One Earth Guardians(地球医)育成プログラム支援基金

教育から社会をかえる ~100年後の地球のために~

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プロジェクト設置責任者

農学生命科学研究科長
堤 伸浩

今年度寄付総額
2,733,900円
今年度寄付件数
13件
現在の継続寄付会員人数
1人

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東京大学へのご寄付には税法上の優遇措置が適用されます。

このプログラムが目指すこと

 人間の活動は、かけがえのない地球(One Earth)に大きなダメージを与えてきました。

 100年後の地球で、人類が地球上のあらゆるものと共存していける未来へつなぐために、社会を巻き込んで行動できる科学者集団 One Earth Guardians(地球医)を育成するプログラムが始まりました。

  私たちは、生物資源の利用を通して人類の衣食住を多方面から支えてきた「農学」の原点に立ち返り、地球の抱える課題に解決法を研究、実践していくための学問One Earthology』 (ワン・アーソロジー)(地球医学を推進します。

 このプログラムは「私たちは、生物として100年後の地球に何ができるか」という課題に正対する研究・教育プログラムなのです。


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育成のためのカリキュラム

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 「持続可能な開発目標(SDGs = Sustainable Development Goals)」の課題を多面的に理解し、社会全体による課題解決につなげるリーダー、すなわちOne Earth Guardians(地球医を、以下の3つに分類される科目の提供を通して育成します。受講生は所定の科目を履修することでOne Earth Guardians(地球医)としての認定を受けることができます。

基礎地球医学       環境・農・生物資源という、互いに密接にかかわる農学の課題を俯瞰し有機的に繋げる基礎力を育む。

応用地球医学I     農学=実学を体現するため、社会との関わりの中で課題発見力と課題解決力を育む。

応用地球医学II    地球医学の研究成果を効果的に社会に還元し、社会全体が課題解決に主体的に参加する仕組みにつなげる発信力を育む。

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SDGsへの貢献

One Earth Guardians(地球医)は、「持続可能な開発目標(SDGs)」に幅広く貢献できる人材です。One Earth Guardians育成プログラムは、東京大学未来社会協創推進本部(FSI)に登録されたプロジェクトです。

東京大学未来社会協創推進本部(FSI)とは:

東京大学では、SDGsを目指したプロジェクトを全学から集めて可視化・発信し、シナジーと社会的価値の創出に繋げるために、「未来社会協創推進本部(FSI, Future Society Initiative)」を設置しました。



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サポートのお願い

 100年後の地球を元気にする人材育成は、一朝一夕に完遂できるものではありません。

 長く、持続的な教育活動を可能にするためには、理念に賛同していただけるたくさんの方のご支援が必要です。

 100年後の地球で、人類が他の生物と共存共生できるように、One Earth Guardians(地球医)育成プログラム支援基金に、ぜひ、継続的なご支援をお願いいたします。

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ヒトは
すべての生物の健康に
生存を支えられている
最も弱い生物です

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公開シンポジウム「地球の経営を考える ~農学がつなぐローカルとグローバルの両輪~」開催のお知らせ

2020年10月12日(月)

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One Earth Guardians育成プログラムでは、10/31(土)に公開シンポジウムをオンライン開催することとなりました。
ご関心のある方は、ぜひ参加ご登録ください。

[東京大学 One Earth Guardians育成プログラム 公開シンポジウム]
地球の経営を考える ~農学がつなぐローカルとグローバルの両輪~
[日時]2020年10月31日(土) 14:00~18:00(予定)
[会場]オンライン
要参加登録・参加費無料

 ▼イベント詳細・参加登録はこちらから (Peatix)▼
https://one-earth-guardians-symposium2020.peatix.com/
・上記Peatixイベントページの「チケットを申し込む」より参加ご登録ください。
・Peatixを初めてお使いになる場合は、お手数ですがアカウント登録をお願いいたします。
・参加登録いただいた方に、前日までにご参加用のURLをお送りいたします。

[ご講演/ディスカッサント]
青井 浩 様(株式会社丸井グループ 代表取締役社長 CEO)
生源寺 眞一 様(福島大学 食農学類長)
石井 菜穂子 (東京大学 理事 / 未来ビジョン研究センター 教授 / グローバル・コモンズ・センター ダイレクター)

[ディスカッサント]
大谷 智一 様(みずほ情報総研株式会社 グローバルイノベーション&エネルギー部 グローバルイノベーションチーム次長)

[モデレーター]
髙橋 伸一郎(東京大学大学院農学生命科学研究科 教授)

[開催趣旨]
経済性や効率を優先した人間活動によって、生活基盤である地球環境そのものの持続可能性が脅かされています。
人間や他の生物が暮らす地球上の資源をいかに上手に使い、マネジメントしていくのか、地球全体の”経営”を考えるべき時にきています。

COVID-19によって、日本の一次産業や二次産業の脆弱性が明らかとなりました。
地域における生産活動は社会構造の基礎ですが、経済的価値を偏重した急速な画一化がロコシステムを弱体化させた側面がある一方、グローバル化を支えるためには強固なロコシステムが必須となります。
今回のシンポジウムでは、本当の意味のグローバル化を地球全体をシステムとして考えることと捉え、ロコシステムとグローバルシステムをいかに連携させ、地球全体を経営していくかの道筋を構想する機会にしたいと考えています。
日本のフードシステム、世界の経済システムに精通したお二人、そして産業や金融を通してサステナビリティの実現に挑戦しつづける企業経営者のお三方を講演者にお迎えし、参加者の皆さまとともに考えたいと思います。

また本シンポジウムでは、2020年12月に設立から3年を迎える、
One Earth Guardians育成プログラムのこれまでの歩みもご紹介いたします。

どなたでもご参加いただける公開シンポジウムとなっております。
皆さまのご参加を心よりお待ちしております。


 

One Earthology Seminar 特別企画「ポストコロナの気候変動対策 ー気候危機を生きる私たちのnew normalとはー」 開催報告

2020年08月21日(金)

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One Earth Guardians育成プログラムでは、100年後のありたい姿を描きながら、学び、話し、考える One Earthology 協創の場としてOne Earthogy Seminarを開催しています。7月14日(水)、気候変動をテーマとしたOne Earthogy Seminar特別版をオンライン開催しました。
ポストコロナの時代のnew normalをどう形づくっていくべきか?新型コロナウイルスの問題が与える示唆にも目を向けつつ、気候危機のさなかにある私たちができること、すべきことをスピーカーや参加者の皆さまと考える機会となりました。

 

▼当日の様子をまとめたショート動画を公開しましたのでぜひご覧ください (1分51秒)
https://youtu.be/TaMXBUAVu_8
▼セミナー全編をご覧いただけるフルバージョンも公開しています。
https://www.youtube.com/watch?v=iw9Tr09SK8s


■講演
・江守 正多 (国立環境研究所) / 気候危機・コロナ危機と社会の大転換
・堅達 京子 (NHKエンタープライズ) / Withコロナの今こそ、真のパラダイムシフトを!
・五十嵐 圭日子(東京大学大学院農学生命科学研究科) / バイオマス研究者から見た気候変動

▼当日のプログラムやスピーカーの詳細はこちらをご覧ください。
https://one-earthology-seminar-20200714.peatix.com/

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  ■参加者の声
当日は、参加者の方からのチャットや質問が活発に発信され、「聴講者の皆さんとも意識がつながるような不思議な感覚があり対話型のセミナーとして楽しく参加できた」との感想もいただきました。
開催後にお寄せいただいた参加者の声を一部ご紹介します。

- 我慢しない価値観の変⾰を⽣み出す「何か」。歓迎されないコロナ禍ではありますが、そのきっかけになればと思いました。苦難から学び・克服してその先へ⾏ける、私たちはそれができると信じています。

- 1⼈が声を上げても何もならないと諦めていては永久に何も変わらないので、1⼈1⼈が⾏動に移す→団結して大きなエネルギーにする→政治が無視できない状況を作る→資本の流れを変えることが重要かと思いました。

- 私は来年度から環境コンサルタントとして働く予定ですが、⾃分の進路に対して、この道を選んでよかったと改めて思いました。気候変動対策の緊急性を再認識するとともに、今後世界はどうなると考えるか、その中で⾃分はどのようなアクターになるか、どういう⼈たちにアプローチして世の中を動かしていきたかったのか、思い出しました。江守さんの締めの⾔葉で、「環境問題への感受性が高く、⼈⽣のテーマになるひとが⼀定数いる」というお話は、まさに⾃分のことだと思いました。

- 普段は声を上げない多くの層が同調しやすいのはニュートラルでシンプルなファクトではないのかと思っているのですが、どう発信すればそういった層に刺さるのか、拡散され多くの⼈の関⼼事になるのか、科学コミュニケーションやSNSの発信において模索が必要だと感じています。また、本⽇の内容をお聞きして、社会システムの変⾰が起こりにくい⽇本で変化への合意形成のポイントになりうるのは、やはり災害(≒気候危機)と絡めたリスク分散・回避の視点ではないかと感じました。貴重な機会をありがとうございました。

- 気象災害が現実に起こり始めている今、そのおおもとの原因として気候変動があることに⽬を向けないまま、防災対応の出来不出来に関⼼が向いてしまっているように感じます。気候変動問題は「緩和」と「適応」の両輪が⼤事なはず。本セミナーの講演者の皆さんはそれぞれ、⼤変わかりやすく、気候変動の科学を提⽰していただけました。

- ⽇本国⺠(ひいては地球⼈)として⼀⼈⼀⼈が小さなことから⾏動しなければならない部分と、そういうことだけでは到底地球規模では変えられずシステムの変化が必要な部分があり、⼀⽅でシステムを変えるにしてもトップダウンコントロールでは動かせず、国⺠の意識の変⾰が必要で、ボトムアップでなければならないことがよくわかりました。

- 環境問題が「意識の高い」話題ではなく当然解決を図るべき話だ、という認識が浸透することが重要な気がする。

- 「『しかたがない』とは考えない」という考え⽅に⾮常に感銘を受けました。「コロナだから」を⾔い訳にするのではなく、「コロナだから」社会を変えるきっかけにするべきだなと実感しました。

- 資本主義を諸悪の根源として非難するのではなく、環境への配慮を評価する枠組みを内包した資本主義経済を構築することが重要なのだと再認識しました。また、3.5%の⼈が⾏動を起こせば社会が変わるという考え⽅が興味深かったです。⾃分⼀⼈が○○したところで変化するCO2の量は少ないということではなく、3.5%の⼈が動きを起こすようにするためのメッセージとして個々⼈の努⼒が必要になるという考え⽅が新鮮で、⼤変納得しました。


(いただいたコメントを一部抜粋、編集して掲載しています)


このような活動も、皆さまのご寄付によって支えられています。引き続き、One Earth Guardians育成プログラムの応援をよろしくお願いいたします。
 

One Earthogy Seminar特別企画「ポストコロナの気候変動対策 ー気候危機を生きる私たちのnew normalとはー」開催のお知らせ

2020年07月02日(木)

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2020年度、One Earth Guardians育成プログラムでは第3期生を新たに迎えました。
また、公式Facebookページを開設し、プログラムの近況や受講生の声をお届けしておりますので、ぜひご覧いただければ幸いです。
https://www.facebook.com/OneEarthGuardians

さてこの度、7/14(火)に下記のセミナーをオンライン開催することとなりました。
ご関心のある方は、ぜひ参加ご登録ください。

【One Earthology Seminar 特別企画】
ポストコロナの気候変動対策 ー気候危機を生きる私たちのnew normalとはー

[日時]2020年7月14日(火) 17:00~19:20(予定)
[会場]オンライン(Zoom Webinar)
 要参加登録・参加費無料

 ▼イベント詳細・参加登録はこちらから (Peatix)▼
https://one-earthology-seminar-20200714.peatix.com/
☆参加登録いただいた方にZoom Webinar参加用のURLをお送りいたします。

・上記Peatixイベントページの「チケットを申し込む」より参加ご登録ください。
・Peatixを初めてお使いになる場合は、お手数ですがアカウント登録をお願いいたします。

[Speaker]
江守 正多 先生(国立環境研究所 地球環境研究センター / 副センター長)
堅達 京子 様(NHKエンタープライズ / エグゼクティブ・プロデューサー)
五十嵐 圭日子(東京大学大学院農学生命科学研究科 / 准教授)

[開催趣旨]
新型コロナウイルスによって私たちの生活は大きく変わりました。大きな危機が身近に迫っていることを感じ、これまでは変わることがないと思われていたような前提を取り払って行動を変容させることとなりました。
一方で、気候変動の問題は、これまで何年も待ったなしの危機的状況であると認識されてきたにもかかわらず、実際にアクションを起こすとなると及び腰であったことが否めません。新型コロナウイルスに対する警戒はつづきますが、そうしている間にも、気候変動の問題は着実に進んでいます。
このセミナーでは、気候変動などの環境問題に精通する様々な分野のエキスパートである3名の講師とともに、新型コロナウイルスの出現によって気候変動問題が受けた影響や示唆を検証しながら、私たちがポストコロナの時代のnew normalをどう形づくっていくべきかを考えたいと思います。

 

2019年度活動報告
-第2期生の参加、実学研修の実施など-

2020年05月22日(金)

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2期生オリエンテーション

○プログラム受講生(第2期生)の参加
プログラムの2期生が新たに参加しました。2018年度から受講している1期生とあわせ、さらに多様な学年、幅広い専門分野をもつ学生が活動をつづけています。

○「実学研修」の実施

実学研修
実学研修

One Earth Guardians認定のための必修科目である「ワン・アーソロジー I, II, III」の一環として、参画企業等の協力のもと「実学研修」(インターンシップ)を実施しました。2019年は、昨年を上回る9つの企業・団体等において、より多彩な内容、課題の研修が実施されました。また、2019年10月7日、8日に実学研修報告会を開催しました。

実学研修報告会
実学研修報告会

○新たに開始した教育活動
グローバルな農学の観点を持つ人材育成の一環として、英語での科学コミュニケーションの基礎力を養うための集中講座「Basics for Science Communication in English」を新たに実施しました。英語ネイティブの講師を迎え、グループワークを含めてすべて英語でコミュニケーションを行いながら、生命科学の知識や現象について学び、伝えるトレーニングを行いました。また、小・中学生を対象とした実験講座なども開催しました。

英語講座
Basics for Science Communication in English

○産官学協働での学びの場の開催
学外からの参加者に加え、学生、教員が同じテーブルについてディスカッションを行う「One Earthology Seminar」を昨年度に引き続き計6回開催しました。また、学内外の講師による講義「LUC Lecture」は計4回開催しました。2019年11月の回は拡大版として開催し、高校生やメディア関係者など、学内外から様々な参加者が集まりました。

第4回 LUC Lecture
第4回 LUC Lecture

○広報、発信活動
2018年度の活動をまとめた報告書を作成しました。
・プログラムwebサイト(https://www.one-earth-g.a.u-tokyo.ac.jp/)では、活動レポートなどを随時更新しています。また、英語ページ(https://www.one-earth-g.a.u-tokyo.ac.jp/en/)を新たに開設しました。
・その他、受講生によるプログラムの紹介記事の科学雑誌への掲載(「実験医学」2019年12月号, 羊土社)、農学部公開セミナーでの講演など、様々な層に向けたプログラムの情報発信と“巻き込み”に努めています。

○ご寄付の使途
皆さまからのご寄付は大切に活用させていただきました。主な用途をご紹介します。

・実学研修を行う学生のサポート
実学研修補助費制度を設け、プログラム受講生に対し実学研修に必要な費用を支援しました。
・セミナー等の開催
セミナー等の開催に必要な費用の一部に使わせていただきました。
・パンフレットやリーフレットの制作
プログラムを紹介するパンフレット等の制作に必要な費用の一部に使わせていただきました。

100年後の地球のための長く、持続的な教育活動を可能にするためには、理念に賛同いただけるたくさんの方のご支援が必要です。今後もプログラムの取り組みや成果を皆さまに知っていただけるよう発信してまいります。引き続きご支援の程よろしくお願いいたします。

第4回LUC Lecture「わたしは何を知り、何ができるのか ― いま地球で起きていることを自分ごととして捉え、行動する ―」

2019年11月16日(土)

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*LUC: Learn and Unveil through Conversation

One Earth Guardians(地球医)育成プログラムでは、学内外の講師の話を聞き、対話することで、これまで見えていなかったこと、知らなかったことに目を向け考える「=光をあてる」ための学びの場としてLUC Lectureを開催しています。11月16日(土)、本郷キャンパスの福武ラーニングシアターで、拡大スペシャル版として第4回を開催しました。

特別講演1
地球市民として ―難民問題から地球を考える
UNHCR(国連難民高等弁務官)駐日事務所 副代表(渉外担当)
河原 直美 氏

特別講演2
一企業人になって分かったこと:SDGs達成のための『巻き込み力』と『多様性』
富士通株式会社 サステナビリティ推進本部 環境統括部 環境デザイン部
博士(環境科学)
永野 友子 氏


特別講演に先立ち、開会挨拶として、本プログラムの発起人である大学院農学生命科学研究科の髙橋伸一郎教授より、「私たちはこのままの生活を続けていて大丈夫なのか?経済資本主義から地球資本主義へのパラダイムシフトが必要ではないか」と問題提起がなされました。

続いて、特別講演1ではUNHCRの河原氏より、「難民」の定義(人種、宗教、国籍、特定の社会的集団の構成員であることや政治的意見などを理由に、迫害を受けるおそれがあるために自分の国を逃れた人)に始まり、UNHCRの歴史、国内避難民支援などを含むUNHCRの援助活動について説明されました。気候変動などの影響を受けて限られた資源を奪い合うことによる紛争から逃れてきた難民がいる一方で、難民が大量に押し寄せることに起因する環境への負荷など、難民問題と環境問題の関連性についても語られました。そして、「難民グローバルコンパクト」について触れられ、これからは社会全体として問題にアプローチすることが重要であるとお話しされました。

写真:講演する河原さん
講演する河原さん


特別講演2では、永野氏が、長崎大学およびオランダのライデン大学で学び、研究機関(官民)を経由して今のキャリアを歩んでこられた経緯や、研究者としてこれまで環境課題へ取り組んできたことをどのように社会実装に繋げようとされてきたかについてお話しになりました。大学院、国の研究所、民間企業と働く環境や立場は変わっても、情熱をもってひとつひとつ目の前の課題に向き合うことの大切さについてエピソードを豊富に交えてお話しされ、最後に、自分とは異なる多様な価値観に触れ、共感する仲間の輪を広げて巻き込んでいくためには「質問すること」が重要であると強調されました。

写真:講演する永野さん
講演する永野さん


交流会では、参加者が講演者と熱心に話し込んでいる姿が見受けられました。また、アンケートでは以下のようなコメントが寄せられました。「大きな課題を前にすると何ができるのだろうかと足が止まってしまうことが多いが、今日のお二人の話を聞いて、目の前にあるやれることをやっていくのが大切だと実感した」「SDGsの誰一人取り残さない世界を考えると難民問題を自分事として考えていくことが大前提であると感じた」「永野さんのお話は自分の今後のキャリアを考えるうえで糧となった」。

「難民問題」も「環境問題」も共通して、地球上に起こる大事なことなのに、なかなか自分事として考えにくいテーマかもしれません。参加者の皆さんが「自ら課題を見つけ、行動し、仲間を巻き込む」・・・ そんな一助となるLUC Lectureとなりました。

写真:左から、高橋教授、河原さん、永野さん、丹下教授(前OEG機構長)
左から、高橋教授、河原さん、永野さん、丹下教授(前OEG機構長)


このようなLUC Lectureの開催も、皆様のご寄付によって支えられています。引き続き、応援、よろしくお願いします。

(報告者:社会連携本部 井上)

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「ワン・アーソロジー」実学研修報告会 2019(10月7-8日)

2019年10月24日(木)

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宮崎県の茶園で考えたことを発表する農業資源・経済学専修の3年生

One Earth Guardians(地球医)育成プログラムでは、必修科目のひとつ「ワン・アーソロジー」の中で、【実学研修】を行うことになっています。授業や教科書で学ぶことも大事ですが、「実学」である農学の原点に立ち返り、「現場」に赴いて実社会における課題に向き合うのが【実学研修】です。企業やNPOなどの現場に学生が一定期間参加させていただき、今ある課題を見つけ、その解決策を提案することを目指します。

このたび、主に昨年度末から今年度夏季にかけて、企業やNPOで実学研修を経験してきたプログラム受講生による報告会を10月7日と8日の2日間にわたり開催しました。実学研修にご協力くださった方々をはじめ、実学研修の受け入れを検討してくださっている方々、教員、学生が2日間でのべ120人近くが参加しました。

茶園
実学研修で訪問した茶園


今回、報告を行った11人の学生が所属する専修・専攻は、農業・資源経済学、応用生物学、緑地環境学、生命科学・工学、生物素材化学、応用生命化学、水圏生物科学と多岐にわたり、内容や視点も様々でした。宮崎県の茶園においてお茶の現在と今後を考察。アグリベンチャー企業の技術をもとにした乾燥環境におけるダイズの収量増加に向けた研究。岩手県の畜産農家に泊り込みで肉牛飼育の現場を体験しつつ、地方に生活する農家の方の声を聞く。食品工場での食品残渣対策。グローバルなファーストフードチェーンにおける品質管理と消費者行動。NPO法人による環境行動につなげる若者のネットワークの構築。富山県や沖縄県の海でのフィールド調査にもとづく海洋資源の枯渇対策。それぞれの視点から現場で気付いたこと、考えたことを報告しました。研修先のご担当者も交え、会場からの質疑応答を通し、100年後の地球について参加者全員で考える機会となりました。

野菜畑
実学研修で訪問した野菜畑の前で意見交換
 

企業の参加者からは、受講生の発表に対して、「真摯な姿勢に触れ、応援したい気持ちになりました」「やったことの報告だけではなく、それによって自分がどう変わったかの報告を聞きたい」「優秀な学生は課題を与えたら上手く解決するだろう。難しいのは自分で本当の課題を見つけること」などのコメントが寄せられました。受講生からは様々なご協力への感謝と共に、「学生が企業の方々のご協力にもっと応えなければと感じた」などのコメントが寄せられました。

実学研修にご協力くださった企業・NPOの皆様に、重ねて御礼申し上げます。
 株式会社伊藤園
 アクプランタ株式会社
 株式会社重次郎
 東洋水産株式会社
 日本マクドナルド株式会社
 公益財団法人日本環境協会/一般財団法人ユースエコネット
 公益財団法人損保ジャパン日本興亜環境財団
 横河電機株式会社
  (発表順)

実学研修の交通費や滞在費等々は皆様のご寄附によって支えられています。ご寄附くださった皆様にあらためて御礼申し上げます。引き続きのご支援をよろしくお願い申し上げます。

(報告者:社会連携本部 井上)

2019年7月までの主な活動

2019年07月31日(水)

【プログラム受講生の参加】

 20184月に、プログラム1期生となる学生が活動を開始しました。2019年度も新たに2期生を迎え、より層の厚い、様々な専門分野の学生がOne Earth Guardians(地球医)を目指して活動しています。

【プログラム関連科目の新設】

 本プログラム開始にあたっての新規設置科目として、社会との協働によるアクティブラーニング科目「ワン・アーソロジーIIIIII」のほか、基礎科学教育のため「農学現象の数理科学的理解」を開講しました。これらはいずれも、One Earth Guardians(地球医)認定を受けるための必修科目となっています。

【実学研修】

畜産農家での実学研修.JPG

 科目「ワン・アーソロジー」で行う活動として、社会との関わりのなかで学ぶ「実学研修」を実施しています。プログラムの趣旨に賛同する企業・団体等のご協力のもと、プログラム受講生が、企業やNPO、農家等の現場に赴き、一定期間、実体験をもって課題に向き合います。この活動を通し、多様な視点を育むとともに、社会における課題を発見し、解決策を考え行動できる力をつけることを目指しています。

各実学研修のレポートはこちらをご覧ください。

【キックオフ公開シンポジウム】

キックオフ公開シンポジウム.jpg

 2018518日に、「One Earth Guardians育成プログラムキックオフ公開シンポジウム ~私たちは、100年後の地球に何ができるか~」を開催しました。プログラムのお披露目と広く社会へ発信する場として、発起人である教員からプログラムの趣旨の説明をしたほか、賛同企業の方などによる講演やパネルディスカッションを行いました。企業・省庁の方の他、高校生や大学生、メディア関係者など幅広くご来場いただきました。

開催報告の詳細はこちらをご覧ください。

【産官学協働での学びの場として開催するセミナーやワークショップ】

産官学の参加者によるディスカッション型セミナー.jpg

One Earthology Seminar

 企業などの学外の方、プログラム受講生、教員などがフラットな立場で行うディスカッションを通し、100年後にどんな地球に生きていたいかを思い描きながら、そこに向かって私たちは何をしていくかを、学び、話し、考えるOne Earthology 協創の場として開催。

LUC Lecture

 産業界から講師を招くなど学内外の講師によるレクチャーを受け、意見を交換することで、これまで見えていなかったこと・知らなかったことに目を向ける学びの場として開催

0 to 1 Workshop

 起業家などの方の実体験を活かしたワークショップを通し、ゼロからイチを創りだす営みに触れる場として開催

【寄附金の使途】

 みなさまからのご寄附をもとに、プログラム受講生が各現場で実学研修を行う際の経済的支援、シンポジウム、セミナーの開催、リーフレットの制作などを行わせていただいています。

継続支援のお願い

 100年後の地球を元気にする人材育成は、一朝一夕に完遂できるものではありません。

 長く、持続的な教育活動を可能にするためには、理念に賛同していただけるたくさんの方のご支援が必要です。

 100年後の地球で、人類が他の生物と共存共生できるように、One Earth Guardians(地球医)育成プログラム支援基金に、ぜひ、継続的なご支援をお願いいたします。

(2019.07時点)

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寄付目的・支援先を指定できます
お名前 日付 金額 コメント
******** 2020年06月28日 2,000円 素晴らしいお考えです。わずかですがお役立てください。
<One Earth Guardians(地球医)育成プログラム支援基金>
安藤 晴夫 2019年08月03日 10,000円 成果報告会をお聞きしました。
着実な歩みを拝聴して嬉しく思います。
益々のご発展をお祈りいたします。
<One Earth Guardians(地球医)育成プログラム支援基金>
清水 謙多郎 2019年08月01日 30,000円 重要なプロジェクトの発展を願っています。
<One Earth Guardians(地球医)育成プログラム支援基金>
******** 2019年07月30日 100,000円 定年退職して11年経ちました。年金の0.5~1%を社会貢献に使うことが広まれば社会が変革していくのではないかと農学部公開セミナーに参加して思いました。教育はあらゆることの基盤をなすことから、まずは人材育成プログラム支援基金に10年分を一括寄付させていただきます。
<One Earth Guardians(地球医)育成プログラム支援基金>
黒田 浩介 2017年12月14日 5,000円 応援&期待してます!がんばってください!
<One Earth Guardians(地球医)育成プログラム支援基金>
******** 2017年12月14日 100,000円 ぜひ未来の地球のために、素晴らしいプログラムをお願いします。
<One Earth Guardians(地球医)育成プログラム支援基金>
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プロジェクト設置責任者

農学生命科学研究科長
堤 伸浩

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2,733,900円
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13件
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ご寄付の特典

「東京大学基金」の特典が適用されます。

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