地球惑星科学の研究教育支援基金

太陽系や生命の誕生と進化などの「夢」を追求する分野と、環境・災害・資源などの「社会や人間の役立つこと(貢献)」を研究する分野の2つの魅力を持つユニークな学問

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プロジェクト設置責任者

大学院理学系研究科 地球惑星科学専攻
准教授 河合 研志

今年度寄付総額
58,000円
今年度寄付件数
9件
現在の継続寄付会員人数
4人

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東京大学へのご寄付には税法上の優遇措置が適用されます。

ご支援のお願い

地球惑星科学分野は、地球・惑星・環境などを理学的に展開する基礎科学でありながら、太陽系や生命の誕生と進化などの「夢」を追求する分野と、環境・災害・資源などの「社会や人間の役立つこと(貢献)」を研究する分野の2つの魅力も持つユニークな学問です。そのため、一般の方々の素朴な夢や疑問、身の回りの安全・安心とも深く関連し、理学への多様な興味を呼びさますポテンシャルを持つ分野でもあります。

この分野に対する産官学界や社会・一般の方々からの様々なニーズは、21世紀に入って益々増加しています。この分野の研究の振興を通じた

  • 若手研究者育成(=博士課程学生の増加)
  • 社会で活躍できる人材の育成
  • さらに、その基となる中高生への理科教育・アウトリーチ

は、今後一層力を入れていくべき活動ですが、近年の運営費交付金の減少により、十分な活動が行えていません。これらの支援を本専攻・両学科のOBOGの皆様、一般の方々、関連企業などに呼びかけ、将来の地球惑星科学発展のための礎としたいと考えています。

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極光降り注ぐ最果ての地。観測ロケット打上げのために訪れた、スヴァールバル諸島のニーオレスンで撮影しました。ロケットはオーロラに向かって打ち上げられ、オーロラが舞う、その場所での電磁場やプラズマ流のデータを取得します。
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爆発する桜島火山。観測で桜島火山に訪れた際に撮影した爆発的な噴火の様子です。噴煙が生きもののように立ち上がっていきます。

ご寄付の活用方法

皆さまからのご寄付は、

  1. 地球惑星科学の研究と教育の基盤構築
  2. 学生の就学支援
  3. 若手研究者の海外派遣
  4. アウトリーチ活動

などに使用させていただくとともに、寄付者や地球惑星科学への関心を持つあらゆる方々が参加できる地惑融合セミナーを毎年開催し、この分野の発展を目指します。

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地球惑星環境学科の学生実習で訪れた、昔は海だった場所です。現在は山奥にありますが、かつての海の中で堆積した地層です。
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アウトリーチ活動「大人の読書感想文イベント」の様子。火星からきたと考えられている隕石(写真中の参加者の手のひらにのっています)を実際に触りながら、地球の過去について考え、研究者と対話をしました。

実行委員長からのメッセージ

地球惑星科学とは、私たち人類を取り巻く自然の成り立ちを理解しようとする学問です。地球や生命はどうして生まれたのだろうかという誰もが一度は考えるような疑問の解明から、人類はどのように地球で暮らしていくべきかという社会に直結した問題の解決までをめざしています。そのため、太陽系内外の惑星や地球の誕生、地球の構造・歴史、生命の起源や進化、地震や火山、日々の天気予報、資源、将来気候の予測など、自然に関わる広範囲の事象が研究の対象となっています。

自然の成り立ちを理解し、私たちが地球で暮らしていくための課題を解決するための研究は一歩一歩の積み重ねが大切です。そのため、地球惑星科学の将来を担う次世代研究者の育成や、自然の仕組みを理解して社会に貢献していく人材の育成にご支援をお願いしたく存じます。私たちの教育や研究が将来、みなさまのお役にたてるように私たちも精一杯努力してまいります。

私たちについて

私たち、理学系研究科地球惑星科学専攻と対応する学科である理学部地球惑星物理学科・地球惑星環境学科は、1877年の東大設立時からある地質学科や、その後できた鉱物学科、地理学科、地震学科(後の地球物理学科)などを前身としており、地球惑星科学の幅広い領域を包含し、関連分野の研究と教育をリードする日本を代表する研究教育組織です。また2017年には本専攻を主な母体とする宇宙惑星科学機構が学内に設置されています。

私たちの歩み(↓ クリックで拡大)

それぞれの活動の詳細

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2024年活動報告
-初のトークイベント、工作イベントを開催!-

2025年02月13日(木)

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「研究教育プロジェクト支援」の実施
学生が主導する研究プロジェクトや学修活動等への支援について、2024年は下記6件のプロジェクトを採択、支援することができました。

<2023年度第2回採択プロジェクト>    *学年は採択当時(2024年1月31日現在)です。

代表者氏名 学年 プロジェクト名
青沼 恵人 M1 世界最北の大学、UNIS (スバールバル大学)のコース “AB-333 Freshwater Ecology of Arctic Lakes and Ponds” への参加と極域での野外調査
吉田 晶 D2 深部陸域堆積岩コア試料を用いた岩石内微生物の研究

<2024年度第1回採択プロジェクト>    *学年は採択当時(2024年7月29日現在)です。

代表者氏名 学年 プロジェクト名
亀井 りま M1 火星周回衛星ESCAPADEサイエンス会議への参加による火星大気散逸研究の新展開
城戸 太朗 D1 宮城県気仙沼市から産出したジュラ紀大型アンモナイト化石を用いたPerisphinctes属の分類の再検討
髙橋 慶多 B4 シリカクラスレート鉱物を用いたメタン湧昇帯の古環境復元と, 結晶化・仮晶化過程の解明
三平 舜 D2 Moon to Mars Challenge

「八重洲灯台談話会vol.5」への登壇
実施日:2024年5月21日
企業人、地域リーダーなどが、研究者の知見と視点に触れながら共に未来を考える対話の場、「八重洲灯台談話会」の第5回に橘 省吾 教授が登壇しました。
探査機「はやぶさ2」が持ち帰った小惑星リュウグウの試料分析からどんなことがわかったのか、石が語る太陽系の起源や進化について、実際に試料を封入し持ち帰ったコンテナ(実物)を手にご紹介。
研究現場のリアルな様子を、動画や写真をまじえてお話させていただきました。
講話後の質問タイムでは参加者の方から次々と手があがり、中には2回目、3回目の質問をする方も。30分以上あった質疑応答の時間もあっという間に終わり、橘先生をはじめとするみなさんの、熱気あふれる「対話の場」となりました。
*『八重洲灯台談話会』は株式会社エッセンスと東京大学URAの協働で開催されています。協力:NPO法人ミラツク、共催:三井不動産 POTLUCK YAESU

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「リュウグウのバスボムをつくってみよう!」イベント開催
実施日:2024年10月19日(ホームカミングデイにて)
理学系研究科・理学部基金(理学系自体の部局基金です)とのコラボで、小学生~中学生10組を対象に、工作・対話型イベントを実施しました。
探査機「はやぶさ2」が向かった小惑星リュウグウ、実はこのサンプルリターンミッションによって、内部に炭酸水があることが判明!しかもその温度は・・・お風呂に近い!?
リュウグウとバスボムとの関係性には会場も興味津々。参加した子供たちは、リュウグウの模型に触れたり、色々な質問をしたり、一生懸命にバスボムの“もと”をこねたりと、にぎやかな様子でした。
盛況でしたので、また開催できればと思います。

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公開講演・対談「宙わたる地球惑星科学」の実施
実施日:2024年10月19日(ホームカミングデイにて)
本専攻博士課程を修了され、現在は作家として活躍中(イベント後ではありましたが、第172回直木三十五賞受賞)の伊与原 新(いよはら・しん)氏をお招きし、地惑融合セミナー初のトークイベントを開催しました。(壇上写真中央、伊与原氏)
科学的な視点が活きる伊与原氏の作品の数々。執筆の際に大切にしていること、在籍された当時の地球惑星科学専攻についてなど、昔話に花を咲かせつつ、創作活動についてもお伺いしました。
なかでも、メインの話題はイベント直前にドラマ化もされた『宙わたる教室』(文藝春秋/NHK「ドラマ10」にて2024年10月~12月放送)。地球惑星科学分野最大の国内学会、「日本地球惑星科学連合大会(JpGU Meeting)」も登場する、「実話に基づく作品」です。
当日は現地、オンライン含め100名以上が参加。事前登録時にもうけた「聞いてみたいこと」「登壇者への質問」フォームにもたくさんの質問が寄せられ、例年にない大きな盛り上がりとなりました。

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応援コメントのご紹介

オンラインでご寄付いただいたみなさまからのコメントをリアルタイムでご紹介しています。

吉田 恭子

2025年04月24日

10,000円

研究によって新たな世界が広がることを楽しみにしています。 <地球惑星科学の研究教育支援基金>

白樫 恵里子

2024年12月22日

1,500円

皆さんの研究のおかげで我々が安心安全に過ごすことができていることに感謝しています。いつか研究費で悩むことがなくなる世の中になるといいと思い、少額ですが寄付させていただきます。応援しています! <地球惑星科学の研究教育支援基金>

川幡穂高教授 退職記念講演会実行委員

2024年12月05日

36,000円

強い開拓精神と高度な知識を持ち,未来を担う人材の育成を今後も継続されるよう,応援しております. <地球惑星科学の研究教育支援基金>

********

2024年10月24日

10,000円

些少で申し訳ありません <地球惑星科学の研究教育支援基金>

岡田 幸村

2024年09月21日

10,000円

寄付致します。 (東京銀杏会・岡田幸村) <地球惑星科学の研究教育支援基金>

岡田 幸村

2024年07月01日

10,000円

寄付致します。 (東京銀杏会・岡田幸村) <地球惑星科学の研究教育支援基金>

********

2023年12月29日

10,000円

夢溢れる研究に少しでも参加したいと思いました。応援しています。 <地球惑星科学の研究教育支援基金>

********

2023年12月26日

1,000円

12月は寄付月間 <地球惑星科学の研究教育支援基金>

********

2023年08月09日

3,000円

日本の研究者を応援しております! <地球惑星科学の研究教育支援基金>

吉田 恭子

2023年05月26日

10,000円

地球惑星科学分野の研究に期待しております。 <地球惑星科学の研究教育支援基金>

********

2023年04月14日

10,000円

活動応援しています。 <地球惑星科学の研究教育支援基金>

岡田 幸村

2023年01月26日

10,000円

昨日の東京銀杏会新年会において、総長の藤井先生からお話を頂戴し、感銘を受けましたため、寄付致します。 (東京銀杏会・岡田幸村) <地球惑星科学の研究教育支援基金>

岡田 幸村

2022年09月21日

10,000円

寄付致します。 (東京銀杏会・岡田幸村) <地球惑星科学の研究教育支援基金>

********

2021年11月26日

100,000円

地球の環境汚染が、年々、酷くなっています。未来の為、子供達の為に、地球を救って下さい! <地球惑星科学の研究教育支援基金>

吉田 恭子

2021年05月05日

10,000円

純粋に知的好奇心から、そして社会を明るくする研究への期待も込めて応援しています。 <地球惑星科学の研究教育支援基金>

********

2020年11月30日

1,000円

お金しか出せない自分だから代わりにお金だけ渡します <地球惑星科学の研究教育支援基金>

********

2020年06月17日

70,000円

地球に関連した各分野での、定量的解明、そのデータを用いての幅広い将来展望を。 <地球惑星科学の研究教育支援基金>

********

2019年08月08日

5,000円

偏狭な意味での「実学重視」が声高に叫ばれる中、理学部の教育・研究活動は、真の意味での人間の知的活動の可能性を提示してくれていると思う。ミクロとマクロを智慧と手作業で結びつけたり、目の前の物体と妄想を結びつけ、論理をどう生み出すかといった行為こそ、人間の創造力の源泉なのだから。 <地球惑星科学の研究教育支援基金>

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プロジェクト設置責任者

大学院理学系研究科
地球惑星科学専攻
准教授 河合 研志

今年度寄付総額
58,000円
今年度寄付件数
9件
現在の継続寄付会員人数
4人

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ご寄付の謝意・記念品

「東京大学基金」の謝意・記念品が適用されます。

このプロジェクトの謝意・記念品

3,000円以上のご寄付

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1万円以上のご寄付

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東大地惑サポーター認定証の作成・送付

3万円以上の卒業生(本専攻・学科)のご寄付

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名刺イメージ

名刺の作成

10万円以上のご寄付

ご寄付いただいた方のご芳名を本郷キャンパス理学部1号館105講義室内の銘板に掲示させていただきます(作成目安時期:各年度末)。
※ご入金時の氏名で掲示されます。
※銘板掲示を希望されない方は、お申込時に東京大学基金事務局(03-5841-1217)へお知らせください。

東京大学へのご寄付には税法上の優遇措置が適用されます。

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