変勉強になりました。
先端人シリーズ第4回開催案内
次回の「先端人シリーズ」第4回は、今年度最終回です。
多くの方のご参加をお待ちしています!
日 時:10月16日(月)16:10-17:30
テーマ:拡張現実とデータサイエンスの可能性
登壇者:身体情報学分野 稲見昌彦教授 / 先端データサイエンス分野 上田宏生特任講師
★詳細・お申込みはこちら
https://aeo-sentanjin2023-4.peatix.com/
2023年09月06日(水)
AEOでは、毎月多数の教育実践を行っていますが、ここでは、AEO基金によるご寄付を活用し、2023年4月から8月にかけて実施した取組をご報告します。
6月
◆理系女子のリアルを覗こう「放課後トーク」の開催
「放課後トーク」とは、先端教育アウトリーチラボ(AEO)で2021年度から開催している、主に女子中高生に対し、AEOで活動する学生達(学生アフィリエイト)を活用し、多様な理系のロールモデルとの出会いと対話の機会を創出するイベントです。
・2023年6月に開催した第3回は、AEOの継続的な教育プログラムに参加した3名の女子高校生にインタビューを行い、企画の枠組を固めた上で、具体的なトピックスや進行方法については、AEOで活動する学生達が主導してプランニングしました。
・先端研のキャンパス公開のイベントの1つとして実施し、先端研での現地開催に加え、遠隔地の方も参加できるよう、オンライン参加も可能なハイブリッド形式で開催しました。
・前半は登壇者によるトーク、後半は登壇者等と参加者とのグループディスカッションを行いました。終了時間過ぎても高校生の皆さんが残って話を続けるなど大変盛り上がり、好評を得ました。イベントの実施効果は今後分析し、発表を予定しています。
◆「放課後トーク」が公益財団法人日産財団の第6回リカジョ育成賞に選ばれました。
女子中高生への普及活動として多様なロールモデルとの出会いを提供していること、中でも、大学院生や大学生を活用していること等が評価され、奨励賞を受賞しました。
◆ウェビナー「先端人シリーズ」2023
第1回~「データサイエンスの概要と歴史的背景」の開催
・先端研で主催する次世代育成プログラム「先端研ユースアカデミー」が今年も始動。
・第一段は、オンラインウェビナー「先端人シリーズ」。今年度から先端研で始動したデータサイエンス・イニシアティブを軸とし、理論から実習、異分野融合など、多岐に亘る内容の全4回シリーズで設計しました。データサイエンスは、膨大なデータから、計算科学や数学、機械学習などを用いて有益な情報を発見するための手法です。
・第1回は、先端データサイエンス分野上田宏生特任講師から、「データサイエンスの概要と歴史的背景」についてお話頂き、全国から中高生のご参加がありました。
・オンライン配信事務局は、学生アフィリエイトが中心となって運営しています。
・聞き手役は、修士課程の学生アフィリエイトが登壇し、高校生にも分かり易いよう、質問を挟みながら進行しました。配信中、視聴者の皆さんからも沢山の質問が寄せられました。
★アーカイブ配信をしておりますので、ぜひご覧ください。動画編集も、学生アフィリエイト等、AEOのメンバーが行っています。
https://youtu.be/K_KLFRULGco?si=lh241TaVMImZpljk
7月
◆ウェビナー「先端人シリーズ」2023
第2回~「プログラミングの勘所とPythonの実行環境構築」開催
・第2回の先端人シリーズは、Pythonに関する沢山のご著書やなどでもご活躍の、辻真吾特任准教授による「プログラミングの勘所とPythonの実行環境構築」。今回も、全国から多くのご参加がありました。
・聞き手役は、修士課程の学生アフィリエイトが務めました。
◆全国の学校からのお申込みに応じ、毎月「先端研リサーチツアー」を開催中
・AEOでは、先端研の研究室を見てみたいという学校または自治体からのご要望に応じ、「先端研リサーチツアー」を開催しています。現在の形でお受入している2022年6月以降、継続的に全国の学校からお申込みが続いています。
・2023年4月~8月は、仙台、奈良、石川、山口、富山の学校からAEOを通じてご来所がありました。
・できるだけ学校の目的意識に沿った形でお受け入れすることで、教育効果を高められるよう、事前の確認や必要に応じお打ち合わせを行い、来所目的や希望内容を確認し、プランニングをしています。
・当日は、先端研の研究者による最先端のレクチャー、質疑応答、研究室見学を行うことに加え、学生アフィリエイトとの交流会を行い、学生から、自身の研究内容に加え、学生生活、高校時代や現在の研究分野の志望動機等、リアルな体験談等を提供してもらいます。話が進むにつれ、子どもたちからどんどん等身大の質問が出てきます。
・加えてAEOでは、こうした体験学習が子どもたちにとってどのような効果があるのか、事前事後のアンケートや当日の様子の記録、事後のフォローアップミーティング等を通じて効果を検証し、実践をブラッシュアップすることに努めています。
・これまでの私たちの検証によると、相当数の生徒が、教科や科目の枠組を超え、教科横断型で文理融合的な視座を得たことが示唆されました。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjet/advpub/0/advpub_S47076/_article/-char/ja
8月
◆「高校生研究員」夏期集合型プログラムの開催
・「先端研ユースアカデミー」の一環として、学校の探究活動(課題研究)等における自分の研究テーマを、もっと深く追究したい、という高校生や中学生に対して、AEOの学生アフィリエイト(大学院生等)等がメンターとなって個別サポートを行います。
・選抜された11名の高校生研究員を対象に、生徒1名あたり、1名以上の大学院生や若手研究者等をメンターとして配置し、日頃から相談しやすい体制を整え、可能な場合はフィールドワークや実験等を行いながら年度末まで活動します。
・8月8日は、終日を使って夏期集合型プログラムを開催し、高校生研究員同士、また、高校生研究員とメンターとの活発な議論が続きました。
【夏期プログラムコンテンツ】
・近藤高志教授(副所長)及び森晶子特任研究員によるオリエンテーション
・近藤薫特任教授(東京フィルハーモニーコンサートマスター)率いる弦楽四重奏によるアートプログラム
・博士課程の学生アフィリエイトによる先行研究の調べ方、研究倫理等のレクチャー
・駒場キャンパスツアー&ランチ会
・岡本尚也客員上級研究員(『課題研究メソッド』著者)
・高校生によるプレゼンテーション
・メンター役の学生アフィリエイトと高校生とのグループディスカッション
学生の能力開発:AEOの活動は、高校生以下の子どもたちの学びに寄与すると共に、プログラムを実施する学生アフィリエイトにとっても、プレゼンテーション能力の開発、コミュニケーション能力、チームワーク、企画運営能力等、様々な能力開発に役立っています。
仕組み作りとコーディネーター人材の育成:こうした「教育共創」を継続的発展的に実現可能とするためのメカニズムの研究開発や人材育成にも取り組んでいます。
今回ご紹介したものは、AEOの活動の一端ですが、ご支援をもとに、様々な取組が実現しています。今後も、取組を進めていくには、AEO基金による皆さまのお力添えが不可欠です。引き続き温かいご支援を宜しくお願い致します。
2023年06月05日(月)
AEOは、次世代育成のためのワンストップ機能として、先端研の 40 以上の多様な学術分野の研究者や学生たちとともに教育アウトリーチを出発点に、持続可能で発展的な探究・STEAM 教育モデルの開発をめざしています。この目的の実現に向け、2022年度には様々な取組を実施しましたので、それらを具体的に紹介します!
■自主プログラムによる中高生への探究・STEAM 教育
・先端研ユースアカデミー
2022 年度から開始した、先端研の自主企画プログラムです。「先端人シリーズ」と「高校生研究員」の2つの無料コンテンツを提供しています。
「先端人シリーズ」
トップレベルの研究者によるレクチャーに、放課後の時間帯に、どこからでもオンラインで気軽に参加できるオンラインレクチャー
「高校生研究員」
自身が追究したい研究テーマが既にあり、発展的に取り組みたい生徒を個別サポート
夏季集合型プログラム
■学校や自治体からの希望に広く対応したアウトリーチ
・先端研リサーチツアー
主に以下の内容で、計2時間で実施しています。
① キャンパスを回りながら先端研の概要紹介
② 研究者のレクチャー及び質疑応答
③ 研究室訪問
④「学生アフィリエイト」との交流会
⑤ 総括
※学校や自治体からのお申込みに限定しております。
■社会的課題に関する発信等
・放課後トーク~理系女子のリアルを覗こう~
世界的に見ても特に日本では理系分野に女性が少なく、その状況は東京大学も同じです。こうした社会課題を背景に、理系に進むべきか迷っている、又は、進みたいと思いつつ悩んでいる女子中高生に対し、理系の魅力やリアルを伝え、多様なロールモデルとの出会いを提供する場として、AEO では、2021 年度から、「放課後トーク」という座談会スタイルのイベントを提供しています。
・教育アウトリーチシンポジウム
様々な研究者の方々にご登壇頂き、先端研の教育アウトリーチの在り方などを発信しています。
・海外からの高校生の訪問受入
先端研は、海外との往来も盛んです。AEO では、アラブ首長国連邦(UAE)、オーストラリアのクイーンズランド州などの高校生を受け入れました。
■自治体等との連携による教育改革支援
・東京都立立川高校創造理数科における教育実践システム構築への支援
先端研は、2019 年度より東京都教育委員会と連携協定を結んでいます。2022 年度、都立立川高校における都立校初の創造理数科が設置されたことに伴い、文理融合等の観点から先駆的で高度な教育実践システムの構築に向け、協力しています。先端アートデザイン分野 (AAD) の研究者による音楽やデザインのセッション、学生アフィリエイトが課題研究のサポート等を行っています。
・東京都立日比谷高校理数探究基礎への支援
公益財団法人星陵会との連携事業として、都立日比谷高校において、2022 年度に学年必修で新たに導入された理数探究基礎の支援を行いました。当該支援の目的は、高校の新科目「理数探究基礎」の充実を支援し、将来、科学技術分野における新領域の開拓等のイノベーションを興す人材育成に寄与すること、理系の面白さや可能性に気づいてもらうと共に、理数的な見方・考え方の力を鍛えることで、理系におけるジェンダーバランスの是正に寄与することを狙いとしています。
※2022年度の取組について、詳細は「年次報告書2022」に記載しております。ご覧ください。
<次世代リーダーを皆で育てるAEO教育共創基金>
<次世代リーダーを皆で育てるAEO教育共創基金>
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