東京大学附属図書館支援プロジェクトは、新しい時代の要請に応え、図書館機能を高度化し広く学内外で活用していただくこと、貴重な学術資料を保存し次世代に継承していくことを目的としたプロジェクトです。
東京大学附属図書館は、東京大学の学術の多様性を支える重要な基盤です。総合図書館、駒場図書館、柏図書館の拠点図書館と、様々な学問分野を基礎とする27の部局図書館から構成されており、全学の学習、教育および研究を支援すべく、日々「協働する一つのシステム」として活動しています。
本プロジェクトでは、2020年9月に終了した「新図書館計画アカデミックコモンズ」の志を引継ぎ、教育・研究を支える環境のさらなる整備を行います。加えて、2020年から続くコロナ禍においては非来館型サービスへの要望もより高まっており、学習用の電子書籍資料の充実、東京大学が所蔵する学術資産のデジタル化と発信も一層推進していきます。また2020年10月に開館したアジア研究図書館では、研究機能を備えた図書館という特色を生かし、新しい研究や教育を展開します。
大学への運営費交付金の減少や電子ジャーナル費用の高騰などにより、図書館をめぐる状況は厳しさを増しています。東京大学の世界水準の教育・研究を支える附属図書館を発展させていくために、ぜひ温かいご支援を賜りますようお願いいたします。
快適な学習空間を提供するために、創建当時から使用する大机の整備を行います。また、附属図書館が所蔵する重要文化財を含む多数の貴重な資料は長年にわたって教育・学術研究に活用されてきました。これを永く後世に伝えるために、良好な保存環境の維持や劣化した資料の修復を進めます。
総合図書館館内の様子(東京大学公式YouTube)
所蔵資料のデジタル化の促進
附属図書館が所蔵する「南葵文庫」(紀州徳川家当主徳川頼倫より寄贈された紀州徳川家の旧蔵書を中心としたコレクション)、「鷗外文庫」(森鷗外の旧蔵書)等のさらなるデジタル化・公開を進めていきます。時と場所を選ばずに資料にアクセスできる環境を整備することで、利用の促進、研究の発展が期待されます。
デジタル化した資料は東京大学デジタルアーカイブポータルで公開しています。
電子書籍資料の充実
紙の書籍を図書館で閲覧するだけではなく、自宅や研究室から資料を利用できる非来館型のサービスを充実させる必要性が一層高まっています。学習用の電子書籍をより充実させ、学生や教員がいつでも・どこからでも資料にアクセスできる環境を拡大していきます。
アジア研究図書館の整備によるアジア研究の進展
2020年10月に開館したアジア研究図書館は、学内の多数のアジア関係研究資料を集約し、アジア諸地域に関する研究を推進・支援するための図書館です。アジア研究図書館上廣倫理財団寄付研究部門(U-PARL)とアジア研究図書館研究開発部門(RASARL)を備え、研究機能と図書館機能が有機的に結合したアジア研究の拠点として発展が期待されます。
【事業内容のお問い合わせ】
東京大学附属図書館
〒113-0033 東京都文京区本郷7-3-1
電話:03-5841-2607
FAX:03-5841-2636
E-mail:ac-info@lib.u-tokyo.ac.jp
(※電子メール送信の際は、@を半角に直してください)
【ご寄付のお問い合わせ】
東京大学基金事務局
〒113-8654 東京都文京区本郷7-3-1
電話:03-5841-1217
FAX:03-5841-1219
2024年09月27日(金)
令和6年度附属図書館特別展示「華ひらく書物文化:俳諧・戯作の世界」を開催します。
今年度のテーマは来年のNHK大河ドラマでも取り上げられる江戸期の出版文化です。当時の俳諧・戯作を中心に、その影響を受けた近代の文芸作品も展示します。見て、読んで楽しい作品の世界をご堪能ください。
なお、今回の展示では資料の現物をご覧いただく他、みなさまからのご寄付によりデジタル化した資料の画像を活用したパネルも展示しています。これにより資料現物に負担をかけることなく、みなさまに多くの資料をご覧いただけます。
会期:10月1日(火)~11月27日(水)
会場:東京大学総合図書館(本郷キャンパス) 展示スペース及びオープンエリア
開場時間
平日 9:00~22:30 (※10月24日は閉館日)
土・日・祝日 9:00~19:00
学内の方・学外の方いずれも展示会観覧の事前予約は不要です。
詳細は下記サイトをご覧ください。
華ひらく書物文化 俳諧・戯作の世界 令和6年度附属図書館特別展示
また、特別展示を記念して、人文社会系研究科・佐藤至子教授による記念講演会 「俳諧と戯作―響き合う絵とことば」を開催します。ぜひご参加ください。
日時:10月25日(金)18時~
場所:東京大学総合図書館およびオンライン
要事前申込。詳細・申込方法は下記サイトをご覧ください。
【10/25】附属図書館特別展示 記念講演会 「俳諧と戯作―響き合う絵とことば」
2024年08月06日(火)
東京大学附属図書館の蔵書は、2023(令和5)年度に1,000万冊に達しました。1,000万冊の蔵書を持つ大学図書館は、国内初となります。
東京大学には、総合図書館、駒場図書館、柏図書館という3つの拠点図書館と、学部・研究科や研究所等にそれぞれ設置されている27の部局図書館・室があります。これら30の図書館・室が一体となって「共働する一つのシステム」としてサービスを提供しているのが「東京大学附属図書館」であり、蔵書数1,000万冊は附属図書館30館の蔵書の合計です。
これを記念して「東京大学附属図書館 蔵書1000万冊記念 1000万冊のストーリー」と題した広報事業を展開開し、特設サイトを開設しました。ご高覧いただければ幸いです。
附属図書館では今後もこの蔵書をデジタル公開等によって広く提供し、利活用していただけるよう努めてまいります。今後とも附属図書館へのご支援を賜りますようお願い申し上げます。
注:蔵書数は図書と製本雑誌の冊数の合計。未製本雑誌や電子リソース(電子ジャーナル、電子ブック、データベースなど)は含みません。
◆特設サイトのご案内
特設サイト「東京大学附属図書館 蔵書1000万冊記念 1000万冊のストーリー」を公開しました。
主なコンテンツは以下の通りです。
・附属図書館長挨拶
・総長祝辞
・1000万冊に至る軌跡
東京大学は前身諸校の流れを汲み、1877年に創設されました。前身諸校の蔵書も本学へ受け継がれ、以来、本学では図書館機能の進化とともに蔵書を充実させてきました。本学と附属図書館の歩みと蔵書の推移をまとめましたので、ご覧ください
・私が選ぶ1/1000万冊
附属図書館の運営に携わる先生方によるコラムです。テーマは「本学に在職中あるいは在学中に、本学の図書館・室で出会った1冊」ですが、1冊とは限りません。これまでに印象に残っている本について、あるいは図書館について、多種多様な切り口で執筆していただきました。
・図書館・室自慢の1冊
東京大学附属図書館は、30の図書館・室から成る組織です。この企画では、それぞれの図書館・室が所蔵する蔵書の中で「これを自慢したい!」というイチオシの資料を紹介しています。
・今日の1/1000万冊
東京大学OPACからランダムに検索した結果を表示します。思いがけない1冊との出会いをお楽しみください。
◆SNSによる情報発信のお願い
あなたが東京大学で出会った1/1000万冊をSNSに投稿しませんか?
附属図書館の蔵書東大に所蔵されている資料なら何でもOK。
ハッシュタグをつけてSNSに推しの1冊を投稿してください!
#UTokyoLibrary10MVolumes
#私が選ぶ1000万分の1冊
2024年02月08日(木)
貴重な学術資料を保存し次世代に継承していくために、所蔵資料のデジタル化・公開を進めています。
2023年には、総合図書館が所蔵する「青洲文庫」(山梨県の素封家である渡邊家三代にわたって収集された和書や漢籍などの資料群)、総合図書館の歴史に関する文書や写真などの「館史資料コレクション」のほか、出陳・掲載依頼の多い貴重図書等のデジタル化を行いました。特に2023年は関東大震災から100年の節目にあたることから、「館史資料コレクション」のデジタル化資料は、附属図書館特別展示「図書館に眠る震災の記憶」展で活用した他、新聞等の報道でも使用され、多くの注目を集めました。
*附属図書館特別展示「図書館に眠る震災の記憶」は閉幕しましたが、電子展示でいつでもご覧いただけます。https://jpsearch.go.jp/gallery/utokyo-shinsai2023
●アジア研究図書館の整備によるアジア研究の進展
2020年10月に開館したアジア研究図書館は、学内の多数のアジア関係研究資料を集約し、アジア諸地域に関する研究を推進・支援するための図書館です。学内に散在するアジア関係研究資料の移管・整理作業を継続して行っています。
●伝統の継承と最先端の学習環境の融合
3階の大閲覧室に引き続き、2階の閲覧室に設置している大机の修復の準備を進めています。
●広報活動
東京大学基金活動報告会2023においてプロジェクト体験ツアーを開催し、寄付者の方々に総合図書館をご見学いただきました。
また、総合図書館玄関に掲示させていただく銘板の設置枠の増設も行いました。
今後ともあたたかいご支援を何卒よろしくお願いいたします。
▲増設した総合図書館玄関銘板枠
2023年09月01日(金)
今年度も安田講堂にて開催された「東京大学基金活動報告会2023」。
今回は3種類のプロジェクト体験ツアーが開催され、総合図書館のツアーへは39名の方にご参加いただきました。
当日は3つのグループに分かれて、グループごとに館内の見どころを図書館職員の解説付きで見学しました。
ツアーは、記念室内から始まり、保存書庫や大閲覧室等各フロアを見学。そして、今回の目玉でもある地下の貴重図書閲覧室では、実際に貴重書の数々を閲覧しました。めったに見ることのできない貴重書との出会いに、参加者からはため息が漏れる場面も。
ツアー中は随所で、ご寄付によって歴史ある大机が改装できたことの説明や、図書館から改めて謝意を伝える場面もありました。ツアー最後には、それぞれのグループごとに図書館の前で集合写真を撮影し、約 1 時間にわたるツアーを終了しました。
記念室にて第15代将軍徳川慶喜が揮毫した額を見学
4階アジア研究図書館を見学
参加者からは、「本物の貴重書を見ることができて感動した!」「自身も学生時代に利用していた図書館が改修で見違えるようになっていたことが感慨深かった」等の声がありました。ツアーをとおして、参加者に大学の現状をリアルに感じていただくとともに、ご支援のかたちを直接見ることの意義を感じていただけたのではと思います。
今後も東京大学の世界水準の教育・研究を支える附属図書館を発展させていくために、引き続き、あたたかなご支援を賜りますようお願い申し上げます。
【参加者の集合写真】
報告:東京大学基金「東京大学附属図書館支援プロジェクト基金」担当
2023年02月03日(金)
●所蔵資料のデジタル化の促進
貴重な学術資料を保存し次世代に継承していくために、所蔵資料のデジタル化・公開を進めています。
2022年には、総合図書館が所蔵する「南葵文庫」(紀州徳川家当主徳川頼倫より寄贈された紀州徳川家の旧蔵書を中心としたコレクション)、「鶚軒文庫」(東京帝国大学医学部教授・土肥慶蔵が収集した蔵書のうち、和漢医学書のコレクション)のほか、出陳・掲載依頼の多い貴重図書等のデジタル化を行いました。
●アジア研究図書館の整備によるアジア研究の進展
2020年10月に開館したアジア研究図書館は、学内の多数のアジア関係研究資料を集約し、アジア諸地域に関する研究を推進・支援するための図書館です。学内に散在するアジア関係研究資料の移管・整理作業を継続して行っています。
●広報活動
東京大学基金活動報告会2022においてプロジェクト体験ツアーを開催し、寄付者の方々に総合図書館をご見学いただきました。
今後ともあたたかいご支援を何卒よろしくお願いいたします。
2021年11月12日(金)
東京大学基金活動報告会2021 第2部オンライン交流会グループCの冒頭にて行いました、プロジェクト活動報告の動画です。
2021年08月17日(火)
3階の大閲覧室に設置している大机の修復を行いました。この大机は、90年以上も前から使用され、東京大学の学びを支えてきた存在です。
次の時代もこの大机を使用していくため、デスクライトのLED化と電源コンセントの設置を行いました。
大机の修復は一度に実施できる台数が限られており、少しずつ行っています。引き続き、世界水準の教育・研究を支えるためにご寄付を活用していきますので、何卒温かいご支援をお願いいたします。
東京大学の各図書館のさらなる充実を祈念いたします。
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アカデミック・コモンズで、アジア研究図書館が出来るなら、世界一のものにして欲しい。
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