現代日本研究センター運営支援基金

日本の中の世界・世界の中の日本:多様な「今」から見えてくるもの

PJ画像

プロジェクト設置責任者

現代日本研究センター センター長
白波瀬 佐和子

今年度寄付総額
5,000円
今年度寄付件数
1件
現在の継続寄付会員人数
0人

このプロジェクトに寄付をする

東京大学へのご寄付には税法上の優遇措置が適用されます。

日本の「今」について知ることが世界の抱える問題の解決への糸口となる

 現代の日本は課題先進国と呼ばれています。たとえばその一例としては、少子高齢化で代表されるように、急激に人口構造が変わる中、社会保障制度をどう維持するのか、人々の基本的な生活保障を提供していきた家族の機能はどう変化するのか、高齢化のみならず女性雇用が増加した環境にあって家族のケアをだれが提供するのか、といった課題です。このように、人口構造ひとつとっても日本は多くの課題を抱えています。一方で、裏を返せばこのような課題に世界に先駆けて直面して対応している貴重な研究フィールドであるとも考えられます。このようなテーマは日本だけでなくアジアでも欧米の先進国でも共通して重要になってきます。また、人口変動だけではなく、環境汚染も感染症も、現在の諸問題は国境を超えます。そこで、特定の国の特殊事情を超えて国境を跨ぐ世界共通の課題にどう取り組み、対応するかについて日本の「今」に関する研究成果や学術的知見を発信することが、極めて重要になってきています。
 しかしながら、日本国内で進んでいる現代の日本に関する人文学的・社会科学的な研究の国際的な発信力は決して強いとは言えません。これは、そういった場や機会がまだまだ少ないということもありますが、日本の「今」という国際的にも非常に重要な対象を研究しているにも関わらず、それを「現代日本研究」として捉える枠組みがなかったことも大きく影響しています。このような問題を踏まえて、日本の「今」に関する研究を「現代日本研究」としてとりまとめ、世界に発信していく拠点となるために現代日本研究センターを設立しました。

現代日本研究センターとは?
-日本の「今」を多様な視点から捉える新しい試み-

 現代日本研究センター(TCJS)は、2020年7月に設立された全学的な組織です。TCJS設立の背景には、国籍やジェンダー、専門分野を超えて、現代の日本社会の“課題”に対する独自のアイデアを表現して、世界の課題解決に貢献する姿を応援したいという気持ちがあります。そこで、まずは「現代日本」を一つの共通項として、東京大学の多種多様な分野の研究者や大学院生が集まって、自由闊達にアイデアを交換し合うプラットフォームを創り出すことから始めました。
 現在、学内からは法学政治学研究科、経済学研究科、人文社会系研究科、教育学研究科、農学生命科学研究科、工学系研究科、総合文化研究科、新領域創成科学研究科、情報学環、公共政策大学院、社会科学研究所、先端科学技術研究センター、生産技術研究所、東京カレッジ、ヒューマニティーズセンターの15部局が分野の壁を越えてこのプラットフォームに参加しています。
 また、この活動をグローバルに展開するためには海外有力大学との連携・協力関係が欠かせません。TCJSでは、ハーバード大学、コロンビア大学、コロンビアビジネススクール、オックスフォード大学、カリフォルニア大学バークレイ校、プリンストン大学、ソウル国立大学校といった大学のトップ研究者が国際諮問委員として参画しています。また、設立にあたっては、各分野を代表する日本研究者10人ほどからも強力なエンドースメントレター(=支持表明書)をいただきました。このように、日本と世界のトップ研究者や優秀な若手研究者同士を結び付ける場をTCJSが整備しつつあるのです。このようなプラットフォームを成熟させていくことで、東京大学の文理の枠を超えた最先端の研究成果をグローバルに情報発信し、東京大学として世界の諸課題に対する解決の道筋を示していく拠点となることを目指します。
 現在は若手研究者からトップ研究者までがウェブのセミナー形式でほぼ毎週のように様々なテーマで研究の発表をし、グローバルで活発な議論が行われています。特に大きなテーマとしては「Gender in Japan」と「グローバル時代の政策研究」という2つの活動があります。
・Gender in Japan
 2021年の2月に日本のジェンダー研究に関する多様な関係者間の情報共有や交流の場として「Gender in Japan」プロジェクトを立ち上げました。2月22日には上野千鶴子名誉教授を講師にお迎えして、キックオフセミナーを開講し、500人ほどの方にご視聴いただきました。今後も国内外を問わずグローバルな議論を進めていくとともに、研究者だけでなく現場の声も積極的に取り上げていくことで、日本のジェンダー問題を解決へと導くことができるような知が集まる場を提供していきます。
・グローバル時代の政策研究
 21世紀の日本政治をテーマとした早稲田大学との連携による「東大・早稲田政治学コロキアム」と、東アジアにおける人口と不平等をテーマとしたプリンストン大学との共同事業を展開し、グローバル時代における政策決定の在り方についての研究を進めています。

ご支援のお願い

 このようなグローバルな活動を拡大していくためには皆さまのご理解とご支援がどうしても必要です。私たちの願いは、所属や分野、国境、さらには前例までをも超えて、国内外で活躍する、あるいは、活躍したいと思っている、中堅・ベテラン研究者、若手研究者、大学院生たちを招き入れ、積極的な参画を促することで、おもいがけない相乗効果を生むようなプラットフォームを構築することにあります。高い可能性を秘めた次世代を育成し、日本という社会の新たな姿を示すことに通じる、新たな「日本研究」という枠組みから総合大学における文系振興に貢献したいと思っています。ただ、このような知的な協創の場を維持・運営するためには、資金がまだまだ足りません。
 新型コロナウィルス(COVID-19)の感染拡大により、日本を含めた世界各国の社会の不安、経済の混乱、個人の心身面への影響が懸念される中、小さくスタートした当センターではありますが、オンライン時代だからこそ、時間や空間を超えて実現できることもたくさんあります。私たちは、TCJSという自由闊達な意見交換や交流の場を大きく育てて、躍動感のあるポジティブなムーブメントを展開しつづけていきたいと考えています。皆さまのご理解とご支援をどうぞよろしくお願い申し上げます。


 

このプロジェクトに寄付をする

【イベント開催のご案内】
Gender in Japanシリーズ:「日本のジェンダー格差、なぜ解消しないのか」(2月22日開催)

2021年02月10日(水)

English follows Japanese.

 東京大学の現代日本研究センターは、2020年7月に設立された文理融合の学内横断型組織です。日本の「今」に関する研究を“現代日本研究”としてとりまとめて、情報発信しています。このたび、日本のジェンダー研究に関する多様な関係者間の情報共有や交流の場として、「Gender in Japan」プロジェクトを立ち上げました。2月22日に上野千鶴子名誉教授を講師にお迎えして、当センター長の白波瀬佐和子教授の対談形式で、初回のセミナーを開催します。専門家はもちろん、ジェンダーに興味があるという方など、どなたでもお気軽にご参加ください。

【開催概要】
日時:2021年2月22日(月)  9:00-10:00(日本時間)
概要:
 コロナ禍のもとで1年が過ぎました。非常時には見たことも聞いたこともない新しい変化が起きるというよりも、平時の矛盾が拡大・増幅してあらわれます。そのしわ寄せを食らったのが、もともと脆弱な状況に置かれた女性たちでした。
 GDPが世界3位なのに、男女平等指数が121位。これは日本社会の謎であり、課題です。同様に、4大進学率が男女とも約5割の時代に女子学生比率が2割の壁を越えないのも東京大学の謎であり、課題です。今期、女性2人目の東京大学副学長を務められ、政府が任命した「コロナ下の女性への影響と課題に関する研究会」の座長として迅速に「緊急提言」を出された、元同僚である白波瀬佐和子さんとトークできるのが楽しみです。
講師プロフィール:
 上野千鶴子氏。社会学者。京都大学大学院社会学博士課程修了。社会学博士。
1993年東京大学文学部助教授(社会学)、1995年から2011年3月まで、東京大学大学院人文社会系研究科教授。2011年4月から認定NPO法人ウィメンズアクションネットワーク(WAN)理事長。第20−22期学術会議会員。第23-25期日本学術会議連携会員。専門は女性学、ジェンダー研究。高齢者の介護とケアも研究テーマとしている。
開催方式:ZOOMウェビナー
言語:日本語
参加費:無料
事前登録制:参加申し込みはこちら → https://forms.gle/dPv56nvmBW9zgdgW9
主催:東京大学現代日本研究センター
   https://www.tcjs.u-tokyo.ac.jp/ja/index.html
お問い合わせ:contact@tcjs.u-tokyo.ac.jp

【English Version】

The UTokyo Center for Contemporary Japanese Studies (TCJS) serves as a common space to explore Japan and its place in the world. The center is proud to present a new space through which diverse stakeholders may connect and share information regarding gender studies issues in Japan. On February 22, 2021, this new initiative will host its inaugural seminar: a one-on-one talk between UTokyo Professor Emeritus Ueno Chizuko (Director, Women's Action Network) and TCJS Director Shirahase Sawako (Professor, UTokyo Graduate School of Humanities and Sociology). Scholars and anyone interested in gender studies are welcome to attend!

□Date:February 22, 2021 (Mon), 9:00-10:00 (JST)
□Abstract:We have spent a year in the grip of the COVID-19 pandemic. Times of crisis tend not to bring forth new and unprecedented change, but rather to exacerbate and amplify the familiar contradictions of everyday life. It has been those women who were already in dire straits to begin with who have felt this burden most keenly. How can a country have the world’s third largest GDP, and yet rank 121st in gender equality? This is a puzzle–and a problem–for Japanese society. By the same token, it is a puzzle–and a problem–that the University of Tokyo’s ratio of female student enrollment cannot break past 20%, even though we live in an age when four-year college enrollment rates for both men and women are about 50%. I look forward to this discussion with my former colleague Shirahase Sawako (who also serves as a UTokyo executive vice president), particularly given her speedy submission of an emergency proposal to the Japanese government as the chair of its「コロナ下の女性への影響と課題に関する研究会」.
□Profile:Chizuko Ueno is a sociologist. She holds a Doctorate in Sociology from Kyoto University. In 1993, she became an Associate Professor of Sociology at the University of Tokyo. From 1995 until 2011, she was a Professor at the University of Tokyo Graduate School of Humanities & Sociology. In 2011, she became director of the non-profit Women’s Action Network (WAN). She served as a member of the 20th–22nd Science Councils of Japan, and as an affiliate member for the 23rd–25th councils. Ueno specializes in women’s studies and gender studies, and has also done research on elder care.
□Venue:Zoom Webinar
□Language:Japanese
□Cost:Free
□Advance Registration:https://forms.gle/dPv56nvmBW9zgdgW9
□Host by:UTokyo Center for Contemporary Japanese Studies
https://www.tcjs.u-tokyo.ac.jp/
□Contact:contact@tcjs.u-tokyo.ac.jp



 

このプロジェクトに寄付をする

寄付目的・支援先を指定できます
お名前 日付 金額 コメント
髙橋 雄一 2021年05月20日 5,000円 少しですがお役にたててください。
<現代日本研究センター運営支援基金>
1

このプロジェクトに寄付をする

PJ画像

プロジェクト設置責任者

現代日本研究センター
センター長
白波瀬 佐和子

今年度寄付総額
5,000円
今年度寄付件数
1件
現在の継続寄付会員人数
0人

このプロジェクトに寄付をする

東京大学へのご寄付には税法上の優遇措置が適用されます。

ご寄付の特典

「東京大学基金」の特典が適用されます。

ご支援いただいた方全員への特典

現代日本研究センターの公式サイトにお名前を提示します。
※お申込み時にご確認いただいた東京大学基金芳名録の掲載希望に準じます。個別に掲載希望がある場合には備考欄等にその旨をご記入くださいますようお願いいたします。

 

関連プロジェクト

PJ画像

最先端の物理、天文、数学の連携で宇宙の謎に迫る

日本発アインシュタイン:カブリ数物連携宇宙研究機構(Kavli IPMU)

PJ画像

動物にも人にもやさしい世界一の動物病院を目指して

東京大学動物医療センター140周年記念基金(東大VMC基金)

PJ画像

難治性がんの克服を目指して

スキルス胃癌、膵癌、大腸癌に対する腹腔内化学療法の研究開発

PJ画像

イノベーションを産む奇跡の海

マリン・フロンティア・サイエンス・プロジェクト

PJ画像

ヒトの知性はどのように生じるか?

ニューロインテリジェンス国際研究機構(IRCN)基金

PJ画像

教育から社会をかえる ~100年後の地球のために~

One Earth Guardians(地球医)育成プログラム支援基金

PJ画像

変革を駆動する大学へ

未来構想ビヨンド2020プロジェクト

PJ画像

卓越性、多様性、包摂性を大切にした教育学研究をリードし、社会に貢献する

教育学部・教育学研究科教育研究創発基金「教育学部創立70周年記念基金」

PJ画像

国際舞台で活躍する優秀な人材を社会へ輩出

PEAK奨学金制度(東京大学総合文化研究科・教養学部基金)

PJ画像

東京大学から世界へ 飛び立つ学生を応援する

Go Global 奨学基金(東京大学在学学生留学支援・海外派遣事業)

PJ画像

東京大学のシンクタンク ~大学と社会を結ぶ新しい回路

未来ビジョン研究センター(※2019年4月1日をもちまして、政策ビジョン研究センター(PARI)は未来ビジョン研究センター(IFI)に組織統合いたしました。)