東大病院は150年を超える伝統に支えられ、「臨床医学の発展と医療人の育成に努め、個々の患者に最適な医療を提供する」という理念のもと、日本の医学・医療をけん引してきました。また、医療危機が叫ばれる昨今では、医療の「最後の砦」としての役割がより一層期待されています。
他方、医療を取り巻く社会情勢が変化する中で、大学病院の財政状況は年々厳しさを増しつつあります。今後も患者さん一人ひとりに最適かつ最先端の医療を提供し、心の安らぎとホスピタリティあふれる医療環境を保っていくため、このたび「東大病院基金」を設置いたしました。
明日の医療を切り拓く東大病院の支え手のひとりとして「東大病院基金」に皆さまの温かなご支援とご協力を賜りますようお願いいたします。
東京大学医学部附属病院長 田中 栄
1)最先端の医療機器の購入
救命医療、がん・ゲノム医療、臓器移植、ロボット手術、災害医療、難病治療など様々な医療ニーズに対して、手術支援ロボットや、低被ばくで高感度・高画質の撮影が可能なCT装置など最先端の医療機器を活用しながら、患者さん一人ひとりの人生のステージに寄りそった最適な医療を提供します。
2)医療スタッフの育成
次代の医療を担う優れた医師、看護師、メディカルスタッフのキャリア形成にかかる支援を行います。また大学病院として、研究マインドを持った医療スタッフを育成します。
3)サービスの向上・院内環境の整備
高度な医療を提供するための「入院棟B」がオープンし、救急医療、小児・周産期医療、予防医学(人間ドック)、治験病棟等の機能を充実・強化しました。また患者さんやご家族が心の安らぎを感じられるラウンジや談話スペースも設置しました。継続的に、病院全体を通じて、安全で快適な療養環境の確保に取り組みます。
4)臨床研究の推進によるイノベーション創出
日本の医学・医療を牽引する臨床研究中核病院として、革新的医薬品・医療機器・再生医療製品の開発・医療技術の向上など、質の高い臨床研究を推進します。
2024年02月29日(木)
東大病院基金は2022年11月1日に設置され、これまでに総額237,790,800円のご寄付をいただきました(2023年12月時点)。いただいた寄付金は、本院の研究・診療技術の向上等のために使用させていただいきます。今般、医療危機が叫ばれる状況の中、医療の「最後の砦」として大学病院に期待される役割・責任も多岐に及ぶようになってきました。絶え間ない発展を目指す中で、本院がみなさまのご支援により支えられていることに感謝申し上げます。
本基金への寄付金は各診療科における研究・診療技術向上、人材育成、医療提供環境の充実の他、臓器移植、ロボット手術等に必要な機器、救急医療、小児・周産期医療、治験病棟等の機能拡充、医薬品・医療機器・再生医療製品の開発等のために使用を予定しています。
<東大病院基金>
<東大病院基金>