地球惑星科学の研究教育支援基金

太陽系や生命の誕生と進化などの「夢」を追求する分野と、環境・災害・資源などの「社会や人間の役立つこと(貢献)」を研究する分野の2つの魅力を持つユニークな学問

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プロジェクト設置責任者

大学院理学系研究科 地球惑星科学専攻
准教授 河合 研志

今年度寄付総額
368,000円
今年度寄付件数
16件
現在の継続寄付会員人数
4人

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東京大学へのご寄付には税法上の優遇措置が適用されます。

ご支援のお願い

地球惑星科学分野は、地球・惑星・環境などを理学的に展開する基礎科学でありながら、太陽系や生命の誕生と進化などの「夢」を追求する分野と、環境・災害・資源などの「社会や人間の役立つこと(貢献)」を研究する分野の2つの魅力も持つユニークな学問です。そのため、一般の方々の素朴な夢や疑問、身の回りの安全・安心とも深く関連し、理学への多様な興味を呼びさますポテンシャルを持つ分野でもあります。

この分野に対する産官学界や社会・一般の方々からの様々なニーズは、21世紀に入って益々増加しています。この分野の研究の振興を通じた

  • 若手研究者育成(=博士課程学生の増加)
  • 社会で活躍できる人材の育成
  • さらに、その基となる中高生への理科教育・アウトリーチ

は、今後一層力を入れていくべき活動ですが、近年の運営費交付金の減少により、十分な活動が行えていません。これらの支援を本専攻・両学科のOBOGの皆様、一般の方々、関連企業などに呼びかけ、将来の地球惑星科学発展のための礎としたいと考えています。

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極光降り注ぐ最果ての地。観測ロケット打上げのために訪れた、スヴァールバル諸島のニーオレスンで撮影しました。ロケットはオーロラに向かって打ち上げられ、オーロラが舞う、その場所での電磁場やプラズマ流のデータを取得します。
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爆発する桜島火山。観測で桜島火山に訪れた際に撮影した爆発的な噴火の様子です。噴煙が生きもののように立ち上がっていきます。

ご寄付の活用方法

皆さまからのご寄付は、

  1. 地球惑星科学の研究と教育の基盤構築
  2. 学生の就学支援
  3. 若手研究者の海外派遣
  4. アウトリーチ活動

などに使用させていただくとともに、寄付者や地球惑星科学への関心を持つあらゆる方々が参加できる地惑融合セミナーを毎年開催し、この分野の発展を目指します。

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地球惑星環境学科の学生実習で訪れた、昔は海だった場所です。現在は山奥にありますが、かつての海の中で堆積した地層です。
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アウトリーチ活動「大人の読書感想文イベント」の様子。火星からきたと考えられている隕石(写真中の参加者の手のひらにのっています)を実際に触りながら、地球の過去について考え、研究者と対話をしました。

実行委員長からのメッセージ

地球惑星科学とは、私たち人類を取り巻く自然の成り立ちを理解しようとする学問です。地球や生命はどうして生まれたのだろうかという誰もが一度は考えるような疑問の解明から、人類はどのように地球で暮らしていくべきかという社会に直結した問題の解決までをめざしています。そのため、太陽系内外の惑星や地球の誕生、地球の構造・歴史、生命の起源や進化、地震や火山、日々の天気予報、資源、将来気候の予測など、自然に関わる広範囲の事象が研究の対象となっています。

自然の成り立ちを理解し、私たちが地球で暮らしていくための課題を解決するための研究は一歩一歩の積み重ねが大切です。そのため、地球惑星科学の将来を担う次世代研究者の育成や、自然の仕組みを理解して社会に貢献していく人材の育成にご支援をお願いしたく存じます。私たちの教育や研究が将来、みなさまのお役にたてるように私たちも精一杯努力してまいります。

私たちについて

私たち、理学系研究科地球惑星科学専攻と対応する学科である理学部地球惑星物理学科・地球惑星環境学科は、1877年の東大設立時からある地質学科や、その後できた鉱物学科、地理学科、地震学科(後の地球物理学科)などを前身としており、地球惑星科学の幅広い領域を包含し、関連分野の研究と教育をリードする日本を代表する研究教育組織です。また2017年には本専攻を主な母体とする宇宙惑星科学機構が学内に設置されています。

私たちの歩み(↓ クリックで拡大)

それぞれの活動の詳細

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2022年活動報告
-研究展示や学生支援、オンラインイベントを行いました-

2023年02月15日(水)

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新型コロナウイルスの影響が続く中で、従来通り、とはなかなか言えないまでも、2022 年は出張や講義、セミナーなど、研究活動における行き来やコミュニケーションが活発な状態に戻ってきたように思います。学生の課外活動も積極的になり、プロジェクト支援への応募も増えてきました。

一方で、ファンレイジングキャンペーンのようなオンラインならではのイベントや、Twitter(@eps_UTokyo)での発信が好評であったりと、地惑分野やわたしたちの活動への皆さまの応援が嬉しい場面もあり、オンラインの中でもつながりを感じることができました。

●サイエンスギャラリーリニューアル展示
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理学系研究科・理学部「サイエンスギャラリー」が 2022 年 7 月 11 日にリニューアルオープンいたしました。
研究への試みや最新成果、理学の教育現場を感じられるサイエンスギャラリーは、普段、わたしたちが研究を行っている、本郷キャンパス理学部 1 号館建物の 1 階にあります。
リニューアルオープンの第一弾研究展示として、本専攻・学科からは、「はやぶさ2が見た小惑星リュウグウ」と「マントルの岩石・大陸地殻の岩石」を提供いたしました。
リュウグウ展示は、諸田 智克 准教授お手製のアナグリフ画像(赤青眼鏡で見る立体画像)と、3Dプリンターによる簡易模型を展示しています。はやぶさ2が探査した小惑星リュウグウの第 1 回着地点、第 2 回着地点を、より立体的に観ることができる展示です。岩石展示では、地球の上部マントルを代表する「かんらん岩」と、大陸地殻上部を代表する「花崗岩」の比較教材を設置しています。

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皆さんも、理科の授業などで「沈み込み」や「プレート」といった単語を聞いた憶えはありませんか?こうした地球の動きは、それらを構成する「岩石の重さの違い」も関係しています。実際に2つの岩石を持つことができるよう工夫し、子どもから大人まで、ダイナミックな地球の仕組みを体感できる展示を目指しました。
会場にはさらに、2021 年ノーベル物理学賞を受賞された眞鍋淑郎博士(東京大学理学部物理学科地球物理学専攻ご卒業)のノーベル賞展示の他、大画面で視聴できる専攻紹介ビデオが設置されています。

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専攻・学科 web にも見所&裏話をたっぷり掲載しております。本郷お立ち寄りの際には、ぜひ楽しんでいただければ幸いです。

<理・サイエンスギャラリーがリニューアル!地惑展示の見所&裏話をご紹介>
https://www.eps.s.u-tokyo.ac.jp/focus20220711/


●公開セミナーの実施

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2022 年 10 月 16 日のホームカミングデーに、地球惑星科学専攻 2022 融合セミナーをオンラインにて開催いたしました。
武井 康子 教授による特別講演「地震波帯域での岩石レオロジー」では、新しい実験データによって見えてきた、新たな地球内部への理解をご紹介し、当日は 47 名ほどの方にご参加いただきました。
OBOG の皆さんや在職の教員、学生からの質問もあり、活発な意見交換の場となったかと思います。



●「研究教育プロジェクト支援」への名称変更と支援の実施

昨年度まで「学生プロジェクト支援」の名称で行っていた支援活動ですが、学生へ対し、より多くの機会を提示するため、「自身の研究や授業とは別に学生を対象とする教員の企画」も支援対象といたしました。これに伴い、名称を「研究教育プロジェクト支援」へ変更しております。
また、より自由度の高い企画を促すことを目的として、助成予定額の少額項目を削除いたしました。

<2022 年度第 1 回採択プロジェクト>
地球惑星.png

2022 年度はさらに、第 2 回の公募も行うことができました。
第 2 回の公募まで進めたのは、ひとえに、皆さまからの継続的なご寄附のおかげです。重ねてお礼申し上げます。

●UTokyo FAN Raising Campaign 2022 への参加

【地惑基金】年次報告資料3-1_FR.jpg

東京大学基金の各プロジェクトに、特設サイトより「メッセージ=応援」投票を行うことができるオンラインチャリティーイベント「UTokyo Giving Campaign」に参加いたしました。
2022 年 12 月 6 日から 12 月 18 日の 13 日間にかけて行われたこちらのイベント。一人一票の応援投票で、寄附をせずともメッセージを送れるという機能に加え、応援数が「企業賞」といった形でプロジェクトへの寄附につながるという、わたしたちにとっても初めての試みでした。
OBOG の方々や、地惑の研究分野、地惑基金の活動に関心を寄せてくださった方々の投票のおかげで、地惑基金はデイリーチャレンジ(日ごとの賞)で「正午から 30 分間の応援数」「正午から 30分間の卒業生の応援数」による賞を、ワンタイムチャレンジ(期間中の賞)で東京大学基金賞を獲得することができました。
また、期間中にサイトを通じて賜ったご寄附により、「一日で最も寄附者を集めた団体」のデイリー賞も獲得しています。
運動部が多く参加する中で、期間中の応援数も 41 件中、262 票の 11 位という、専攻・学科が行っている研究教育支援プロジェクトとしてはランキング上位の好成績を残すことができました。
応援メッセージも、未来への期待や地惑の発展を願う声が多く、皆さまのあたたかさに触れつつ、身が引き締まる思いです。
これからも、地球惑星科学の発展のために尽力していきますので、どうぞよろしくお願いします。

 

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応援コメントのご紹介

オンラインでご寄付いただいたみなさまからのコメントをリアルタイムでご紹介しています。

正井 卓馬

2025年06月19日

100,000円

東大の地球惑星科学での活躍に期待します。 <地球惑星科学の研究教育支援基金>

吉田 恭子

2025年04月24日

10,000円

研究によって新たな世界が広がることを楽しみにしています。 <地球惑星科学の研究教育支援基金>

白樫 恵里子

2024年12月22日

1,500円

皆さんの研究のおかげで我々が安心安全に過ごすことができていることに感謝しています。いつか研究費で悩むことがなくなる世の中になるといいと思い、少額ですが寄付させていただきます。応援しています! <地球惑星科学の研究教育支援基金>

川幡穂高教授 退職記念講演会実行委員

2024年12月05日

36,000円

強い開拓精神と高度な知識を持ち,未来を担う人材の育成を今後も継続されるよう,応援しております. <地球惑星科学の研究教育支援基金>

********

2024年10月24日

10,000円

些少で申し訳ありません <地球惑星科学の研究教育支援基金>

岡田 幸村

2024年09月21日

10,000円

寄付致します。 (東京銀杏会・岡田幸村) <地球惑星科学の研究教育支援基金>

岡田 幸村

2024年07月01日

10,000円

寄付致します。 (東京銀杏会・岡田幸村) <地球惑星科学の研究教育支援基金>

********

2023年12月29日

10,000円

夢溢れる研究に少しでも参加したいと思いました。応援しています。 <地球惑星科学の研究教育支援基金>

********

2023年12月26日

1,000円

12月は寄付月間 <地球惑星科学の研究教育支援基金>

********

2023年08月09日

3,000円

日本の研究者を応援しております! <地球惑星科学の研究教育支援基金>

吉田 恭子

2023年05月26日

10,000円

地球惑星科学分野の研究に期待しております。 <地球惑星科学の研究教育支援基金>

********

2023年04月14日

10,000円

活動応援しています。 <地球惑星科学の研究教育支援基金>

岡田 幸村

2023年01月26日

10,000円

昨日の東京銀杏会新年会において、総長の藤井先生からお話を頂戴し、感銘を受けましたため、寄付致します。 (東京銀杏会・岡田幸村) <地球惑星科学の研究教育支援基金>

岡田 幸村

2022年09月21日

10,000円

寄付致します。 (東京銀杏会・岡田幸村) <地球惑星科学の研究教育支援基金>

********

2021年11月26日

100,000円

地球の環境汚染が、年々、酷くなっています。未来の為、子供達の為に、地球を救って下さい! <地球惑星科学の研究教育支援基金>

吉田 恭子

2021年05月05日

10,000円

純粋に知的好奇心から、そして社会を明るくする研究への期待も込めて応援しています。 <地球惑星科学の研究教育支援基金>

********

2020年11月30日

1,000円

お金しか出せない自分だから代わりにお金だけ渡します <地球惑星科学の研究教育支援基金>

********

2020年06月17日

70,000円

地球に関連した各分野での、定量的解明、そのデータを用いての幅広い将来展望を。 <地球惑星科学の研究教育支援基金>

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プロジェクト設置責任者

大学院理学系研究科
地球惑星科学専攻
准教授 河合 研志

今年度寄付総額
368,000円
今年度寄付件数
16件
現在の継続寄付会員人数
4人

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東京大学へのご寄付には税法上の優遇措置が適用されます。

ご寄付の謝意・記念品

「東京大学基金」の謝意・記念品が適用されます。

このプロジェクトの謝意・記念品

3,000円以上のご寄付

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1万円以上のご寄付

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東大地惑サポーター認定証の作成・送付

3万円以上の卒業生(本専攻・学科)のご寄付

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名刺イメージ

名刺の作成

10万円以上のご寄付

ご寄付いただいた方のご芳名を本郷キャンパス理学部1号館105講義室内の銘板に掲示させていただきます(作成目安時期:各年度末)。
※ご入金時の氏名で掲示されます。
※銘板掲示を希望されない方は、お申込時に東京大学基金事務局(03-5841-1217)へお知らせください。

東京大学へのご寄付には税法上の優遇措置が適用されます。

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