2027年に150周年を迎える当植物園では、Life in Green Project第 3 期で植物標本の収蔵環境を改善するための施設整備を行い、さらに歴史的建造物である本館の修理を進めます。現在、本館は一般に公開されておりませんが、植物標本を新しい収蔵施設に移すことができれば、本館の一部を公開して講義室や休憩スペースとして活用できます。その実現のため、国等の予算獲得に全力を尽くしますが、皆様のご支援が確実に大きな力になります。
本年も「Life in Green」プロジェクトの特典として、3月18日(火)から4月6日(日)までの期間、小石川植物園でお花見特別招待を開催いたしました。期間中、昨年を大きく上回る722名の方々にご来園いただき、北海道から九州まで、遠方からお越しいただいた方々もいらっしゃいました。今年は3月下旬からソメイヨシノの開花が始まり、特別招待期間の中頃にちょうど満開を迎えました。
Life in Greenプロジェクトは、理学系研究科附属植物園を構成する小石川植物園と日光植物園を世界に誇る植物多様性の研究施設として整備し、社会に開かれた植物園へと発展させることを目的としています。プロジェクトの第1期(2010年1月〜2018年6月)では小石川植物園の公開温室の再建が実現し、第2期(2018年7月〜2023年3月)では温室完成後の小石川植物園と日光植物園の整備活用を推進しました。2023年4月からは第3期として、老朽化した小石川植物園本館の改修と、植物標本の収蔵環境の改善を目標に掲げています。
明治初期、植物学教室初代教授の矢田部良吉が東京大学に植物標本室を創設しました。小石川植物園本館の2階にはその収蔵室があり、歴代の植物学者らが収集した約80万点の貴重な植物標本が収蔵されています。この中には「タイプ標本」と呼ばれ、植物を命名する際、その種の基準として指定された特別な価値をもつ標本が数多く含まれます。しかし、植物学の研究になくてはならない重要な標本であるにもかかわらず、東京大学植物標本室に何点のタイプ標本があるかは正確にはわかっておらず、デジタル画像の公開も進んでいませんでした。
標本の収蔵環境の改善と並び、標本をデジタル化して世界の研究者の利用に供することも植物標本室の重要な使命です。2024年は、Life in Greenプロジェクトのご寄付により整備した撮影システムによるシダ植物のタイプ標本の画像化とモノグラフ化が完了し、データベースの公開が実現しました。その結果、小石川植物園には、シダ植物のタイプ標本が493種1068点あることがわかりました。ここには国外のシダ植物の種も多く含まれますが、日本に自生するシダ植物が約700種であることを考えると、東京大学の植物標本室がいかに多くのタイプ標本を所蔵しているかがわかります。現在は裸子植物と被子植物のタイプ標本のデジタル化を進めており、今後も順次公開を進めていきます。
Life in Greenプロジェクトでは、100万円以上のご寄付をいただいた方の銘板を掲示した新しいベンチを小石川植物園、日光植物園に設置しています。2024年も小石川植物園に8基、日光植物園に4基の新しいベンチを設置でき、快適な園内環境の整備ができました。
小石川植物園は2027年に開園150周年を迎えます。第3期の目標に掲げた本館の改修や植物標本の収蔵環境改善の実現に向けて、今後も力を尽くしてまいります。
小石川植物園:満開のソメイヨシノの様子をお届け!
2024年04月10日(水)
Life in Greenプロジェクトの特典として3月19日(火)~4月7日(日)の間、小石川植物園でお花見特別招待を開催しました。期間中は535名の方が来園され、中には北海道や関西など遠方からいらっしゃった方もおられました。 今年はサクラの開花が遅く気をもたされましたが、特別招待期間最後の週末にやっと満開のソメイヨシノを皆様にお届けすることができました。
2024年3月25日(月)に小石川植物園にて、Life in Greenプロジェクトの特典としてご寄付いただいた皆様をお招きして、貸し切りで行われるお花見イベントを開催しました。雨模様にもかかわらず1日としては昨年の開催日を上回る多くの方にお越しいただき、北海道や関西、中部など遠方からいらっしゃった方もおられました。
Life in Greenプロジェクトは、理学系研究科附属植物園を構成する小石川植物園と日光植物園を世界に誇る植物多様性の研究施設として整備し、社会に開かれた植物園へと発展させることを目的としています。プロジェクトの第1期(2010年1月〜2018年6月)では小石川植物園の公開温室の再建が実現し、第2期(2018年7月〜2023年3月)では温室完成後の小石川植物園と日光植物園の整備活用を推進しました。2023年4月からは第3期を立ち上げ、老朽化した小石川植物園本館の改修と、植物標本の収蔵環境の改善を目標に掲げています。
小石川植物園では、2023年3月から12月にかけて「牧野富太郎と小石川植物園」と題した企画展を柴田記念館で開催し、牧野富太郎の功績や、小石川植物園が日本の植物学の発展において果たしてきた役割を紹介しました。日光植物園においても、Life in Greenプロジェクトで整備された展示室で2023年4月から「牧野富太郎と小石川植物園」展を同時開催しました。また、企画展に関連し、牧野富太郎が愛したサクラ類をテーマにした観察会や、牧野富太郎についての講演会、学術的な植物標本の作り方についての講座なども開催しました。採取した植物を、形を整えながら新聞紙に挟んで乾燥させる標本の作り方は、牧野富太郎の時代と少しも変わりません。講座の参加者の方々は、標本作りを通して、牧野富太郎が植物と向き合う時の気持ちを感じられたのではないかと思います。植物園本館の標本室も見学し、牧野富太郎の時代から脈々と続く東京大学の植物学研究の蓄積に触れていただくことができました。
Life in Greenプロジェクトは、理学系研究科附属植物園を構成する小石川植物園と日光植物園を世界に誇る植物多様性の研究施設として整備し、社会に開かれた植物園へと発展させることを目的としています。プロジェクトの第1期(2010年1月〜2018年6月)では小石川植物園の公開温室の再建が実現し、2018年7月からは5年計画で温室完成後の小石川植物園と日光植物園の整備活用を目的とした第2期計画を推進しています。
2022年はLife in Green Projectの目的である社会に開かれた植物園の実現に向け、「植物の学び」をテーマにしたアウトリーチ活動に力を入れました。Life in Green Projectで雇用したスタッフの企画・運営により、4月から10月にかけて「花と昆虫-東京大学植物園の研究展」と題したミニ企画展を小石川植物園の柴田記念館で開催し、植物園の研究の「今」を発信しました。日光植物園にはこれまで展示スペースがありませんでしたが、2019年にフィールドステーション棟が完成するまで実験室として用いられてきたプレハブ棟を、展示室兼来園者のための休憩室として改装しました。これにより、園内の植物の解説や所蔵する植物画の展示が可能になり、「花と昆虫」展も小石川と同時開催しました。
理学系研究科附属植物園では、Life in Greenプロジェクトの一環として「社会に開かれた植物園」という目的のため、継続的なイベントの実施をはじめました。昨年の11月23日(火・祝)には「秋の植物採集会」として、教員が引率しながら園内で植物採集をし、集めた果実の観察とレクチャーをおこないました。今年に入ってからは、4月23日(土)に「春の植物観察会」として、教員と園内を歩きながら植物と昆虫の関係についてのレクチャーをおこないました。参加者の方からは解説を聞くたびに続々と驚きの声があがり、探求心をくすぐるような楽しい学びの場となりました。
理学系研究科附属植物園では、Life in Greenプロジェクトにご寄附いただいた皆様方に感謝を込めて、小石川植物園の桜が見頃となる3月22日(火)〜4月3日(日)の期間にご家族やご友人の方々とご入園いただける「お花見特別招待2022」を実施いたしました。3月22日(火)と28日(月)の閉園日は、寄附者の皆様のみがご入園いただける特別開放日とし、植物園の研究者が園内の植物や史跡をご案内しました。
Life in Greenプロジェクトは、理学系研究科附属植物園を構成する小石川植物園と日光植物園を世界に誇る植物多様性の研究施設として整備し、社会に開かれた植物園へと発展させることを目的としています。プロジェクトの第1期(2010年1月〜2018年6月)では小石川植物園の公開温室の再建が実現し、2018年7月1日からは5年計画で温室完成後の小石川植物園と日光植物園の整備活用を目的とした第2期計画を推進しています。
小石川植物園の新温室では、植物園の研究成果を踏まえた独自の展示を充実させています。2021年には、奄美大島などに生育するオオシマコバンノキと、この植物の花粉を運ぶ唯一の昆虫であるオオシマコバンノキハナホソガの共生を「生きた」状態で展示することに成功しました。オオシマコバンノキハナホソガは、幼虫がオオシマコバンノキの種子を食べますが、成虫が花に産卵する際に、幼虫が食べる種子が確実にできるように自ら花粉を運ぶという変わった行動をもちます。温室にオオシマコバンノキハナホソガの導入を試みたところ、無事定着し、このガの活動により一年を通してオオシマコバンノキの赤い果実がたわわに実るようになりました。
ライフィングリーンプロジェクト(Life in Green Project)は理学系研究科附属植物園を構成する小石川植物園と日光植物園を世界に誇る植物多様性の研究施設として整備し、社会に開かれた植物園へと発展させることを目的としています。プロジェクトの第1期(2010年1月〜2018年6月)では小石川植物園の公開温室再建費用を賄い、2018年7月1日からは5年計画で温室完成後の小石川植物園と日光植物園の整備活用を目的とした第2期計画を推進しています。
ライフィングリーンプロジェクト(Life in Green Project)は理学系研究科附属植物園を構成する小石川植物園と日光植物園を世界に誇る植物多様性の研究施設として整備し、社会に開かれた植物園へと発展させることを目的としています。プロジェクトの第1期(2010年1月〜2018年6月)では、小石川植物園の公開温室再建費用を賄い、2018年7月1日からは5年計画で温室完成後の小石川植物園と日光植物園の整備活用を目的とした第2期計画を推進しています。
冒頭の藤井社会連携本部長の挨拶では、多くのご支援への感謝とともに、歴史と伝統のある小石川植物園において、最先端の教育研究が行われる意義を説明いたしました。また、これまでの渉外本部は、この4月に設置された社会連携本部の「渉外部門」として新たに配置されたことを説明いたしました。武田理学系研究科長、塚谷園長からは、老朽化が著しい温室の再建について、今年度の着工が決定したこと、邑田前園長からは、温室完成後にはLife in Greenプロジェクトが第2期を迎えることをご説明し、ご支援のお願いをいたしました。
また、「東京大学 植物園のど飴」を園内で特別販売し、たくさんの方にお土産としてご購入いただきました。植物園のど飴は、大学構内で実った「銀杏」「かりん」「ゆず」などを原料としています。ただいま東京大学生協一部の店舗と植物園の売店にて好評発売中です。収益の一部はLife in Green プロジェクトの資金に充てられます。ぜひ植物園のど飴をご購入いただき、ご支援いただければ幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。
植物園のど飴の詳細はこちらをご覧ください。
庭園案内は、Life in Greenプロジェクト実行委員長の邑田教授、日光植物園の舘野准教授、総合研究博物館植物部門の池田准教授、小石川植物園の東馬助教が担当いたしました。節木されたニュートンのリンゴの木、分株されたメンデルの葡萄、精子発見の銀杏など園内の名所をはじめ、分類標本園などをご案内し、小石川植物園の歴史や植物の生態についてご説明させていただきました。
また、日本庭園の一隅にある総合研究博物館小石川分館も開館いたしまして、広い園内をたっぷりと時間をかけて楽しんでいただきました。
邑田教授
舘野准教授
池田准教授
東馬助教
冒頭の武田研究科長の挨拶では、歴史と伝統のある小石川植物園において、最先端の教育研究が行われる意義を説明いたしました。塚谷園長からは、老朽化が著しい温室の再建について、2016年度に着工し、2018年度に新温室が竣工の見通しであることの説明とご支援のお願いをいたしました。
現在までの約8年間で4億8000万円を超えるご寄付をいただくことができ、「お花見特別開放」のご案内に同封しました寄付のお願いに対しても、大変多くの方からご支援をいただきました。この場をお借りして厚くお礼を申し上げます。塚谷園長、Life in Greenプロジェクト実行委員長の邑田教授のもと、温室改修に向けて一日も早くよいご報告ができるよう準備を進めておりますので、いましばらくお待ちいただきますようお願い申し上げます。
小石川植物園が世界的な研究教育拠点としての植物園としてますます発展するよう、維持していきたいと考えております。皆様の更なるご支援をどうぞよろしくお願いいたします。
また、「東京大学 植物園のど飴」を園内で特別販売し、たくさんの方にお土産としてご購入いただきました。植物園のど飴は、大学構内で実った「銀杏」「かりん」「ゆず」などを原料としています。ただいま東京大学生協一部の店舗と植物園の売店にて好評発売中です。収益の一部はLife in Green プロジェクトの資金に充てられます。ぜひ植物園のど飴をご購入いただき、ご支援いただければ幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。
植物園のど飴の詳細はこちらをご覧ください。
また、「東京大学 植物園のど飴」を園内で特別販売し、たくさんの方にお土産としてご購入いただきました。植物園のど飴は、大学構内で実った「銀杏」「かりん」「ゆず」などを原料としています。ただいま東京大学生協一部の店舗と植物園の売店にて好評発売中です。収益の一部はLife in Green プロジェクトの資金に充てられます。ぜひ植物園のど飴をご購入いただき、ご支援いただければ幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。
詳しくはこちら。
小石川植物園と日光植物園が変わらず美しく、動植物に優しく維持継承されていきますように。
数年前に亡くなった父と、天国でスキーやゴルフや旅行をしてはお酒を酌み交わしているに違いない父の仲間達の卒業校でもあり、ご縁も感じでおります。仲間で日光植物園に行った話を聞いたのも懐かしいです。
<Life in Green プロジェクト(小石川&日光植物園)>
<Life in Green プロジェクト(小石川&日光植物園)>
<Life in Green プロジェクト(小石川&日光植物園)>
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少ないのですが、植物園の維持やプロジェクトの費用としてお役立てください
<Life in Green プロジェクト(小石川&日光植物園)>
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安心して研究出来る一助となれば幸いです。
<Life in Green プロジェクト(小石川&日光植物園)>
<Life in Green プロジェクト(小石川&日光植物園)>
数年前に亡くなった父と、天国でスキーやゴルフや旅行をしてはお酒を酌み交わしているに違いない父の仲間達の卒業校でもあり、ご縁も感じでおります。仲間で日光植物園に行った話を聞いたのも懐かしいです。
<Life in Green プロジェクト(小石川&日光植物園)>
<Life in Green プロジェクト(小石川&日光植物園)>
<Life in Green プロジェクト(小石川&日光植物園)>
<Life in Green プロジェクト(小石川&日光植物園)>
<Life in Green プロジェクト(小石川&日光植物園)>
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2025年04月11日
4,000円
お花見、楽しみです
寺井 友秀
2025年04月01日
10,000円
植物学は地味に見える学問ですが、これからの地球の存続に大きな役割も果たしていくと思います。頑張ってください。
北里 紀子
2025年03月20日
100,000円
小石川植物園の豊かな自然がいつまでも楽しめることを願っています。
前田 洋明
2025年03月13日
3,000円
Life in Green プロジェクトの成功を応援します。 少ないのですが、植物園の維持やプロジェクトの費用としてお役立てください
岡村 由利子
2025年02月07日
10,000円
写真が趣味で、花を撮るのに頻繁に利用する為。
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2025年02月01日
20,000円
植物に関連する貴重な過去からの遺産を大切に守っていくために微力ながら応援しています。
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2024年12月30日
10,000円
貴重な環境と資料を末長く残したく応援します。
平野 康彦
2024年12月30日
10,000円
些少ですが、何かに使っていただけると幸いです。
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2024年12月28日
30,000円
訪れるたびに、植物園の新たな姿にふれ、惚れなおしております。維持・管理など、日々大変なことと存じます。ご活動に感謝しています。
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2024年12月26日
10,000円
【12月は寄付月間】
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2024年12月21日
50,000円
小石川植物園を拝見し、大変素晴らしく、是非未来に残して頂きたいと思いました。微力ながら応援させて頂きます。
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2024年12月15日
10,000円
研究に欠かせない植物標本の収蔵環境の改善を応援いたします。 安心して研究出来る一助となれば幸いです。
横田 宏夫
2024年12月10日
1,000円
皆様方の頑張りを応援します。
永田 光美
2024年12月09日
10,000円
小石川植物園と日光植物園が変わらず美しく、動植物に優しく維持継承されていきますように。 数年前に亡くなった父と、天国でスキーやゴルフや旅行をしてはお酒を酌み交わしているに違いない父の仲間達の卒業校でもあり、ご縁も感じでおります。仲間で日光植物園に行った話を聞いたのも懐かしいです。
加藤 慎也
2024年12月08日
10,000円
微力ながら今後の発展を応援しています。
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2024年12月05日
100,000円
3月に伺って、とても良いところだと思いました。地方で暮らしていますが、あれほど間近でヒヨドリを見たのは初めてです。そして自分もここに居場所が欲しいと思いました。今後は少しずつでも続けて協力できればと思っています。
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2024年12月04日
10,000円
頑張って下さい
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2024年12月03日
1,000円
今後の活躍を期待しています