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ゲノムインフォマティクストレーニングに参加できました。(マリン・フロンティア・サイエンス・プロジェクト)

大量遺伝情報解析は生物学に新たな知見をもたらします!

私は9月6、7日の二日間にわたって、愛知県岡崎市にあります基礎生物学研究所でゲノムインフォマティクストレーニングをうけて参りました。今回の交通費、宿泊費として三崎臨海実験所への支援の一部を活用させていただきましたので、感謝の意を込めましてその内容をご報告いたします。

2003年にヒトゲノムの解読が行われたことは有名ですが、近年この分野の技術はますます進歩し、研究者個人が自分の必要とする生物の大量の遺伝情報を取得しそれを実験に用いることも可能になってきています。しかしながら、このような個人によるオンデマンドな遺伝情報は生のデータの状態では非常に扱いにくく、研究者側にもコンピュータを用いた情報処理能力が求められます。今回のトレーニングコースではそのような生のデータをいかに適切に処理し自分の実験に役立てるかを、講義と実践を並行しながら基礎から学ぶことができました。

実際のトレーニングの内容は、様々な形式のデータの特徴や処理法、情報処理の手段としてのUNIXの基礎知識、新規情報の既知ゲノム情報への対応付け、更にそれを可視化するソフトの扱い方などでした。参加者には一人一台ずつPCが用意され、また資料やサンプルデータ、対応スタッフも充実しており、参加する価値が非常に高いものでした。

私は現在カイヤドリヒラムシという生物の形態形成についての研究を行なっており、この生物がある時期に発現している遺伝情報をまとめて解読して得られた情報を処理して実験に用いています。このトレーニングで得た知識はまさに現在、自らの研究に役立っているのはもちろん、今後も様々な研究における礎となるはずです。大量遺伝情報解析はこれから新たな知見を生物学の様々な分野にもたらすことが期待されます。皆様のご支援に改めて感謝いたします。

理学系研究科生物科学専攻附属臨海実験所 修士二年(当時) 中島章

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