貴金属研究・若手育成支援基金

環境調和型リサイクルの実現

PJ画像

プロジェクト設置責任者

生産技術研究所 教授
岡部 徹

今年度寄付総額
0円
今年度寄付件数
0件
現在の継続寄付会員人数
5人
今年度目標額
5,500,000円
達成率

累計寄付総額
12,183,000円

このプロジェクトに寄付をする

Amazonアカウントの情報を利用して、簡単に寄付ができます。詳細はこちら

東京大学へのご寄付には税法上の優遇措置が適用されます。

      税額控除対象      

税額控除証明書発送準備のため、領収書の発行につきまして遅れが生じる可能性がございます。

★本基金へのご寄付は、理系あるいは環境に関わる人材育成が目的ですので、所得控除だけでなく、「税額控除」も適用可能です。
税制の優遇措置についてはこちらをご覧ください。

私たちの豊かな生活には欠かせない金属

貴金属とは、化合物をつくりにくく、希少性のある金属という条件を満たす元素の総称で、金 (Au)、銀 (Ag)、白金 (Pt)、パラジウム (Pd)、ロジウム (Rh)、イリジウム (Ir)、ルテニウム (Ru)、オスミウム (Os) の8種類の元素を指します。

貴金属は資産としての価値を有するため、今後も人類は採掘と精錬、リサイクルを続けるでしょう。一般的に貴金属は、その美しさや希少性から工芸品や宝飾品に用いられると思われますが、一部の貴金属は、耐熱性、耐蝕性に優れ、特異な触媒特性を有することから、電子部品、自動車用排ガス触媒をはじめとする様々な分野で用いられています。スマートフォンや環境対応自動車など、貴金属は現代の私たちの豊かな生活には欠かせない金属です。

資源セキュリティ・安定供給という課題

金および銀を除く貴金属の元素群は、白金族金属 (Platinum Group Metals: PGM) とよばれています。白金やパラジウム、ロジウムなどは、融点が高く、耐熱性、耐蝕性に優れ、特異な触媒特性を有することから、今では自動車用排ガス触媒、窯業の坩堝、電子部品などの様々な分野で用いられています。しかし、白金族金属の中で抜きん出て生産量が多い白金(Pt)やパラジウム(Pd)でさえ、世界生産量は年200トン程度と寡少です。白金族金属は稀少な元素で生産量に制限があるだけでなく、鉱石の供給源となる鉱山が南アフリカおよびロシアのごく限られた国の特定地域に偏っています。このため、資源セキュリティ・安定供給の面からも使用済みの製品(スクラップ)からのリサイクルによる信頼性の高い資源バッファを築き、長期的に循環利用できる供給ルートを確立することは緊急かつ重要な課題です。

環境調和型リサイクルプロセスの実現に向けて

現在も、高価な貴金属をスクラップから回収することは精力的に行われています。今後は、新たな用途や需要が増えれば、スクラップの特性に応じた多様な新しいリサイクル技術を開発する必要があります。日本には工業製品という形で多量の貴金属が蓄積されているため、資源の有効利用・安定供給の面からも、スクラップを効率良く、かつ環境を害さずに循環利用するルートが注目されています。

意外と知られていないことですが、日本は、世界中から多量の電子材料のスクラップや自動車排ガス浄化触媒のスクラップなど、貴金属を含むスクラップ(廃棄物)を輸入して処理し、貴金属をリサイクルしています。貴金属スクラップのリサイクルを推進する国の中では、日本は、技術的には世界のトップランナーです。

しかし、この貴金属のリサイクルは環境負荷を伴うため、環境調和型リサイクルプロセスの確立は極めて重要な課題です。

画像(提供:田中貴金属工業株式会社)

このプロジェクトに寄付をする

次世代を育てる

今の日本では、貴金属の精錬やリサイクルの研究を行う研究者や技術者が大幅に不足しています。

実のところ、貴金属の精錬・リサイクルプロセスは、研究に必要な最低限のインフラを整備するのに多大な手間とコストを要します。また、実験の難易度が高いため、費やす時間や努力の割には研究成果が上がりません。即効性が高い研究成果が求められる昨今、「貴金属精錬・リサイクルの研究」に取り組む人材は減っています。しかし、貴金属の精錬・リサイクル技術の開発は、困難な分、深みがあり、とても重要な研究分野です。貴金属に関する研究の重要性、将来性に魅了された若手は、研究者・技術者として大きく成長する可能性を秘めています。

若手研究者の実験の様子

ご寄付のお願い

若い世代が貴金属研究を長期的に続けるためには、新しいアイディアと高い使命感をもって、大きく変化する社会に柔軟に対応しつつ、研究や技術開発を推進できる安定した研究・教育環境が不可欠です。新しいアイディアは、多様な交流や経験によって生まれます。当基金は、シンポジウムや学生・若手研究者の海外派遣の実施など質の高い安定した環境の整備によって、研究者・技術者としての視野を広げるとともに、貴金属の研究と教育の進展、貴金属産業の飛躍的な発展を目指します。さらに、日本の貴金属生産の世界生産シェアをさらに向上させ、今後も、貴金属のリサイクル技術の圧倒的な大国として、全世界に貢献しつづけることを目的とします。

このような活動には、多額の経費がかかりますが、現状では、資金は恒常的に不足しております。貴金属の研究や教育の重要性や将来性に共感して頂ける皆さまのご理解、ご協力を賜り、どうか温かいご寄付を賜りますようお願い申し上げます。

主な使途

  1. シンポジウム等の開催
  2. 学生・若手研究者の海外派遣
  3. 情報発信・啓発活動
  4. 学生や研究生の就学・生活支援等

このプロジェクトに寄付をする

amazon payで寄付する

ノルウェー科学技術大学 (NTNU) が、岡部徹教授に名誉博士号を授与しました

PJ画像4

2021年3月26日(金)に、"URBAN MINING" - developing new and more sustainable methods for the production and resource recovery of metals used in modern electronic devises (都市鉱山からのレアメタル回収:電子材料スクラップからの新規かつ環境調和型のレアメタルの回収・生産技術の開発)の貢献に対して、ノルウェー科学技術大学 (NTNU) から岡部徹教授に名誉博士号 (the Degree of Doctor Honoris Causa at NTNU, Honorary Doctor of the Norwegian University of Science and Technology) が授与されました。

詳細はこちらをご覧ください。

 

 

 

 

 

このプロジェクトに寄付をする

amazon payで寄付する

齋藤 智

2024年12月02日

10,000円

がんばってください!! <貴金属研究・若手育成支援基金>

********

2024年10月14日

30,000円

貴金属のリサイクルは人々の生活に重要なものと考えています。 微力ながら応援させていただきます。 <貴金属研究・若手育成支援基金>

八十川 紀夫

2024年05月31日

300,000円

金属についての実務的かつ基礎的な研究力を身に着けた人材は 幅広い分野で未来を切り開いていけるでしょう。 <貴金属研究・若手育成支援基金>

松尾 史樹

2024年01月12日

20,000円

仕事を通じ、当研究分野には長らくお世話になってございました。 しかしながら追々に、個人的にも興味を惹かれてございましたところ、当基金をご紹介いただく機会がございました。 微額ではございますが寄付を通じ、更なるご発展を個人的にも応援いたします! <貴金属研究・若手育成支援基金>

齋藤 智

2023年11月02日

20,000円

紫綬褒章おめでとうございます! <貴金属研究・若手育成支援基金>

八十川 紀夫

2023年08月14日

300,000円

受賞おめでとうございます。 希少金属抽出技術は半導体、蓄電池、磁石などの先端製品開発の基礎にもなると思います。基礎を固めずに慌てても空回りするだけかも知れません。 最近いったん捨てたドラフターを買い戻す会社がかなりあるようです。新人にいきなりCADでは全体像を見失うようです。 <貴金属研究・若手育成支援基金>

********

2023年05月09日

10,000円

総合研究博物館の展示物が素晴らしかったです。少しでも何かのお役に立てればと思います。 <貴金属研究・若手育成支援基金>

八十川 紀夫

2023年01月10日

300,000円

希少金属リサイクル技術は多くの分野の基礎技術にもなると思います。 <貴金属研究・若手育成支援基金>

********

2022年11月24日

1,000円

有効資源をフル活用する、地球環境に優しい、3万年後の地球を考えて行動する日本、世界、地球へ 世界各国のTopたちと協力しながら、有効資源をフルに活用してゆく地球に優しい日本へ <貴金属研究・若手育成支援基金>

八十川 紀夫

2022年04月26日

300,000円

都市鉱山の開発は金属、化学、制御、機械装置、AIなど工学のあらゆる分野に跨る総合プロジェクト。 しかも現実を徹底的に見つめ仮説と現実を行き来する必要がある。 基礎的研究手腕を身に着けるのに絶好のテーマと思います。 <貴金属研究・若手育成支援基金>

蛭子 健太

2022年01月02日

100,000円

若手研究者の育成にお役立ていただければ幸いです。 <貴金属研究・若手育成支援基金>

湯池 宏明

2021年12月28日

200,000円

研究、教育を応援しています <貴金属研究・若手育成支援基金>

八十川 紀夫

2021年11月23日

300,000円

基礎的・現実的な知識。経験は一生の宝物。 他の方面でも獲得した思考パターンが生きるでしょう。 現実遊離した思考が災難をもたらした例が金融工学と思います。 <貴金属研究・若手育成支援基金>

関谷 宏

2021年05月06日

500,000円

資源の少ない日本にとって資源回収・リサイクルは必須です。学生時代には日本のエネルギーの資源リサイクルに関わり、現在は紙(森林資源)のリサイクルに携わっています。豊富な人的資源を活かして、循環型社会に貢献してください!! <貴金属研究・若手育成支援基金>

八十川 紀夫

2021年05月03日

500,000円

リアルなところがしっかりしていないと、バーチャルな世界は成り立たない。 シリコンバレーの研究者たちは競って子供たちを、スマホ・パソコン・タブレット禁止の学校に通わせている。 リアルな人間関係や探求心の育成にそれらが有害だということらしい。 <貴金属研究・若手育成支援基金>

上田 智延

2021年04月14日

10,000円

文部科学大臣表彰 科学技術賞の受賞、おめでとうございます。日頃のご研究の成果の一つだと思います。引き続き、本基金の活動を支援いたします。 <貴金属研究・若手育成支援基金>

八十川 紀夫

2021年04月08日

500,000円

リサイクルは考慮すべきことが多くなかなか手ごわいと思います。 知恵を出し合って実現してください。 <貴金属研究・若手育成支援基金>

八十川 紀夫

2020年12月06日

500,000円

重要ですが地味な研究と思います。 進展を願っています。 <貴金属研究・若手育成支援基金>

このプロジェクトに寄付をする

amazon payで寄付する

PJ画像

プロジェクト設置責任者

生産技術研究所
教授
岡部 徹

今年度寄付総額
0円
今年度寄付件数
0件
現在の継続寄付会員人数
5人
今年度目標額
5,500,000円
達成率

累計寄付総額
12,183,000円

このプロジェクトに寄付をする

Amazonアカウントの情報を利用して、簡単に寄付ができます。詳細はこちら

東京大学へのご寄付には税法上の優遇措置が適用されます。

      税額控除対象      

税額控除証明書発送準備のため、領収書の発行につきまして遅れが生じる可能性がございます。

ご寄付の謝意・記念品

「東京大学基金」の謝意・記念品が適用されます。

このプロジェクトの謝意・記念品

レアメタル研究会+懇親会への無料ご招待

累計2万円以上のご寄付をいただいた個人の方をご招待いたします(メールでご案内いたします)。

チタン製のスプーン

PJ画像1

累計10万円以上のご寄付をいただいた方に、チタン製のスプーンを贈呈いたします。

チタン製のカップ

PJ画像2
PJ画像2

累計20万円以上のご寄付をいただいた方に、チタン製のカップを贈呈いたします。

チタン製のボトルキーパー

PJ画像3
PJ画像3

累計50万円以上のご寄付をいただいた方に、チタン製のボトルキーパーを贈呈いたします。

特製感謝プレート

累計100万円以上のご寄付をいただいた方に、特製感謝プレートを贈呈いたします。

1.謝意・記念品の金額は累計となります。
(例)初回10万円、その後追加で10万円のご寄付をいただいた場合:初回で2万円以上の謝意・記念品(無料ご招待)と10万円以上の謝意・記念品(スプーン)、追加のご寄付で累計20万円となった時点で20万円以上の謝意・記念品(カップ)の対象となります。
2.年度末集計の累計額に基づき、ご寄付の翌年度にご招待または発送いたします。

※寄付額が一括500万円以上(法人・団体の場合1,000万円以上)で紺綬褒章への推薦をご希望の場合は、寄付申込フォーム内の「ご意見欄」に「紺綬褒章推薦希望のため、返礼品不要」とご入力ください。詳細はこちらをご覧ください。

東京大学へのご寄付には税法上の優遇措置が適用されます。

      税額控除対象      

税額控除証明書発送準備のため、領収書の発行につきまして遅れが生じる可能性がございます。

関連プロジェクト

PJ画像

日本が誇る植物園を、世界へ

Life in Green プロジェクト(小石川&日光植物園)

PJ画像

三崎から世界へ!奇跡の海の研究を支える

マリン・フロンティア・サイエンス・プロジェクト

PJ画像

― 環境に優しいクリーンな資源 ―

南鳥島レアアース泥・マンガンノジュールを開発して
日本の未来を拓く

PJ画像

最先端の物理、天文、数学の連携で宇宙の謎に迫る

日本発アインシュタイン:カブリ数物連携宇宙研究機構(Kavli IPMU)

PJ画像

教育から社会をかえる ~100年後の地球のために~

One Earth Guardians(地球医)育成プログラム支援基金

PJ画像

~遊ぶように学ぶ プレイフル社会の実現に向けて~

プレイフル社会の理論構築と社会実装プロジェクト基金

PJ画像

~生命現象の完全な理解に向けて~

東京大学定量生命科学研究所-カロリンスカ研究所国際活動支援基金

PJ画像

三陸の水産業の復興をめざして

沿岸センター活動支援プロジェクト(大気海洋研究所)

PJ画像

新しい「生命の概念」をつくる

UT7(次世代生命概念創出研究グループ)基金

PJ画像

― 人間とは何か、ともに考えるために ―

社会と未来を開くオープンヒューマニティーズ基金

PJ画像

目指せリーグ優勝!頑張れ洋弓部!!

東京大学運動会洋弓部支援プロジェクト

PJ画像

―「捕雷役電」 受け継ぎ育み、飛躍する―

東大電気系教育発信交流支援基金 ー捕雷役電150ー

PJ画像

分子科学で未来をつくる。

統合分子構造解析拠点「FS CREATION」における研究と教育の支援基金

PJ画像

日本と世界の変革を駆動する未来の人材育成へご支援を

変革を駆動する先端物理・数学プログラム(FoPM)支援基金

PJ画像

ヒトの知性はどのように生じるか?

ニューロインテリジェンス国際研究機構(IRCN)基金

PJ画像

このプロジェクトは寄付募集を終了しました

小型模擬人工衛星CanSatプロジェクトへの挑戦基金

詳細をみる

募集終了

PJ画像

このプロジェクトは寄付募集を終了しました。

東日本大震災救援・復興支援プロジェクト

詳細をみる

募集終了

PJ画像

このプロジェクトは寄付募集を終了しました。

新社会を創造する化学人材育成基金

詳細をみる

募集終了

PJ画像

このプロジェクトは寄付募集を終了しました。

教育学部・教育学研究科教育研究創発基金「教育学部創立70周年記念基金」

詳細をみる

募集終了

PJ画像

このプロジェクトは寄付募集を終了しました。

「スーパー酵母2024」プロジェクト

詳細をみる

募集終了

PJ画像

このプロジェクトは寄付募集を終了しました。

異才発掘プロジェクトROCKET基金

詳細をみる

募集終了

PJ画像

このプロジェクトは寄付募集を終了しました。

メダカ自然集団の保全事業支援基金

詳細をみる

募集終了