動物言語学プロジェクト

動物たちの言葉がわかる未来へ

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プロジェクト設置責任者

動物言語学プロジェクト 東京大学先端科学技術研究センター
准教授 鈴木俊貴

今年度寄付総額
12,648,718円
今年度寄付件数
55件
現在の継続寄付会員人数
14人

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東京大学へのご寄付には税法上の優遇措置が適用されます。

動物言語学プロジェクトとは

動物たちの言葉がわかる世界。誰もが一度は夢みたことがあるのではないでしょうか?
本プロジェクトでは、野生動物やペットたちが鳴き声やしぐさを使ってどのような会話をしているのか科学的に解き明かし、動物たちの言葉がわかる未来の実現をめざします。

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動物の言葉を解き明かす新しいサイエンス

動物たちの会話を描いた物語は世界中にたくさんあります。しかし、現実世界の動物たちが鳴き声やしぐさによって何を伝えているのかは、今でも大きな謎に包まれています。「言葉を持つのは人間だけ」という先入観が、動物の言葉の研究を大きく遅らせてきたのです。

この状況を踏まえ、2023年4月、「動物言語学(Animal Linguistics)」という新しい学問分野を東京大学に立ち上げました。動物行動学や認知科学、言語学の知を融合し、動物たちの言葉の力を探究する世界初の学問です。本プロジェクトでは、哺乳類や鳥類、両生類など、さまざまな動物たちを対象に言葉の力を解き明かし、動物言語学を世界に向けて発信します。

多くのメディアに取り上げていただいたおかげもあり、現在、動物言語学への社会の関心は高まりつつあります。しかし、生まれたばかりの新しい学問分野を、長期的な視野のもと支援する研究費はほとんどありません。動物言語学を世界的に確立し、新たな歴史を創り上げていくためには、みなさまのご支援が必要です。

動物たちの言葉のわかる未来の実現に向けて、皆様のご支援を賜りますよう心よりお願い申し上げます。

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言葉を持つ鳥、シジュウカラ。動物言語学創設のきっかけとなった野鳥。研究内容は中学校の国語の教科書にも掲載されています。
 

設置責任者からのメッセージ

古代ギリシア時代から「言葉を持つのは人間だけだ」と信じられてきました。動物たちの鳴き声やしぐさは、単なる感情の表れであり、具体的な意味は持たないと考えられてきたのです。しかし、この常識を打ち破る革新的な発見がありました。15年以上におよぶ野外研究の結果、野鳥のシジュウカラが単語や文を操って会話していることが明らかになったのです。

例えば、シジュウカラには天敵の種類を伝える単語があります。ヘビをみつけると「ジャージャー」と聞こえる特別な声をだし、この声を聞いた周りのシジュウカラたちはあたかもヘビを探すかのように地面を見下ろします。一方、空にタカをみつけると「ヒヒヒ!」と鳴きます。この声を聞くと、タカに襲われないように藪に逃げたり、空を見上げたりします。

それだけではありません。シジュウカラは、鳴き声を組み合わせて文章を作ることもできるのです。例えば、「ピーツピ・ヂヂヂ」は「警戒して・集まれ」という2語文です。組み合わせにはルールがあり、それに反すると正しく意味が伝わらないこともわかってきました。つまり、文法まであるのです。

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ヘビを示す「ジャージャー」という声に地面を探すシジュウカラ(左)。タカを示す「ヒヒヒ」には上空を警戒する(右)。
 

シジュウカラにみつかった人間の言葉との共通点。この発見は、言葉を持つのは人間だけではなく、動物たちにもかれらなりの言語がある可能性を示しています。動物たちは私たちが想像するよりもずっと豊かな思考のなかでこの地球に生きているのかもしれません。

動物たちが何を考え、何を話しているのかを解き明かす本プロジェクトが、人間と動物が真の意味で共生できる未来への架け橋となれば幸いです。

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身近な野鳥が奏でる美しく多様な鳴き声。一体どんな意味を伝えているのでしょうか?
 

モットー

動物言語学プロジェクトで最も大切にしていることは、動物たちの暮らしに密着し、かれらの言葉(鳴き声やしぐさ)の意味を解き明かす姿勢です。動物たちの言葉の本来の意味や役割を調べるには、できるだけ自然な状況で、かれらの会話の実態を調べるのが最良だと考えます。

自然のなかで野生動物に密着し、かれらの会話を調べることは簡単なことではありません。長期的なフィールドワークや動物種に応じたさまざまな工夫が必要です。森の中に100個以上の野鳥用の巣箱を仕掛けたり、赤外線カメラやサーモカメラを用いて夜行性哺乳類の行動を追跡したり。時には、超音波(私たちの耳には聞こえない高周波の音)を録音するため、特殊なマイクやレコーダーを使用したり、しぐさ(ジェスチャー)の意味を調べるためにロボットを開発したりする必要もあるでしょう。

私たちと共に暮らすペットについても同様です。イヌやネコ、インコなど、ペットたちの多くは人間の暮らしの中で生きるように進化してきた動物です。かれらがどのようにコミュニケーションをとっているのかを明らかにするためには、飼い主さんの長期的なご協力のもと、できるかぎり普段の生活の中で調べることが必要です。

動物たちの生活に沿った観察と実験の積み重ね。地味ではありますが、動物の言葉を真に理解するためには地道に進めるほかありません。動物言語学プロジェクトでは、一歩一歩丁寧に、学生や研究員らと協力しながら、さまざまな動物たちの言葉の解明に全力を注ぎます。


野生動物からペットまで、さまざまな動物たちの暮らしに密着し、言葉の意味を探究します
 

動物の言葉がわかると未来はどう変わる?

動物の言葉がわかる。それだけでも、私たちの暮らしはもっとわくわくするものへと大きく変わることでしょう。しかし、動物言語学の叶える未来はそれだけにとどまりません。言葉を理解するということは、種という壁を越え、動物たちの本来の姿を知らなければできないこと。動物言語学はヒトと動物たちを隔てる壁を越えるための階段となり、私たちの自然に対する価値観を大きく変えて、より平和で豊かな未来への扉をひらくことでしょう。そんな輝かしい未来の可能性を一緒に探ってみませんか?

 

動物言語学が創造する未来

(1)人間と動物の関わり方の改善
動物たちの言葉の意味を正しく理解することは、かれらの思考を理解することに直結します。動物言語学の成果は、野生動物やペットとのかかわり方、動物園における動物福祉(環境エンリッチメント)などを大きく改善すると期待できます。

(2)豊かな自然観をはぐくむ
スズメやメジロ、シジュウカラといった身近な動物の言葉の意味を解明できれば、社会の自然環境への関心を高めることができるでしょう。このことは、SDGsの達成や自然環境の保全に寄与するだけでなく、次世代の子どもたちが自然のしくみや大切さを学ぶ上でとりわけ重要な意味を持ちます。動物言語学を通して、社会全般に豊かな自然観をはぐくみたいと考えています。

(3)人間と動物が会話する未来をめざして
動物たちの言葉の力を解き明かすことで、将来的に、人間と動物との会話を実現できるかもしれません。コミュニケーションの取り方は動物の種類によってさまざまですが、人間が思っている以上に動物たちは私たちのことをよく観察しています。本プロジェクトでは、動物たちの言葉を一方的に理解するだけではなく、人間から動物へ種の壁を越えて語りかける未来に向けた応用研究も進めていきます。


これまでの研究内容をまとめた論説文が中学の国語の教科書に掲載されています。学校教育と連携し、次世代の子どもたちに豊かな自然観をはぐくみます。
 

ご寄付のお願い

シジュウカラ一種の言葉を調べるためにも15年以上の歳月が必要でした。今後、学生や研究員と協力し、他の動物たち(野生動物やペット)の言葉の世界を解き明かすには、研究を長期的に続けるための資金(調査地での滞在費や移動費、研究機材の購入費など)が欠かせません。また、次世代の動物言語学者の育成や研究成果を環境教育に還元するためにも多くの資金が必要です。この可能性に満ちた新しい学問分野を世界に発信するため、皆様のご支援を賜りますよう心よりお願い申し上げます。

皆様からのご寄付は、主に以下の目的に大切に活用させていただきます。

・野生動物の言葉を研究するための長期的フィールドワークの実施
・ペットと飼い主のコミュニケーションに関する研究の実施
・録音・録画、データ解析、DNA分析などに必要な機材の整備
・東京大学 動物言語学分野 鈴木研究室の研究環境の向上
・学校教育と連携した研究活動の推進と子どもたちへの豊かな自然観の育成

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World OMOSIROI Award を受賞しました!

2024年01月19日(金)

鈴木俊貴准教授がナレッジキャピタルのコアバリューである『OMOSIROI』を広めるための国際的な賞、World OMOSIROI Award を受賞しました。

詳細はこちらをご覧ください。


★授賞式(2月17日)についてはこちら
 

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寄付目的・支援先を指定できます
お名前 日付 金額 コメント
******** 2024年08月27日 300,000円 八ヶ岳山麓に別荘を所有しており普段から野鳥を観察しているため当分野の研究には大変関心があります。
<動物言語学プロジェクト>
田村 梨紗 2024年07月30日 1,000円 omoshiroi Awardのプレゼン動画を拝見し、感銘を受けました。シジュウカラの観察について以前から面白いと思っていましたが、人間と動物の関係性について共感しました。より多くの方が自然への解像度を高め、素晴らしさに気付くことができればと思います。
<動物言語学プロジェクト>
則武 孝志郎 2024年06月27日 50,000円 非常に興味深く、進展を期待しています!
<動物言語学プロジェクト>
羽場 英臣 2024年05月29日 3,000円 動物と意思疎通出来たら凄いです!
応援してます!
<動物言語学プロジェクト>
西村 拓 2024年03月26日 10,000円 先生の研究成果をきっかけに野鳥観察を始め、今では自分に欠かせない趣味となりました。ささやかではございますが、先生のご研究の益々の発展を応援しております。
<動物言語学プロジェクト>
******** 2024年02月14日 10,000円 昨年1月に新宿御苑のベンチでスタバコーヒーを飲んでいただけなのに、ピーツピ・ジジジで群れで集まられました。そんな風に思われているのかと、とてもショックでした。鈴木先生の研究のご成果で言い返したく、少額ですがそのお手伝いになればと。応援しています!(※私はモズではありません笑)
<動物言語学プロジェクト>
シルヤマキ 佐智子 2024年02月12日 10,000円 『いまこそ種の壁を越えよう』に賛同します。鈴木先生の小鳥や動物への愛情と寄り添い方に明るい未来を感じます。偉大な研究の小さな一助になれますように。
<動物言語学プロジェクト>
******** 2024年02月09日 10,000円 少額ではありますが、研究にお役立ていただければ嬉しいです。
<動物言語学プロジェクト>
目黒 未来子 2024年02月03日 10,000円 動物と話すことに興味があり、アニマルコミュニケーションを勉強している者です。
先生の研究がますます発展しますように!応援しています!
<動物言語学プロジェクト>
******** 2024年01月31日 50,000円 応援してます!
<動物言語学プロジェクト>
******** 2024年01月28日 10,000円 幅広い人々と分野に影響を与える研究で面白い!
<動物言語学プロジェクト>
******** 2024年01月27日 10,000円 自分の人生をかけて、研究に向き合う全ての研究者さんを尊敬します。身体が資本ですので体調管理に気をつけて引き続き研究頑張って下さい。応援しています。
<動物言語学プロジェクト>
******** 2024年01月26日 3,000円 幅広い人々、色々な分野に影響を与える大事な研究だと思います。
<動物言語学プロジェクト>
******** 2024年01月25日 10,000円 文鳥を3羽飼っています。彼等を見ていると鳴き方も様々で、会話をしているように聞こえます。是非、この動物言語学で色々な動物のことばを明らかにしてもらいたいです。応援しています!
<動物言語学プロジェクト>
森 保之 2024年01月23日 10,000円 動物言語学という概念の広さに胸が躍ります。多くの動物たちは仕草や匂いでもコミュニケーションを行いますが、仕草や匂いには音声言語で発見されたような分節が存在しえないのか、しないとすれば定型文的メッセージと生成的な構文とをどのように分別して発話しているのか、極めて興味深いと考えます。
<動物言語学プロジェクト>
平泉 徳也 2024年01月22日 10,000円 散歩と野鳥観察が好きなので、野生動物の会話をスマホのリアルタイム翻訳等で聞けるようになったり、いずれは自分で言語を理解しつつ森林公園を散歩できる世界になるといいなと楽しみにしています。応援しています!
<動物言語学プロジェクト>
******** 2024年01月20日 1,000,000円 小学生の息子が野鳥にとても興味があり、応援しています。
<動物言語学プロジェクト>
駒谷 真美 2024年01月12日 10,000円 先生の研究を知ってから、森の中を散歩するときにシジュウカラやそのほかの小鳥の声がとても気になるようになりました。彼らの会話が分かったらもっと散歩が楽しめそうです。私も翻訳機ができるのを待ってます!
<動物言語学プロジェクト>
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プロジェクト設置責任者

動物言語学プロジェクト
東京大学先端科学技術研究センター
准教授 鈴木俊貴

今年度寄付総額
12,648,718円
今年度寄付件数
55件
現在の継続寄付会員人数
14人

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ご寄付の謝意・記念品

「東京大学基金」の謝意・記念品が適用されます。

 

一括1万円以上のご寄付

オンライン講座へご招待

一括30万円以上のご寄付

オンライン講座および鳥語ガイド付きバードウォッチングにご招待(東京都内緑地)
※交通費・宿泊費などの支給はございません

一括100万円以上のご寄付

オンライン講座および鳥語ガイド付きバードウォッチングにご招待(東京都内緑地および長野県軽井沢町))
※交通費・宿泊費などの支給はございません

「東京大学基金」の謝意・記念品が適用されます。

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