ミュオグラフィ リベラルアーツ基金

最新科学で透視する古墳・火山をアートする

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プロジェクト設置責任者

東京大学国際ミュオグラフィ連携研究機構長 地震研究所 教授
田中宏幸

今年度寄付総額
160,000円
今年度寄付件数
5件
現在の継続寄付会員人数
1人
累計寄付総額
2,904,000円

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ご挨拶

ミュオグラフィ
なかなか聞き慣れない言葉だと思います。実は東京大学が世界をリードする最先端透視技術なのです。宇宙から降り注ぐ宇宙線が地球大気に衝突するときに発生するミュー粒子(ミュオン)を使って、地球の中を透視する技術です。人間の体を透視するX線が骨で止まるように、ミュオンは岩盤によって透過率が違います。この特性を活かして古墳や火山の中を透視して内部構造を画像化する技術がミュオグラフィです。「地球のレントゲン」であり、様々な応用が期待されています。

本プロジェクトはミュオグラフィをもっと多くの人々に知っていただくための活動の一環です。この高度な技術を多くの人々に知っていただくには、先ずミュオグラフィを絵画などのアートに置き換えて関心をもっていただこうと思いつきました。誰もが親しめるアートを通じて、ミュオグラフィのような先端科学技術から太古の古墳、そして火山のような地球の内部まで、文理にまたがる幅広い関心を喚起することで、リベラルアーツ(教養)教育が可能となります。リベラルアーツはより深く専門分野を探求するための礎になります。

多くの人々に、とりわけ若者たちに、最先端科学や文化遺産等々の魅力に気付きを与えるミュオグラフィリベラルアーツの取り組みにご支援を賜りますようにお願い申し上げます。
 

東京大学国際ミュオグラフィ連携研究機構
機構長 田中 宏幸
 
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ミュオグラフィとは?

火山ミュオグラフィ.JPG
火山ミュオグラフィ

ミュオグラフィとは、巨大物体を透視できる最先端技術です。ミュオグラフィは、X線透視と原理が全く同じですが、X線を使わずに宇宙から飛んでくるミュオンを使います。つまり、ミュオグラフィは、巨大物体版レントゲン写真のようなものといえます。 東大が世界に先駆けて成功させた火山透視により、火山より小さいものならば、どのような大規模構造体でも可視化できることが実証され、福島原発のメルトダウンやギザの三大ピラミッドの透視など、さまざまな領域で応用がはじまっています。
また、ミュオグラフィは世界中どこでも同じ装置で透視をすることが可能です。セーフティ、エネルギー、文化遺産等、世界各国が有する問題にユニバーサルに取り組むことができる点が特徴です。

今城塚古墳と装置.JPG