航空宇宙研究教育支援基金

世界に羽ばたく「ソラびと」を育てよう

プロジェクト設置責任者

工学系研究科航空宇宙工学専攻 教授
寺本 進

今年度寄付総額
0円
今年度寄付件数
0件
現在の継続寄付会員人数
5人
累計寄付総額
35,239,002円

このプロジェクトに寄付をする

東京大学へのご寄付には税法上の優遇措置が適用されます。

画像:空
鳥のように空を自由に飛びたい
そんな夢を追いかけ
人類初の有人飛行に成功した
ライト兄弟に始まり
高速かつ安全な大量輸送手段として
そして人類は宇宙へ

ご挨拶

航空学科100周年記念事業実行委員長 久保田 弘敏

1903年のライト兄弟の初飛行、ツィオルコフスキーのロケット理論発表後、約120年の間に世界の航空宇宙工学は著しい発展を遂げました。その中で、1920年に東京帝国大学工科大学(現 東京大学工学部)に創設された航空学科(現 航空宇宙工学科)は、2020年に100周年を迎えます。

その間、本学科の卒業生は戦後初の国産航空機YS-11の実現や、「はやぶさ」など宇宙活動の展開を通じて、わが国の航空宇宙分野の先駆的な役割を果たしてきただけでなく、自動車産業など、その技術を活かした関連産業の発展にも大いに貢献してきました。その活躍の場は地上から宇宙まで広範囲にわたり、競争と協力の国際関係のなかで指導的立場にあります。

航空宇宙工学を志す学生および若手研究者は国際性を身につけ、海外の研究者・技術者と積極的に交流する必要があります。このため、2020年の航空学科創設100周年を機に、当該学生および若手研究者に海外渡航費や滞在費を経済的に支援する「航空宇宙研究教育支援基金」(愛称:世界に羽ばたく「ソラびと」を育てよう)を東京大学基金に設置しました。

航空学科創設100周年を祝い、次の100年への期待を込めて、ご支援をお願い申し上げます。

航空学科創設100周年記念事業実行委員長
久保田 弘敏

HISTORY

1903年 ライト兄弟初飛行、ツィオルコフスキーのロケット理論
1918年 東京帝国大学工科大学航空学講座設置
1920年 航空学科創設
1945年 活動休止 ~1954年
1954年 航空学科再開、航空学専修・原動機学専修の2コース制
1963年 宇宙工学専修設置により3コース制
1993年 航空学科を航空宇宙工学科に改組
航空宇宙システム学専修と航空宇宙推進学専修の2コース制
2020年 航空学科創設100周年
NASA主催 学生航空機設計コンテスト 国際部門1位入賞作品 (水素燃料超音速機)
NASA主催 学生航空機設計コンテスト
国際部門1位入賞作品
(水素燃料超音速機)
 
学生が設計・製作した質量1kgの人工衛星CubeSat-XI [さい]
学生が自ら設計・製作した質量1kgの人工衛星
CubeSat XI-IV(サイフォー)
 

次の100年を牽引する優秀な学生および若手研究者の海外武者修行のために、渡航費や滞在費等を支給する基金です。ぜひご協力ください。

このプロジェクトに寄付をする

お問い合わせ

【事業内容のお問い合わせ】
航空宇宙会事務局
E-mail:kokukai★aero.t.u-tokyo.ac.jp
( ※電子メール送信の際は、 ★を@に直してください。)
URL:http://www.aerospace.t.u-tokyo.ac.jp/alumni

このプロジェクトに寄付をする

【学生からの報告】ドイツ・シュツットガルト大短期留学を終えて

2024年03月27日(水)

PJ画像4
同じ研究室の学生およびスタッフと、ドイツの伝統的なスタイルの飲み屋にて(筆者は右列の奥から2番目)。
ほぼ全員が推進系の博士学生。

 このたび、東京大学航空学科創設100周年事業・航空宇宙研究教育支援基金よりご支援をいただき、2023年の10月から11月にかけてドイツのシュツットガルト大に留学することができました。ここに深く感謝の意を表します。短期ではありましたが、異国の地で研究を行い非常に有意義な時間を過ごすことができました。本稿では、シュツットガルト大での研究生活について報告いたします。

 シュツットガルトはドイツ南西部のバーデン・ヴュルテンベルク州の州都で、ポルシェやメルセデスベンツの本社があることで有名な工業都市です。街の公共交通機関も2015年から一新されているようで、交通網が非常に発達しています。シュツットガルト大学の工学系キャンパスは市街地から電車で15分ほど離れた場所にあり、自然豊かで静かな、東京大学柏キャンパスを思わせるような雰囲気のキャンパスでした。私はこのキャンパスのStefanos Fasoulos教授(宇宙システム専攻専攻長)の下で1か月弱ほど滞在し、研究を行いました。こちらの研究室では、Georg Herdrich教授とともに宇宙推進技術に関する数多くの研究テーマ(PPT、MPD、無電極推進など)を取り扱っています。

滞在中、私はその中の水推進機研究チームで活動しました。シュツットガルトの水推進チームでは液体の水を小型衛星に搭載し、水を電気分解により水素ガスと酸素ガスを発生させ化学反応に伴う圧力上昇により推力を生成する水電気分解推進機を開発しています。私は日本で、小型深宇宙探査機EQUULEUSプロジェクトの推進系である水レジストジェット(AQUARIUS)の運用チームで学生PIを務めていたこともあり、同じ推進剤を用いた他の推進機に興味があったため、このチームで研究することにしました。水電気分解推進機は、AQUARIUSと比較して推力の大きさや推力発生原理など多くの面が異なる一方で、水貯蔵の仕方やパルス的な運用方法など共通している部分もありました。さらに、水電気分解推進機は開発フェーズ、AQUARIUSは運用フェーズとフェーズも異なっているため、それぞれの推進機についての議論を通して、お互いに多くの知見を得ることができました。滞在が短期間であったため、がっつり手を動かして実験するというようなことはできませんでしたが、実物を見て学びシステムを評価し、私の所属する小泉研究室で取り組んでいる他の水推進機とのシステム比較を行うことを通して、それぞれの推進機の強みや弱みを定量的に評価しお互いに学びを深めることができました。また、今回の私の滞在をきっかけとして、シュツットガルトの学部学生を共同で指導しないかという一種の共同研究のような話が進みつつあります。日本とドイツで別々で研究しながらも、こうして交わることで新たな価値が創出されるということ、すなわち国際協働の持つ力を身を以て体感した滞在でした。

シュツットガルトでは水電気分解推進機チームのほかに、ハイブリッドロケットを開発する学生チームや、衛星運用(EIVE)の現場を訪問する機会がありました。シュツットガルトの他にも、ミュンヘン工科大学、DLR(German Aerospace Center)、チューリッヒ応用科学大学なども訪問する機会にも恵まれました。やはり実物を目の前にして直接議論することは、インターネットでただ眺めるよりも入ってくる情報量が全然違うと実感しました。

シュツットガルトでは、ほかの日本人に会う機会はほとんどありませんでしたが、唯一お会いしたのは2023年に東大を定年退職され、現在シュツットガルト大と同じキャンパスのマックス・プランク研究所に勤務されている鹿野田先生です。鹿野田先生は日本とドイツの違いで驚いたことについて、一般的に実験装置の規模がドイツの方が大きいこと、そして研究費を得るのに申請書を出す必要がほとんどないことをあげておられていました。私が見学した限りでも、確かにドイツの真空チャンバの大きさや数は東大のそれを圧倒しており、計測装置やシステムが大規模でした。一方で、大規模であるがゆえに手を加えづらく、何十年も同じ装置を使用しており、カスタマイズ性に欠けるという点も滞在中に見受けられました。
日本とドイツでの博士課程の在り方の違いも大きく感じました。ドイツでは、博士の学位を取得するのに修士取得後おおよそ5年はかかるものとされています。博士学生一人につき企業とのプロジェクトを複数抱えていたり、学部生や修士学生を指導する責任が生じていたり、授業を行ったりと多忙なことが原因の一つといえるかと思います。一方で、日本よりも収入や社会的地位も高いです。

このように日本とドイツでは様々な点でたくさん異なる点があるということを感じた滞在でした。また実際に生活をしてみて、どちらが良い・悪いというものではなく、ただ違うということなのだと認識しました。大事なのは、たくさんの違いがある中で自分にとってより良い形を模索し、現状に満足することなく考え続けていくことなのかなと思います。今回の滞在を通して、より広い視野、他分野の知見、人とのつながりなどたくさんのものを得ることができました。当初は自分が通用するのか多少不安に思ったこともありましたが、英語含めスムーズに共同で研究を進めることができ、自分により自信を持つことができるようになったかと思います。この滞在は自分の将来の選択肢の幅を広げてくれた機会となりました。今回の経験を糧にしつつこれからの研究生活に還元し、今後もますます精進していければと思っております。

このプロジェクトに寄付をする

DroneAI 藤重裕

2025年02月27日

30,000円

世の中がまだ見ぬ世界に鮮やかなキセキをつけてください 開物成務の精神で切り拓いた先の未来を楽しみにしています  Drone AI 藤重 裕 <航空宇宙研究教育支援基金>

********

2024年07月02日

50,000円

少額ですが若い力を存分に発揮していただくためにお使いください。 <航空宇宙研究教育支援基金>

********

2023年04月03日

100,000円

日本初のジェット機開発が中止になって非常に残念です。日本の航空機産業の今後の発展を推進する人が是非育って欲しい! <航空宇宙研究教育支援基金>

********

2022年11月26日

1,000円

30年 〜 50年後を見据え、 日本も、和をベースにしたJapaneseスタイリッシュジャンボプライベートジェットの生産を。 中型、大型のPJ、ビジネスジェットの生産を、日本も。 需要はある。 <航空宇宙研究教育支援基金>

池川 正人

2022年10月20日

100,000円

今、日本の科学技術の低下が懸念されており、是非とも若い人に海外に行って勉強する意欲を持ってもらいたい!女性のソラびとも応援します。今年10月からNHKTVの朝どらで、飛行機が好きな女の子のドラマが始まりました。これを機に大勢の女性ソラびとが育っていくことを祈念いたします!! <航空宇宙研究教育支援基金>

安 世濬

2022年04月01日

10,000円

学生の皆さんに、日本国内だけではなくグローバルで活躍して頂きたい。 <航空宇宙研究教育支援基金>

池川 正人

2021年10月21日

100,000円

日本の航空宇宙技術開発の一層の発展を祈願します。 <航空宇宙研究教育支援基金>

********

2021年09月22日

100,000円

世界の航空宇宙産業を発展させる人材になってください <航空宇宙研究教育支援基金>

横澤 一紀

2021年08月13日

200,000円

大した事も出来ませんが、宇宙の為に何が出来るかと同期生の間で話題になったことが有ったのを思い出しました。 <航空宇宙研究教育支援基金>

********

2021年05月19日

100,000円

積み重ね、改良と変革 MSJの苦戦の現在はどちらを向いているのでしょうか 空も宙も次に目を配って <航空宇宙研究教育支援基金>

富所 輝観夫

2020年12月20日

30,000円

いまは海外渡航の難しい状況ですが、いずれ落ち着いたときにはご活用いただければと思います。継続して応援させていただきます。 <航空宇宙研究教育支援基金>

竹内 康裕

2020年11月07日

100,000円

航空学科創設100周年おめでとうございます。 <航空宇宙研究教育支援基金>

********

2020年10月28日

1,000円

宇宙飛行士の野口聡一様に厚く敬意を表します。一層のご活躍を心から深くお祈り申し上げます。有り難う存じ奉ります。また、大阪市電気局電気科学館の開業当初(昭12.3.13開館)には、Carl Zeiss社のII型Planetariumが御座いました。本当に感謝申し上げます。 <航空宇宙研究教育支援基金>

********

2020年10月18日

30,000円

航空・宇宙というキーワードで様々なご縁がつながってきたことに感謝し、未来への希望を託して、微力ながら応援させていただきます。 <航空宇宙研究教育支援基金>

好田 二朗

2020年10月16日

300,000円

がんばれ東大工学部 <航空宇宙研究教育支援基金>

********

2020年10月10日

300,000円

はやぶさ2の無事帰還を控え、卒後半世紀、目を見張る日本らしい宇宙技術開発と研究の成果に感動すると共に本学の貢献を大変誇り思います。今後も持続性ある社会の構築に向け、学術・研究の深化とグローバル人材育成へ本学の益々の貢献を期待します。 <航空宇宙研究教育支援基金>

峯尾 眞一

2020年10月03日

30,000円

航空学科の次の100年を担う若者たちに期待します <航空宇宙研究教育支援基金>

小泉 宏之

2020年10月02日

30,000円

この機に,次の100年後に思いを馳せると,とても楽しみになります.そのためにわずかでも力になれればと思います. <航空宇宙研究教育支援基金>

このプロジェクトに寄付をする

プロジェクト設置責任者

工学系研究科航空宇宙工学専攻
教授
寺本 進

今年度寄付総額
0円
今年度寄付件数
0件
現在の継続寄付会員人数
5人
累計寄付総額
35,239,002円

このプロジェクトに寄付をする

東京大学へのご寄付には税法上の優遇措置が適用されます。

ご寄付の謝意・記念品

「東京大学基金」の謝意・記念品が適用されます。

このプロジェクトの謝意・記念品

各種シンポジウムや公開講座、 成果報告会のご案内

各種シンポジウムや公開講座、 成果報告会のご案内をいたします(原則としてメールで お知らせいたします)。

顕彰プレートの設置

累積3万円以上のご寄付をお寄せくださった方のお名前を記した顕彰プレートを、航空宇宙工学科内に設置させていただきます。
※ 原則、ご入金時のお名前で作成いたします。
※ ご不要の方は航空宇宙会事務局(kokukai@aero.t.u-tokyo.ac.jp)へご連絡ください。

東京大学へのご寄付には税法上の優遇措置が適用されます。

関連プロジェクト

PJ画像

日本が誇る植物園を、世界へ

Life in Green プロジェクト(小石川&日光植物園)

PJ画像

― 環境に優しいクリーンな資源 ―

南鳥島レアアース泥・マンガンノジュールを開発して
日本の未来を拓く

PJ画像

三崎から世界へ!奇跡の海の研究を支える

マリン・フロンティア・サイエンス・プロジェクト

PJ画像

最先端の物理、天文、数学の連携で宇宙の謎に迫る

日本発アインシュタイン:カブリ数物連携宇宙研究機構(Kavli IPMU)

PJ画像

~遊ぶように学ぶ プレイフル社会の実現に向けて~

プレイフル社会の理論構築と社会実装プロジェクト基金

PJ画像

―「捕雷役電」 受け継ぎ育み、飛躍する―

東大電気系教育発信交流支援基金 ー捕雷役電150ー

PJ画像

~生命現象の完全な理解に向けて~

東京大学定量生命科学研究所-カロリンスカ研究所国際活動支援基金

PJ画像

三陸の水産業の復興をめざして

沿岸センター活動支援プロジェクト(大気海洋研究所)

PJ画像

東京大学から世界へ 飛び立つ学生を応援する

Go Global 奨学基金(東京大学在学学生留学支援・海外派遣事業)

PJ画像

教育から社会をかえる ~100年後の地球のために~

One Earth Guardians(地球医)育成プログラム支援基金

PJ画像

― 人間とは何か、ともに考えるために ―

社会と未来を開くオープンヒューマニティーズ基金

PJ画像

国際舞台で活躍する優秀な人材を社会へ輩出

PEAK奨学金制度(東京大学総合文化研究科・教養学部基金)

PJ画像

目指せリーグ優勝!頑張れ洋弓部!!

東京大学運動会洋弓部支援プロジェクト

PJ画像

ヒトの知性はどのように生じるか?

ニューロインテリジェンス国際研究機構(IRCN)基金

PJ画像

日本と世界の変革を駆動する未来の人材育成へご支援を

変革を駆動する先端物理・数学プログラム(FoPM)支援基金

PJ画像

分子科学で未来をつくる。

統合分子構造解析拠点「FS CREATION」における研究と教育の支援基金

PJ画像

このプロジェクトは寄付募集を終了しました

小型模擬人工衛星CanSatプロジェクトへの挑戦基金

詳細をみる

募集終了

PJ画像

このプロジェクトは寄付募集を終了しました。

教育学部・教育学研究科教育研究創発基金「教育学部創立70周年記念基金」

詳細をみる

募集終了

PJ画像

このプロジェクトは寄付募集を終了しました。

新社会を創造する化学人材育成基金

詳細をみる

募集終了

PJ画像

このプロジェクトは寄付募集を終了しました。

未来構想ビヨンド2020プロジェクト

詳細をみる

募集終了

PJ画像

このプロジェクトは寄付募集を終了しました。

「スーパー酵母2024」プロジェクト

詳細をみる

募集終了

PJ画像

このプロジェクトは寄付募集を終了しました。

異才発掘プロジェクトROCKET基金

詳細をみる

募集終了

PJ画像

このプロジェクトは寄付募集を終了しました。

メダカ自然集団の保全事業支援基金

詳細をみる

募集終了