これまで通り、看護学研究を牽引する若手研究者の育成に尽力してまいります。国内外の看護研究者による多分野にわたるセミナー以外にも、春のSpring International Program、夏のUTokyo Nursing International Confarenceといった国際的なシンポジウムにも注力し、若手研究者にとってより一層意義深い機会となるよう努めてまいります。また、目白台プロジェクト「しあわせ社会実現プロジェクト」はいよいよ活動を始めます。ケアの担い手が不足する超高齢社会を目前に、地域全体のケア力を上げる取り組みです。開設する「東大GNRCオープンラボ」は地域交流の拠点として、暮らしの保健室となる場所、住民が子育てや介護について学べる場所、看護師・介護職・学校の先生などケアに関わる専門職の方々をサポートする場所、となることを目指します。
さらに、自身の研究に専念する時間も確保いただいたため、国際誌への投稿に至ることができました(業績1)。また、現在参加している研究プロジェクトでは、母子保健領域に焦点化しつつ(業績2)、医学・工学・看護学を基盤とした研究を地域に根差して展開・実装しています(業績3-4)。この研究の成果は、2025年2月に開催されるThe East Asian Forum of Nursing Scholars 2025などの国際学会でも、口頭発表する予定です(業績5)。このように、異分野融合型の研究を現場に溶け込んで実践的に学び、海外の研究者との交流を通して視野を広げていく機会を得られていることは、本センターを支えてくださる皆様のご支援のおかげであるものと、深く感謝しております。
2024年度の業績一覧(2025年1月10日時点)
1. Mana Shirouchi, Yuka Sumikawa, Kyoko Yoshioka-Maeda, & Noriko Yamamoto-Mitani. (2025). How did home care nurses support COVID-19 patients in Japan? A qualitative study. Japan Journal of Nursing Science, 22(1), e12646.
2. 宮井雪乃, 城内愛, 横堀花佳, 辰亥佳奈, 本田千可子, 松本博成, 前田明里, 吉岡京子
(2024年10月). 日本における新生児訪問と乳児家庭全戸訪問事業の評価:スコーピングレビュー. 第83回日本公衆衛生学会総会抄録集, 270. 口演.
3. 岡田慶太, 吉岡京子, 松本博成, 本田千可子, 城内愛 (2024年9月). 地域で発育性股関節形成不全を早期発見・治療につなげる意義. LIFE2024講演抄録集. 口演.
4. 吉岡京子, 松本博成, 本田千可子, 城内愛, 大木亮祐, 中川桂一, 富井直輝, 金城健, 青木清, 岡田慶太 (2024年9月). 看護職による新生児・乳児への家庭訪問での股関節超音波検査:実装上の課題. LIFE2024講演論文集. 口演.
5. Mana Shirouchi1, Chikako Honda, Hiroshige Matsumoto, Misa Shiomi, Noriko Hosoya, Kyoko Yoshioka-Maeda (2025年2月). Challenges in Acquiring Ultrasound Hip Screening Techniques for Nurses Conducting Home Visits for Newborns and Infants: An Observational Study Based on Video and Images. 28th East Asian Forum of Nursing Scholars. 口演
2023年度は、1年を通してポスドクプログラムに参加しました。そこでは、研究スキルの向上だけでなく、これまでに経験したことのない研究手法やテクノロジー、それに付随する科学哲学、理論を多様な角度から学びました。このような先進的な博士取得後の教育プログラムは、日本で唯一であり、看護研究の新たな可能性と、発展のための示唆を得ることができました。
また、自身研究を深め、International Association of Gerontology and Geriatrics にて研究成果を発表する機会を得ることもできました。また、Spring international programなどの国際的な学術プログラムでは、企画から運営にまで携わり、海外の研究や研究者と関わる、大変貴重な機会を得ました。
GNRCのポスドクとして過ごしたこの1年間は、1人の研究者として今後どのように歩み、社会にどのように貢献していくかを、じっくりと考える貴重な時間となりました。また同期のポスドクとの関係性は一生の宝です。これからの研究者人生の初期に学びを広げ、深め、ネットワークを構築することができたことは、大変意義深いものでした。ここで受けた恵みを還元し、看護学発展のリーダーとなるべく努力を続けていきます。
ナーシングレクチャーシリーズ:世界のトップ看護研究者から若手研究者に贈るメッセージ(第1回~第5回)までをオンラインで開催しました。世界中のトップ看護研究者からの貴重なメッセージを国内外の皆様にお届けすることができました。また、センター専任特任教授による英語論文執筆指導コースExcellence in Academic Writingの開催、対面/オンラインによる直接指導が行われ、若手研究者にとって大変貴重な機会となりました。
2)異分野融合型イノベーティブ看護学研究を推進する若手研究者の育成
①ポスドクプログラム
2019年4月より起用した2名のポスドクがさらに1年継続し、2020年4月より、1名のポスドクを新規に雇用しました。3名はメンターの指導のもと、それぞれヘルスケアアウトカムリサーチ、リバーストランスレーショナルリサーチを遂行した。センターの教員による異分野融合型イノベーティブ看護研究に関するポスドクセミナー、加えてグローバルリーダーになるためのプログラムとして特任教授Ardith Doorenbos氏(The University of Illinois, Chicago)、Carolina D. Weller氏(Monash University), Sonae Yeo氏(The University of North Carolina, Chapel Hill)を招聘し、ポスドクセミナーを開講しました。
②学外の若手研究者の育成
学内看護学系大学院生・臨床看護師、学内他専攻大学院生、学外看護学系若手研究者・大学院生にもポスドクセミナーを公開しました。その他、学外看護学系若手研究者の研修を受け入れ、研究に関する技術提供や実験室の提供をしています。ポスドクセミナーは、のべ1763名の参加がありました。また、学外看護学系若手研究者の研修に2名を受け入れ、研究に関する技術提供や実験室の提供を行いました。
2. 寄附金の使途・収支報告
1)外国人研究者招聘およびセミナーの開催
前述の、University of North Carolina Chapel Hill(アメリカ)のSonae Yeo教授の招聘に必要な費用の一部を寄付金より拠出しました。その結果、ポスドクを含む若手研究者を対象としたLogical Writing for Nurse Scientist Seminar 2020を開催することができ、ポスドク2名を含む、10名が参加しました。Yeo教授から、読み手にとって分かりやすく、ロジカルかつシンプルに、また説得力をもって英語論文を書くために必要な知識やスキルを学ぶことができました。同時に、各自がすでに書き上げた論文を持ち寄り、毎回講義の前に丁寧に全員で読み合い、講義の中でフィードバックし合うことで、学びを確実に定着させることができ、非常に効果的な学びの機会となりました。また、その中からすでに2本の論文が受託されています。
②グローバルな展開:8月に東京大学においてサマープログラムを開催し、20名(The Chinese University of Hong Kong 11名、University of Hong Kong 4名、The University of Pennsylvania 3名、The University of British Columbia 1名、Mahidol University 1名)の参加を得ることができました。本プログラムでは、日本の医療制度や看護師教育制度について理解を深めるとともに、各領域別研修において専門的技術の体験を行い、若手研究者や大学院生の国際的な研究活動の促進を目指しています。国際共同研究に関しては、University of Amsterdam(オランダ)、The Nursing Institute of Muhammadiyah Pontianak(インドネシア)、Hong Kong Polytechnic University(香港)、 Curtin University(オーストラリア)との共同研究4件を新たに開始しております。
③広報活動:パンフレット(日本語版、英語版)を改訂し、国内看護系大学へ送付するとともに、国際学会等で配布しました。海外の看護学研究者、および医師や工学研究者など他職種の訪問(見学)対応、国内外の学会等の講演を行い、ウェブサイトを通して当センターに関する情報を発信しています。2019年は、The University of British Columbia (カナダ)1名、Private University for Health Sciences, Medical Informatics and Technology(オーストリア)1名、Deakin University(オーストラリア)1名、Indiana University(米国)1名、Innovation Center of Nursing Research(中国)1名、UCLA(米国)1名、Monash University(オーストラリア)1名、University of Sunshine Coast(オーストラリア)1名の訪問(見学)対応を行いました。3月には、The University of Western Sydney、The University of Queensland、The University of Adelaide、Deakin University、Monash University(いずれもオーストラリア)を訪問し、若手研究者育成に関する情報交換を行い、シミュレーション教育や情報通信技術を用いた教育に関する今後の活動の示唆を得るとともに、部局間協定や招聘、交換留学プログラムなど、今後の交流活動について話し合いました。また、海外にて7件の招聘講演を行いました。
2)異分野融合型イノベーティブ看護学研究を推進する若手研究者の育成
①ポスドクプログラム:2019年3月に3名のポスドクを輩出し、それぞれ大学教員として就職しました。4月より2名のポスドクを新規に雇用し、メンターの指導のもと、それぞれヘルスケアアウトカムリサーチ、リバーストランスレーショナルリサーチを遂行しました。センターの教員による異分野融合型イノベーティブ看護研究に関するポスドクセミナー、加えてグローバルリーダーになるためのプログラムとしてSally Thorne氏(The University of British Columbia)、Joan E. Haase 氏(Indiana University)、Carolina D. Weller氏(Monash University)を招聘し、ポスドクセミナーを開講しました。講義だけでなく、レビューの過程や英語論文の執筆などの実際について直接指導を受けることができた貴重な機会となりました。
2018年7月 University of Pennsylvania(米国) よりSarah H. Kagan教授を招聘し、ポスドクセミナー「How to write a research paper in English」「Leadership in Nursing Research」を開講
2018年8月 International Summer Program for Skin Integrity in Japan 2018を開催
2018年9月 The University of California, San Francisco (米国)よりMargaret I. Wallhagen教授を招聘し、ポスドクセミナー「How to write a research paper in English」「Leadership in Nursing Research」を開講
2018年10月 ポスドクセミナー「質的研究法のセミナー」を開講
2019年2月 ポスドクセミナー「看護理工学ハンズオンセミナー」を開講
2019年2月 The University of British Columbia (カナダ)よりSally E. Thorne教授を招聘し、ポスドクセミナー「How to write a research paper in English」「Leadership in Nursing Research」を開講
2019年3月 National Institute of Nursing Research(米国)の前ディレクターPatricia A. Grady氏を招聘し、特別講演を開催
寄付金の用途
2018年度の基金からの支出の主な使途はInternational Summer Programの会場費でした。2018年8月に東京大学伊藤国際ホールにおいて、International Summer Program for Skin Integrity2018を日本創傷・オストミー・失禁管理学会との共催で開催しました。プログラムの目的は、若い研究者のグローバルな視点を広め、最新の研究知見を紹介し、日本の創傷ケアをリードする創傷・オストミー・失禁看護師の国際化を促進することでした。 イギリス、インドネシア、オーストラリア、サウジアラビア、タイ、台湾、中国、デンマーク、フランス、ベトナム、香港、メキシコ、日本の13か国から50名の受講者が参加され、 褥瘡や慢性浮腫の予防や治療に関する研究や講演を初めとして、幅広いトピックで講演がなされました。国内外の若い研究者が活発に発表や討論に参加し、交流と研鑽を深める機会となりました。
海外から著名な研究者を招聘し、特別講演を開催(Christine Moffatt, CBE先⽣(Nursing Nottingham Trent University, University of Nottingham, UK))
<グローバルナーシングリサーチセンター基金>
<グローバルナーシングリサーチセンター基金>
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<グローバルナーシングリサーチセンター基金>
<グローバルナーシングリサーチセンター基金>
<グローバルナーシングリサーチセンター基金>
「介護する人(H)」「介護される人(C)」の2極分離の状態と感じます。(C)でも人を支援する能力が残っている場合が多いので、そのチャンスを与えれば(C)は生きがいを感じ(H)もより質の高い支援が可能。ぜひパラダイムチェンジを!
<グローバルナーシングリサーチセンター基金>
<グローバルナーシングリサーチセンター基金>
<グローバルナーシングリサーチセンター基金>
<グローバルナーシングリサーチセンター基金>
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2024年12月05日
10,000円
則子さん、頑張られていますね! 高齢者がますます増える社会に対して、新しい実践の形を看護の立場から提供し、実践を通してより良いモノにと作り上げていかれる挑戦は素晴らしいですね! 超過労&慢性疲労の毎日と推察しますが、どうぞご自身も大切になさってください。成功をお祈りしています!! <グローバルナーシングリサーチセンター基金>
吉岡 京子
2024年07月19日
100,000円
グローバルナーシングリサーチセンターと目白台プロジェクトのさらなるご発展を祈念申し上げます。<グローバルナーシングリサーチセンター基金>
仲上 豪二朗
2024年07月16日
100,000円
看護学の発展と若手研究者の育成を目指して、教職員一同邁進してまいります。この活動が未来のケアの礎となり、人々の健康と幸福に貢献することを信じています。 <グローバルナーシングリサーチセンター基金>
深堀 浩樹
2024年07月03日
100,000円
文京区・目白台から看護学が主導して日本中・世界中にしあわせな地域づくりのノウハウが発信されますことを願っています。何かできることがあればお申し付けください! <グローバルナーシングリサーチセンター基金>
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2024年06月21日
10,000円
時代が必要とする研究と思います。微力ながら応援させていただきます。 <グローバルナーシングリサーチセンター基金>
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2024年06月11日
10,000円
しあわせな社会のために、地域のために、応援しています。 <グローバルナーシングリサーチセンター基金>
松本 博成
2024年06月10日
10,000円
目白台プロジェクトの発展を祈念します <グローバルナーシングリサーチセンター基金>
鎌田 尚子
2024年06月10日
100,000円
解剖学や産科学を学んだ旧校舎が懐かしい。新しい時代の町のこどもと高齢者が共に助け合って学ぶ、健康と安全と癒しのセンターであれ。 <グローバルナーシングリサーチセンター基金>
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2024年05月22日
10,000円
応援しています。 <グローバルナーシングリサーチセンター基金>
堀口 一明
2024年05月16日
50,000円
ケアイノベーションを期待しております <グローバルナーシングリサーチセンター基金>
春名 めぐみ
2024年05月07日
100,000円
次世代の研究者育成と目白台プロジェクトの発展を祈念いたします。 <グローバルナーシングリサーチセンター基金>
三宮 柾名
2024年04月11日
10,000円
応援しています! <グローバルナーシングリサーチセンター基金>
村嶋 幸代
2024年04月10日
2,500,000円
東京大学の看護学は非常に重要です。研究を進めて、世界をリードしてください。そして、卒業生・修了生を沢山輩出してください。 <グローバルナーシングリサーチセンター基金>
池田 真理
2024年04月10日
100,000円
コミュニティとともに歩む新しいケア社会に向けて、応援になれば幸いです。自分のその一員となり、人々の幸せにコミットしたい思います。 <グローバルナーシングリサーチセンター基金>
八十川 紀夫
2023年01月05日
300,000円
非常事態は別として、ロングランでの介護支援は 「介護する人(H)」「介護される人(C)」の2極分離の状態と感じます。(C)でも人を支援する能力が残っている場合が多いので、そのチャンスを与えれば(C)は生きがいを感じ(H)もより質の高い支援が可能。ぜひパラダイムチェンジを! <グローバルナーシングリサーチセンター基金>
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2022年12月19日
100,000円
貴センターの益々のご発展を祈念申し上げます。 <グローバルナーシングリサーチセンター基金>
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2022年02月16日
200,000円
看護学の更なる発展に期待しています。 <グローバルナーシングリサーチセンター基金>
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2021年08月03日
300,000円
グローバルナーシングリサーチセンターの新たなステージの展開を期待しています! <グローバルナーシングリサーチセンター基金>